三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成28年度 委員会会議録 > 平成29年2月2日 サミットを契機とした地域の総合力向上調査特別委員会 会議録
サミットを契機とした地域の総合力向上調査特別委員会
会 議 録
(開 会 中)
開催年月日 平成29年2月2日(木) 自 午前10時46分~至 午前11時26分
会 議 室 301委員会室
出 席 委 員 9名
委 員 長 中嶋 年規
副委員長 藤田 宜三
委 員 廣 耕太郎
委 員 倉本 崇弘
委 員 彦坂 公之
委 員 濱井 初男
委 員 長田 隆尚
委 員 山本 勝
委 員 中川 正美
欠 席 委 員 なし
出席説明員 出席を求めず
委員会書記
議 事 課 主幹 川北 裕美
企画法務課 主幹 新開 祐史
傍 聴 議 員 なし
県 政 記 者 なし
傍 聴 者 2名
協議事項
1 委員長報告について
2 その他
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
Ⅰ 調査事項
1 委員長報告について
(1)正副委員長案説明(中嶋委員長)
(2)質問
○中嶋委員長 以上、長くなりましたけれども、皆様からいただいた意見の中で、既に県として実施している、ないしは実施しようとしている、例えばMICEとかDMOとか、そういった事業は除きまして、皆様の意見のポイントを取りまとめてつくったものであります。冒頭にも申し上げましたが、括弧で閉じていない細字の部分というのは、具体例とか、こういった提案をした背景とか我々の考え方とかそういったものを補足的に書かせていただいているところであります。で、この案につきまして、1から5までの項目ごとに協議させていただきたいと存じますので、よろしくお願いします。
まず最初に、観光誘客に関して2つの提案がございます。また、それぞれの具体的な取組例であったりとか、その取組、提案をする背景の考え方というものも書いてございますが、1ページ目の観光誘客に関しまして、何か御質問とか御意見ございましたらよろしくお願いしたいというふうに思います。
どうでしょうか、特に御質問、御意見ございませんでしょうか。
〔「はい」の声あり〕
○中嶋委員長 ありがとうございます。
じゃ、2ページ目のほうへ移らせていただきます。産業振興に関しまして、大きく3点の御提案、それとその具体的なデータとか考えた背景みたいな、理由みたいなところなんですが、これにつきまして御質問、御意見等ございましたらお願いしたいんですけれども。
○中川委員 2ページの2番目の「県内留学生の活用等も検討し」、これはいいんですが、「また、そのように育てた人材、認定した人材」、認定した人材というのを具体的にちょっと教えていただきたいなと。
○中嶋委員長 その「育てた人材、認定した人材」というのがあるんですが、三重県ならではの商品を、商品説明とか、そういう背景にあるストーリーとか、そういうことを語れるような、そういう人材の認定制度みたいなものもできないかなという話が参考人のほうからの御意見にあったので、ちょっとそこを加えさせていただいたところであります。具体的にどういうふうな仕組みにしていくのか、今、食のマイスターみたいなものもあるわけですけれども、そこまできっちりしたようなイメージではないんですけれども、何かそういう制度も含めた導入ということをちょっと加えさせていただいたところであります。
○中川委員 はい、わかりました。
○中嶋委員長 ほかに御質問、御意見、いかがでしょうか。
○廣委員 私も、その2番目、産業振興のポストサミット公式マークを付与するという、私もこれはすごくいいなというふうに思っております。ただ、このマークを付与する場合には、ある一定の基準というか規程というものをやっぱりつくらなければいけないと思うんですけれども、その辺はどのように考えてつくるんですか。
○中嶋委員長 そこは、我々の委員会として、具体的にこういう基準にしなさいよというところに踏み込むのかどうかというところは議論かなと。あえてそこまで踏み込まなくても、あとは、もしこれを受けて県のほうがそういうことをやっていこうというのであれば、そのような基準は考えるべきで、ないとブランドにはならないので、もしこういう基準が必要じゃないかという具体的な御意見があれば、ぜひおっしゃっていただければ、それを盛り込めればなと思うんですが。
○廣委員 了解です。
○中嶋委員長 ただ、そこにも書いてありますように、伊勢志摩サミットを契機として生まれたものというところ、注目されたものとか、今回の文化聖地というコンセプトに基づいて生まれた商品やサービスというところはやっぱり必要なのかなという思いは持っています。
よろしいですか。
○廣委員 はい。
○長田委員 ちょっと文化聖地という言葉にこだわろうと思うんですが、伊勢志摩サミット三重県民宣言には「日本の文化聖地」と書いてありますね。ここで「日本の文化聖地」が、日本の文化の聖地なのか、日本の文化聖地なのかというのが、県民宣言の捉え方もようわからんのですが、その辺の2つの整合性がどうなのかなというのが1点と、一番最後のところの産業振興はいいんですが、サミットと「美食の地・みえ」がなかなかつながらんなという、言葉的なものです。内容は別にこれで全くええと思うんですが、その辺がどうかなという、2点です。
○中嶋委員長 2点目のほうからお話しさせていただこうと思うんですが、先般、1月31日に志摩観光ホテルのほうで、伊勢志摩サミットを踏まえたみえ食の産業振興フォーラムというのが開催されまして、そこで、ポストサミットの取組として、食関連産業の皆さんの中で、特に具体的にレストランなんかを展開されている方から、このサミットを契機に、三重県を、美食を提供する地域としてレベルアップを図っていきたいというお言葉があって、非常にそれが、個人的にはあれかもしれませんが、胸に刺さったところがありまして、こういう日本酒や食材というものがばらっとあるよりは、三重へ来るとこの美食を味わえるんだというふうな、そういったコンセプトをこれから売り出してもいいんではないかなという思いで挙げさせていただいたところです。それについては賛否もあろうかと思いますので、大きくこだわるところではないので、やめたほうがいいということであればやめたいというふうに思いますし、別の言葉にするほうがいいというのであれば、そういうふうなことも考えたいと思います。
それと、「日本の文化聖地」の件なんですけれども、非常にここは私自身も悩んだところであるんですが、「日本の文化聖地」、日本を代表するような文化の聖地であるというふうなコンセプトで、ここのところ、それからそれ以降のところも、県議会からの提言としては考えているんですが、読み方がもし皆さんと違うんだったらちょっと考え直さなきゃいけないかなと思ったんですが。
○長田委員 読み方は別にこだわっていないんですが、伊勢志摩サミット三重県民宣言の中にわざわざ括弧書きで「日本の文化聖地」と書いてあるんです。ですから、文脈の中ではなくて、わざわざ県民宣言で括弧書きをした趣旨が何かないのかなというのが1点です。
最初の美食の地は、別に提案することには全く同意していますので、その辺の考え方も皆さんの考えで結構ですので、これを使おうが使うまいがお任せしておきます。ただ、美食の地は「美食の地・みえ」でいいんですが、サミットへつながらんかなという気もしただけですので、別に悪いということではありません。
○中嶋委員長 文化聖地というこの単語だけで使うというのは、確かに伊勢志摩サミット三重県民宣言との整合性もありますので、それこそ「日本の文化聖地」というぐらいにしなきゃいけないのかもしれないですね。そこは検討させていただきたいなというふうに思います。ありがとうございます。
ほかの皆さん、どうですか。
ちょっと理念的な話で、恐縮ではあるんですけれども。
よろしいですか。
〔「結構です」の声あり〕
○中嶋委員長 ありがとうございます。
それでは、3点目の次世代の育成について3つほど挙げてあるんですが、これにつきまして御意見、御質問等、お願いしたいんですけれども。
○山本委員 次世代の育成のところの一番上のところですが、「ものづくりの集積地としての側面を持つ三重県」というふうにあって、これはちょっと何か、これだけ、ものづくりの集積地というところには、少し、その限定を狭くせんでもいいんやないかなという気がします。職業系高校生の海外派遣なんやけど、この辺のところは、例えば相可高校の料理は今回のサミットで脚光を浴びたんやけど、そのほかに職業系高校生って、どういうところを捉えて考えて書かれたんかな。ちょっとそこのところを教えてください。
○中嶋委員長 既に三重県として取り組んでいる方向なのかもしれないんですが、将来、航空宇宙産業に携わる工業系の高校の生徒とかがターゲットになって、海外で学ぶ機会を得るというのも、一つ例としては考えられるのかなとか、なかなか商業系というところは思いつきづらいところはあるんですが、ものづくり関係でいくと、さっき申し上げたようなところであったりとか。あと、おっしゃられたように相可高校のように、アメリカのほうのそういう大学があるんですが、大学に高校生を派遣するわけにはいかないわけですけれども、一定の海外留学の機会というのもあってもいいのかなと。
総じて、ただ単に海外留学を支援するだけじゃなくて、よりターゲットを絞ってやることが重要じゃないかなというところに重きを置いたことになりまして、確かに読み方からすると工業系のものづくりだけかいというふうな読み方にもなっちゃうので、それはちょっと考えなきゃいけないなって、今、御指摘いただいて思ったところであります。考え方としては、そういう考え方です。
○山本委員 まあ、いいんじゃないですかね。ちょっと限定するのがどうかなというのもあるんですけれども、考え方としてはいいんじゃないかと思います。
以上です。
○中嶋委員長 ありがとうございます。
○長田委員 ジュニア・サミットのところなんですが、「種がまかれた、国際教育理解」と書いていただくと、それまで何もしていなかったような感じがしますので、例えば「育まれた」とかにしていただいたほうが、そこまで何やったのと言われかねへんから。
○中嶋委員長 御指摘のとおりでございます。ありがとうございます。ちょっと申しわけないですね。「ジュニア・サミットで育まれた、国際理解教育の継続と充実」ということで。
ほか、いかがでしょうか。よろしいですか。
〔「はい」の声あり〕
○中嶋委員長 ありがとうございます。
じゃ、4ページ目のほうへまいります。情報の収集・発信に関してであります。御意見、御質問等ございましたら、ぜひお願いいたします。
ここも文化聖地という言葉を使っていますので、ここは2ページ目と同様に、使い方については再調整をしたいと思います。
○彦坂委員 「みえ食旅パスポートのカード化等」ってなっていますけれども、今、紙でやっているやつを、イメージがよくわかないんですが、クレジットカードみたいなタイプにするということですか。そういうソフトをこう全部やって、すごい金がかかるような気がするんですけど。
○藤田副委員長 私が提案をさせていただいたので。
ポイントカード的なものを今いろいろ、いろんなところで調査させていただいておるんですけれども、せっかく食旅パスポートということでいろんな形で皆さん方にお渡しをして、実際、いろんなところへ行って判こをいただいてと、こういう形で今までやっていただいておるわけです。それをポイントカード的な形にしてしまえば、データ処理として、どんな動きをしているんだというような情報が県としてもつかまえられるんではないかと。それに対する予算の問題も、おっしゃられたとおり、ございますので、含めて検討してはどうかという意味で提案をさせていただいたということです。
○彦坂委員 これが成り立てばすごくいいことなんですけれども、ポイントカードというと、例えば1店舗、藤田商店なら藤田商店だけでやれるんならいいですけれども、これはすごい幅が広いわけじゃないですか。
○藤田副委員長 おっしゃるとおりですね。
○彦坂委員 目指す方向はすばらしいなと思うんですけれども、かなり金が要って、難しいような気はせんでもないですけど。
○藤田副委員長 おっしゃるとおりだと思います。おっしゃられるように、その費用対効果の問題も当然あると思いますが、その辺のことも含めて調査、研究していただけたらどうかなと、こういう提案です。
○中嶋委員長 彦坂委員、いかがですか。
○彦坂委員 わかりました。
○中嶋委員長 ほかにいかがですか。よろしいですか。
〔「はい」の声あり〕
○中嶋委員長 ありがとうございます。
では、最後の5項目めでございますが、その他で2点挙げております。
○山本委員 上のところの「常駐の防犯ボックス」って、この辺のところのイメージを教えてほしいなと思っています。今回のサミットでは、大分、住民の皆さん方が情報提供をいろいろしてくれて、そういう面では、目配りというんですか、いろいろ防犯上も大変進歩したというか、助かったというようなことを警察でよく聞くんですけれども、そんなことを含めていくと、この常駐の防犯ボックスというのはどういうイメージのところで描いてみえるのかな、その辺のところをちょっと、三重県モデルになるということですけれども。
○藤田副委員長 今、山本委員がおっしゃられたように、今回のサミットの中で、行政的な部分と、地元の皆さんと、そして警察が一体となって防犯のために頑張っていただいた。このつながりを何とか形にしたいということでの、大きい意味での提案です。
具体的には、防犯ボックスというのは、実は千葉県で、名前はちょっと明確ではないんですけれども、そういう組織を組み立てて、千葉県の場合は、繁華街といいますか、人通りの多いところのコンビニエンスストアに簡易な施設をつくって、そこへ警察OBと自治会の方たちがローテーションを組みながら常駐をするというようなやり方で、時間帯を決めて、夕方から夜にかけてが多いみたいですけれども、そんなことをやられとるという話をお聞きしたので、これは例示ですけれども、何かそういうものを形にしていくような方法を行政の執行部のほうでも考えていただけんかなという意味で、たまたまその千葉県のことを知っていましたので、例示として挙げさせていただいたということです。
○山本委員 わかりました。現実的に、今、地域の見守りとか、いろいろこうやってみえたりする地域もあったりするので、それは提案をされて、何か行政として一定限度できるところぐらいのところで実現すればいいんじゃないかと思いますので、賛成させていただきます。
○中川委員 委員長報告ですので、一緒の言葉が2回続けてあるということが、若干、こう、ですもんで、目標は違うんですけれども、3ページ一番下のこの「外国語ボランティア」という言葉、これが、3ページの一番下、英語教育にこれを使ったらいいよということが、これはいいんですけれども、また最後に、この外国語ボランティア云々と書いてあるわけですね。趣旨が違うんかわからんけども、同じ趣旨だと思いますので、包括した中での話やと思いますので、ちょっと精査していただいたほうがという感じがします。
○中嶋委員長 ありがとうございます。
○濱井委員 ちょっと戻るんですけれども、あと4ページのところなんですけれども、情報収集・発信に関してのところなんですけれども、3行目に「情報をサミットによって生まれた文化聖地」という書き方をしてあるんですけれども、サミットによって生まれたというのもちょっと変じゃないかなと思うんですけれども、それが強調されたわけですけれども、もともと日本の心の聖地として、文化の聖地ということで、伊勢志摩が言われとるわけなんで、サミットによって生まれたというのがどうかなと思うんですけれども、もう少しいい表現がないんですかね。
○中嶋委員長 ありがとうございます。
確かに、サミットによって生まれたというのは違和感がありますので、今すぐ代替案はあれですけれども、見直すべき表現かなというふうに受けとめさせていただきたいと思います。
その他のところ、ほかにいかがでしょうか。
あと、これは最後の項目ですので、全体を通してでも結構でございますので。
よろしいですか、特に。
〔「はい」の声あり〕
○中嶋委員長 御意見をいろいろといただきましてありがとうございました。
ただいまの御意見を踏まえまして、正副委員長のほうで最終の提言案というものを作成して、次回の委員会でお示しをしたいというふうに存じます。
次に、次回の委員会ですけれども、最終の提言及び委員長報告案を御協議いただくために開催したいと存じますが、御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」の声あり〕
○中嶋委員長 ありがとうございます。
御異議なしと認め、そのようにさせていただきます。
詳細につきましては、後ほど委員協議で御協議いただきたいと思います。
2 その他
○中嶋委員長 本日御協議いただく事項は以上でございますけれども、この際、特に何か御意見等がございましたらお願いいたします。
〔「なし」の声あり〕
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
サミットを契機とした地域の総合力向上調査特別委員長
中嶋 年規