三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成28年度 委員会会議録 > 平成29年1月17日 選挙区調査特別委員会 会議録
選挙区調査特別委員会
(開 会 中)
開催年月日 平成29年1月17日(火) 自 午後1時4分~至 午後1時24分
会 議 室 601特別委員会室
出 席 委 員 15名
委 員 長 舟橋 裕幸
副委員長 村林 聡
委 員 芳野 正英
委 員 山本 里香
委 員 倉本 崇弘
委 員 稲森 稔尚
委 員 中村欣一郎
委 員 北川 裕之
委 員 奥野 英介
委 員 今井 智広
委 員 長田 隆尚
委 員 前田 剛志
委 員 三谷 哲央
委 員 中森 博文
委 員 西場 信行
欠 席 委 員 なし
出席説明員
[選挙管理委員会]
書記長補佐 笹之内浩一
書記 岡野 俊之
事務局職員
企画法務課長 佐々木俊之
企画法務課政策法務監兼班長 加藤 憲祐
議事課長 桝屋 眞
委員会書記
議事課課長補佐兼班長 西塔 裕行
企画法務課主幹 山田かずよ
傍 聴 議 員 5名
木津 直樹
石田 成生
藤田 宜三
青木 謙順
山本 勝
県 政 記 者 6名
傍 聴 者 2名
議題及び協議事項
Ⅰ 県議会議員の選挙区及び定数について
Ⅱ 次回の開催について
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
協議事項
Ⅰ 県議会議員の選挙区及び定数について(委員間討議)
○舟橋委員長 本日は、これまで行ってまいりました調査や議論を踏まえ、各会派で集約していただいた意見を御報告いただき、今後の方向性、とりわけ現行条例を変えるか、変えないかについて、委員間討議を進めてまいりたいと存じます。
はじめに、さきの委員会でお配りしました選挙区及び定数の一覧表について、平成27年国勢調査の確定値で数字を置きなおした資料をお手元に配付しましたので、御参考としてください。
それでは、今後の方向性、とりわけ現行条例を変えるか、変えないかについて、各会派からの御意見をお願いしたいと思います。
○三谷委員 新政みえの考え方を御説明申し上げたいと思います。
私ども新政みえは、各期別ごとにそれぞれ御議論をいただき、また、会派の総会等も二度ばかりさせていただき、会派としての意見をまとめさせていただきました。
おおむね大きく柱が三つございます。
第1番目は、さきに可決をしました改正条例は、十分尊重しなければならない。これは基本的な前提になります。改選前、平成26年4月において改正案を可決し、既に施行されております。議員の定数、選挙区に係るこの条例においては、議決の重みもございますので、これを十分尊重していく。このことがまず前提であります。
二つ目は、一票の格差を是正するための定数の削減や選挙区の見直しについては、これを実施するべき方向でしっかり努力をすべきだと思っております。平成12年3月における条例改正、都市部を4名減らした後の51名の議論の時にも、更なる定数削減を行うということが附帯事項として決定されておりまして、それ以降、一票の較差の是正について、重要な課題として議論が今日まで続けられてきております。格差是正のための定数の削減や選挙区の見直しにつきましては、実施すべきだというのが、私どもの基本的な考え方の二つ目です。
そして三つ目、改正時以降、人口減少社会に立ち向かうべく、地方創生が最重要課題となり、改めて県民意思の的確な反映という観点から、県南部等の定数を大きく減じた選挙区のあり方については、見直すべきだと、これが私どもの考え方の三つ目です。
前回の改正時の選挙区調査特別委員長の報告の中にも、今後の国勢調査の結果等、これからの人口動態や社会経済情勢等の状況も考慮し、改選された議員の下でも引き続いて、一票の較差の是正、総定数、選挙区のあり方等の検証を行っていく必要があると、このように記されております。
前回の改正条例を可決した翌月、前回の改正条例は2014年の4月でございますが、その翌月、2014年の5月に日本創生会議の増田レポートが発表されました。その後、そのこともあり、人口減少社会への対応が国を挙げての大きな政策課題となりまして、政府も地方自治体も地方創生に現在全力で取り組んでおるということであります。このような情勢を鑑み、急激な人口減少にある中山間地域や県南部地域におきましても、県民の意思が適格に反映されるための選挙区のあり方はどうあるべきか、従来からも議論されてきたところでありますが、議会基本条例にも常に見直すと書かれておりますので、今回あらためてこういう大きな社会経済情勢の変化、これを受けて見直すべきだというのが新政みえの考え方であります。
○中森委員 新政みえからお話しいただいたのと重複するところはお許しいただきたいと思います。
我が会派におきましても、昨年からたびたび議論を重ねてまいりました。特に期別として、それぞれの期ごとに忌憚のない意見を出してもらうということを前提に、意見を出していただいたり、アンケートをとったりということを進めてまいりました。
現在に至っては、現実のところ意見を一本にまとめるには至らなかったというのが現状でございます。
その理由は、それぞれの期別ごとの意見の理由がそれぞれあるわけでございまして、先の話にもありましたように、地域性とか人口動態、一票の較差、それから現在この特別委員会が設けられたという経緯、そしてその特別委員会での議論。更にはこの委員会で進めていただきました県南部地域の市町長等からいただいた意見、そして参考人招致をされたときの意見内容等々を鑑みますと、やはり、ここに至っては、しっかりと改めて改正すべくことがあるということ。
やはり地域性を考慮した内容、そして一票の較差を更に議論を深めていくためには、改正に向けて議論を深めるべきという意見と、いやいやそれには国勢調査にしろ改正するには至らない、という両方の意見があったということは事実であります。
しかしながら申し送りのある国勢調査のことをしっかりと考えるということ。
それから現状の議員で、新たに議論をすることは、当然議会基本条例にのっとって、不断の努力をすべきということが載っていますので、新たな議員で検討するのは当然のことだということから、改正に向けて議論を更に深めていくことは重要であるとの意見が多かったわけであります。
よって、新政みえの話のとおり、さらに引き続き改正に向けて議論を深めていくことについては、良とするということでございます。
〇奥野委員 これまでどおり、ともかく次の選挙、2年先の選挙は、2014年に決めた条例でやることは、ともかく必要であると、その先のことはこれから議論をしていくことはやぶさかではない、そんなふうに思っております。以上です。
〇今井議員 私どもも鷹山の奥野委員と同じような意見になりますけれども、やはり先ほど来ありましたように2014年4月に条例改正を議会で決めた。この議決の重みということもございます。しっかりと1回はこれによって次期選挙は行われるべきだとそのように思っております。そう申しますのも、やはり前回2015年に選挙があったわけでございますが、その時の選挙においては次回の条例が改正された後ですので、次回の選挙では選挙区の定員はこうなりますと県民に示されておる状況の中において、2015年の立候補の検討にもある一定、影響を与えたのではないかと。それぐらい条例を改正したということの重みというものは、前回の委員会でも本当に議論を尽くしていただいて決めていただいた形ですので、現行の条例をそのまま改正することなく尊重するべきであるという意見でございます。
ただし、今後、先ほど来出ているような様々な観点もあろうかと思いますので、そういった点ではこの議論に関しては今回で終わりではありませんので、議論を尽くしていくことも、今後も見直しも含めて必要なことがあればこういった形での議論を進めていくことは重要なことだと思っております。以上です。
〇山本委員 前回も申しましたけれども、議決の重みということ。決めたことの重みということは十分考えなくてはいけないことではありますけれども、そもそも格差の解消ということが大きく問題提起された中でこのことが進められ、そして地域性の問題、地方創生の観点というのを私たちは重きに考えなくてはいけないという状況が起こってまいり、そしてそもそも論ということで先日学習をさせていただきましたけれども、三重県議会が県民にとってどうあるべきかということを総合的に考える中で、次の選挙にこの改正案を使うかどうかということについては、十分な周知期間を持つまでの間に再度検討し直し、議決の重みはあるけれども、今考えなければいけない部分があるなと思います。
それで、一票の格差の解消と地域性というのが相容れるか、相容れないか、そのバランスの問題というのが、ここで大変な問題となってくると思いますけれども、一度、前回改定をした前に立ち戻って、その課題をどうやったら解消することができるのかということを考え直していく方向が必要かと思います。
地域性というのは、人口減少が大きい地域の部分と、それと今、一票の格差が大変煮詰まっているところと、それもまた一つの地域性でありますから、全体を通して県民に理解を得られる何らかのところになっていかなければいけないと思っています。
〇長田委員 ちょうど2014年に前回の改正がございました。その時に、今回議論するべきところも全部議論した上で、あの時に結論を出していただいておると思っております。それから、2、3年経っておりますが、社会情勢も少々は変わっておりますが、そんなに変わっておるとは思えませんので、とりあえず一度は前の議決どおりして、不断の見直しというのはしていただいて当然結構なんですが、一度は前会の議決どおりすべきではないかと思っております。
〇倉本委員 前回も申し上げたとおり、基本的には前回決めた条例で一度は選挙を実施すべきだというのは、基本的にはそうだと思います。ただ、前回の改正の時の議論の中で漏れていた部分であったり、新たに生じた課題があるのであれば、その部分についての見直しというのは否定まではしないというふうに思います。ただ、今議論になっている部分が、選挙をせずに変えるに足り得る理由なのかといのは、まだ少し議論が必要なのかなと思います。
〇稲森委員 前回の改正内容なんですけれども、一つは一票の格差の是正を定数の減のみでしかやっていないという点、それから参考人からお話があって非常に大事だと思ったんですけども、県議会としての総定数はいくらが望ましいかという検討がされていない。常任委員会を構成する一つの合議体として、どの程度の定員が必要なのかという、そういう検討も含めて、随分検討が不十分な点が多くあるというふうに思いますので、その辺も含めて条例の見直しをする中で、見直しの方向で議論をしていったほうがいいと思います。以上です。
〇舟橋委員長 それぞれの会派を代表して御報告をいただきました意見以外にありましたら。また、御質問でも結構ですけれども。御発言いただきたいと思います。
〇舟橋委員長 いかがですか。特にございませんか。
〇舟橋委員長 それでは、以上でひととおり御意見をいただきました。
ここで、今後の委員会の方向性、とりわけ先ほども委員会の冒頭で申しあげましたように、現行条例を変えるのか、変えないのかについて、とりまとめをしていきたいと思います。
よろしいですか。
〔「はい」の声あり〕
〇舟橋委員長 非常に微妙なんですけれども、会派構成等々を考えますと、ただいまの御意見で、ちょっとニュートラルな方もおみえですが、改正に向けて検討すべきという御意見が多かったように感じますが、改正を検討するという方向で今後議論を進めさせていただきたいと思いますがいかがでしょうか。
よろしいですか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇舟橋委員長 では、改めて次回の選挙区調査特別委員会においては、改正をするという方向性の下で、今後、議論を進めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
ただいま、現行条例を条例改正する方向で議論をすると決定されましたので、次回の委員会に向けての御協議をお願いいたします。
本日の議論も踏まえ、条例改正の今後の議論について各会派で改めて、意見の集約をお願いしたいと存じますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇舟橋委員長 それでは、そのようにいたしますので、各会派に本日の議論を持ち帰り、改めて条例改正に向けての案を御協議いただき、次回の委員会で御報告をお願いいたします。
Ⅱ 次回の開催について
○舟橋委員長 次回の委員会の開催についてですが、議論を精力的に進めるということを考えますと2月2日木曜日に午前10時から代表者会議が開催されますので、この日の午後1時からとすることでいかがでしょうか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇舟橋委員長 では2月2日木曜日、午後1時から次回の特別委員会を開催させていただきます。
本日、御協議いただく事項は以上ですが、他に何かございますか。
〔「なし」の声あり〕
選挙区調査特別委員長 舟橋 裕幸