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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成28年度 委員会会議録 > 平成28年6月22日 健康福祉病院常任委員会 会議録

平成28年6月22日 健康福祉病院常任委員会 会議録

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健康福祉病院常任委員会

会 議 録

(開 会 中)

 
開催年月日     平成28年6月22日(水) 自 午前10時2分~至 午前11時26分

会  議  室     501委員会室

出 席 委 員     8名

             委 員 長   小島 智子

             副委員長    野口   正

             委    員   岡野 恵美

             委    員   吉川   新

             委    員   北川 裕之

             委    員   日沖 正信

             委    員   西場 信行

             委    員   中川 正美

欠 席 委 員     なし

出席説明員 

      [病院事業庁]

             庁  長                加藤 敦央

             副 庁 長               加藤 和浩

             県立病院課長            岩﨑 浩也

                                     その他関係職員

委員会書記

             議  事  課  主幹  吉川 幸伸

             企画法務課  主任  森岡 佳代

傍 聴 議 員     なし

県 政 記 者     1名

傍  聴  者     なし

議題及び協議事項

Ⅰ 常任委員会(病院事業庁関係)

 1 所管事項の調査

  (1)三重県病院事業 中期経営計画 平成27年度の取組成果について

  (2)平成27年度病院事業決算の概要について 

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 常任委員会(病院事業庁関係)

 1 所管事項の調査

  (1)三重県病院事業 中期経営計画 平成27年度の取組成果について

    ①当局から資料に基づき説明(加藤庁長)

    ②質問

〇小島委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。

〇中川委員 1点目は、2ページの訪問看護件数です。これが満たされなかったということなんですが、毎年度大体800件ぐらい増加しとるわけです。そういう中で達成できなかったということなんですが、そういう形で、目標設定の800件増って割と多いと思うんですが、だとするならば、その分のスタッフ、それが本当におったんかどうかという、そのあたりはどうなんですか。

〇加藤庁長 訪問看護自体の件数については、800件という、今委員がおっしゃったとおりで、800件を年々上げていくということで、相当高い数字になっておりますけれども、当然それに伴って受け入れ体制も充実させる必要がありますので、職員自体も平成25年度3名だったものが、翌年度4名、そして27年度は5名というふうに体制を固めてきておりますけれども、想定していた5350件まで届かなかったというのは、患者の伸び自体もここへ来て少しとどまっているというようなところもありまして、そういうことも踏まえて、28年度は5000件というような目標に修正していると。これは5000件以上ということで病院とはやりとりをしているんですけれども、実態としてはそんなようなことで、受け入れ体制についても充実したということです。

〇中川委員 そうすると、平成28年度5000件ということなんですけれども、これはまあ確保できるだろうと、こういうことで目標設定をされておるわけなのか。

〇加藤庁長 平成27年度の現状を見たときに、この5000件以上というところも、かなり高い目標だというふうには病院側からは言われておりますけれども、そのあたりを目指して取組をしたいと。
 これから先、さらに職員を増やすということも、今の必要な患者数ということになると、そこまで伸ばすというところでもありませんので、質も一定確保する必要がありますし、訪問看護になりますと、距離的な問題も患者によっては出てきますので、そういったことも含めて5000件以上というのは高い目標だというふうに、病院側から聞いております。

〇中川委員 わかりました。
 それから、2点目なんですけれども、こういった病院関係、特に医師と看護師の確保というのは、本当に重大な課題だと思うんですが、そういった中で、いろんな対応をしていただいておるかと思うんですが、みえメディカルバレー構想があって、そもそもそういったこともその大きなテーマの中にあったと思うんですよね。今度第4期の実施計画が示されたということで、病院事業庁とみえメディカルバレー構想との関連の中で、こういった対応というのは、どういう形で位置づけされとるのか、そのあたりはどうなんでしょうか。

〇加藤庁長 みえメディカルバレー構想と、直接我々病院事業庁がという接点は、特に認識しているというところはないんですけれども。

〇加藤副庁長 御指摘のとおり、これからの医師、看護師の確保につきましては、今委員がおっしゃいましたいろいろな施策との関係もございます。特に医師の確保につきましては、まだ今は国のほうでいろいろと議論が進められておりますけれども、例えば、新たな専門医制度が次年度以降始まるということで、そういった制度の中にうまく入り込んでいくといいますか、専門医制度の中で、各病院に後期研修医が集まるような取組を進めていく、それから看護師の確保につきましても、県内では潜在看護師が非常に多いような状況でございまして、今、国では、ちょうど昨年度から看護師の届出制度というものが始まりましたけれども、そうした制度改正による潜在看護師の情報を、いかにナースセンターなどのところと連携して、情報収集しながら確保につなげていくかと。いろいろな新たな仕組み、制度、そういった動きを見据えて、県立病院の医師、看護師等の確保につなげていきたいと考えておるところでございます。

〇中川委員 そういう方向でいいと思うんですが、みえメディカルバレー構想というのは、三重県内で福祉とか医療とか、そういったいろんなことに対応できるような三重県をつくろうということで出たわけです。その根源というのは、やはり県民の幸せということを確保するために、医師、看護師が絶対に必要な、一番根源的な問題でありますから、みえメディカルバレー構想の中に、いろんなメニューを駆使して、そういったことにも対応できるような仕組みみたいなものをつくってもらいたいなと、そんなふうに思いますので。
 以上です。

〇岡野委員 2ページのアルコール病棟入院患者数なんですけれども、私はちょっと勉強不足なのでわからないんですが、病棟としては何床用意してあって、それに対してどうなのかということなんでしょうか。32.0人、38.0人、37.0人というふうにいろいろなので、これを意味しているんですか。病床数に対して入院される方がどうなのかということなのか、ちょっとそこがわかりにくいので教えていただきたいのと、アルコール病棟で入院するという意味、そんなにたくさんなくてもいいのかもしれないんですけれども、そのあたりのことがよくわからないので。どうしても入院して治療せんならんというふうな診断が下って入院する意義というのがあるのかどうなのか、ちょっとよくわかっていないので教えてください。

〇岩﨑課長 アルコール病棟につきましては、病床数が50床でございます。この数値目標に示させてもらっています数というのが、実際に1日平均でどれだけ入院されたかという人数なんですけれども、御指摘のとおり、人数的にはちょっと少ないというような状況です。
 1つは、やはり委員がおっしゃったように、入院してまでというような患者もみえて、外来にかかるだけの患者もみえるということもありますし、それと、アルコール依存症の治療ができるクリニックというのが最近かなり増えてきとるという事情もありますので、そういう意味で、ほかのクリニック、病院に患者が、ちょっと言い方は悪いですけれども、逃げられているというか、とられているというか、そういう状況もございます。
 ただ、こころの医療センターの強みとしては、入院患者の方とか、それからデイケアという中でもやっとるんですけれども、お酒に依存するというようなことがなくなるような生活のリズムをつくるというような訓練というか特訓みたいな形で、デイケアの中でそういうプログラムを組んで、メニューでやっていますので、そういう特異性を生かして、こころの医療センターとしてはやっとるという状況でございます。

〇岡野委員 わかりました。勉強不足もあって、済みません。
 強みを生かしながらということで、あくまでもお医者さんの判断だろうと思いますし、50床という病院のベッドは確保しとるというふうなことで、取組いかんでそれがどういうふうになるのか、お医者さんの判断でどういうような治療をするかということによっても変わってくると思いますので、私自身も勉強させていただきますので。
 それから、ほかによろしいでしょうか。

〇小島委員長 はい、どうぞ。

〇岡野委員 一志病院なんですけれども、一志病院については、いろんな方が非常に注目をしておりまして、第4回三重県立一志病院のあり方に関する検討会というのが1月22日に開かれました。私も傍聴させていただいたんです。津市の県議会議員の7人のうち4人の議員が来ておりまして、非常に関心が高いということでして、全体で30名ぐらいの方が傍聴されていました。松阪市の県議会議員の方も来ていらっしゃいまして、その中で、非常に驚いたんですけれども、三重県知事宛ての意見が、12人のあり方検討会の委員の中で8人の署名で集められているんだということがわかりまして、それは、それまで3回の検討委員会での意見が、しっかり4回目の議案という形で提案されていないと。出されてきたものが非常に不備があるということで意見が出まして、委員の意見が十分反映されたものでないために同意できないという形の署名でした。
 そこでお聞きしたいんですけれども、私たちに配られた、私たちがこの常任委員会で説明を受けた中で、この平成28年2月の「三重県立一志病院のあり方について~三重県立一志病院のあり方に関する検討会を踏まえて~」というのをいただいたんですけれども、これは、その中で出された、きちっと反映していないという意見は加味されてきちっと反映されたものが配られて、私たちに説明されているんでしょうか。そのところを御説明いただきたい。

〇加藤庁長 前段で、あり方検討会についての所管は医療対策局になりますので、私どもも当然その場にはおりましたので、状況は把握しておりますけれども、その報告書についての所管は、申しわけありませんが医療対策局ですので、それについてコメントをするのはどうかとは思いますが、私どもがあの場にいた限りでは、そういう状況の中で、ただ、第4回目の中でいろんな御意見が、こんなことを反映していないんではないかとか、こんなことを入れてくださいという部分は、事務局が改めてそこは再度検討すると、反映しますというような答えの中で、要望書は一旦、皆さんが今回ここでは出さないという話になったのかなと思っていますし、最終的な報告が、多分健康福祉部の医療対策局からの所管事項で説明がされていると思うんですけれども、その内容については来られた委員がみんな最終的に見ていると思いますので、一応その御意見は反映されたものなんだろうというふうに私どもは捉えております。

〇岡野委員 私は、所管事項のところで、一志病院については病院事業庁の関係だからということで、ちょっと控えたんです、この間のとき。そやけど、実際にはそれは説明を受けて反映されたものであるということで、認識を新たにしていったわけですけれども、その中で、ここでは関係ないかもわかりませんけれども、当分の間、県立病院としてということで、ずっと一志病院が存続をしとるわけなもんですから、そこの中でちょっと申し上げたいんですけれども、1つ、先ほどの説明にもありましたけれども、4回目のときに住民の方が出された運営形態についてはどうでしょうかという話があったんです。そうしたら、医療対策局長のほうは、運営形態はここで言うべきものではないというふうに、あり方検討会では言うべきものではありませんけれども、もともと民営化することが決まっていて、当分の間は県営というふうになっていましたが、当分の間は外してもらいたいと。だから、県立病院として存続してほしいという切実な願いが出されていまして、それがこちらの中にも一応反映されたものであるというふうに私も読ませてはいただきました。ですから、住民の人たち、それから県議会議員からも、非常に切実にその地域の医療を県立病院として守っていただきたいんだという御意見が多かったというふうなことであったということを、ちょっと披瀝させていただきたいと思うんです。
 で、今後については、どういうふうに考えていらっしゃるのかというところをちょっとお答えいただきたいんですけれども。

〇小島委員長 岡野委員、あの……

〇岡野委員 ちょっと難しいですか。

〇小島委員長 いや、県立病院のあり方として、今後どういうふうにしていくかというのは、健康福祉部の医療対策局の所管であり、病院としてどうかということを所管していただいていますので、お答えをいただくのはちょっと筋が違うのかなというふうにも思いますが、もしどうしてもということであれば、ここはやっぱり所管外ということですので、個人的に健康福祉部の医療対策局にお聞きになっていただいたほうがいいのかなというふうに思いますけれども、いかがですか。求められても……

〇岡野委員 まあ、権限外のことをしゃべるわけにはいかない……

〇小島委員長 どうですか、病院事業庁長。

〇加藤庁長 私どもが一番心配しているのは、あそこは白山、美杉の地域医療を守る病院でありますし、私どもは病院現場を抱えておりますので、職員自体の混乱もありますので、その部分について私どもが何らかこの時点でコメントをするということは、御容赦いただきたいと思うんですけれども。

〇岡野委員 まあ、わかります。
 ですけれども、先ほどの御説明にもありましたけれども、家庭医療の専門的な研究をずっとしてみえるというようなところとか、それから本会議でも、杉本議員とか今井議員もおっしゃいましたけれども、プライマリ・ケアの分野でスペシャリストの養成ということで、特に看護師さんたちが非常に積極的に、訪問看護のスペシャリストとして特別な資格を持った方もいらっしゃって、非常に努力をされているというようなことで、私はそのあたりは非常に高く評価しております。ですから、白山、美杉というふうに言われましたけれども、小さな地域の医療機関だけではなくて、非常に広い三重県の医療をどういうふうに守っていくんだということで、県立病院としてのあるべき姿を今発揮していただいているんではないかなというふうに思っておりまして、そのところでは頑張っていただきたいなというふうに思います。
 特に、三重大学の竹村先生が、医療機関に従事する医師の数が、非常に三重県は遅れていて24位だけれども、家庭医の専門医としては8位だということとか、それから人口10万人当たりについても、医療機関に従事する医師数は37位であるけれども、家庭医の専門医は人口1000人当たり5位ということで、非常に頑張っとるんだというふうなこともお話しくださって、なるほどなと、第4回のあり方検討会に参加させていただいてよかったなというふうに思いまして、医療対策局にこれは聞いたらよかったんでしょうけれども、非常にそういう意味では頑張っていただいとるんやなということを私は思っておりまして、その分野を光らせていただくということは、一地域の医療の、美杉、白山といったら、津市にとっては本当に大切な地域で、なかなか民間でそこを受け持とうと思ってももうからへんというのがあるわけです。広域的に訪問看護をしようと思ってもお金もかかりますから、それを公的な医療機関であるからこそやっていただけるというのは、非常にありがたいと思っておりまして、そういう意味では、努力をしていただきたいということで、激励をさせていただきます。

〇小島委員長 病院のあり方としては、本当に御努力いただいて、ここに書いてあるような目標も立てていただいてやっていただくわけですので。ただ、この病院のあり方等についてどうするかということについては、またちょっと別で議論をさせていただかなければいけないというふうに思いますので、よろしいでしょうか。

〇岡野委員 はい、結構です。

〇加藤庁長 今、岡野委員にいろいろ我々の病院の取組についてお褒めいただいたのは、非常にありがたいと思っておりますが、竹村先生とも当然いろんなお話をする中で、東の筑波か、西の三重大かというぐらいに、家庭医については、この一志病院に全国から人が集まってくるという状況になっておりますので、そこは竹村先生にいろいろ御協力いただいている部分もありますけれども、四方院長をはじめ病院のスタッフがあの地域を中心にいろんな取組を進めてきたというところの流れが、そういういい方向につながってくるんだというふうに思っておりますし、看護部長も新たに、特に看護大学との提携というようなことも、先ほどちょっと説明もさせていただいたんですけれども、そういったことなり、それからこの4月からは、神戸にみえたそういった専門的能力の高い看護師さんも採用して、訪問看護といいますか、そういう取組も始めるというようなことになっておりますので、そういった流れを我々としては続けていきたいという思いで、そういったところもこの数字の中には含まれているということで御理解いただければと思っております。

〇日沖委員 まず1つは、今、岡野委員がお尋ねになりましたけれども、こころの医療センターのアルコール依存症の治療のところで、私も、県内でアルコール依存症の方々がどこでどういう治療を受けてみえるのかという実態が余りつかめていないところもあってお聞きしたいんですけれども、先ほどお尋ねになられたお答えの中では、とにかく病床は50床あるけれども、入院してまで治療を受けるという人が少ないとか、また今はほかの医療機関でもアルコール依存症の治療ができるようになってきた関係もあるのでというお話を聞かせてもらいましたけれども、平成27年度の残された課題と今後の方向性の中では、5ページに「アルコール依存症治療においては」ということで記載していただいていますけれども、今後、「一般病院との病・病連携に取り組んでいきます」ということを示していただいていますけれども、これは、他の病院で治療ができるようになってきたけれども、専門的なことになると、やっぱりこころの医療センターなので、紹介をもっとしてもろうて、こころの医療センターで専門的な治療を受けてもらえる環境をもっとつくっていくということなのかなと思っているんですけれども、そうすると、もっと入院患者は増えてくるということになるんですか、というようなところをちょっと聞かせていただきたいのと、それと、医療介護総合確保推進法に基づいて地域医療構想が進められていまして、そしてそれぞれの地域で地域医療構想調整会議なんかも進められていますけれども、私はまだ法律も地域医療構想についても知識が浅いので、端的に単純に聞かせてもらいたいんですけれども、一志病院は地域医療構想でどういう影響を受けるというのか、変わっていく部分があるというのか、その辺を病院事業庁としてどう捉え、どう受けとめておるのか、聞かせていただけませんか。

〇加藤副庁長 2つ御質問をいただきまして、まず前段のアルコール依存症の治療に関してでございますけれども、こころの医療センターでは、世界保健機関、WHOが公表しておりますICD―10というアルコール依存症の診断、こういったものを実施できる医療機関である、それからアルコール依存症の専門的な研修を履修したスタッフがいるというような充実したアルコール治療に関する診療体制を有しておりまして、委員御指摘のように、そうした強みを生かしたアルコール依存症の治療をやっていける医療機能を備えておるというふうに認識してございます。
 そうした中で、先ほど入院のお話も出ましたけれども、まず患者に、通院して治療するのか、入院して治療するのか、そういうのを選択いただいて、そうした中で、デイケアとかのお話もございましたけれども、アルコールプログラムの中で認知行動療法という治療を行ったり、勉強会やグループミーティング、場合によっては断酒をするための自助グループを紹介したりとか、様々な取組をやってございます。そうした実績、特色、強みを生かして治療していけるというところでございますので、御指摘のとおり、ほかの医療機関との連携も強めながら、患者の紹介をいただいたり、そういったことをしながら、この機能をさらに充実させていきたいと、特色を生かして専門的な治療を提供していきたいと考えておるところでございます。
 アルコール依存症の治療につきましては、以上でございまして、2点目に御質問をいただきました地域医療構想についてでございますけれども、昨年来、県内の8つの地域医療構想区域で地域医療構想に係る関係機関による協議が進められてございます。一志病院は、津地区の地域医療構想区域の中の医療機関でございまして、その中で、これは医療対策局の取組でございますけれども、一志病院も含めた津地区の医療機関が、2025年の人口の将来推計、その医療需要を見据えて、それぞれどのような医療機能を担っていくのかということが、まさに今議論されているところでございます。
 そうした中で、おのずと一志病院が担うべき医療機能でございますとか、そのためにどういった医療を提供するのかというのが、今年度も引き続き議論されるということで、医療対策局から聞いておりますので、その中でおのずと整理をされていくのかなと考えております。地域医療構想調整会議の議論の経緯といいますか、今後の議論の推移を見据えながら、病院事業庁としては、調整会議で出された意見、あるいは一志病院が担うべき役割と、地域医療構想に記載されていくであろうその内容を踏まえて、その病院の今後の運営を考えていく必要があるのではないかと、今考えておるところでございます。現在、まだ議論が今年度も続いて進められていくということで聞いておりますので、その中で病院の運営についても考えていく必要があると、このように認識しておるところでございます。
 以上でございます。

〇岩﨑課長 先程、日沖委員がおっしゃった資料5ページの病・病連携のところなんですけれども、この相手方の病院というのは一般診療科ということで、例えば内科系の診療科の病院とかそういうのが、ドクターの研修とか、そういう形でかかわり合いのあった病院に対して、一般の診療科ということであれば、例えば肝臓の病気とか、そういう病気を持っている方が精神的にこういう症状であれば、こころの医療センターで治療する余地があるとか、紹介をいただきたいとか、そういう形のかかわり合いを持っていきたいという意味でございます。

〇日沖委員 ありがとうございます。
 まず、アルコール依存症の治療のことですけれども、今も詳しくお答えいただきましたけれども、病・病連携というのは、今まではなかったんですか、余りそういう環境が。これから今答えていただいたような部分をよりしっかりと連携を強めて広めていくということでこれを書いていただいとるのかという部分をもう一遍確認させていただきたいのと、それと地域医療構想による影響ということで、私もまだ、どうなるとどうなるんやというところが知識も浅いので、なかなか何でも聞かせてもらう知識もないんですけれども、とにかく、どこにどう影響が出てきて、病床のかかわりとかいろんなところも含めてどこにどうというのは、病院事業庁としても言いようがないですよということなんですか、今日の段階では。

〇加藤庁長 地域医療構想で、一志病院の関係ですけれども、津地区の中の地域医療構想の中で、個別に一志病院がというような名前が出て議論がされているという部分は一切ありません。
 ただ、未稼働病床の話はありますので、そういった中で当然一志病院は、県立の病院ですから、そういう意味では病床の、今これからのやりとりみたいなところもありますけれども、ただ、岡野委員からも御質問があったように、県立病院改革のある意味途上でもありますので、そういったようなところも含めての一志病院なんだろうなというふうには思っております。
 それから、病・病連携のは、特にこれまでも一定そういう関係の中でやりとりはあったんですけれども、こころの医療センターの医師が病院にも出向いて先生に直接お話しするとか、そういう意味でもっと関係を強めてきっちり送り込んでもらうというか、そういうようなことで強化を図るということを、ここ一、二年強めてきているというところになります。

〇日沖委員 ありがとうございました。

〇北川委員 3点、聞かせてください。
 ちょっと所管が違う部分もあるかもわかりませんが、まず1点、先ほどからお話が出ていますアルコール依存症の治療の関係ですけれども、県議会として、例の飲酒運転(ゼロ)をめざす条例をつくらせていただいた際に、いろいろと議論はさせていただいたんですけれども、本人の意思、家族の協力等も得なければならない、なかなか難しい治療だとは思うんですけれども、当時やっぱり議論になったのは、専門的に治療ができるというところが、こころの医療センターが中心にあって、逆になかなかローカルエリアでは、それぞれの県内のエリアでは難しいところがまだまだ多いということで、例えば、がんであれば当然何かしら、三重大の附属病院に行って手術してもらいましょうか、みたいな話になるところが、アルコール依存症の話になると、やっぱり地域の中でお世話になれる病院があったほうが、桑名や熊野の人がこころの医療センターまで来るというのはなかなか大変だということもあると思うんです。
 そういう意味で、こころの医療センターが、県の医療政策として、このアルコール依存症の治療の分野において先導的にやっていただいているということであれば、県内の他の病院での、もちろん精神科を持っていただいている病院になりますけれども、このアルコール依存症の治療の流れというのは、県内のいろんなそういう病院に今どんどん流れていっている状態なのかどうか、スキルがそれぞれの地域の病院で上がっていっているのかどうかというのを、もし病院事業庁の立場として、こころの医療センターとしての立場として、わかる部分があれば教えてください。
 それから2点目は、お話も出ています一志病院のプライマリ・ケアセンターの話なんですけれども、これは基金の事業だと思うんですが、これは採択される場合に、事業主体は県の健康福祉部なのか、県立一志病院なのか。今までの答弁は、医療対策局のような気がしましたので。佐々木局長等から説明いただいているので。基金の枠だからそっちで答えていただいているのか、実際におりてきたときに事業主体がどこになるのかというのを教えていただきたい。
 3点目が、一志病院で訪問診療や訪問看護、訪問リハビリに随分と積極的に取り組んでいただいていて、平成27年度の実績が3657人ということで、これはいわゆる対象エリアとしての世帯だとか人口がどれくらいになるのかという部分を、今わかれば教えていただいて結構ですし、手元になければ、後で数字だけ教えていただけませんでしょうか。
 以上、3点です。

〇加藤庁長 プライマリ・ケアセンターについて、ちょっと私から。
 おっしゃるとおり基金の事業みたいな形になっていますし、あり方検討会の中でも、そういった方向性みたいなところはあったかと思うんですけれども、プライマリ・ケアセンターについては、医療対策局で進めておりますので。病院現場の話ですので、そこは当然かかわりがあるんですけれども、委託する先も、三重大のかかわりも多分あると思いますし、今そこは鋭意、私どももこんなような内容でというようなところは、当然四方院長も含めてお話をさせていただいておるところはあるかと思いますけれども、主体は医療対策局になります。ちょっと今、基金の申請が若干先行しているんではないのかなとは思いますけれども、内容についてはまだ、調整がついたとかそういうことだというふうには、私どもは認識しておりません。まだ今内容は動いているということだと思いますし、権限は向こうにあるということです。

〇岩﨑課長 アルコール依存症に関してですけれども、アルコール依存症治療は、三重県内でこころの医療センターが唯一無二の医療機関ということではございません。ほかの医療機関、例えば国立病院機構の榊原病院とか、ああいうところもそういう諸治療をやっているというところですので、その中で一定の重要な役割を担っているということで認識をいただきたいのと、それから、こころの医療センターはやっぱり県立病院ですので、そういう治療だけではなくて、アルコール依存症に関する周知というか、啓発といいますか、講演会とか、そういうものも自主的にやって、一般の方々に対して認識をいただくというような、予防に関しても取組をやっておるというような、そういう役割も担っているところでございます。

〇加藤副庁長 3点目に御質問いただきました訪問診療等に関する内容でございますけれども、そのエリアの対象者でございますとか、人口でございますとか、このあたりにつきましては、恐れ入りますが時間をいただきまして、内容を確認した上で、資料として委員の皆様方にお示しをしたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

〇西場委員 7ページに一志病院の事柄がいろいろ書いてあるんですが、その中に、「家庭医(総合診療医)育成拠点施設」と、こういうように表現されておるんですが、家庭医と総合診療医の言葉のことについて、同じ意味というように理解していいのか、私的には何か言葉のイメージが違うもんで、これをどういうように理解して、あるいは一志病院としてはどうなんやというところを、これからいろいろ議論する上において、基本的なところを理解しておきたいので教えてください。

〇加藤庁長 家庭医については、一志病院が当初から取り組んできた流れの中で家庭医という表現が定着をしているというところもありまして、それをそのまま使っているんですけれども、世間的には総合診療医のほうがわかりやすいのかなというようなことで、ここは括弧もあえて入れてというようなことになっていますけれども、専門科としての新たなそういう科として認定されておるのは総合診療科というようなことになっておりますので、そういう意味では総合診療医のほうが世間的には一般的かなという認識はしています。

〇加藤副庁長 今、庁長のほうから申し上げましたように、学会等も昔はプライマリ・ケアという学会もございまして、分かれておったりして、いろいろなそれぞれの捉まえ方がございます。
 それで家庭医といいますのは、当然、一志病院が管轄しておるような、診療エリアで、患者の身近なところに寄り添って、その方の病気のことはもとより、生活習慣でございますとか、いろいろな患者の身の回りのことも含めて相談に乗ったり、アドバイスをしたり、病気の治療をしたりと、患者の身近なところで治療を行うという概念で使われてまいりました。
 その一方で、先ほど申し上げました今度の専門医制度でも、総合診療科というのを一つの専門の診療科ということで位置づけられて、この用語を用いておりますけれども、これはやはり患者の疾病の直接の部分ではなくて、そこに至るまでの患者の、それも生活習慣であったりとか、その周辺の状況、場合によっては精神的な面も含めて、総合的に患者の身体の状況、疾病を診るという、診療の面からの見方でございまして、結果的には同じようなところを対象にしておるものだと思いますけれども、これまで学会等で用いられてきた用語でございますとか、そういった経緯もございます。一志病院におきましては、庁長が申し上げましたように、家庭医という言葉で一志病院が行ってきた地域での診療に沿った言葉ということで用いてまいりましたけれども、今後は新たな専門医制度で位置づけられた総合診療科で一般的には捉えていくのが現状では適切ではないかと考えておるところでございます。
 以上でございます。

〇西場委員 何かわかったようで、わかりにくいんですが、説明の中で、東の筑波、西の三重大と、すばらしい言葉を今日は聞いたので、ものすごくうれしくなってきたんですが、三重大学がバックにある一志病院の果たしている今の言葉を、一志病院が頑張って支えとるということであれば、非常に家庭医の部分で大きな役割を果たしてもらっておるなと、こう思うんですが、さっきの説明の中で、初回の診療に行くのに、何科へ行ったらいいかわからないというような部分とか、非常に素朴に単純に、自分はどういった原因で病気であるのかというのがわからないときに、まずは総合的に診てもらえるという意味での家庭医的なものが1つある。もう一つ、複合的な要因で病気が出とるようなところがあって、特に最近は縦割り、専門科制というのがずっと来ると、内科だけ、あるいは外科とか神経科とか、いろいろ縦割りの中では見分けにくいところがあって、そういう意味では横断的に診られるような、総合的に診られるような総合診療科というようなイメージがあるんだよね。
 まあ、ここにある三重大というような、大学のイメージからいえば総合診療科かなという感じを受けるけれども、今出とる一志病院になると、やっぱり家庭医かなと、自分はそういう理解になってしまうんだけれども、家庭医と総合診療医が変わらないんだということになると、どうもそこで理解がおぼろになってしまうんだけれども、もう少しすっきりできないかなと。

〇加藤副庁長 私もありきたりの御説明で、済みません。わかりにくいというか、自分自身も難しいなと思っているところなんですけれども、委員がおっしゃいましたように、やっぱり地域に根差しておる一志病院の診療、三重大の講座自体も家庭医療学講座と言っておるんです。ですから、頭には家庭医がついているんです、家庭医療学講座、竹村先生の講座名です。ですので、やはり実践している診療の内容といいますか、形態が、それぞれの患者の家庭に近いところに行ってと、訪問診療ですとか、そういったことを実際にやっているわけです。ですので、内容からすると、家庭医という名前が実態に合うとるのかもわかりませんが、診療の技法からいいますと、様々な観点から、その患者が今お悩みになっている病態、病気の原因がどこにあるのかというのを多角的に診ていくと、循環器なのかとか、あるいは呼吸器系なのかとか、こういう症状が出ていますから、これはこういう疾病が疑われるんではないか、そういう診断の技術というのが、どちらかというと総合診療というところで言いあらわされるのかなと。臓器別ではなくて、全身の症状とかバイタルから、いろいろなものを診ながらその病気を診ていくというのが総合診療、私も医師ではありませんので、私の中でいろいろな状況とかを見て、理解しているのはそのようなことだと捉えております。一志病院は、まさに患者の地域、家庭に寄り添った診療を行っておるということで、診療科目の名前はともかくとして、提供している医療は家庭医療、家庭医が患者に寄り添って提供する医療というような見方で見るのが実態に近いのではないかと、このようにも考えておるところでございます。

〇西場委員 これは、一志病院、紆余曲折あったでしょう。現在の家庭医の前は、終末期医療だった。その前は何だったかな。そういう中でいろいろ、試行錯誤ではないんだけれども、その都度その都度努力してきて今日があるんだけれども。だから家庭医ということであれば、これができて、もう数年になるんだけれども、できたときから家庭医と総合診療医はどっちなんだと。国会でも、ある政党は家庭医と言ったり、あるところは総合診療医と言ったりして、いろいろやっているんだけれども、今議論しながら、大体イメージは一緒なので、もしそれで専門科の先生方にも御同意いただけるのなら、殊、一志病院に関しては家庭医(総合診療医)の括弧を取って、家庭医育成拠点施設として割り切って書くことはできないかなというように思うので、これは一つの要望というのか、検討してもらいたいなという希望だけ伝えておきます。

〇加藤庁長 この文章を表現するについても、当然現場のほうの病院といいますか、院長ともお話ししていますので、そのあたりもちょっとお伝えして。なかなか一本にならんなみたいなことで括弧書きしとるようなところも実はありますので、一度検討、お話をさせていただきたいと思います。

〇西場委員 まあ、もう終わらなあかんけれども、今、総合病院なんかへ行くときに、地元の医院とか診療所について紹介状を書かないと初診料が高いんだよね。そういう患者の受け入れについて、いろんな工夫なり制度改正がなされとるんだけれども、この一志病院についてもそうなんですか。地域の診療所を通じて、紹介状を書いて行くということが基本になっているわけですか。今回、家庭医だけに、ちょっとそこを確認しておきたいんだけれども。

〇岩﨑課長 病院で紹介状が必要なのは大病院ということで、病床数500床以上ですので、大丈夫です。そのまま来ていただくこともできます。

〇西場委員 了解しました。

〇吉川委員 ささいな質問を3点。
 平成27年度の実績に対して、28年度の目標が実績よりも下回っとるというのが6項目ぐらい、一志病院の例、あちらでも一緒の記録があるんですけれども、そういった考え方を教えてほしいのが1点と、もう1点は、外来患者数なんかも目標に入れてみえるわけですけれども、これは目標達成のためにどんな努力、院内の中のチラシやとかいう努力なのか、要するにどういうアクションをやってみえるのかが2点目。それから3点目、今の、西の三重大と言われるように、非常に評価されておる場合、筑波と並び称されるぐらいのときに、家庭医で3400人とかいろんな膨大なデータをやるというか、治療してみえるんで、そんなんの地域やとか産業構造やとか、ビッグデータ的な分析で、そういう研究というような機能はお持ちなのか。この3点、教えてください。

〇加藤庁長 東の筑波、西の三重大は、竹村先生がおっしゃったんですけれども、今、一志病院をフィールドに、全国からそういった家庭医、総合診療医をやりたいという人が集まってきますよという意味で、そんなふうに来ている県、場所は、そんなにないということで、それは筑波と三重大ですよねという意味で使われているんだというふうに思います。
 それから、数値目標は、確かに平成27年度の目標なり実績を踏まえた上で28年度の数値を掲げていますけれども、27年度の目標をそのまま、高い数字や実績が出たにしても目標ですので、その延長線上で28年度を置いているというものなり、それから一定伸びた部分、実績を踏まえて高くしている部分、なかなかあるべき姿というか、ここまでやらなければだめだよねみたいな形で上げている数値なり、考え方は病院といろいろ直接やりとりしながら28年度の目標数値も置いておりますので、個別にどれがということになると、いろんな議論をした中のものもあるんですけれども、大体病院側との話で決めているというようなことになりますけれども。ちょっと総論的で申しわけありませんけれども。

〇岩﨑課長 最初の外来患者の確保策なんですけれども、白山、美杉地域内の診療所に訪問を毎年度しておりまして、一志病院としては、一次病院ではあるものの、救急患者の受け入れとか、ここまでならできるよというようなところを浸透させるというか、認識をいただくというようなことで、紹介患者を確保するという一つの方法がございます。
 それとあと、資料7ページの上から3行目にもありますけれども、健康教室とか糖尿病教室とか、出前講座とかに行って、健康に関心を持っていただいて、体調がちょっとおかしいときには一志病院へ来てくださいねというようなPRの仕方もしていますので、そういった面で確保していきたいなというふうに考えております。

〇吉川委員 最後のお答えは、よくわかりました。
 一番目の話、要は三千数百人を治療していったときに、風土やとか仕事の事業とか、そういうマクロ的な形で新たな傾向みたいなのが、病気との関連とか、そういうのを分析、統計処理する機能があるかどうか。そうすると病気に対する予防対策やとか、いろんなことが打てますんで、そういう機能があるかということをちょっとお聞かせを。そやもんで、学会発表も大幅に伸びたというような報告があるわけですけれども、それもその類いの、個々の症例に対する論文というのはたくさんあると思うんですが、地域政策みたいな形で、そんなんがこの35件の中にまじっとるのかどうか、あたりもちょっと聞きたかったんですが。

〇加藤庁長 答弁を漏らしまして、データ化みたいなお話の部分でしたね。もともと一志病院をフィールドにして、研究テーマを持ってこの地域のことを、いろんなエビデンスをとるみたいなところがありますので、ちょっと今、具体的にどういう研究テーマがあったのか、即答しにくいんですけれども、そういった中で、そういったことも踏まえた上での研究発表というところにつながっているんだろうというふうに思いますけれども、具体的なデータの活用とか、そういったところは、論文とかそういう研究テーマ、報告書としての、ひっくるめた中での数値、結果として物が出ているのは、多分そうなんだろうと思いますけれども、個別のデータの活用については、プライバシーの問題とか、そういうこともあるので、そういった部分まで踏み込んでやっているのかどうか、一度確認をさせてください。そこまで把握しておりませんので。

〇加藤副庁長 私が、家庭医療学講座の竹村教授から、以前にいろいろなお話の中で聞いております中で存じ上げとることを申し上げますと、やはりそれぞれの地域の患者を対象にアンケート調査を行ったりとか、その背景なども調べながら、そこの疾病構造でございますとか、そういったことも研究をしていくというのも家庭医療学の中の研究の一つでございまして、そういった研究も実際にやっていらっしゃるというのは、お話の中では聞いたことがございますが、実際の今までここにお示しした研究成果の中にどういった内容が含まれておるかといいますことにつきましては、庁長が申し上げましたように、ちょっと論文の内容を確認した上で御報告をさせていただきたいと考えております。
 以上でございます。

〇吉川委員 訪問とか、やっぱり病院でするよりも、コストの話も日常への生活影響も含めて、この流れの方向にあるのではないかな。そうすると、医学的な裏づけで、非常に役に立つよというような戦略、西の、まで言うてもろたんやったとすると、そういう基地になるとうれしいなと思いますので、確認させていただきました。ありがとうございます。

〇小島委員長 吉川委員、後ほど個別に御説明は求めるということでしょうか。
 研究の中身等々、よろしくお願いいたします。

〇野口副委員長 こころの医療センターの関係で、アウトリーチサービスをやっていただいていると。これは数年前に、国がアウトリーチの関係をやって、実験的にしたんやけれども、たしか経費がかかり過ぎるということで、国としてはその後、方針を余り出していなかったという記憶があるんです。三重県として取り組んどるのは、これは国が言うとった総合的な、医療から全部含めたんではなくて、多分地域の中で訪問看護ということを言っているんで、そこを主体にしてやったんやと思うんですけれども、このアウトリーチに関係しとるメンバーというのは、対象者というのをどれくらいと見とるんですか。全体的、患者として来た人全体なのか、それとも一定的に、地域的に見とるのか、そこら辺だけちょっと教えてください。

〇岩﨑課長 訪問看護の対象の患者というのは、当然病院に来ていただけないというような状況とか、家庭事情とか、そういう方に対して特別といいますか、そういう訪問看護という形でサービス提供をするということ、それから、長期入院されていた患者に、地域移行の形で地域へ戻っていただいて、しばらくの間は十分にサポートしていく必要があるという形で訪問看護をさせていただくとか、いろんなパターンがございます。
 それで、数字的には、訪問看護数としては5000件弱ぐらいの件数になっていますけれども、人員数としては、百七、八十とか、それくらいの人数が対応しているところでございまして、大体2週間、3週間に1度ぐらいの訪問というような、そういう実態でございます。

〇野口副委員長 まあ、アウトリーチどうのよりも、訪問看護というのは、多分これから、方針として、病院から地域へという話になっていますので、その方向で進めていくだろうと思われます。そうすると、かなり経費ってかかるんですよね、これは実際問題。簡単に訪問看護、それは地域のためと言われるんですけれども、その一人ひとりに対しての経費を考えていたら、とても合わないよというような部分もあるかと思うんですけれども、そこら辺はどのように考えておられるのか。

〇岩﨑課長 訪問看護もずっと恒常的に同じ患者にしていくということではなくて、ある程度症状がよくなってくるということであれば、今度はデイケアということで逆に来ていただいて、3時間なり6時間というデイケアがございますけれども、限られた時間の中で、いろんなメニューでよくなるような訓練をしていただくというほうへ、こころの医療センターとしては導いていきたいなというふうに思っています。
 それで、訪問看護だけだと採算的にはちょっと厳しいところもありますので、その後のデイケアも含めて、診療報酬としては確保していくという考え方もございます。

〇野口副委員長 もう終わりますけれども、要望としては、これから、こころの医療センターだけではなくて、各地域に精神障がい者の病院って結構ありますので、そこら辺も含めて総合的にまた検討していただいて、メンバーが一番いい方法がいいので。かといって、こんなことを言ったらいかんのかもわかりませんけれども、家庭へ帰したらええけれども、家庭がどうなるんやという問題も実際問題ありますので、そこら辺も含めて、またよろしく、検討しといていただくようお願いして、終わります。

〇小島委員長 ほかにございますか。いいですか。

                〔「なし」の声あり〕

〇小島委員長 なければ、三重県病院事業 中期経営計画 平成27年度の取組成果についての調査を終わります。

  (2)平成27年度病院事業決算の概要について

    ①当局から資料に基づき説明(岩﨑課長)

    ②質問

〇小島委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。よろしいですか。

〇岡野委員 1点だけ。
 資本的収支で、3億7900万円のマイナスということで、内部留保資金から充当するということで、そうすると、内部留保資金は、残りはどれぐらいになるんですか。

〇岩﨑課長 平成27年度末で12億円弱の内部留保資金があります。11億8400万円です。

〇岡野委員 わかりました。ありがとうございます。

〇岩﨑課長 安全ラインとしては、10億円あれば安全ラインというふうに言われていますので。

〇小島委員長 ほかにございますか。よろしいですか。

                〔「なし」の声あり〕

〇小島委員長 なければ、平成27年度病院事業決算の概要についての調査を終わります。

  (3)その他

〇小島委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら御発言をお願いいたします。

                〔「なし」の声あり〕

〇小島委員長 よろしいですか。なければ、これで所管事項の調査を終了いたします。

 2 委員間討議

  (1)所管事項調査に関する事項          なし

  (2)執行部に処理経過の報告を求める事項  なし

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

健康福祉病院常任委員長  

小島 智子

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