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平成28年10月6日 教育警察常任委員会 予算決算常任委員会教育警察分科会 会議録

資料はこちら

教育警察常任委員会

予算決算常任委員会教育警察分科会

会 議 録

(開 会 中)


開催年月日     平成28年10月6日(木) 自 午前10時0分~至 午前11時48分

会  議  室     502委員会室

出 席 委 員     8名

             委 員 長       村林   聡

             副委員長        芳野 正英

             委    員       山内 道明

             委    員       稲森 稔尚

             委    員       田中 智也

             委    員       藤根 正典

             委    員       青木 謙順

             委    員       水谷   隆

欠 席 委 員     なし

出席説明員

     [警察本部]

             本 部 長                           森元 良幸

             警務部長                         中道 一輔

             生活安全部長                      小林 正美

             刑事部長                         小林 一夫

             交通部長                         赤坂 正行

             警備部長                         伊藤 正彦

             警務部首席参事官 警務課長            中谷 佳人

             生活安全部首席参事官 生活安全企画課長   水谷 昭裕

             刑事部首席参事官 刑事企画課長         稲垣 好人

             交通部首席参事官 交通企画課長         伊藤 正孝

             警備部首席参事官 警備企画課長         北野 尚也

             警務部参事官 総務課長               藤井 淳夫

             警務部参事官 会計課長               射場 重人

             刑事部参事官 組織犯罪対策課長         米田 康広

             交通部参事官 交通規制課長            原   政美

             広報広聴課長                      真弓  学

             厚生課長                         木村 光伸

             少年課長                         川上 公二

                                                 その他関係職員

委員会書記      議  事  課  主査          黒川 恭子

             企画法務課  課長補佐兼班長   中西 正弥

傍 聴 議 員     1名
                      岡野 恵美

県 政 記 者     4名

傍  聴  者     なし

議題及び協議事項

Ⅰ 分科会(警察本部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告(関係分)

Ⅱ 常任委員会(警察本部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第121号「三重県警察の組織に関する条例の一部を改正する条例案」

  (2)議案第122号「工事請負契約について(四日市北警察署庁舎棟建築工事)」

 2 所管事項の調査

  (1)「『平成28年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答について(関係分)

  (2)犯罪情勢について

  (3)少年非行の現状・特殊詐欺対策の推進状況について

  (4)交通事故情勢と抑止対策について

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 分科会(警察本部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告(関係分)

    ①当局から資料に基づき説明(中道部長)

    ②質問       なし

 2 委員間討議

  (1)執行部に処理経過の報告を求める事項  なし

Ⅰ 常任委員会(警察本部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第121号「三重県警察の組織に関する条例の一部を改正する条例案」

  (2)議案第122号「工事請負契約について(四日市北警察署庁舎棟建築工事)」

    ①当局から資料に基づき補充説明(森元本部長)

    ②質疑        なし

    ③委員間討議    なし

    ④討論        なし

    ⑤採決         議案第121号   挙手(全員)   可決  
                  議案第122号   挙手(全員)   可決

 2 所管事項の調査

  (1)「『平成28年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答について(関係分)

   ①当局より資料に基づき説明(中道部長)    

   ②質問

○村林委員長 それでは、御意見等。

○青木委員 今、説明がございました。特に私、最初の特殊詐欺のことについて、老猾、釈迦に説法的な質問をしたなと思って、反省もしながら、今、この回答を読ませていただきました。
 このメッセージカードにつきましては、全小学校ということで、本当に大変だと思いますけれども、聞くところによりますと、4月1日の文書で、既にきめ細かく、こんなのを8月以降送りますよというような文書も出されて、9月12日から16日の間に担任のほうから子どもらに渡して、19日におじいちゃん、おばあちゃんに届くようにというところまでしてもらっていましたし、また低学年用、高学年用にこんな表現はどうでしょうかとか、それからこういう名刺大のカードかな、3つ折りになっとるやつとか、非常にきめ細かくしていただいたのと、それから僕もうっかりしていたんだけれども、昨年度の反応もお知らせいただいていたということで、既に昨年度から、何年前から始めたかちょっとわからなかったんで、2年目なのか、何年目なのかということをお聞きしたいのと、今年度はやったばかりなので、まだ反応というのはわかっていないと思いますけれども、後でちょっと、常任委員会のほうでいろいろと報告もあるんで、その取り組んだことが、どのような形で結果としてあらわれているのかとか、その分析があれば教えていただきたい。それから今後、そういった各学校での子どもたちとかおじいちゃん、おばあちゃんの反応がどんな形であるのか既につかんでみえるのか。私が聞いたのは、息子さんが言うよりは、お孫さんが言うほうがずっと効果があるんですわというような話を相当聞いたのは事実でございますけれども、またそういったことで御報告があれば、今日でもいいし、後日でも結構でございますので、よろしくお願いします。
 以上です。

○小林(正)部長 まず、青木委員から御紹介のありました「キッズ☆キズナカード」というものですけれども、現物がこれでございます。特殊詐欺の基本的な防止ポイントであったり注意事項を書いた裏面に子どもにメッセージを書いていただく欄、そしてこれは切り取って3つ折りができ、ちょうど名刺カードサイズになりますので、例えば大事な財布に入れておくとかというような形で使っております。
 これにつきましては、本年度本格実施をいたしましたが、昨年度も数校御協力をいただいたところ、モデル校という形でやらせていただきました。ですから、事業自体は実質的には昨年度から始めておるということ、それと昨年度の結果検証ということで、概括的に申せば、好評を得ました。特に、先ほど御紹介がありましたように、やっぱりお孫さんからいただくということで頭に残していただけるということでございますので、今年度、本格実施をしたわけでございます。
 何にしろ学校の協力が不可欠でございますので、文書でのお願い、それから以前に校長会等に出席させていただきまして、この「キッズ☆キズナカード」の趣旨の説明等もさせていただいた結果、今回、全校の御協力を得ました。
 これにつきましては、今後、昨年度と同様、結果としてどうだったんだろうと、反響がどうなんだということを取りまとめた上で、今後の特殊詐欺被害の防止対策に生かしていきたいと考えております。
 以上です。

○青木委員 わかりました。取りまとめに時間がかかると思いますので、年度末までにはいただけるのかなということを思っています。
 今回、いろいろ御意見いただいたのは、やっぱりきめ細かく、現場に、学年に合わせてとか、こういうふうにしてほしいとか、配付する側の教員の方々にも理解を得られながら、また共鳴できたがゆえに進んでいる話だなと思っています。
 これが実際、おじいちゃん、おばあちゃんに何%ぐらい届いてとか、今年度どのぐらいなのかなとか、それからまたおじいちゃん、おばあちゃんの生の声というのを聞けるとうれしいなと思いますので、今後とも、さらに取組を進めることによって、こういった被害防止対策を、これは地道にやらんならんことやと思いますので、これだけの方法ではないと思いますけれども、また広げていただければと思います。
 要望、以上です。

○村林委員長 ほかに御意見はありませんか。

○田中委員 後の所管事項の中でも、特殊詐欺対策の推進状況が項目としてありますので、そちらかなと思いながらも、青木委員がもう御発言いただいたので、私も関連で特殊詐欺について少し状況を聞かせていただきたいと思います。
 関係機関・団体等と連携し、詐欺の具体的な手口や被害に遭わないための注意点等についてということで、1つはメッセージカードということだと思うんですけれども、私の地元の四日市市内で、敬老会に幾つか参加させていただく中で、交番の所員に来ていただいて、こういう特殊詐欺について、こういうことに注意してくださいよということを本当に身近な、日ごろ接触のある警察官の方に御説明いただくことで、御参加の年配の方々が、うんうんとうなずいておられたのが非常に印象的で、やはり効果があるなというふうに思いました。
 そこで、この各関係機関・団体というところで、自治会とか老人クラブとか、そういう団体との連携というのは現在もしておられるのか、もしくはこれからどうしていかれるのかについて、お考えがありましたら、お教えいただきたいんですけれども。

○小林(正)部長 特殊詐欺に限らず、被害防止広報というのは、いかに広く浸透させるかということが大事でありますので、先ほど御紹介いただきましたように、敬老会等のたくさんお集まりをされる場を利用させていただくとか、それから自治会とか老人会というのも、当然いろいろな形で各署工夫をして、御協力をお願いしております。
 例えば、敬老の日前後に民生委員に各御老人の家庭を回っていただくとかというのもございます。そういった意味で、署によっては、そういう民生委員、児童委員の会合に事前にお邪魔をいたして、その際には、例えば敬老のお祝いのプレゼントとともに、こういうような特殊詐欺がたくさん発生しているから、気をつけてくださいねという一言を添えてくださいとかというような、ある意味、地道な形で、より幅広く、特に高齢者に注意喚起が伝わるように工夫しておるところでございます。

○田中委員 ありがとうございます。
 自治会の役員と少しお話をしていたときに、敬老会を開催するのは自治会で、そこへ年配の方を招待するという、そんな形式が多いようでして、そんなことからすると、自治会の役員も、カラオケ大会をやったりだとか、映画を見たりだとか、いろいろ催し物に趣向を凝らしているんですけれども、ネタが尽きているようなところもあって、そういうところに、警察本部として三重県自治会連合会に、交番の警察官の方を呼んでくれれば、こういう話をしますよみたいな、そういうPRを、全ての自治会には到底無理なので、自治会連合会とか、老人クラブ連合会あたりにPRしていくと、ちょっとネタに困ったときに、そういえば特殊詐欺という話になって、呼んでいただくとか、ちょっと忙し過ぎてしまうかもわかりませんけれども、そんなこともどうかなというふうに思いました。
 というのは、防災意識が、ちょっと今、低調になってきましたけれども、向上したときに、各自治会で消防団分団の方を呼んで、AEDの使い方だとか、担架の使い方だとか、そういうことが非常に防災訓練のときにやられるようになってきましたので、意識を高めるとともに、具体的に、じゃ、こういうことをしてもらうといいんだなという発想をしていただけるような取組を御検討いただければなと思います。要望で終わります。
 もう一つだけ、委員長。
 街頭防犯カメラ10基を新たに四日市市諏訪地区に設置していただくのは、いつぐらいからですかということだけ。

○小林(正)部長 現在、地元に御説明やらを、いわゆる準備作業を進めております。昨年度も同様に設置をいたしました。津警察署管内と四日市南警察署管内ですね。やはりどうしても、予算執行の関係で、年度の終わり近くになるという実情はございます。

○田中委員 ありがとうございます。じゃ、今年度内ということでよろしいですね。

○小林(正)部長 今年度内で当然完結いたしますし、できる限りスピード感を持って進めていきたいということで、また指示をしておきたいと思っております。

○田中委員 了解です。

○村林委員長 ほかに御意見はありませんか。

○山内委員 せっかくですので、私もと思って、ちょっと話が戻りますけれども、特殊詐欺の対策についてです。
 私も、敬老会の行くところ行くところ全て、特殊詐欺に御注意をという注意喚起をもうしつこいぐらいにさせていただきまして、その中で様々な御意見もいただいたんですけれども、こちら、私もこの「キッズ☆キズナカード」を持ってまいりました。これは私の次男の分で、何で私が持っているんだということで、責任を持って、この後、ちゃんとじいちゃん、ばあちゃんに届けさせていただいて、長男の分は既に渡っていますので、御安心いただければというふうに思っています。
 非常にすばらしいできばえで、感動いたしまして、やっぱり非常に効果があるなという思いがありました。
 その中で、今後検証されていくということですので、声としても上がってくるかというふうに思いますけれども、私のほうでいただいたお声だけ、ちょっとお伝えさせていただければと思います。
 非常に内容がいいというのもありまして、これ、小学1年生の次男の分なんですけれども、多分漢字等は読めないので、じいちゃん、ばあちゃんに心を込めて渡すという行為が非常に大事であるというふうに思っております。行ったところで声をかけさせていただく中で、やっぱり皆さん、高齢者の方も、御注意をしていただいていても詐欺にかかってしまうというところでは、周りの方、家族の方、地域の方がしっかり見守っていくということが大事だという観点におきまして、高校生等もこういったカードを用いて、じいちゃん、ばあちゃんに啓蒙をしたときに、高校生ぐらいになると、おじいちゃん、おばあちゃんを守っていく側の立場でもあると思いますし、またこういった社会的な大きな犯罪が起こっているんだということを認識もしていただけるということで、防犯人材というか、守っていく側の人として携わっていただく、理解を深めていくという部分では、高校生なんかも非常に効果があるかもしれませんねというお声をいただきました。
 それで、うちもあったんですけれども、具体的な部分で、子どもたちが持ってきて、自宅に住んでいるおじいちゃん、おばあちゃんに渡すのは簡単なんですが、ちょっと離れたところまでは、持っていけばいいだけなんですけれども、遠隔地のじいちゃん、ばあちゃんだったらどうするんだろうねという、そんなお話が出まして、はがきとかでお知らせするとかというのもありかなという、そんな御意見もいただきましたので、せっかくですので、お伝えさせていただければという思いでお話をさせていただきました。
 以上です。

○村林委員長 いかがですか。

○小林(正)部長 現場の貴重な声をありがとうございます。今後の施策に反映させていきたいと思っております。

○村林委員長 ほかにはいかがでしょうか。

○水谷委員 防犯カメラ、田中委員から出ましたけれども、新たに10基設置をしていただくということで、本当にありがとうございます。
 これは繁華街、歓楽街というところですけれども、我々、田舎のほうも、自治体から結構要望が多いんですよ。前にも申し上げましたように、それぞれの自治会で設置せよとか、そういうふうになっておりましたけれども、補助金とか、あるいはそういったものをこれから申請して、つけていこうという動きがここにもありますんで、ぜひそういう形で防犯カメラをお願い申し上げたい。
 これ、テレビで見ておりましても非常に犯罪防止、あるいは犯人逮捕に大きな役目を果たしておりますので、こういったことにつきましても、ぜひ今後進めていただきたいということで、強く要望したいと思います。お願いします。

○村林委員長 要望でよろしいですか。

○水谷委員 はい。

○村林委員長 ほかには御意見は。

○芳野副委員長 ちょっと確認だけさせてください。
 2つ目の地域の警察力の強化のところで、警察官の増員を国に要望するということで書かれているんですけれども、僕の不確かな記憶なんですが、定数で言うと、今の三重県警察って、定数より若干下回っていたんじゃないかなと思っていたんですが、その確認と、国への要望というのは、多分これは定数条例で決まっていますけれども、その条例の拡大及び国からの人件費の部分も要望するということなのか、その辺をちょっと教えていただけますか。

○中道部長 現在、三重県警察職員定員条例で定められております三重県警察官の条例定員は3064人ということになります。国の基準は3021人になりますので、条例定員のほうが上回っているというふうな状況でございます。
 それと、増員要求の件につきましては、国のほうに例年11月ぐらいに行かせていただいているんですが、純粋に定員の増員のみということで、特に処遇の、要は給与を上げたりとかお願いしたりとかというようなことはございませんが、いつも定員の関係で、警察庁だけではなくて、やはり地方公務員の人員の関係になりますので、総務省のほうにもお願いに行っておりまして、そういったところでも、一応地方財政をつかさどるところにもお願いはさせていただいているというところでございます。

○芳野副委員長 現有の署員の数は、この定数どおりなのか、それよりも少し減っているのかということはどうですか。署員の数。

          〔「失礼しました」の声あり〕

○芳野副委員長 要は、定数3064人というのは条例定数ですよね。

          〔「そうです」の声あり〕

○芳野副委員長 実際に今、100%この人数なのか。どこかの資料で、ちょっと減っていたような気がしたもんで。

○森元本部長 恐らく委員は、実員のことをおっしゃっているんだと思うんですけれども、この定員は予算で認められたマックスの数字ですので、年度途中にやめていく人ですとか、そういう人もおりますので、現実にはどうしても若干差が生じます。
 また、今、詳しい数字を持っておりませんけれども、全国の都道府県警察と比べまして、三重県警察は比較的定員いっぱいいっぱい採用できていると思っております。また今、順次採用試験を行っておりまして、来年3月、退職者数がどれくらいになるかというのはまだ確定できないですけれども、年度のやめていく人の分だけをなるべくいっぱいとれるように、今後も努めてまいりたいと思っております。

○芳野副委員長 年度途中ですので、確かに増減があるので、ある程度とっているというのはわかりましたので。もちろんやっぱり警察官が昔に比べると減っているんじゃないかというような認識を、皆さんお持ちなんですけれども、そういうことはこの10年ぐらいではないんですか。

○中道部長 平成21年度から、ちょっと今、にわかに計算ができないのですけれども、各年度、10名から数名単位で増員はしております。

○村林委員長 ほかはいかがでしょうか。

○稲森委員 ここで聞くべきかどうかなんですが、街頭防犯カメラではないんですけれども、捜査の上でのカメラのことを少し確認だけさせていただきたいんですが。大分県の別府警察署で、今年の参議院議員選挙のときに、野党の支持団体が入っている事務所を、所有者の許可なしに撮影していたということが今、問題になっていると思うんですが、そのことを受けて、8月かに警察庁から通知か通達があったかと思うんですけれども、この大分県警の件も含めて、今回のことをどういうふうに受けとめて、今後どういうふうに対応していくのかというのがあったら教えていただきたい。また、もう一つは、大分県警の場合は、署の判断で独自にやったということなんですけれども、当然、組織の中で、警察本部にお伺いを立てて、慎重にやっていくべきことなのかなと思うんですけれども、三重県でこのカメラを使った捜査というのは、今、どういうふうになされているのか。いろいろ最高裁でも判例が出ていて、「承諾なしに、みだりにその容貌・姿態を撮影されない自由を有する」というふうな最高裁の判決がある中で、かなり抑制的に、慎重にやっていかなければいけないんではないかなというふうに思うんですけれども、三重県ではどういうふうになされているのかというところだけ確認させてください。
 以上です。

○小林(一)部長 大分県警察におけるその事案ですけれども、これについては、報道等により承知しておるところでございます。本県に係る事案ではなく、他県での事案でございますので、本県からコメントする立場にございませんので、その辺については、答弁を差し控えさせていただきたいと思います。
 なお、本県のビデオカメラ等に関する考え方ですけれども、捜査上の必要性や設置方法の相当性を踏まえまして、適切と判断される範囲内において、任意捜査の手法として供されるものと考えておるところでございます。
 現在の三重県警察の運用ですけれども、これについては、個々の具体的なカメラの使用については答弁を差し控えたいと思いますが、捜査内容に関することということで、御了解いただきたいと思います。
 以上です。

○稲森委員 警察庁から8月に通知なり通達があったと聞いているんですけれども、そのことへの対応と、カメラを使って捜査していくということは、その相当性というものを慎重に判断して行われていくということだと思うんですけれども、その場合、署の判断ではなく、警察本部にお伺いを立てて行うのか。大分県警の場合は、全く県警本部は把握していなかったと、これが事実かどうかわからないんですけれども、大分県警察本部としてはそういう説明をされているんですが、署の判断ではなく、警察本部の中でそういう情報は共有されて行われるべきではないかなというふうに思うんですけれども、その2点だけお答えいただけますか。

○小林(一)部長 県警本部としましては、本庁から8月に、適正な使用に関する通達を受けておりまして、これに基づいて各署に対して通達しているところでございますが、三重県警としましては、警察本部を中心として、ビデオカメラの適正な運用について検討してまいりたいと考えております。

○稲森委員 わかりました。

○村林委員長 ほかにはよろしいですか。

          〔「なし」の声あり〕

○村林委員長 では、ないようですので、「『平成28年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答についての関係分の調査を終わります。
 

 

 (2)犯罪情勢について

 (3)少年非行の現状・特殊詐欺対策の推進状況について

 (4)交通事故情勢と抑止対策について

    ①当局から資料に基づき説明(小林一部長、小林正部長、赤坂部長)

    ②質問

○村林委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。

○青木委員 まず、少年非行なんですけれども、今、部長のほうから、子どもたちが犯罪を起こした後のフォローの、ボランティア団体等、今、犯罪を起こした子が更生に向かうためのいろいろなボランティア団体があるのかなと思うんですけれども、年齢とか、それから犯罪の内容によって、その後の処置は変わってくるし、また、これは国の保護観察所とか、そういったところと絡む部分もあると思うんですけれども、その辺で、保護司あたりはクローズアップされるんですけれども、それ以外にボランティアとして、例えば昔でしたら、今もあるのかどうかわかりませんけれども、更生保護、当時は婦人会とか、それからBBS会とか、そういったことであったんですけれども、今もそういうのは続いているのかどうか、ここは30年ぐらい前の話なんであれなんですけれども、それが1点。それから2つ目は、先ほどの、特殊詐欺の自動通話録音警告機、これはもう、貸し出しということで、市政だよりあたりで広げられたんでしょうか。というのは、これを貸し出すよということによって、いわゆる罪を犯す可能性のある方への抑止力になるという意味もあって、貸し出すよというようなことは、大いにいろいろな面で、ラジオとかいろいろ、何でもいいので広げるべきと違うんかなと、そんなことも思いますので。これが1点。
 それから、3点目は、交通のほうですけれども、今もちょっと話がありました「夕暮れ時、ちょっと早めのライト・オン運動」における取組、これはもう一般の方も感じてみえるんで、大事なことと思います。
 特に、昨日、例えば夕方、暗い、雨というような時に、歩いている方が何か目立つもんを着てもらっていたらいいんですけれども、なかなか、そういったところでは、車の方がちゃんとルールを守っても、非常に見えにくい、陰になってしまうという可能性が、例えば横断歩道あたり、左カーブのときあたり、あると思うんですね。そういうふうなところで、例えばどうしても黒色の傘を差さなくてはならない理由でもあるんやったらいいんですけれども、黒色以外の傘を夜は推進しようとか、そういった何か目立つ傘というか、運動とか、そういうものはできないのかなと思ったりもするんですけれども、そういった取組でお考えがあれば、お願いします。
 以上です。

○小林(正)部長 生活安全部関係2点と思います。
 まず、多分委員が御指摘なのは、例えば少年の非行を犯した後のアフターケア等々をやるような団体であったり、ボランティアであったりの状況はどうだということだと思います。
 これにつきましては、いろいろな形でやっておりますので、後ほど担当の少年課長のほうからお答えをさせていただくということでよろしいでしょうか。

○青木委員 はい。

○小林(正)部長 それでは、私のほうから、2点目の自動通話録音警告機の関係でございます。
 非常に新聞等にも取り上げていただきまして、反響が大きいということで、昨日の午後3時時点での県警本部と津警察署、津南警察署での貸付状況を確認してまいりましたら、既に70台以上の貸付手続が済んでおり、今も問い合わせが殺到しております。
 先ほど津市の広報紙のお話がありましたように、より広く広報するために、津市の協力もいただきまして、10月16日発行の広報紙に募集の記事を掲載していただくとともに、今後、各市民センター等で津市のいろいろなイベントがございますが、この際にもチラシ等を配らせていただいて、より多くの市民の方にこういうものがあるということをアピールしていきたいと考えております。
 私のほうからは以上でございます。少年関係、回答させます。

○川上課長 少年の更生の関係についての団体というようなことをお聞きしましたが、その関係でよろしいですか。
 非行等をした少年の更生の関係でございますが、基本的には、やはり県の施設であるとか、国の施設というのが主体的になってやっていくものかなというふうに考えております。例えば、児童相談所とか、そういったところと連携をしながら、警察もやらせていただいているというようなところがございます。
 その中で、ボランティアとしては、例えば保護司であるとか、民生委員であるとか、警察でも少年警察ボランティアという方々を委嘱させていただいております。少年警察協助員であるとか、少年指導委員であるとか、こういったボランティアの方々と一緒になって、かかる少年に関して、相互に連携し合いながら、指導をして、情報を共有しながら、少年の更生、立ち直りというような支援をさせていただいております。
 ちなみに、警察としましても、少年補導員が中心となって、各地区に少年サポートセンターというのを設置しております。こういった少年サポートセンターが、少年に関して個々にケアをして、少年に対してもそうですし、少年の保護者に対してもそうですけれども、立ち直りの支援をさせていただいている、そういった現状でございます。
 以上です。

○赤坂部長 黒い傘以外の目立つ傘なりの作戦、キャンペーンといった御提案でございましたけれども、確かに暗い中で黒っぽい服装をしていると非常に見にくく、そういったことによる事故も多発しております。そういった現状で、先ほど委員からも言われました、ちょっと早めのライト・オン運動と上目、下目の切りかえ、こうしたドライバー側の対策と、歩行者が自身で身を守ろうとする意識を高めてもらう活動とを並行して進めていく必要があるだろうと考えております。
 特に、歩行者側の意識を高めるための活動としまして、1つは、傘については、そういった発想は今まで少しなかったんですけれども、服装につきましては、明るい服装を着用していただこう、反射材をつけていただこうと、こういうことでの取組はしております。
 ただ、反射材は、これまでも啓発活動ではたくさん配ってはきたんですが、なかなか着用していただけない。その場で身につけさせてもらったり、あるいは自転車に絵札をつけたり、いろいろな形でやってはきたんですが、なかなか浸透しないところがある。
 例えばですけれども、四日市南署では、この秋の全国交通安全運動の中でも、まずは明るい服装を意識していただく、つまり、自分を守る意識でありますし、また高齢の方にそういったものを身につけていただくことによって、生き生きとしていただく、若々しくなっていただく、生きることへのしっかりした希望を背負い、前向きな気持ちを持っていただく、こういうことで、ファッションショーなどに取り組んでおります。高齢者のファッションショー、昨年は四日市諏訪商店街の中で、今年は大型商業施設の中でそういったものに取り組みました。
 明るい色の傘の話ではございませんけれども、まずはそういったことで、自分の身を守るための服装について気持ちを持っていただく、明るい服装を着用したファッションショーなりでそういった意識を高めるための活動を今、展開しているところでございます。これは四日市南署の例を申し上げましたが、県下様々な署でそういった観点から取り組んでいるところと承知しております。
 以上です。

○青木委員 細かく説明ありがとうございました。
 最後のほうから、本当に反射材つきの傘が売れるといいなと思ったりすることもあるんですけれども、そういうのはどういった形でしても、やっぱり死角を1つでも減らすということが大事なことだと思います。要素、要因が全部そろって事故って起こるのですから、減らす努力をいろいろな面でしていただければと思います。
 それと、更生のボランティアの件ですけれども、たまたま先日だか、三重刑務所で三重矯正展、入ってみえる方々が作品をつくってそれを売られる、チラシを見たら、BBS(三重大学)と書いてあったんで、学生ボランティアがまだ存続しているのかなと。確認にも行っていないんでわからないんですけれども、例えば少年というのは10代の子が多いわけですので、当然そういった学生との、年代が近い方との交流というのが気持ちもわかるというか、更生に向けて非常に大事ということを思いますので、高齢の方は保護司の方が多いかと思いますけれども、そのバランスと、それから横との、県、国、いろいろな機関があると思いますけれども、連携のもとに、さらに子どもたちが早く更生できるような形でしていただければと思います。

○小林(正)部長 少年の居場所づくりであったり、いろいろな形の指導ということで、付言をいたしますと、警察のほうで学生ボランティアもお願いをいたしております。三重大学であったり、皇學館大学であったり、それから大原学園の公務員学校というんですか、行く行くは警察官になりたいという生徒もたくさんおみえですので、少年課のほうが窓口になって、60名か70名だったと思いますけれども、そういう学生ボランティアの方にも御協力をいただいて、例えば少年との交流会、あるいは海岸清掃などの社会奉仕活動というような形で協力いただいているということだけ若干付言をさせていただきます。
 以上です。

○青木委員 ありがとうございました。

○村林委員長 よろしいですか。
 ほかはいかがでしょうか。

○藤根委員 特殊詐欺の件なんですが、先ほど青木委員のほうからもお話がありましたが、津市で自動通話録音警告機貸与のモデル事業、10月1日から始まったのが、5日でもう70台というような形で、すごく反響が大きいというふうに思わせていただいております。ありがたいし、いいことだなというふうに思っております。
 360台の貸与ということですけれども、もちろんこの自動通話録音警告機貸与事業の中でどれだけの効果があったのかという検証がすごく大事だなというふうに思っていますが、その検証をしつつ、やはり金額的にもまだまだ大きな被害があるという中で、ぜひモデル事業をさらに進めていっていただきたいと思うんですけれども、そのあたりのお考えをお聞きしたいということと、8月4日には特殊詐欺被害防止緊急対策会議を開かれたということで、ここには声掛けマニュアルDVDを配布されたというような具体的な例がありますけれども、水際対策をしっかりと強化して、とにかくそこでとめていくということが大事なんだろうなと考えていますが、この会議で実際に水際対策の強化という部分では、DVDの活用を含めて、どのようなことが話し合われたのかというあたりをお聞かせいただきたいと思います。

○小林(正)部長 まず、自動通話録音警告機の普及の関係でございます。
 今回は、今年度予算で360台を調達することができました。これを県下にいわゆる分ける、分配するという考え方もあるわけなんですけれども、今回は一番被害の多い津市に集中的に設置、運用して、狙いといたしましては、ここでの効果というのを次につなげていきたいと考えております。
 私どもとしては、他県でもこの自動通話録音警告機の検証結果が一部出ておりまして、いわゆる有効であるというのが出ておりますので、より広げていきたいという思いは持っております。
 ただ、県費予算で、いわゆる警察があつらえてお貸しするというやり方だけでは当然限界もございますので、警察といたしましては、一つには、自分の安全は自分で守るという考え方もございますので、これが効果があるということであれば、自らの防衛のために、御自分でつけていただくというのも非常にありがたい発想かなと思っております。さらには例えば自治体なんかでやっていただく、つける人には補助金をつけますというような形で取り組んでいただきますと、いろいろな形で普及促進が図れると考えておりますので、とりあえずこの360台につきましては、それを広げるための起爆剤という形で、この1年やっていきたいなと考えております。
 それから、8月4日の特殊詐欺被害防止緊急対策会議の関係でございます。
 実は、この緊急対策会議は例年秋ごろにやっておりましたが、ちょうど6月から還付金等詐欺が急増したということで、急遽お集まりいただきました。その会議に先立って、金融機関にだけ先にお集まりいただいて、DVDをお渡ししたということで、具体に何をということなんですけれども、まず県下の発生状況、非常に厳しいという共通認識を持っていただくと。これはもう繰り返し、例えば店舗窓口での声掛けの要領とかは、これまでもいろいろな形で研修会をさせていただいたり、あるいは出前講座で店舗のほうにお邪魔をしたり、さらには、先ほど少し申し上げましたけれども、各金融機関の代表の方にお集まりいただいて実践塾をロールプレイング方式で、とかやっておりますので、それを再度徹底していくというのが概要でありますけれども、特に今回お願いいたしましたのは、還付金等詐欺の手口といたしまして、電話で最寄りのATMへ行って、お金が入る作業をしてくださいと。その際に、やはり犯人側も考えておりますので、金融機関の店舗でやると、行員の目につきやすいということで、今、もう本当に特徴的な傾向なんですけれども、大型ショッピングセンターの施設外に設置されたATMへ誘導して、そこで電話をかけ直して、言うとおりにやってくださいというような手口になっております。
 したがいまして、警察のほうといたしましては、通常のパトロール活動の中でそのあたりの駐留警戒なんかも加えていくとともに、特に今回、ATMを設置しておりますコンビニであったり、大型ショッピングセンターの代表の方にも来ていただいておりますので、いわゆる営業活動の中で少しそのあたりにも気を配っていただいて、例えば駐車場をくるっと防犯対策上回れるんであれば、ATMのところにも回ってください、あるいは、そういうようなおじいちゃん、おばあちゃんが携帯電話で話をしておるというような状況があれば、いち早く警察に通報してくださいというようなこともお願いをしたところでございます。

○藤根委員 ありがとうございます。
 自動通話録音警告機についてですけれども、おっしゃるとおりだというふうに思います。まずはしっかり検証していただいて、その効果、きっと出ると思うんですけれども、そこを確認いただきたいなというふうに思いますし、その作業をしながら、ぜひ自治体や、あるいは個人のところへいかにPRしていくのかといったようなところも少し考えていっていただきたいなとは思わせていただきました。
 あと、会議の中身については、非常に具体的な場面を設定していただきながら、金融機関だけではなくて、大型店舗とか、そういったところとも連携していかなあかんというところで進めていただいておりますので、本当に何が特効薬かという部分がなかなか見えないところもありますので、この2つの事業を引き続きしっかりお願いしたいなと思います。
 あと1点、よろしいですか。
 交通安全のところなんですけれども、1つ教えていただきたいのは、都市部、大都会と、三重県であれば、地方都市、あるいは山間部、中山間地域であれば状況は違うのかもわかりませんが、高齢者の方の運転免許証の自主返納について、三重県の状況というのがどうなのかなというふうに思っております。
 といいますのも、先日もテレビのニュース等でも取り上げられておったんですけれども、都市部では、かなり県警本部のほうからも、そういった部分、お取組をされているというようなところもありましたので、三重県の現状、どのようなあたりなのかということを教えていただければと思います。

○赤坂部長 高齢者の運転免許証の自主返納につきましては、年々増加をしております。特に、道路交通法の改正によりまして、高齢者講習の中での認知機能検査などが、今度さらに強化されるわけですけれども、そういったものが導入された後は、急激に増えているという現状です。
 具体的な数字はまた後ほど申し上げますが、おっしゃるとおり、自主的に運転免許を返納するということは、車がなくても生活に支障がないという条件であれば、より進むだろうと思われまして、そういった点では、都市部のほうが、県内で言いますと、北勢部、中勢部のほうがやはり返納は多いように承知しております。
 ちょっと具体的な数字が出てまいりましたので申し上げますと、例えば平成24年の自主返納、これは申請取り消しというわけなんですけれども、これが867人で、うち高齢者の方が803人でございます。平成25年は高齢者の返納者数が1066人、26年は1520人、27年は2058人ということであります。
 返納しやすい環境の問題でありますけれども、自主返納をすると、自主返納をした方に対して優遇措置もございます。それは、三重交通でありますとか、三岐鉄道でありますとか、あるいは温泉施設で、割引、優待をするといったような制度もございますけれども、それ以上に、免許を返納された方の優遇制度というよりも、高齢者の方が日常、車がなくても安心して生活できる環境が備わっているということが大事だということで、調べてみましたら、県内のほとんどの自治体で、自治体などが経営するといいますか、オンデマンドバス、あるいはコミュニティバス、そういった比較的低廉な運賃で利用できるような交通網がかなり整備されております。そういった状況は確認できておりますので、さらにそういった環境が充実されていきますように、県警といたしましても、自治体等と連携をいたしまして、整備を進めていこうということで、今現在、調査中ではございますけれども、今後、自治体に対してこちらから文書等を出してお願い、あるいは直接お願いに行くという活動を予定しているところでございます。
 以上です。

○藤根委員 ありがとうございました。状況を聞かせていただきました。
 本当に車がないと生活ができないというような地域の方もありますし、ただ、現実的に高齢者の方の事故の部分がやはり増えているというところもありますので、難しいところはあろうかなというふうに思いますけれども、引き続きしっかり取り組んでいただけたらなというふうに思います。
 以上です。ありがとうございました。

○村林委員長 ほかにいかがですか。

○稲森委員 特殊詐欺について伺いたいんですけれども、津市で自動通話録音警告機の貸与ということは非常にすばらしいなとは思うんですけれども、やっぱりこの検挙件数、検挙人員をどう上げていくかという決意をお聞かせいただきたい。電話でブロックするということは大事なんですけれども、やっぱりその人らはまた悪いことを考えていくと。世の中をよくするためには、やっぱりその人らに反省して、悔い改めてもらわなあかんと思うんですけれども、この検挙をされている12件、12名というのは、どういうタイミングで捕まえたのか、あるいはどういう背景があるとか、大まかな傾向でもわかっていることがあったら。
僕にもLINEとかで来るんですけれども、最後までできるだけ相手をするんですよ、成り済まして。つかまえたろうかと思って、電話をかけてみたりもするんですけれども、なかなか。何かカードを買ってきてくださいと言われて、どこへ買いに行ったらいいのって、うざうざずっとやって、何か懲らしめたいな、反省させたいなという気になるんですけれども、その辺の何か決意、傾向も含めて、世の中をよくしていくためにお答えいただきたいんですけれども、どうですか。

○小林(一)部長 特殊詐欺に関する検挙等の実態ですけれども、特に検挙されておるものは、12名のうち、いわゆるおびき出しがあるんですけれども、高齢者の方を呼び出して、その場へ、現場へ警察官が赴いて、我々のほうでは「だまされたふり作戦」と言うんですけれども、こういった手法を用いて検挙したものが4件、4名ほどおります。
 そのほか、口座開設、例えば携帯電話を契約して、他人に受け渡したりという助長犯罪等もございますので、こういったものの検挙もございます。

○稲森委員 そういう人たちには、背後とか背景というのはあるんですか、組織的な。

○小林(一)部長 確かに委員のおっしゃるとおり、背景はあって、本当はそこの上へ突き上げをして、中核を検挙したいんですけれども、なかなかそこまで行き当たっていないのが現実でございます。

○稲森委員 その「だまされたふり作戦」ということは、県民に啓発したりしているんですか。県民にこのことは啓発したりしていないんですか。何かリーダー的な人がいて、例えばこういう電話がかかってきたらおびき寄せましょうみたいな、県民レベルで。

○小林(一)部長 そういったおびき出しの手口もあるよということで広報はしております。ですので、簡単に呼び出しに応じるなとか、あるいはどこどこまで持ってこいということがあれば特殊詐欺だよというようなことを広報はしておりますが、いかんせん、そういった電話を受けた者が、自分だけはだまされないという気のある方もたくさんおりまして、どうしてもおびき出しに応じてしまうというのが実態でございます。

○稲森委員 最後にしますけれども、もうちょっと確認をさせてもらいたいんですけれども、じゃ、この4件、4名というのは、例えば詐欺の電話がかかってきた大分早い段階で警察なりに相談して、そういう対応をとってくださいみたいな感じで検挙に至ったということでしょうか。

○小林(一)部長 主にそういう形で、被害者の方からこういった不審な電話があったということで早期に警察のほうへ相談があった場合に、対応もとりやすいということで。

○稲森委員 わかりました。ありがとうございます。

○村林委員長 ちょっと関連して今の話で、もう1点、最近、新聞報道とかで、だまされたふりで捕まえた方が無罪になっておるというような報道があるんですけれども、それに対しては、どうすれば有罪にできるとか、そういうような話とかは、最近研究されておるんでしょうか。

○小林(一)部長 委員長がおっしゃるように、高裁でも審理中でございまして、それに関するこちらの見解については、今現在、答弁は差し控えたいと思います。

○村林委員長 そうですか。じゃ、今後の裁判の行方とかを見ていくということですね。わかりました。
 ほかにいかがでしょうか。

○水谷委員 簡単に。交通事故の主な抑止対策の中で、推進事項として、道路交通環境の向上というのがありますよね。先ほど青木委員にすばらしいアイデアを提案していただきました。雨の夜は黒い傘を差すなということですけれども、道路環境、交通環境というのは、それぞれ所轄によって随分変わってきていると思うんですよね。例えば、広い道路と狭い道路、いろいろな形であります。私のほうはいなべですけれども、いろいろなそういったところで交通事故が発生しておりますけれども、その辺の所轄のいろいろな環境の悪いところの整備を十分に把握していただいて、対応していただきたいというのが1点。
 それから、毎年度これ、言われておりますが、横断歩道、あるいはセンターライン、あるいは右折車線が消えていて、非常に見にくいというのが常々あるわけです。今年度は少し予算を上げてもらって対応されているというふうに思っていますけれども、そういった状況の中で、これをやっぱりある程度早い目に推進していかないと、非常に夜、特に雨降りの夜なんか危険でありますので、その辺をぜひお願いしたいということと、今、今年度について、半年たちました中で、どの程度推進されているのか、ちょっとお聞きしたいのですが。

○赤坂部長 この資料の中に記載をしております道路交通環境の向上ということにつきましては、例えば、これは道路管理者の方にお願いするところもたくさんあるんですけれども、交差点のカラー舗装でありますとか、今おっしゃったラインを明確にするとか、あるいは標識を整備するとか、あるいは面的に言えば、ゾーン30などの取組も入ってくるかと思いますけれども、こういったことで取り組んでいきたいというふうに考えております。
 そういった事情の悪いところについて、しっかり把握をということでございます。これはもちろん警察署のほうでしっかり調査をいたしまして、また要望をいただきまして、現実に調査をした上で、本部へ集約し、本部でさらに重点的に整備するところについて調査をした後に対処していくということで取り組んでおるところであります。
 予算的なもので、非常に厳しい状況の中でということで、御存じのとおりでございますけれども、精いっぱい取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございまして、特に横断歩道、そういったものの塗り直しにはしっかり取り組んでいこうというふうに考えておるところでございます。
 以上です。

○中道部長 交通安全施設の整備の予算のことについて、ちょっとつけ加えをさせていただきたいと思います。
 信号機、横断歩道の整備、なかんずく老朽化した信号制御機とか信号柱の更新であるとか、先ほど委員がおっしゃいました磨耗した道路標示の塗りかえ、これにつきましては、本当に県民の方々から多く要望をいただいておりまして、県警本部としても、最重要課題の一つというふうなことで認識をしております。
 予算の獲得の話なんですが、交通安全施設等整備事業というのは、通常、政策的経費の公共事業の中で取り組むということで整理はされておりますが、御案内のとおりでございますが、既に平成29年度当初予算の調製方針で、極めて厳しい調製方針が示されたというふうなところでございます。
 今年度の予算要求につきましては、県警本部では、事業のリフォームをしたり、あるいは一部は政策的経費ではなくて大規模臨時的経費で計上するなど、ちょっと工夫をさせていただいて、今年度は予算要求をさせていただいたところなんですが、来年度におきましても、このような工夫を、今年度以上にいろいろ知恵を絞らせていただきながら、財政当局のほうにも必要性を粘り強く申し上げまして、1カ所でも多く整備ができるように、いろいろ知恵を絞って予算獲得に努めてまいりたいというふうに考えておりますので、御理解をよろしくお願いいたします。

○水谷委員 ありがとうございました。交通事故防止をしていくためには、やっぱりいろいろな施策も講じていかなければならんと思いますので、部局横断的に情報をしっかりと共有しながら、ぜひ進めていっていただきたい。県民からの要望も結構ありますので、よろしくお願いしたいと思います。
ありがとうございました。

○村林委員長 この件で、ちょっとほかの委員の皆さんにも申し上げたいんですけれども。執行部というよりは委員の皆さんに。
 この件は、本当に地域からの要望も強いですし、過去、会派等の垣根を超えてずっと取り組んできた問題で、今年度も重点調査項目になっております。歴代の委員長も、ずっとこの件は委員長報告を続けられております。
 しかし、どうもお聞きすると、信号機の予算も年々減っておったり、非常に厳しい。今も政策的経費のお話がありましたけれども、ぜひ皆さんの御理解を得て、今年度も委員長報告として、予算の確保というようなことを申し上げていきたいと思いますので、また後ほど御協議いただければと思います。よろしくお願いします。
 ほかにいかがでしょうか。

○山内委員 同じところに集中して恐縮なんですけれども、3点ありまして、1つが特殊詐欺なんですけれども、昨年同期と比べて19.1%認知件数が増加していると。ただ、被害額が20.0%減少しているということですので、手口的に少額なのか、そういった変化が起こってきているかどうかという部分が1つと、あと暴力団関係なんですけれども、検挙件数と検挙人員を挙げていただいておりますが、例えば犯罪行為を実際に行ったのは一般の人であっても、その背後に暴力団が関係しているような、そういった案件があるかないかとか、そういった部分がこの数字にあらわれてきているのかどうかというところ。もう1点、先ほどからあります反射材等の交通安全の関係なんですけれども、シートベルトの着用率とか、シートベルトをしていることで死亡率が下がるとか、そういったところは結構数字でお聞きすることが多いんですけれども、この反射材をつけていることで事故を回避できたとか、そういった数字的なところってあったりしますでしょうか。この3点を教えていただきたい。

○小林(正)部長 まず1点目、特殊詐欺の関係でございます。
 先ほど刑事部長から御紹介がありましたように、8月末現在で前年同期比プラス17件で、一方でマイナス9400万円ということで、若干奇異に感じられる部分もあると思いますけれども、実は特殊詐欺、幾つかの手口に分かれております。そのうち、先ほど来申し上げておりますように、還付金等詐欺が昨年同期に比べましてプラス27件の35件なんですが、還付金等詐欺は35件の発生で、被害額は3200万円ほど、1件当たり100万円弱という状況でございます。
 一方で、いわゆる1件当たりの被害額が大きいのが、一番に金融商品等取引名目詐欺、いわゆる証券を買いませんかとかというもので、これが8月末時点で11件で1億円ほどですので、1件当たり1000万円近くで、次が架空請求詐欺、これが30件で1億4000万円ほどですので、1件当たり500万円弱というような金額になっております。
 還付金等詐欺はプラス27件でありますけれども、架空請求のほうはマイナス6件、金融商品のほうはマイナス5件というような、統計上の分析ですけれどございますので、これが件数のプラスに対して被害額のマイナスという現象を引き起こしているのかなというふうに当方としては分析しております。
 以上です。

○小林(一)部長 暴力団犯罪の検挙状況の人員等の関係でございますが、その内訳でございますけれども、委員のおっしゃるとおり、暴力団の構成員及びその暴力団にかかわる、いわゆるその暴力団と関係する周辺者というのも含まれております。

○村林委員長 反射材。

○赤坂部長 夜光反射材ということでよろしいですね。
 夜光反射材をつけていて、功を奏した、助かったという数字は、なかなか拾いにくいです。今年の9月までの数字で申し上げますと、夜間、歩行者の方が車と衝突して亡くなったというケースは、ケースというよりも、亡くなった方は15人いらっしゃいます。15人のうち、夜光反射材を着用していたケースは、ちょっと不確かですが、1件だけ、お1人だけでした。しかし、そのお1人も、たすき型の反射材だったということで、こういう形でかけるんですけれども、横から来た車にライトを照射されましたが、雨天だったということもありまして、余り効果を発揮しなかったという例が1件あるだけだと承知しております。そういった観点から見れば、そのほかの方は反射材をつけていなかったということでございます。
 反射材をつけていて亡くなった方の数が非常に少ないということを考えれば、そういった事故という形で上がってきていないのではないか。つまり、事故に至らなかったのではないか、死亡事故には少なくともならなかったのではないかというふうに考えております。
 以上です。

○山内委員 ありがとうございました、詐欺の件と暴力団の件と。
 反射材の件ですけれども、私も運転するようになってから、非常にその効果がドライバーのほうからよくわかるなと。ただ、歩行者の、運転経験のない子どもとか、高齢者の方は、反射材をつけていることで、どれぐらいドライバーに認知されるかというところは、なかなか認識の薄い部分もあろうかなというふうに思いまして、数字で示していただけると非常に説得力もあるのかなという思いでお聞かせいただいたんですけれども、青木委員のほうからも非常にすばらしい御提案等もいただいて、私も先日、雨天の中、右折をしたときに、本当に前が見えない中でありましたけれども、後ろから車も来ていますし、曲がってそのまま行かざるを得ないということもあり、非常に怖い経験もいたしましたので、ぜひ御推進のほうをいただければと思いますので、よろしくお願いします。

○村林委員長 ほかはいかがですか。出尽くしましたか。

           〔「はい」の声あり〕

○村林委員長 ないようですので、これで犯罪情勢についてから交通事故情勢と抑止対策についてまでの調査を終わります。
 
 (5)その他

○村林委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら御発言をお願いいたします。

○水谷委員 ちょっとお聞きしたいんですけれども、公職選挙法の関係で、一般論として、今年はもちろん参議院議員選挙もありました。これから首長選挙がたくさんあるわけですけれども、その中で、スマホを使ったフェイスブック等について解禁になってもう数年になるわけですけれども、そういった中で、例えば選挙当日に選挙運動をしてはいかんというのは、これは我々、もちろん電話でそういうことをしてはいかんということは、もう承知しておるわけですけれども、フェイスブック等において、選挙当日にそういう投票依頼をする場合、した場合、これは公職選挙法に対して違反になるのかどうかということを、ちょっと私もわからないもんで、教えていただきたいというのが1点。
 それから、政治資金規正法の中に、当然団体として活動する場合は、これに登録するというのはあるわけですけれども、その中で、特にその団体が寄附行為、政治資金で献金をもらう、あるいはそういったものを公募した場合、政治資金規正法による団体に登録していない団体は、そういう寄附を受けられるのかどうか、それが違反になるのかどうか、その辺がちょっと私もわかりませんので、教えていただきたいなと思います。よろしくお願いします。

○小林(一)部長 まず、フェイスブックへのアップの件でございますが、個々の捜査に関することでございますので、答弁を差し控えさせていただきたいと思います。
 一般論で申し上げれば、刑罰法令に触れる行為が認められれば、それぞれの法と証拠に基づいて、厳正な取り締まり、対処をさせていただくと思っております。
 それから、寄附金に関するお話でございますが、これも同じく政治資金規正法に抵触するか否かを含めまして、個々の案件でありますので、答弁を差し控えさせていただきたいと思います。

○水谷委員 わかりました。ありがとうございます。

○村林委員長 ほかにはいかがですか。その他の事項ですが、よろしいですか。

          〔「なし」の声あり〕

○村林委員長 ないようですので、これで所管事項の調査を終了いたします。
    

 

 3 委員間討議   

  (1)所管事項調査に関する事項         なし

  (2)執行部に処理経過の報告を求める事項  なし

  (3)県内外調査に係る報告

○村林委員長 ここで少し委員間討議ということで、少し視察のときにも申し上げましたけれども、県内外調査で見てきた内容をよろしければぜひ皆さんで委員間討議してほしいなと思うんですけれども、委員間討議ですので、執行部の答弁は、必要最低限にとどめて、もし必要があるということであれば、次回以降の委員会で所管事項に加えていただくとか、そういうような形で進めたいと思っています。例えば8月5日には三重県警察本部科学捜査研究所を視察させていただきましたよね、8月24日には長崎県へ行って、特殊詐欺や交通安全も含めた高齢者の総合対策について視察させてもらったり、あるいは交通管制センターもあわせて見させていただいたというようなことがありましたけれども、皆さん、いろいろ思うところがあるんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。

○田中委員 県内調査で、科学捜査研究所のほうは私が希望させていただいたんで、そのことについては触れさせていただかんとあかんかなと思って、発言させていただきます。
 見せていただいたとおり、想定内に老朽化している建物かなというふうには感じました。ただ、機器類については、想像していた以上に最新のものも導入していただいて、その正確性を高めるために努力をしていただいているなということは感じました。しかし、機器というのは、それを入れる箱物部分が老朽化または陳腐化してくると、そこに対応し切れない部分も出てこようかと思いますので、なかなか大きな予算がかかるものですから一朝一夕にはいきませんけれども、やはりそのあたりの箱の部分の充実ということも、執行部として、県警本部としては当然考えていただいていますけれども、これから我々としても重要性というのを常々認識しながら、その時代の技術の進歩や進化に対応していくことが、三重県民の安全・安心を醸成していくことになるんだ、下支えになっていくんだなというふうに改めて感じたところです。
 あともう1点、県外調査について、長崎県で特殊詐欺防止対策の装置を見せていただいて、ああ、いいなと思ったところを、すぐに県警本部として、モデル事業ではありますけれども、導入していただいたということについては、大変敬意を表するところでありますし、当事者に高齢者が多いということもありますので、交通安全対策と連動した形での特殊詐欺対策ということの重要性も感じたところです。今日、「『平成28年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答についてのところで私も触れさせていただきましたけれども、老人クラブ連合会とか、そういうところへ、特殊詐欺もそうですけれども、高齢者の安全対策というところは、県警本部として、警察として、周知とかPRも含めてですけれども、こういうことが皆さんに対してできますよみたいなことで連携していく、そういう仕組みづくりというのがいいのではないかなというふうに思ったところです。
 以上です。

○村林委員長 ありがとうございます。
 科学捜査研究所のほうは、大分いろいろな装置が次から次へと入って、少しずつ狭くなってきているというのが感じられましたね、確かに。
 ほかはいかがでしょうか。

○芳野副委員長 当初の予定では、なかったんですが、長崎県でも交通管制センターの視察をさせていただいたんですけれども、三重県警の交通管制センターの現状とか、更新といいますか、新しい機器の導入とか、そういうのはどういう形になっているのかをお聞かせいただければと思います。

○原参事官 当県におけます交通管制センターにつきましては、昭和57年4月につくられております。これは、都道府県で最後に完成をしたものでありまして、既に34年が経過しておるところでございます。ただ、まだこれは桜橋地内の単独庁舎として、2階建てのものが建っております。来年度にシステムの更新を予定しておりますので、庁舎も34年経過、システム更新は基本的には5年に1度という形で更新をしております。このことから、今後については、状況を踏まえて検討していきたいと、このように考えております。
 以上でございます。

○芳野副委員長 ありがとうございます。

○村林委員長 いかがですか。よろしいか。

○芳野委員 はい。

○青木委員 今日もいろいろ質疑の中で高齢者に対する関係のことが、刑事部門、生活安全部門、交通部門でも、多様に出ていたと思うんです。長崎県は、高齢者総合対策を、課を置いてということで集中的にやるというような話でございました。
 三重県警は、それぞれ横の連携とか、共通認識を持ってやってもらっているのも認識しているところで、課を置いてやったほうが機能的なのか、それとも連携でとどめたほうがかえっていいのか、その辺をまた議論していかなならんなというか、こちらも専門的な部分がわからん部分があるので、また今後、課題を残しながら、前向きに進んでいかないかん。とにかくさらに高齢化が進むことは間違いがない。今、藤根委員も、自主返納の話を出されました。
 実は、平成21年度に私が委員長をさせてもらっていたときも、特に宮崎県が進んでいるということで、自主返納制度を勉強に一緒に行かせてもらったこともあるんですけれども、その後7年たっているんですけれども、なかなか。やはり非常に大事にせなあかんのは、高齢者の方というのは、長年人生を歩んでみえて、いろいろな御苦労とか御努力されたその結末において、ただ返せと言うわけにいかんと思いますので、その辺の心情も考えながら、その後の安全というか、例えばそれを促すことによって、おじいちゃん、私が運転するわというような、いわゆる家族のきずながかえって深まったというような話も聞かせてもらったりしました。
 そういうことで、短絡的に進めるのではなくて、うまく、今、部長のほうも、そういった優遇措置のこともさらに進んでいる、あのときは三重県警は余りなかったと思うんですけれども、進めていただいているというようなこと、連携をしながら進めてもらっておりますので、その辺も慎重に考えながら、しかし、やっぱり長年運転してきたドライバーでもあるわけですので、その方々が誇れるというか、そういったプライドを持って堂々と返せるような形に今後またさらに進めていただければと、こんな意見を持っております。
 以上です。

○村林委員長 ありがとうございます。
 ほかはいかがでしょうか。

○田中委員 せっかくの機会なんで。
本当に、お金をかければ、より安全になっていくと思うんですよね。人の配置の問題もそうですし、信号機の設置の問題もそうなんですけれども。ただ、先般の当初予算調製方針の中で、前年度の55%のシーリングがかかるということで、県警本部にしても非常に心配しておられるとは思うんですけれども、そんな中で、知事は県民との協創ということを掲げておられます。犯罪抑止や被害に遭わないということについても、やっぱり県民の方の意識をもう少し高めていく、そういうソフト面の充実ということを何とか、そこが知恵を絞っていくということにつながっていくんだと思うんです。そこら辺を、今、県警本部の中で、来年度当初予算要求に向けて、正直なところ各部でどつき合いをしているんだと思うんですけれども、ただ、そのどつき合いをする中でも、それぞれがお互いの部署での課題というのを十分御認識はいただいていると思うんですが、県民の方の意識を高めていくということも念頭に置いて、お金がないので、金の切れ目が安全の切れ目みたいな、そんなことにならないような、そんな予算編成をしていただいたらいいなというのは、今日の議論も聞いて思ったところです。
 機器も、360台の貸与ということでもやはり予算がかかりますし、できれば経済的に余裕のある方におかれては御自身で御購入いただくという方法もしかりでしょうし、先ほど青木委員がおっしゃった免許の自主返納も、気持ちよく返していただくということも、高齢者の交通事故の未然防止ということにもつながると思いますし、何かそんな感じの、いい我が三重県づくりという、安心な三重県づくりに向けて頑張っていただきたいなという思いだけ述べさせていただいて、終わります。
 以上です。

○村林委員長 ありがとうございます。
 どういうやり方がいいのかはあれですけれども、長崎県の高齢者の総合的な対策というのも、もとは限られた人員という中から生まれた発想だというお話でしたね。
 ほかにはいかがでしょうか。もうよろしいか。

          〔「はい」の声あり〕

○村林委員長 熱心に御討議いただきました。ありがとうございました。
 また当局の皆さんにも、今のお話の中で、もし拾えるものがありましたら拾っていただいたり、次回以降の所管事項に生かしていただければと思います。
 以上で委員間討議を終了いたします。
 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

教育警察常任委員長  村林  聡

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