三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成28年度 委員会会議録 > 平成28年10月6日 教育警察常任委員会 会議録
教育警察常任委員会
予算決算常任委員会教育警察分科会
会 議 録
(開 会 中)
開催年月日 平成28年10月6日(木) 自 午前10時0分~至 午前11時48分
会 議 室 502委員会室
出 席 委 員 8名
委 員 長 村林 聡
副委員長 芳野 正英
委 員 山内 道明
委 員 稲森 稔尚
委 員 田中 智也
委 員 藤根 正典
委 員 青木 謙順
委 員 水谷 隆
欠 席 委 員 なし
出席説明員
[警察本部]
本 部 長 森元 良幸
警務部長 中道 一輔
生活安全部長 小林 正美
刑事部長 小林 一夫
交通部長 赤坂 正行
警備部長 伊藤 正彦
警務部首席参事官 警務課長 中谷 佳人
生活安全部首席参事官 生活安全企画課長 水谷 昭裕
刑事部首席参事官 刑事企画課長 稲垣 好人
交通部首席参事官 交通企画課長 伊藤 正孝
警備部首席参事官 警備企画課長 北野 尚也
警務部参事官 総務課長 藤井 淳夫
警務部参事官 会計課長 射場 重人
刑事部参事官 組織犯罪対策課長 米田 康広
交通部参事官 交通規制課長 原 政美
広報広聴課長 真弓 学
厚生課長 木村 光伸
少年課長 川上 公二
その他関係職員
委員会書記 議 事 課 主査 黒川 恭子
企画法務課 課長補佐兼班長 中西 正弥
傍 聴 議 員 1名
岡野 恵美
県 政 記 者 4名
傍 聴 者 なし
議題及び協議事項
Ⅰ 分科会(警察本部関係)
1 所管事項の調査
(1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告(関係分)
Ⅱ 常任委員会(警察本部関係)
1 議案の審査
(1)議案第121号「三重県警察の組織に関する条例の一部を改正する条例案」
(2)議案第122号「工事請負契約について(四日市北警察署庁舎棟建築工事)」
2 所管事項の調査
(1)「『平成28年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答について(関係分)
(2)犯罪情勢について
(3)少年非行の現状・特殊詐欺対策の推進状況について
(4)交通事故情勢と抑止対策について
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
Ⅰ 分科会(警察本部関係)
1 所管事項の調査
(1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告(関係分)
①当局から資料に基づき説明(中道部長)
②質問 なし
2 委員間討議
(1)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
Ⅰ 常任委員会(警察本部関係)
1 議案の審査
(1)議案第121号「三重県警察の組織に関する条例の一部を改正する条例案」
(2)議案第122号「工事請負契約について(四日市北警察署庁舎棟建築工事)」
①当局から資料に基づき補充説明(森元本部長)
②質疑 なし
③委員間討議 なし
④討論 なし
⑤採決 議案第121号 挙手(全員) 可決
議案第122号 挙手(全員) 可決
2 所管事項の調査
(1)「『平成28年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答について(関係分)
①当局より資料に基づき説明(中道部長)
②質問
○村林委員長 それでは、御意見等。
○青木委員 今、説明がございました。特に私、最初の特殊詐欺のことについて、老猾、釈迦に説法的な質問をしたなと思って、反省もしながら、今、この回答を読ませていただきました。
このメッセージカードにつきましては、全小学校ということで、本当に大変だと思いますけれども、聞くところによりますと、4月1日の文書で、既にきめ細かく、こんなのを8月以降送りますよというような文書も出されて、9月12日から16日の間に担任のほうから子どもらに渡して、19日におじいちゃん、おばあちゃんに届くようにというところまでしてもらっていましたし、また低学年用、高学年用にこんな表現はどうでしょうかとか、それからこういう名刺大のカードかな、3つ折りになっとるやつとか、非常にきめ細かくしていただいたのと、それから僕もうっかりしていたんだけれども、昨年度の反応もお知らせいただいていたということで、既に昨年度から、何年前から始めたかちょっとわからなかったんで、2年目なのか、何年目なのかということをお聞きしたいのと、今年度はやったばかりなので、まだ反応というのはわかっていないと思いますけれども、後でちょっと、常任委員会のほうでいろいろと報告もあるんで、その取り組んだことが、どのような形で結果としてあらわれているのかとか、その分析があれば教えていただきたい。それから今後、そういった各学校での子どもたちとかおじいちゃん、おばあちゃんの反応がどんな形であるのか既につかんでみえるのか。私が聞いたのは、息子さんが言うよりは、お孫さんが言うほうがずっと効果があるんですわというような話を相当聞いたのは事実でございますけれども、またそういったことで御報告があれば、今日でもいいし、後日でも結構でございますので、よろしくお願いします。
以上です。
○小林(正)部長 まず、青木委員から御紹介のありました「キッズ☆キズナカード」というものですけれども、現物がこれでございます。特殊詐欺の基本的な防止ポイントであったり注意事項を書いた裏面に子どもにメッセージを書いていただく欄、そしてこれは切り取って3つ折りができ、ちょうど名刺カードサイズになりますので、例えば大事な財布に入れておくとかというような形で使っております。
これにつきましては、本年度本格実施をいたしましたが、昨年度も数校御協力をいただいたところ、モデル校という形でやらせていただきました。ですから、事業自体は実質的には昨年度から始めておるということ、それと昨年度の結果検証ということで、概括的に申せば、好評を得ました。特に、先ほど御紹介がありましたように、やっぱりお孫さんからいただくということで頭に残していただけるということでございますので、今年度、本格実施をしたわけでございます。
何にしろ学校の協力が不可欠でございますので、文書でのお願い、それから以前に校長会等に出席させていただきまして、この「キッズ☆キズナカード」の趣旨の説明等もさせていただいた結果、今回、全校の御協力を得ました。
これにつきましては、今後、昨年度と同様、結果としてどうだったんだろうと、反響がどうなんだということを取りまとめた上で、今後の特殊詐欺被害の防止対策に生かしていきたいと考えております。
以上です。
○青木委員 わかりました。取りまとめに時間がかかると思いますので、年度末までにはいただけるのかなということを思っています。
今回、いろいろ御意見いただいたのは、やっぱりきめ細かく、現場に、学年に合わせてとか、こういうふうにしてほしいとか、配付する側の教員の方々にも理解を得られながら、また共鳴できたがゆえに進んでいる話だなと思っています。
これが実際、おじいちゃん、おばあちゃんに何%ぐらい届いてとか、今年度どのぐらいなのかなとか、それからまたおじいちゃん、おばあちゃんの生の声というのを聞けるとうれしいなと思いますので、今後とも、さらに取組を進めることによって、こういった被害防止対策を、これは地道にやらんならんことやと思いますので、これだけの方法ではないと思いますけれども、また広げていただければと思います。
要望、以上です。
○村林委員長 ほかに御意見はありませんか。
○田中委員 後の所管事項の中でも、特殊詐欺対策の推進状況が項目としてありますので、そちらかなと思いながらも、青木委員がもう御発言いただいたので、私も関連で特殊詐欺について少し状況を聞かせていただきたいと思います。
関係機関・団体等と連携し、詐欺の具体的な手口や被害に遭わないための注意点等についてということで、1つはメッセージカードということだと思うんですけれども、私の地元の四日市市内で、敬老会に幾つか参加させていただく中で、交番の所員に来ていただいて、こういう特殊詐欺について、こういうことに注意してくださいよということを本当に身近な、日ごろ接触のある警察官の方に御説明いただくことで、御参加の年配の方々が、うんうんとうなずいておられたのが非常に印象的で、やはり効果があるなというふうに思いました。
そこで、この各関係機関・団体というところで、自治会とか老人クラブとか、そういう団体との連携というのは現在もしておられるのか、もしくはこれからどうしていかれるのかについて、お考えがありましたら、お教えいただきたいんですけれども。
○小林(正)部長 特殊詐欺に限らず、被害防止広報というのは、いかに広く浸透させるかということが大事でありますので、先ほど御紹介いただきましたように、敬老会等のたくさんお集まりをされる場を利用させていただくとか、それから自治会とか老人会というのも、当然いろいろな形で各署工夫をして、御協力をお願いしております。
例えば、敬老の日前後に民生委員に各御老人の家庭を回っていただくとかというのもございます。そういった意味で、署によっては、そういう民生委員、児童委員の会合に事前にお邪魔をいたして、その際には、例えば敬老のお祝いのプレゼントとともに、こういうような特殊詐欺がたくさん発生しているから、気をつけてくださいねという一言を添えてくださいとかというような、ある意味、地道な形で、より幅広く、特に高齢者に注意喚起が伝わるように工夫しておるところでございます。
○田中委員 ありがとうございます。
自治会の役員と少しお話をしていたときに、敬老会を開催するのは自治会で、そこへ年配の方を招待するという、そんな形式が多いようでして、そんなことからすると、自治会の役員も、カラオケ大会をやったりだとか、映画を見たりだとか、いろいろ催し物に趣向を凝らしているんですけれども、ネタが尽きているようなところもあって、そういうところに、警察本部として三重県自治会連合会に、交番の警察官の方を呼んでくれれば、こういう話をしますよみたいな、そういうPRを、全ての自治会には到底無理なので、自治会連合会とか、老人クラブ連合会あたりにPRしていくと、ちょっとネタに困ったときに、そういえば特殊詐欺という話になって、呼んでいただくとか、ちょっと忙し過ぎてしまうかもわかりませんけれども、そんなこともどうかなというふうに思いました。
というのは、防災意識が、ちょっと今、低調になってきましたけれども、向上したときに、各自治会で消防団分団の方を呼んで、AEDの使い方だとか、担架の使い方だとか、そういうことが非常に防災訓練のときにやられるようになってきましたので、意識を高めるとともに、具体的に、じゃ、こういうことをしてもらうといいんだなという発想をしていただけるような取組を御検討いただければなと思います。要望で終わります。
もう一つだけ、委員長。
街頭防犯カメラ10基を新たに四日市市諏訪地区に設置していただくのは、いつぐらいからですかということだけ。
○小林(正)部長 現在、地元に御説明やらを、いわゆる準備作業を進めております。昨年度も同様に設置をいたしました。津警察署管内と四日市南警察署管内ですね。やはりどうしても、予算執行の関係で、年度の終わり近くになるという実情はございます。
○田中委員 ありがとうございます。じゃ、今年度内ということでよろしいですね。
○小林(正)部長 今年度内で当然完結いたしますし、できる限りスピード感を持って進めていきたいということで、また指示をしておきたいと思っております。
○田中委員 了解です。
○村林委員長 ほかに御意見はありませんか。
○山内委員 せっかくですので、私もと思って、ちょっと話が戻りますけれども、特殊詐欺の対策についてです。
私も、敬老会の行くところ行くところ全て、特殊詐欺に御注意をという注意喚起をもうしつこいぐらいにさせていただきまして、その中で様々な御意見もいただいたんですけれども、こちら、私もこの「キッズ☆キズナカード」を持ってまいりました。これは私の次男の分で、何で私が持っているんだということで、責任を持って、この後、ちゃんとじいちゃん、ばあちゃんに届けさせていただいて、長男の分は既に渡っていますので、御安心いただければというふうに思っています。
非常にすばらしいできばえで、感動いたしまして、やっぱり非常に効果があるなという思いがありました。
その中で、今後検証されていくということですので、声としても上がってくるかというふうに思いますけれども、私のほうでいただいたお声だけ、ちょっとお伝えさせていただければと思います。
非常に内容がいいというのもありまして、これ、小学1年生の次男の分なんですけれども、多分漢字等は読めないので、じいちゃん、ばあちゃんに心を込めて渡すという行為が非常に大事であるというふうに思っております。行ったところで声をかけさせていただく中で、やっぱり皆さん、高齢者の方も、御注意をしていただいていても詐欺にかかってしまうというところでは、周りの方、家族の方、地域の方がしっかり見守っていくということが大事だという観点におきまして、高校生等もこういったカードを用いて、じいちゃん、ばあちゃんに啓蒙をしたときに、高校生ぐらいになると、おじいちゃん、おばあちゃんを守っていく側の立場でもあると思いますし、またこういった社会的な大きな犯罪が起こっているんだということを認識もしていただけるということで、防犯人材というか、守っていく側の人として携わっていただく、理解を深めていくという部分では、高校生なんかも非常に効果があるかもしれませんねというお声をいただきました。
それで、うちもあったんですけれども、具体的な部分で、子どもたちが持ってきて、自宅に住んでいるおじいちゃん、おばあちゃんに渡すのは簡単なんですが、ちょっと離れたところまでは、持っていけばいいだけなんですけれども、遠隔地のじいちゃん、ばあちゃんだったらどうするんだろうねという、そんなお話が出まして、はがきとかでお知らせするとかというのもありかなという、そんな御意見もいただきましたので、せっかくですので、お伝えさせていただければという思いでお話をさせていただきました。
以上です。
○村林委員長 いかがですか。
○小林(正)部長 現場の貴重な声をありがとうございます。今後の施策に反映させていきたいと思っております。
○村林委員長 ほかにはいかがでしょうか。
○水谷委員 防犯カメラ、田中委員から出ましたけれども、新たに10基設置をしていただくということで、本当にありがとうございます。
これは繁華街、歓楽街というところですけれども、我々、田舎のほうも、自治体から結構要望が多いんですよ。前にも申し上げましたように、それぞれの自治会で設置せよとか、そういうふうになっておりましたけれども、補助金とか、あるいはそういったものをこれから申請して、つけていこうという動きがここにもありますんで、ぜひそういう形で防犯カメラをお願い申し上げたい。
これ、テレビで見ておりましても非常に犯罪防止、あるいは犯人逮捕に大きな役目を果たしておりますので、こういったことにつきましても、ぜひ今後進めていただきたいということで、強く要望したいと思います。お願いします。
○村林委員長 要望でよろしいですか。
○水谷委員 はい。
○村林委員長 ほかには御意見は。
○芳野副委員長 ちょっと確認だけさせてください。
2つ目の地域の警察力の強化のところで、警察官の増員を国に要望するということで書かれているんですけれども、僕の不確かな記憶なんですが、定数で言うと、今の三重県警察って、定数より若干下回っていたんじゃないかなと思っていたんですが、その確認と、国への要望というのは、多分これは定数条例で決まっていますけれども、その条例の拡大及び国からの人件費の部分も要望するということなのか、その辺をちょっと教えていただけますか。
○中道部長 現在、三重県警察職員定員条例で定められております三重県警察官の条例定員は3064人ということになります。国の基準は3021人になりますので、条例定員のほうが上回っているというふうな状況でございます。
それと、増員要求の件につきましては、国のほうに例年11月ぐらいに行かせていただいているんですが、純粋に定員の増員のみということで、特に処遇の、要は給与を上げたりとかお願いしたりとかというようなことはございませんが、いつも定員の関係で、警察庁だけではなくて、やはり地方公務員の人員の関係になりますので、総務省のほうにもお願いに行っておりまして、そういったところでも、一応地方財政をつかさどるところにもお願いはさせていただいているというところでございます。
○芳野副委員長 現有の署員の数は、この定数どおりなのか、それよりも少し減っているのかということはどうですか。署員の数。
〔「失礼しました」の声あり〕
○芳野副委員長 要は、定数3064人というのは条例定数ですよね。
〔「そうです」の声あり〕
○芳野副委員長 実際に今、100%この人数なのか。どこかの資料で、ちょっと減っていたような気がしたもんで。
○森元本部長 恐らく委員は、実員のことをおっしゃっているんだと思うんですけれども、この定員は予算で認められたマックスの数字ですので、年度途中にやめていく人ですとか、そういう人もおりますので、現実にはどうしても若干差が生じます。
また、今、詳しい数字を持っておりませんけれども、全国の都道府県警察と比べまして、三重県警察は比較的定員いっぱいいっぱい採用できていると思っております。また今、順次採用試験を行っておりまして、来年3月、退職者数がどれくらいになるかというのはまだ確定できないですけれども、年度のやめていく人の分だけをなるべくいっぱいとれるように、今後も努めてまいりたいと思っております。
○芳野副委員長 年度途中ですので、確かに増減があるので、ある程度とっているというのはわかりましたので。もちろんやっぱり警察官が昔に比べると減っているんじゃないかというような認識を、皆さんお持ちなんですけれども、そういうことはこの10年ぐらいではないんですか。
○中道部長 平成21年度から、ちょっと今、にわかに計算ができないのですけれども、各年度、10名から数名単位で増員はしております。
○村林委員長 ほかはいかがでしょうか。
○稲森委員 ここで聞くべきかどうかなんですが、街頭防犯カメラではないんですけれども、捜査の上でのカメラのことを少し確認だけさせていただきたいんですが。大分県の別府警察署で、今年の参議院議員選挙のときに、野党の支持団体が入っている事務所を、所有者の許可なしに撮影していたということが今、問題になっていると思うんですが、そのことを受けて、8月かに警察庁から通知か通達があったかと思うんですけれども、この大分県警の件も含めて、今回のことをどういうふうに受けとめて、今後どういうふうに対応していくのかというのがあったら教えていただきたい。また、もう一つは、大分県警の場合は、署の判断で独自にやったということなんですけれども、当然、組織の中で、警察本部にお伺いを立てて、慎重にやっていくべきことなのかなと思うんですけれども、三重県でこのカメラを使った捜査というのは、今、どういうふうになされているのか。いろいろ最高裁でも判例が出ていて、「承諾なしに、みだりにその容貌・姿態を撮影されない自由を有する」というふうな最高裁の判決がある中で、かなり抑制的に、慎重にやっていかなければいけないんではないかなというふうに思うんですけれども、三重県ではどういうふうになされているのかというところだけ確認させてください。
以上です。
○小林(一)部長 大分県警察におけるその事案ですけれども、これについては、報道等により承知しておるところでございます。本県に係る事案ではなく、他県での事案でございますので、本県からコメントする立場にございませんので、その辺については、答弁を差し控えさせていただきたいと思います。
なお、本県のビデオカメラ等に関する考え方ですけれども、捜査上の必要性や設置方法の相当性を踏まえまして、適切と判断される範囲内において、任意捜査の手法として供されるものと考えておるところでございます。
現在の三重県警察の運用ですけれども、これについては、個々の具体的なカメラの使用については答弁を差し控えたいと思いますが、捜査内容に関することということで、御了解いただきたいと思います。
以上です。
○稲森委員 警察庁から8月に通知なり通達があったと聞いているんですけれども、そのことへの対応と、カメラを使って捜査していくということは、その相当性というものを慎重に判断して行われていくということだと思うんですけれども、その場合、署の判断ではなく、警察本部にお伺いを立てて行うのか。大分県警の場合は、全く県警本部は把握していなかったと、これが事実かどうかわからないんですけれども、大分県警察本部としてはそういう説明をされているんですが、署の判断ではなく、警察本部の中でそういう情報は共有されて行われるべきではないかなというふうに思うんですけれども、その2点だけお答えいただけますか。
○小林(一)部長 県警本部としましては、本庁から8月に、適正な使用に関する通達を受けておりまして、これに基づいて各署に対して通達しているところでございますが、三重県警としましては、警察本部を中心として、ビデオカメラの適正な運用について検討してまいりたいと考えております。
○稲森委員 わかりました。
○村林委員長 ほかにはよろしいですか。
〔「なし」の声あり〕
○村林委員長 では、ないようですので、「『平成28年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答についての関係分の調査を終わります。
(2)犯罪情勢について
(3)少年非行の現状・特殊詐欺対策の推進状況について
(4)交通事故情勢と抑止対策について
①当局から資料に基づき説明(小林一部長、小林正部長、赤坂部長)
②質問
○村林委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。
3 委員間討議
(1)所管事項調査に関する事項 なし
(2)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
(3)県内外調査に係る報告
○村林委員長 ここで少し委員間討議ということで、少し視察のときにも申し上げましたけれども、県内外調査で見てきた内容をよろしければぜひ皆さんで委員間討議してほしいなと思うんですけれども、委員間討議ですので、執行部の答弁は、必要最低限にとどめて、もし必要があるということであれば、次回以降の委員会で所管事項に加えていただくとか、そういうような形で進めたいと思っています。例えば8月5日には三重県警察本部科学捜査研究所を視察させていただきましたよね、8月24日には長崎県へ行って、特殊詐欺や交通安全も含めた高齢者の総合対策について視察させてもらったり、あるいは交通管制センターもあわせて見させていただいたというようなことがありましたけれども、皆さん、いろいろ思うところがあるんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。
○田中委員 県内調査で、科学捜査研究所のほうは私が希望させていただいたんで、そのことについては触れさせていただかんとあかんかなと思って、発言させていただきます。
見せていただいたとおり、想定内に老朽化している建物かなというふうには感じました。ただ、機器類については、想像していた以上に最新のものも導入していただいて、その正確性を高めるために努力をしていただいているなということは感じました。しかし、機器というのは、それを入れる箱物部分が老朽化または陳腐化してくると、そこに対応し切れない部分も出てこようかと思いますので、なかなか大きな予算がかかるものですから一朝一夕にはいきませんけれども、やはりそのあたりの箱の部分の充実ということも、執行部として、県警本部としては当然考えていただいていますけれども、これから我々としても重要性というのを常々認識しながら、その時代の技術の進歩や進化に対応していくことが、三重県民の安全・安心を醸成していくことになるんだ、下支えになっていくんだなというふうに改めて感じたところです。
あともう1点、県外調査について、長崎県で特殊詐欺防止対策の装置を見せていただいて、ああ、いいなと思ったところを、すぐに県警本部として、モデル事業ではありますけれども、導入していただいたということについては、大変敬意を表するところでありますし、当事者に高齢者が多いということもありますので、交通安全対策と連動した形での特殊詐欺対策ということの重要性も感じたところです。今日、「『平成28年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答についてのところで私も触れさせていただきましたけれども、老人クラブ連合会とか、そういうところへ、特殊詐欺もそうですけれども、高齢者の安全対策というところは、県警本部として、警察として、周知とかPRも含めてですけれども、こういうことが皆さんに対してできますよみたいなことで連携していく、そういう仕組みづくりというのがいいのではないかなというふうに思ったところです。
以上です。
○村林委員長 ありがとうございます。
科学捜査研究所のほうは、大分いろいろな装置が次から次へと入って、少しずつ狭くなってきているというのが感じられましたね、確かに。
ほかはいかがでしょうか。
○芳野副委員長 当初の予定では、なかったんですが、長崎県でも交通管制センターの視察をさせていただいたんですけれども、三重県警の交通管制センターの現状とか、更新といいますか、新しい機器の導入とか、そういうのはどういう形になっているのかをお聞かせいただければと思います。
○原参事官 当県におけます交通管制センターにつきましては、昭和57年4月につくられております。これは、都道府県で最後に完成をしたものでありまして、既に34年が経過しておるところでございます。ただ、まだこれは桜橋地内の単独庁舎として、2階建てのものが建っております。来年度にシステムの更新を予定しておりますので、庁舎も34年経過、システム更新は基本的には5年に1度という形で更新をしております。このことから、今後については、状況を踏まえて検討していきたいと、このように考えております。
以上でございます。
○芳野副委員長 ありがとうございます。
○村林委員長 いかがですか。よろしいか。
○芳野委員 はい。
○青木委員 今日もいろいろ質疑の中で高齢者に対する関係のことが、刑事部門、生活安全部門、交通部門でも、多様に出ていたと思うんです。長崎県は、高齢者総合対策を、課を置いてということで集中的にやるというような話でございました。
三重県警は、それぞれ横の連携とか、共通認識を持ってやってもらっているのも認識しているところで、課を置いてやったほうが機能的なのか、それとも連携でとどめたほうがかえっていいのか、その辺をまた議論していかなならんなというか、こちらも専門的な部分がわからん部分があるので、また今後、課題を残しながら、前向きに進んでいかないかん。とにかくさらに高齢化が進むことは間違いがない。今、藤根委員も、自主返納の話を出されました。
実は、平成21年度に私が委員長をさせてもらっていたときも、特に宮崎県が進んでいるということで、自主返納制度を勉強に一緒に行かせてもらったこともあるんですけれども、その後7年たっているんですけれども、なかなか。やはり非常に大事にせなあかんのは、高齢者の方というのは、長年人生を歩んでみえて、いろいろな御苦労とか御努力されたその結末において、ただ返せと言うわけにいかんと思いますので、その辺の心情も考えながら、その後の安全というか、例えばそれを促すことによって、おじいちゃん、私が運転するわというような、いわゆる家族のきずながかえって深まったというような話も聞かせてもらったりしました。
そういうことで、短絡的に進めるのではなくて、うまく、今、部長のほうも、そういった優遇措置のこともさらに進んでいる、あのときは三重県警は余りなかったと思うんですけれども、進めていただいているというようなこと、連携をしながら進めてもらっておりますので、その辺も慎重に考えながら、しかし、やっぱり長年運転してきたドライバーでもあるわけですので、その方々が誇れるというか、そういったプライドを持って堂々と返せるような形に今後またさらに進めていただければと、こんな意見を持っております。
以上です。
○村林委員長 ありがとうございます。
ほかはいかがでしょうか。
○田中委員 せっかくの機会なんで。
本当に、お金をかければ、より安全になっていくと思うんですよね。人の配置の問題もそうですし、信号機の設置の問題もそうなんですけれども。ただ、先般の当初予算調製方針の中で、前年度の55%のシーリングがかかるということで、県警本部にしても非常に心配しておられるとは思うんですけれども、そんな中で、知事は県民との協創ということを掲げておられます。犯罪抑止や被害に遭わないということについても、やっぱり県民の方の意識をもう少し高めていく、そういうソフト面の充実ということを何とか、そこが知恵を絞っていくということにつながっていくんだと思うんです。そこら辺を、今、県警本部の中で、来年度当初予算要求に向けて、正直なところ各部でどつき合いをしているんだと思うんですけれども、ただ、そのどつき合いをする中でも、それぞれがお互いの部署での課題というのを十分御認識はいただいていると思うんですが、県民の方の意識を高めていくということも念頭に置いて、お金がないので、金の切れ目が安全の切れ目みたいな、そんなことにならないような、そんな予算編成をしていただいたらいいなというのは、今日の議論も聞いて思ったところです。
機器も、360台の貸与ということでもやはり予算がかかりますし、できれば経済的に余裕のある方におかれては御自身で御購入いただくという方法もしかりでしょうし、先ほど青木委員がおっしゃった免許の自主返納も、気持ちよく返していただくということも、高齢者の交通事故の未然防止ということにもつながると思いますし、何かそんな感じの、いい我が三重県づくりという、安心な三重県づくりに向けて頑張っていただきたいなという思いだけ述べさせていただいて、終わります。
以上です。
○村林委員長 ありがとうございます。
どういうやり方がいいのかはあれですけれども、長崎県の高齢者の総合的な対策というのも、もとは限られた人員という中から生まれた発想だというお話でしたね。
ほかにはいかがでしょうか。もうよろしいか。
〔「はい」の声あり〕
○村林委員長 熱心に御討議いただきました。ありがとうございました。
また当局の皆さんにも、今のお話の中で、もし拾えるものがありましたら拾っていただいたり、次回以降の所管事項に生かしていただければと思います。
以上で委員間討議を終了いたします。
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
教育警察常任委員長 村林 聡