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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成27年度 委員会会議録 > 平成27年12月11日 戦略企画雇用経済常任委員会 予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会 会議録

平成27年12月11日 戦略企画雇用経済常任委員会 予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会 会議録

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戦略企画雇用経済常任委員会

予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会

会 議 録

(開 会 中)

 
開催年月日     平成27年12月11日(金) 自 午前10時1分~至 午後1時33分

会  議  室     302委員会室

出 席 委 員     9名

             委 員 長   田中 智也

             副委員長    小林 正人

             委    員   芳野 正英

             委    員   倉本 崇弘

             委    員   下野 幸助

             委    員   木津 直樹

             委    員   長田 隆尚

             委    員   舘   直人

             委    員   西場 信行

欠 席 委 員     なし

出席説明員

      [人事委員会事務局] 

             事務局長                青木 正晴

             次長兼職員課長            畑中 一宝

                                      その他関係職員

      [監査委員事務局]

             事務局長                小林源太郎

             次  長                 別所 喜克

             総務・評価課長             鈴木  修

             監査・審査課長             田所 尚子

                                      その他関係職員

      [出納局]

             会計管理者兼出納局長       中川 弘巳

             副局長兼出納総務課長       伊藤久美子

             会計支援課長             濵地 宣広

                                      その他関係職員

      [議会事務局]

             次  長                 原田 孝夫

             総務課長                川添 洋司

             調整監兼課長補佐          稲垣 雅美

                                      その他関係職員

      [戦略企画部]

             部  長                 竹内  望

             副 部 長                  村上  亘

             ひとづくり政策総括監         福永 和伸

             戦略企画総務課長          岡村 順子

             企画課長                安井  晃

             政策提言・広域連携課長      笠谷  昇

             広聴広報課長             中山恵里子

             情報公開課長             田中 彰二

             統計課長                冨永 康之

             統計利活用監             下里 真志

                                      その他関係職員

委員会書記

             議  事  課  班長  上野  勉

             企画法務課  主事  今井 宗直

傍 聴 議 員     1名

                       山本 里香

県 政 記 者     2名

傍  聴  者     なし

議題及び協議事項

Ⅰ 常任委員会(部外関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「みえ県民力ビジョン・第二次行動計画」(仮称)最終案について(関係分)

  (2)平成27年度三重県職員等採用候補者試験実施状況

Ⅱ 分科会(部外関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第150号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第5号)」(関係分)

 2 所管事項の調査

  (1)平成28年度当初予算要求状況について(関係分)

Ⅲ 常任委員会(戦略企画部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「『みえ県民力ビジョン・第二次行動計画』(仮称)中間案に対する意見」への回答について(関係分)

  (2)「みえ県民力ビジョン・第二次行動計画」(仮称)最終案について(関係分)

  (3)三重県教育施策大綱(仮称)最終案について

  (4)広域連携の取組(知事会議の開催結果)について

  (5)審議会等の審議状況について(報告)

 2 閉会中の継続調査申出事件について

Ⅳ 分科会(戦略企画部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第150号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第5号)」(関係分)

 2 所管事項の調査

  (1)平成28年度当初予算要求状況について(関係分)

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 常任委員会(部外関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「みえ県民力ビジョン・第二次行動計画」(仮称)最終案について(関係分)

    ①当局から資料に基づき説明(中川会計管理者)

    ②質問    なし

  (2)平成27年度三重県職員等採用候補者試験実施状況

    ①当局から資料に基づき説明(青木事務局長)

    ②質問

〇田中委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。

〇芳野委員 福祉分野は採用予定数約4名ということなんですけど、今後の福祉の充実を考えると、どこの分野も大事だと思うんですけど、ちょっと少ないような気がするんですが、ここ数年もやっぱり大体これぐらいの人数で推移しているのか。
 また、これは資格として何か持っていないと受験できないのか、その必要な資格があれば教えていただけますか。

〇畑中次長 まず、試験の採用枠でございますが、平成27年度はこちらにありますように採用予定者は約4名です。平成26年度、昨年度は約6名の採用予定者で6名の最終合格者、平成25年度につきましては約7名の採用予定者で8名の最終合格者、平成24年度は約7名の採用予定で、7名の最終合格者ということで、ここ数年の採用枠、合格者はおおむね6名から8名で平均7名程度となっております。
 資格ですが、これは資格職種ではございませんので、特段この資格を持っていなければ受けられないということではございません。
 以上でございます。

〇田中委員長 ほかにございませんか。

                〔「なし」の声あり〕

〇田中委員長 なければ、(2)についての調査を終わります。

  (3)その他

〇田中委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら御発言をお願いいたします。

                〔発言の声なし〕

〇田中委員長 よろしいですか。なければ、これで所管事項の調査を終了いたします。

 2 委員間討議      

  (1)所管事項調査に関する事項   なし

  (2)執行部に処理経過の報告を求める事項   なし

Ⅱ 分科会(部外関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第150号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第5号)」(関係分)

    ①当局から資料に基づき補充説明(なし)

    ②質疑        なし

    ③委員間討議    なし

    ④討論        なし

    ⑤採決     議案第150号(関係分)    挙手(全員)    可決

 2 所管事項の調査

  (1)平成28年度当初予算要求状況について(関係分)

    ①当局から資料に基づき説明(青木事務局長、小林事務局長、中川会計管理者)

    ②質問

〇田中委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。

〇西場委員 内容について特に異議、異論はないんですが、この機会にちょっと教えてほしいのは、前年度に比べて70%要求基準というのがあったんだけど、こうやってして報告を受けると、少し減っているのもあるし、増えとんのもあるし、それぞれだけど、総じて減っていない。この辺は何かなりの枠を使ったり、いろいろやっておるのかどうか、それぞれかもわからんけど、どこか代表してでもいいからこの数字の意味を少し教えてください。

〇中川会計管理者 それでは、代表して、私どものここのところも一緒の状況でございますので、説明させていただきます。
 70%のシーリング枠、それは政策的経費と言われる部分でございます。私どものほうは、全てそうなんですけども、政策的な経費ではなくて、内部管理の本当の固定費というか、事務費でございます。しかしながら、それでもシーリングがないことではございませんで、節減という意味で各節の、昨年度に比べて90%であるとか、80%である等々の指定をされまして、その範囲内での要求でございます。

〇長田委員 私も別に予算とか、そんなんには問題ないんですが、県収入証紙のあり方について教えてほしいんですが、手数料収入を受けるということもあるし、県収入証紙もあると思うんですが、印刷代とか、管理とか考えていくと、県収入証紙が要るのかなと思うんで、その辺はいかがですか。

〇中川会計管理者 まず、県民の皆さんにとって便利な方法ということで、手数料について収入証紙を使っております。主なものとしては運転免許の関係であるとか、それから入学料であるとか、そういうものでございます。購入していただいて、それを貼付してもらって、それで納付になるということですので、私どもとしては納付の手続の簡単さということと、現金で受け取るんじゃなくて安全性という意味で、その制度を採用いたしております。

〇長田委員 よくわかるんですが、例えば自動車税は証紙で払いませんよね。その辺からいって、逆に使いやすさからすると、県収入証紙であれば、買いに行かんならんですね、それが、例えば、できるかどうかは別として、免許の更新のときにそこで納付できれば同じことかな。ただ、現金を管理するのにはそっちが大変やという意味もあるかわかりませんけれども。それとか、印刷であったり、当然ながら在庫管理もしていかんならんでしょうし、その辺がどうかなと思うだけで、あかんとは一言も思っていないんですが、何かありましたら。

〇中川会計管理者 まず、利便性という意味で県内に多数の小売を配置いたしております。かなりたくさん、県内、県外含めて512カ所設置をいたしております。各銀行であるとか、庁舎の中であるとか、そういうところでございます。
 それで、大きな意味で県の収入証紙のあり方というのを検討いたしましたが、他県の例でも全ての県と言っていいのが、この方法を採用しておりますし、やはり先ほど言いました利便性と、それからリスク管理、それと事務手続という面から、この制度は引き続き行っていきたいと考えております。

〇芳野委員 例えば、運転免許証の交付にしても、多分、国土交通省の省令か何かがあると思うんですけど、交付手続の基準みたいなのは。そこで証紙をせなあかんとか、そういうふうな法令の決まりはないんですかね。つまり、先ほど中川会計管理者からはほかの県もやっていますという感じでしたけど、別にほかの県がやっていなくても、三重県として独自にやろうとしても、例えば国土交通省から待ったがかかる可能性もあるかもしれないですけど、その辺の法令的にはどうなんですか。

〇中川会計管理者 ごめんなさい、その一つ一つについて全て把握しているわけではないんですが、出納局の認識としては、そういう規制はない、運転免許の関係は警察関係でございまして、特にそういうことではないと考えております。

〇伊藤副局長 証紙はたくさんの県で行っておりますんですが、例えば東京都とか、広島県では、もう県収入証紙なんかを廃止しておりますので、特に法令で決まっているのか、それは定かでありませんが、そういうところもございます。
 ただ、三重県の場合は、先ほど局長が申し上げましたように、89団体で512カ所で今、販売をしておりまして、かなり利便性は高いと思います。東京都なんかがやめたのは、やはり販売箇所が非常に少なかったということがございますので、三重県としては今後も続けていきたいというふうに考えておるところでございます。

〇田中委員長 ほか、ございませんか。

                〔発言の声なし〕

〇田中委員長 なければ、これで部外関係の所管事項の調査を終了いたします。

 3 委員間討議  

  (1)所管事項調査に関する事項   なし

  (2)執行部に処理経過の報告を求める事項   なし

Ⅲ 常任委員会(戦略企画部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「『みえ県民力ビジョン・第二次行動計画』(仮称)中間案に対する意見」への回答について(関係分)

  (2)「みえ県民力ビジョン・第二次行動計画」(仮称)最終案について(関係分)

    ①当局から資料に基づき説明(竹内部長、福永総括監、村上副部長)

    ②質問

〇田中委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。よろしいですか。

〇西場委員 施策227の高等教育機関の部分で、今、説明を聞かせていただいたんですが、数値目標の数字にそれぞれ関係の学校と打ち合わせなり、いろいろしながらこの数字を積み上げたというような話があって、これは非常にわかりよいし、確かな目標をつくってもらったなというように思って評価をさせてもらいたいと思います。
 この高等教育機関は、前にも聞いてちょっと記憶が薄らいでいるんですが、三重県に幾つあって。

〇福永総括監 大学、短大、高等専門学校合わせて13ございます。

〇西場委員 そうすると、この130人とか、1000人とかという数値目標は、それぞれ13ごとに数字があって、それを公表するということもできるんですか。

〇福永総括監 全ての積み上げの、我々の内部資料としては、一応この目安というのがあるんですけれども、各機関に、例えば三重大学の目標はこれだけですよというような、そういうやり方はしていません。全体でこの数字を目指しましょうということを各機関には情報として皆さんで共有してやっていこうというふうに考えていますので。

〇西場委員 そうすると、福永総括監も三重大学の数字をこんなにしたいという思いがあるけれども、三重大学自身はその数字を了解していない、こういうことか。

〇福永総括監 例えば、一番上の数値目標10%増などは、三重大学も、自分のところはそれ以上しなければならないという意識を持ってみえます。ただ、この目標数値によっては、例えば下のほうの地域連携に関しましては、我々としては、三重大学に期待する分の上乗せなどは内部資料の中ではありますけれども、三重大学にこれだけやってくださいということは申し上げていないので、全体として、三重大学も含めて頑張りましょうという言い方になってという状況でございます。

〇西場委員 部長に伺いたいんだけど、このみえ県民力ビジョンの長期計画についての目標の立て方、そしてそれの責任のとり方、目標に向かっての努力の責務というものについて、少しこの機会に県としての考え方を聞かせてもらいたいんだけれども、数値目標ですから、北川元知事時代に数値目標というのをやったときに、県民代表機関である県議会も認める以上、まあ、県庁ばかりじゃないけれども、県議会も責任を持って、その目標を達成しなくちゃならない、こういうような思いがあったんだけど、最近のこの目標というのは、非常に何か暫定目標のような、一応それを目指すけれども、それの達成は努力した結果だというような感じになってきたんかなと、こういうように思うんですが、この点について、みえ県民力ビジョンにおける目標の立て方と、後のフォローなり、その結果についての対応の仕方というのはどういうことに考えてみえますか。

〇竹内部長 もともと総合計画で目標を立てて、それで昔はPDSを、今はPDCAですけども、回していこうという、北川改革のときから出発しまして、そこから一応やりっ放しじゃなくて、やった結果も踏まえて、それをどうやって進化させていくんだという視点で取り組もうというのが発端だというふうに理解をしております。
 その基本的な考え方というのは今も変わっていなくて、数値目標の項目と実際の数値をどう立てるかというのは、これまでも県は試行錯誤の面も、正直あったのは事実です。今回も第一次行動計画の結果を踏まえて、第二次行動計画の策定に当たって、相当議論を重ねました。そこの中ではわかりやすさの視点、それから県民にとっての成果、いわゆるアウトカムと呼んでいますけども、そういう目標設定にすべきじゃないかと。あるいは、進行管理上、それが適切な指標なのかどうか、こういった視点も含めて、様々な観点から議論を重ねて、項目を選んでおります。かつ、じゃ、実際に目標値、数字はどうするんだという話で、これはやはりチャレンジングでかつ実現可能なものという、非常にある意味では微妙な言い方をしていますけども、そういうものを設定して、議会にお諮りをして、議会でも県民指標については議決をしていただくという形で、非常に重たいものだというふうに思っております。
 その結果については、当然その成果レポートの中で、各部局長のほうから説明責任を果たすということで、かつそれを4年間の計画の中でPDCAをしっかり回すための一つの重要な指標だというふうに考えていますので、しっかりその目標を立てて、それを踏まえて施策の実現に向けてしっかり頑張るということで、我々は説明責任をしっかり果たさなきゃいかんなというふうに思っております。

〇西場委員 そういう目標を立ててみんなで努力する、それは大事なことだし、この指標、これはこれでそれなりに評価に値するとは思うんですが、数値目標という目標を立てる以上、それを積み上げるものがなければ、非常に曖昧な目標にならざるを得ない。少し今の高等教育機関の中でそれらしき努力があるので、それは評価したいと思いますが、全般的にそれぞれその数字を持つ意味、内容、中の内訳をしっかり持たないと、後の1年なり、3年なり、5年先の目標に対して、具体的な取組ができないと思うんですね。
 自分の経験で、農業生産の自給率を国の50%に対して三重県は51%にすると言ったときに、がんがんと議論したのは、麦は何ぼ増やすの、大豆は何ぼ増やすの、この牛肉はどう増やすの、それは北勢でどうするのや、中・南勢でどうするんだと、そういう議論をして、何とかそれで市町村別に数字を出せと。これは当時の、今、農林水産省に帰りましたけれども、農政課長が頑張って、これが51%の内訳ですというのをつくってきた。そうすれば、何らかの、県の地域機関も含めて、これを達成したいということにつながってくるし、今のままだとやっぱり最大限努力して、まあ、それはそれでやむを得ないんかもしれんけれども、昨日、雇用経済部にもちょっと言ったんだけど、少なくとも達成できなかったときの達成できない理由、説明責任というのをもっとしっかりやる必要があるかな、こういうように思うんですが、そのあたりについていかがですか。

〇竹内部長 御指摘がありましたように、施策の数値目標を議論するときに、我々も一律にこういうやり方がルールだというふうに決めるというのは非常に難しくて、各施策の取組内容、取組状況、それから施策の性質というんでしょうか、そういうものを踏まえて、例えば4年後、平成31年度にこうあるべきだよねという理想形を置いて、それを目標にする場合もありますし、全国の中での位置を到達目標としておいて全国1桁を目指そうとか、そういうのもありますし、これまでの取組の成果を踏まえて、さらにそれをより挑戦的にやろうとか、あるいはこれは100%じゃないとおかしいよねとか、あるいはゼロじゃないとおかしいよねとか、各施策の特質を踏まえて、それはそれぞれに必要な議論をして、積み重ねたところなんですけども、全体としては第一次行動計画よりは進化ができたのかなとは思っていますけども、それは委員がおっしゃるように、毎年の成果レポートの中で結果については説明をしっかりやる必要があって、かつその結果を踏まえて施策の見直し、個別の事業も含めて、進化をさせていくための手法だとこれは理解していますので、そこに向けてしっかりやらせていただきたいなというふうに思っています。

〇西場委員 終わっておきますけれども、こういう手法を取り入れて15年ぐらいたってきた中で、最初の狙っておる部分というのの狙いが少し曖昧な部分が出てきておるのかなと。この辺について、さらなる検討をしていただくことを要望しておきます。

〇田中委員長 ほかにございませんか。

〇芳野委員 6ページのところで、新しい豊かさ・協創の視点というのがあるんですけど、前に僕も一般質問をさせてもうたんですけど、新しい豊かさの視点を盛り込むという表現にはなっているんですけど、そこをどこまでできているのかみたいな指標立てみたいなのは検討されたことがあるんですかね。

〇竹内部長 御指摘がありましたように、新しい豊かさということで、視点としては今回、この行動計画の総論部分のところで5つの視点を入れていまして、社会全体の安全・安心のシステムの充実、セーフティネットであるとか、あるいは自己実現であるとか、それから社会関係資本のつながり、そういった視点とか、幾つかの視点を検討に当たっての切り口という形で、総論の中でこういう切り口で検討が要りますよねと。あるいは検討して施策を展開しましょうねという大きな方向性は示しておるんですけども、各部局、それぞれ施策の中でどういう視点で協創なり、豊かさに向けてやっていくのかというのは検討していただいたんですけども、それを全体として指標化するというのは、内部でも我々も議論はしましたけども、結論的に今の段階では新しい豊かさなり、それから協創というものを1つの指標でやるのはなかなか難しいのかなということで、そこは今後の検討課題かなというふうに思っております。

〇芳野委員 僕も一般質問をしたときからずっと考えていたんですけど、何かいま一つぼんやりしているし、そもそも今回新しく出てきた考え方がまだ一つはっきり見えていないところもあるので、非常に難しいなと思うんですけど、一つは庁内の部署が異なるような、またぐような部分でもこういうネットワークができていますみたいな一つの形とか、例えば庁内だけでもそういうふうな、それが指標なのかどうかわからないですけども、一つの形の方向としてはあり得るのかなとも思うので、引き続きこれは、僕自身も検討課題かなと思うし、いま一つこれがわかりにくいとか、何か今までの新しい時代の公とかと変わらんやないかとか、そういうように新聞にも書いてありましたけど、いま一つその辺がはっきりしないところだろうなと思うので、知事も大分気合いを入れて、こういう言葉を考えてみえると思うんですけど、それに伴う実感を何かわかるような形に出す努力はしてもらえればなということを要望して終わります。

〇田中委員長 ほかにございませんか。よろしいでしょうか。

                〔「なし」の声あり〕

〇田中委員長 これも繰り返しですけど、この場で出していただいておりませんと、後の委員協議もできませんもんですから、委員協議も出ていないと、最終的な知事への申し入れ、執行部に対する申し入れというところへの俎上に上げられないものですから、少し熟慮いただいて。
 どうぞ。内容的にそう大きな変化は中間案からないというふうに存じますけど。

                〔発言の声なし〕

〇田中委員長 なければ、ただいま頂戴いたしました御意見の取りまとめについては後ほどの委員協議で御議論いただきたいと存じますので、よろしくお願いします。
 これで(1)及び(2)についての関係分の調査を終わります。

  (3)三重県教育施策大綱(仮称)最終案について

    ①当局から資料に基づき説明(福永総括監)

    ②質問

〇田中委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。よろしいですか。

〇芳野委員 時を越えた協創の部分は、いろいろ議論させていただいた成果があるなと思って、ありがとうございます。
 生き抜いていく力については、うちの会派でもいろいろ議論がある中ですし、この部分で納得できる部分と、そこの言葉の背景は理解をしますし、方向性としても理解はできるんですけど、いま一つ納得がいかないというか、腑に落ちていない部分があるんですけども、これはやっぱり教育施策大綱の中のいろんな部分とか、これからの教育施策の中で、特に共生の部分をどう入れ込めるかなというところなんですけれども、この生き抜いていく力の説明の部分にはそういうふうに共生的な要素を出していただいたんですけど、ちょっと僕も、今日、全部ないんでチェックできないんですけど、ほかの部分でも共生を記したところに生き抜いていく力を連携させるとか、直した部分はないんですかね。生き抜いていく力の部分の説明の充実はもうここだけになっているんですかね。

〇福永総括監 そもそも共生の力に関しては、教育施策の中でかなり記述してございまして、例えば教育施策の4番目は人との絆や自然との関わりの中で伸びゆく豊かな心の育成なんですけれども、その中で人権教育に関してですとか、道徳教育にですとか、かなり書いてございますので、総論は総論、各論の中でもかなり書けているんではないかなと思っているんです。しっかり今後、教育委員会とも連携しまして、そういう共生の力が育まれるような取組を充実させていきたいなと考えているところでございます。

〇芳野委員 もちろん共生の施策の部分は充実をされているんで、そこと生き抜いていく力という、今回出した言葉との連携を共生の施策の表現の中でどこか追求したりとか、そういうことはないんですかという意味なんですけど。

〇福永総括監 特にこの共生の力の充実に向けて、施策で充実させていく部分はございます。そもそも施策の部分は基本的に簡潔に全部2行で書こうという方針で進めていまして、取組の基本的な内容を書いているだけですので、むしろ思いを書けているのは、上にある三重の教育における基本方針の、枠囲みの中なんですけれども、そこには以前から、そういう思いも込めて書けているかなと思っておりまして、今回に当たっては加筆した部分はございません。

〇田中委員長 ほかはよろしいでしょうか。

〇長田委員 内容ではないんですが、今日この戦略企画雇用経済常任委員会で、もませていただいていますけれども、教育警察常任委員会のほうの意見もたくさん書いてあるんですが、これはどっちで決めていくというか、合同で決めやんでええのかとか、その辺はどうなんですか。

〇福永総括監 昨日、教育警察常任委員会のほうでも、ほぼ同じ資料で説明をいただいて、委員から意見をもらっておりまして、私もそれを全部見ておりましたので、意見を全部聞かせていただいておりまして、私らのほうで全部意見を聞かせていただいて、次にまた対応させていただくということで、私どもとしてはそういう形で考えてございます。

〇長田委員 そうすると、議会のシステム上の協議する場は両方の委員会になるんですか。

〇福永総括監 これは前も少しお叱りを受けましたけども、法律上は知事が策定するとされていますものですから、議会のほうとの関係というのは、恐らくいろんな意見を聞かせていただいて、その意見を踏まえて我々が文言に反映するという形になると思いますので、合同で何かを決めていただくというよりは、両方の委員会できちんと意見を聞かせていただいて、それに対して我々が対応するという形で、これはよいのかなというふうに思っておるところでございます。

〇竹内部長 議会での御議論の進め方については、議会のほうでいろいろ御議論いただくことだろうと思いますが、我々としては、この教育施策大綱については、基本的にはこの戦略企画雇用経済常任委員会が中心になって御議論いただいて、特に関連の深い教育施策の部分については、大いに関連がありますので、教育警察常任委員会の中でもその御議論をいただくのかなというふうな形で、最終的に議会でどういうふうな御議論の形態をとっていただくのか、調査方法については、これはもう議会のほうでお決めいただくと思っています。

〇長田委員 そうすると教育警察常任委員会にいただいた意見というのは、昨日より前の委員会だけが載っているわけですね。昨日の主な意見の中で特筆するようなことは何かありましたか。

〇福永総括監 教育委員会から戦略企画部に伝えると言われた御意見は、例えば以前、杉本議員が一般質問で言われたように、市町との関係で少し踏み込み過ぎではないかというような御意見や、人材という言葉に関しまして、少し表現について考えるべきではないかというような御意見ですとか、そういった意見があったように記憶してございます。

〇長田委員 委員長にお任せしますが、その辺はどっちがしたらええんかなんていう……

〇田中委員長 私も、教育施策大綱というのは法律上、知事でおつくりいただく、そのことについて議会として意見を申し上げるということは当然のことながら、最終的には決めていただくのはそちらだというふうに承知はしておるんです。
 ただ、今年度は教育ビジョンの改定年度でもありまして、教育施策大綱が教育ビジョンに、多分にというか、もうそのまま反映というか、影響を与えることになりますので、そのあたりは教育警察常任委員会での、教育ビジョンの案、中間案なり、その案に対しての御意見とか、教育施策大綱に対する御意見があって、そのビジョンがどうとかという御意見を、きちっと当委員会としても一定把握した上で、教育施策大綱に対する御意見なりを申し上げる必要はあるのかなというふうには考えておりまして、小島委員長のほうと少し意見交換もさせてはいただいておりますけれども、本日の当委員会での議論を踏まえて、もう一度意見交換した後に考えてまいりたいと思います。
 後の委員協議でまた各委員の御意見も賜りたいというふうに思っておりますので、そのことはお願いいたします。
 ほか、よろしいでしょうか。

〇西場委員 さっきの議会対応の話ですが、法律で知事が決めるということになっておるから、議会は参考意見だけでいいというようなことらしいですが、教育施策大綱が、重要性にもよりますけども、今までいろいろ聞かせてもらう中で、これからの三重県の教育のあり方の基本的な重要なものをつくるというようなことに鑑みますと、どういう表現をしたらいいのかわかりませんが、法律で言う憲法のような、あるいは宗教で言うバイブルのような、そんな基本中の基本だと、こういうように思うんですが、それで県民機関である県議会のほうの関与が曖昧というのか、少し軽いように、今の説明では思うんですが、少し理解が行きにくいんですが。その辺はどうですか。

〇竹内部長 教育施策大綱の位置づけについては、西場委員がおっしゃるとおりで、これは今後4年間の三重県の教育の基本的な方針ですので、非常に重たいものだというふうに思っております。それについては地方教育行政法と呼んでいるんですけども、法律改正によって知事が初めて定めるというふうに規定を受けてつくるものなんですけども、そこで議会から様々な御意見をいただいて、それを当然踏まえて、知事としてつくっていくものだというふうに思っていますので、決して議会の御意見を軽く見るとか、そういうつもりはありませんので、しっかり受けとめた上で知事として決めていくものだというふうに思っております。

〇西場委員 ちなみに、教育ビジョンは議会の関与はどうなるかということに対して教えてください。

〇福永総括監 教育ビジョンのほうも法律で規定されているんですけれども、知事がとはなっていませんで、都道府県が策定するというふうになっているものです。法定計画ですので、議決にはならずに、常任委員会での議論を経て、教育委員会で策定するという形になっていると思います。議会との関係においては、この教育施策大綱も教育ビジョンも同じような形になるのかなという気はいたしております。

〇西場委員 以上のことを聞かせてもらうと、今回の知事がつくるという教育施策大綱は日本のいろんな教育を取り巻く状況の中でにわかに出てきたもんですから、でき上がった法律そのものに少し不備があるように思うな。そんな、もとになる教育施策大綱はそういう形でおって、教育ビジョンだけまた県がつくるというような形にして、議会の承認も得るというようなことは、少し筋としておかしいところがある。まあ、将来的にどういうようにまた法律変更なり、あれがあるかわからんけれども、ある面、できるかどうかはわからないけれども、教育施策大綱も議会が関与してつくるという、県条例をつくってこれをやっていくというのも一つの方法かもわからん。
 少なくとも、そんな重要なもんであれば、今回、これが最後やなしに来年3月まであるということですから、もう少し議会との意見交換をさせてもらうような機会をつくっていただいて、先ほどから出ておるような教育警察常任委員会と、うちらとの関係性もありまして、合同委員会というようなことがいいのか、あるいはもっと全員協議会なり、特別の全員参加の中でこれを協議したらいいのか、いろんなことも含めて、これはここで結論が出ない、代表者会議あたりで協議してもらうことになるんかなと、こう思うけれども、それなりの必要性をちょっと感じるような思いがいたしておりまして、これは意見として申し上げておきたいと思います。
 今日の段階で、まだまだ私自身も不勉強ではありますけれども、少し思うところで、特に今日の説明でもありました生き抜いていく力ということについて、いろいろ議会でもやりとりがあったんですが、私は生きていく力を強調したんだと、こういうような自分の見方、考え方をしておりまして、共生か自立か、どっちのウエートがどうかというところほど、皆さん方がつくってきたこの原案に、そこまでの意図があったのかどうか、あるいは、議会としてもこれは競争に、このごろキョウソウは2つ言葉が出てきたんでややこしいんですが、比べっこすることに力点を置き過ぎておるんじゃないかというような意味のいろいろな議論があったけども、内容としてそこまでの意図があるようには思えないです。
 ただ、この全体の文章が力み過ぎ。一生懸命はわかるけれども、余りにも力が入り過ぎているんだ。だって、ここの「生き抜いていく力」もそうだけれど、その横、3ページに「「開花」させ」ってあるのね、なぜこんな普通の言葉をわざわざ括弧書きにするの。こんな大綱と言われるようなものの中で、ゴシックで太字にしたり、強調したいから、いろんな手法はあるよ、思いはわかるけども、そんなに力まなくていいわけ。読む人はきちっと読んでくれるわけだから。もう数行たどっていくと、「個性・能力が社会参画というかたちで咲き誇る」と書いてある。咲くと書いたらいいんだよ、誇らなくてもいいんだよ。力み過ぎなの、これは、何だって。
 丸の4番目に、最後に「教育こそが」と書いてあるやろ。「教育こそ」って、そんな偉そうに言わなくていい、「教育が」と書いたらええ。そういうように、力みが強いと、肩の力が抜けていないと、読むほうも肩に力が入って、内容がずっと浸透してこないんだ。全体的にもうちょっと、そういう肩の力を抜いたような文章表現に変えていただきたいんですが、これの原案をつくったのは、福永総括監、あなたか。

〇福永総括監 そうですね。原案というか、まあ……

〇西場委員 多分、非常に一生懸命考えて一日の思いを込めて、よくあるんですよ、文章をつくるときに、最後にいろいろつくると、朝になると、ちょっとここは書き過ぎたなというようなところがある。そういうところ、文も含めてもう少しやわらかい表現でやっていったほうがわかりよいし、聞くほうもそんなに構えて聞かなくていいから。その辺はどうですか。

〇竹内部長 力み過ぎという御指摘は確かにある面ではあるのかと思います。ただ、私も福永総括監と一緒にこの教育施策大綱を議論し仕上げてきました、で、総合教育会議の議論でもやはり幾つか御議論はあって、わかりやすいものにしなきゃいけない、一方で、大綱だから格調高いものにしようよというふうなことの御意見もありました。
 そういう御意見の中で、やや力み過ぎだとおっしゃられれば、そうかもわかりませんが、これは、非常に教育に対する、知事の熱い思いも含めて、我々としては仕上げていった中で、そういう表現が入ったのかなとは思いますが、総合教育会議の中でもしっかり言葉として使い方も含めて議論をしていただいて、一定、格調が高い大綱には仕上がったなと。ただ、それをよりわかりやすくする努力は要るだろうというふうなことで、もともと文部科学省のほうで教育施策に関していろんな積み上げの歴史がございます、いろんな文章も出ています、そういうものも参考にしながら我々がつくってきた関係で、文部科学省独特の言い回しが中に入っておるのかなという点はありますけども、三重県らしい教育施策大綱に、初めての大綱ですから、我々としては、総合教育会議の議論を重ねる中で、一定仕上げることはできたのかなというふうには思っています。
 以上でございます。

〇西場委員 経済の活性化とか、それから頑張れば頑張るほど成果が出てくる、こういうようなものに対して、こういう示教、激励文のようなトーンというのは必要な部分があるわけ。しかし、それは私の認識が甘いというのか、古いんかもしれんけれども、事教育に関しては、そんな上からがんがん行く、あるいは引っ張っていくというもんではない。何をどういうように学ばせるかじゃなしに、学びたい気持ちを醸成するようなものをどうつくるかということが絶対大事なんだ。
 時代の趨勢もあるし、いろんなことの到達する目標もあって結構だけれども、こういうようなもので大綱が出てきたら、頑張れ頑張れ風の教育論になっちゃう。最初の格好はいいけど、これではやっぱり三重県の基盤、骨格という空気ではないわ。三重県ならではというのがあるけれども、今までのは少なくとも三重県ならではではないな。どうですか。そこも含めて、もう一度、3月まで時間はあるから、しっかりやってくださいな。

〇竹内部長 議会でも前回、中間案という形で御議論もいただきました。総合教育会議でも何回も何回も議論をさせていただいて、いろんな観点での御議論を踏まえて、子どもたちの自立だけじゃなくて、社会の変化、貧困問題であるとか、社会とのつながりの問題であるとか、様々な問題も踏まえて、我々は決して上から目線の大綱にしたつもりもなくて、県民の皆さんと一緒になって子どもたちの未来のために我々が今何をすべきかという視点で、子どもたちを中心に置いて、いろんな観点で議論させていただいたつもりでございます。
 ただ、力み過ぎだという御指摘については、そういうところは我々もちょっとあるのかなというふうには思っていますけども、我々なりに知事の思いも踏まえて一生懸命形にさせていただいたものだということは少し御理解賜れればありがたいと思います。

〇西場委員 言われたその子どもたちの思い、立場に立ってこれをつくったという、それはそれでいいですけども、少なくとも私が感じるのでは、そういうようなニュアンスが伝わってこないな。だから、もう少し、まあ、知事の思いということが何回か出てくるけど、知事の思いは思いとして受けとめながら、三重県としての様々な地域、あるいはいろんな人々があって、子どもたちがあって、多くのファクターがあるんだから、全部勘案する中でそれをやっていかないと、それは、知事の思いだけやとは言わんけれども、知事の思いだけをここに書くんであれば総合教育会議は要らないわな。
 そういう意味で、もう少し議会で議論させてくれよと、これは委員長にも要望したいと思いますけれども、残された委員会協議というのは、もう今日を含めてそんなにないわけですけれども、今後、このテーマについては、ほかの委員の意見も聞いていただいて、もう少しいろいろ議論できる時間が欲しいなと思いますので、また御検討ください。

〇福永総括監 一つだけ補足でしゃべらせてください。
 先ほどから知事の思いとか、私のほうから原案がとか言ってしまいましたけれども、もともといろいろ案として示したのは、こちら事務方ですけれども、総合教育会議の中で、今既に8回開催していますけれども、うち4回はこの文案についても議論をしてきまして、例えば先ほどの「開花」という言葉に関しても、委員のほうから、ここにせっかく花に例えて書いたんなら、私たち県民は「土」の役割をしようと。

〇西場委員 何の役割。

〇福永総括監 土です。

〇西場委員 土。

〇福永総括監 土の役割をしようということで、花と土みたいな形で、キーワードとしてこの中に織り込んだりしておりまして、委員の意見をかなり反映して文章を練り上げたところもございますので、そこも踏まえていただいて、意見いただければ幸いかなと思っておりますので、我々としても総合教育会議の中でこれまで真摯に議論して練り上げてきた結果が今ここに来ているということだけ、少し御案内させてください。

〇西場委員 わかりました。

〇田中委員長 ほか、ございませんか。

                〔発言の声なし〕

〇田中委員長 なければ、1つだけ教えてください、文章のニュアンスを。
 最終案の8ページの「三重ならでは」の教育の推進のところの、ちょっと省略しますけど、「「三重ならでは」の教育活動を推進することにより、「新しい豊かさ」の実現に参画できる有為な人材を育みます」、このあたりの有為という単語の使い方のニュアンスを教えていただけますか。

〇福永総括監 なかなか言葉として説明しにくいですが、いわゆる社会の中で新しい豊かさの実現に関与して寄与して貢献できる、そういうすばらしい人材という意味で書いております。

〇田中委員長 厳しい状況の中で学ぶこと、生活環境の中で云々かんぬんという、生き抜いていく力のところの説明がありましたけれども、有為というのは、国語辞典でいけば才能のあるとかいう、きっと字だよね。活躍できるとか。そこへ達し切れない子どもたち、そういう人、人材という言い方は僕はあんまり好きじゃないもんで、人をどうしていくか、どのように引き出していくかということも人と人とのつながりということを新しい豊かさの中でおっしゃっている上では、ここは「有為な人材を育みます」というふうにすぱっとやってしまうと、ちょっと先ほど西場委員のおっしゃったような、力が入り過ぎた表現になっていやしないか。確かに、そういう人たちがいて、大事だとは思うんですけれども、何かそこに捉われてしまうような表現ではないかなというふうにちょっと気になったので、この辺が力の入っているところと違うんかなと、やや思ったりするんですけどね。

〇竹内部長 今回、時代の大きな変化の中で、一つの、我々が議論する中で地方創生という中で、子どもたち、大人も含めて、やはり自分たちの住んでいる地域、三重県のことをもっと知ってもらって、三重県の地域の活力を維持する、これからも三重県として三重県らしいもの、三重県らしい三重県、そういう郷土愛から始まって、いろんな切り口がある中で、新しい豊かさというキーワードで、地方創生のキーワードもやっぱり一緒のように捉えていまして、それぞれの皆さんが当事者意識を持って、知事の言うアクティブ・シチズンのような形で、地域の一員として、地域のために、それぞれの置かれている立場は違いますけども、それなりに活躍していただきたいという思いを込めて使っているんですけども、ただ、有為なという言葉が肩に力が入り過ぎじゃないかと、見た人に変に誤解を生んでしまうような表現であるということであれば、そこは少し言葉の使い方としては検討をさせていただきたいなというふうに思っています。

〇田中委員長 部長がおっしゃったように、それぞれの立場で、自分の与えられた持ち場の中で、それが昨日より今日、今日より明日、能力を発揮できる努力をしようと思える、そういう人づくりをしていただくことが三重県の多様性をもう少し伸ばしていくことだろうし、三重県力を上げていくことにほかならないというふうに、私は個人としては思っているので、まあ、まだ時間がありますのでというふうには思います。
 ごめんなさい、ちょっと時間をいただいて。
 ほか、ございませんか。

〇西場委員 4ページに6つの教育活動の基本方針が書いてあるけれども、ここで3番目の「生涯現役・全員参画型社会」、これもまたちょっとしんどいような書きぶりになっておるんだけど、全員参画というのはどういう意味なんですか。

〇福永総括監 先ほどもちょっと申し上げましたけれども、国の教育振興基本計画で使われている言葉でございまして、昔の生涯学習という概念に少し参画を加えたような概念なんですけれども、生涯学習というのは、生涯にわたって学習して、その成果を還元しようという概念だと思いますけれども、その還元の部分をより強調して、生涯にわたり学んで、それでずっと現役で社会に対して貢献していこうという意味の言葉でございまして、例えば高齢者ですとか、それから障がい者ですとか、外国の方ですとか、そういう社会とのつながりがまだ十分ではない方にもしっかり目を向けて、社会とのつながりをしっかりサポートできるように学習基盤を整えていこうというような概念でございます。

〇西場委員 こういうテーマに参画できる体力、気力、自分の環境があればいいけど、なかなかそうばっかりはいかないんだよ。だから、そういうような意味も含めるようなことを少ししないと、生涯現役で死ぬまで頑張って頑張って、全員参加でいきましょうというのは、限られた人はいいけど、教育大綱の中でこれがあんまり前面に出るというのは、もう少し表現をやわらかくしたほうがいいと思うな。
 最後の社会的要請というのは、どういうことなの。社会的要請というのは。

〇福永総括監 ニーズと言うほうがわかりやすいのかもしれませんが、ちょっとそこはニーズとしたくなかったので、要請という言葉でさせていただいているということです。

〇西場委員 ちょっと要請もニーズも、意味がよくわからんけれども、社会的課題でいいじゃないか。

〇福永総括監 課題はその要請の後に書いてございますので、要請を省くというような御意見かと思いますけども、例えば今の三重県でどんな人材が求められているのかとか、産業界からのそういうニーズなどもございますので、必ずしも課題と書いてしまうより、ニーズなり、要請なり、そういう、三重県の求められているものという意味も込めて、ここに要請という言葉を使わせていただいているということです。

〇西場委員 まあ、そうなんだけど、じゃ、誰が要請するんだ。いろんな要請があったときに、この要請を社会的要請だと誰が認定するの。なかなか難しいでしょう。いろんな要請やニーズはたくさんあるんだから。そういうものを教育の中へ取り込んでいくというところがまたもう一つ難しいところもあるな。まあ、思いはわかるよ、あなたがこれを柱にしようという流れ。私は、そういう意味ではニーズにしろ、要請にしろ、十分な言葉でないなと。そうなると、曖昧かもしらんけども、社会的課題をふまえた教育の充実ということなら、あなたの言う意味も含めて、この言葉の中にはそういうものも含まれておるという、あるいは説明の中でそういうものをつくるのはいいけど、これがタイトルに来ると、ちょいとしんどいよ、まあ、そんなことも含めていろいろもう少し議論させていただくようお願いしまして終わります。

〇田中委員長 ほかにございませんか。

                〔「なし」の声あり〕

〇田中委員長 なければ(3)についての調査を終わります。

  (4)広域連携の取組(知事会議の開催結果)について

  (5)審議会等の審議状況について(報告)

    ①当局から資料に基づき説明(村上副部長)

    ②質問

〇田中委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。

〇芳野委員 知事会議のときに、国の中央機関の地方移転の議論が何かあったのか、その提言というか、今のところ抵抗しているということはありますけど、それへの全国知事会としての何か要望活動とか、そんなのはなかったんですか。

〇笠谷課長 政府機関の地方移転に関しましては、中部圏知事会議の際にも地方創生のための提言の中に文言として入れまして、実現することでありますとか、今回で終わらずに引き続きまたやっていただくようにというふうなことの提言文案をまとめて提言を行うというふうな段取りになっておるところがまず1点ございます。
 それから、全国知事会議におきましても、中部圏知事会議があって、全国知事会議が開催されたわけですが、そちらのほうの地方創生対策本部のほうでも、当然その政府機関の地方移転につきましても、そういう提言について文言をまとめまして、もうこの日は閣僚の懇談会、それと総理大臣との懇談会もございましたので、その際にそういう要望もさせていただいておるという状況でございます。

〇芳野委員 わかりました。
 29ページに書いてあって、30ページになかったんで、ちょっと不安になったんですけど、そういう形で上げていただいているということなので、これは来年度も引き続き要望していただくようにお願いしておきます。

〇田中委員長 ほかにございませんか。

                〔「なし」の声あり〕

〇田中委員長 なければ、(4)及び(5)についての調査を終わります。

  (6)その他

〇田中委員長 最後に、これまで御議論された調査項目以外で特にございましたら御発言をお願いいたします。

〇芳野委員 要望は、委員間討議のほうがいいのかな。ちょっと提案させてもらうんですけど……。

〇田中委員長 趣旨は。

〇芳野委員 趣旨は、みえ県民力ビジョンの最後に言った新しい豊かさの部分をもう少しわかりやすく、これはやっぱり提案した知事がいろんな場所で説明をしていくでしょうし、指標についても改めて明確な指標を打ち出すような挑戦をしていっていただきたいなというふうに要望させていただきます。

〇田中委員長 これは所管事項です。調査項目やね、さっきの。

〇芳野委員 そうです。

〇田中委員長 そうやね。これは調査項目以外でということなので。またそれは後の委員間討議で。

〇芳野委員 済みません。

〇田中委員長 ほか、ございませんか。調査項目以外の部分で。

                〔発言の声なし〕

〇田中委員長 なければ、これで所管事項の調査を終了いたします。

 2 委員間討議

  (1)所管事項調査に関する事項

〇田中委員長 まず、先ほどの所管事項について御意見のある方はお願いします。

〇芳野委員 繰り返しになりますけども、(2)のみえ県民力ビジョン・第二次行動計画の最終案の部分におきまして、質問させていただいた新しい豊かさ・協創の実現という部分の明確さですね。大体概念はわかるんですけども、それを実感するというところまで落としていくには、やっぱり何らかの指標ですとか、実感できるためのロードマップというか、そういう工程を知事にはもう少し明確にしていただきたいなと思うんですけど。

〇田中委員長 という芳野委員からの御意見ですが、ほかの委員、どうでしょうか。

                〔発言の声なし〕

〇田中委員長 ほかによろしいか。

                〔「ええ」の声あり〕

〇田中委員長 では、ほかになければ、そういう意見はいただいておきました。

  (2)執行部に処理経過の報告を求める事項

〇田中委員長 次に、本会議への常任委員長報告として、戦略企画部関係の常任委員会での所管事項調査に関して執行部へ処理経過の報告を求めるべき事項は何かございますか。

〇芳野委員 ここの部分はやっぱり4年間の中で、次の行動計画は4年間でしたよね、4年間の中で探っていきながら、最終の第三次もあると思うので、そこへ出してもらうように進めていただければなと思うんですけど、もう一つ、済みません、(3)のも忘れていたんですけど、(3)の生き抜いていく力なんかも何かないもんかいなと今ちょっと考えているんですけど、生き抜いていく力の提案なんかも、もう少し県民にちゃんとした共生の部分が伝わるような形の発信は、今後多分教育施策大綱なんかでパンフレットをつくったりすると思うんですけど、そういうときにやっぱり共生の部分ですよね。どうしても生き抜いていくという、前も言ったサバイバルの部分じゃなくて、共生も含めているんだよというところは、しっかりとわかりやすく県民に届けていただきたいというふうに思うんですが。それも処理経過というのはあんまりないので、意見だけ言っておきます。

〇田中委員長 意見ですよね。経過報告を求めていくということに関しては、少し難しいような御意見ではございますが、意見としてはいただきましたので、ということで。

〇西場委員 生き抜いていく力にするとまだ決まっていないからさ。それ決まってからまた改めてやってもうたらいいんじゃないですか、それは。また、あなたの意見を聞いて、もうちょっと違う表現にされるかもわからんわね。

〇田中委員長 処理経過の報告を求めるということについてはなかなか難しいんですけど、意見としては、この委員間討議の中で出していただいて、委員間で御議論いただきましたので、ということにさせていただきます。
 ただ、経過報告を求める事項はなしというふうに閉じますけれども、よろしいでしょうか。

                〔「はい」の声あり〕

〇田中委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたします。
 ほかに何か御意見はございますか。

                〔「ありません」の声あり〕

〇田中委員長 なければ委員間討議を終了いたします。

 2 閉会中の継続調査申出事件について

〇田中委員長 次に、常任委員会に係る閉会中の継続調査申出事件の調査項目につきましては、お手元に配付いたしました文書のとおりといたしたいと存じますが、御異議ございませんか。

                〔「なし」の声あり〕

〇田中委員長 御異議なしと認め、そのようにいたします。
 次に、閉会中の委員会開催につきましては、必要に応じて開催することとし、開催時期、議題等につきましては、正副委員長に御一任願いたいと存じますが、いかがでしょうか。

               〔「異議なし」の声あり〕

〇田中委員長 よろしいですか。それでは、そのようにいたします。
 以上で戦略企画部関係の常任委員会を終了いたします。
 現在、11時53分です。ここで一旦休憩といたします。再開は13時からといたしたいと存じます。
 暫時休憩いたします。

(休  憩)

Ⅳ 分科会(戦略企画部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第150号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第5号」(関係分)

    ①当局から資料に基づき補充説明(なし)

    ②質疑        なし

    ③委員間討議    なし

    ④討論        なし

    ⑤採決    議案第150号(関係分)    挙手(全員)    可決

 2 所管事項の調査

  (1)平成28年度当初予算要求状況について(関係分)

    ①当局から資料に基づき説明(竹内部長)

    ②質問

〇田中委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。

〇芳野委員 雇用経済部でも聞いたんですけど、この事業の国からの見込みみたいなのは新規事業で地方創生分はほぼ国からの分と考えていいんですかね。

〇竹内部長 国のほうの地方創生の深化のための新型交付金を財源で要求しているものも一部ございます。それで、新型交付金につきましては、現在、国のほうで詳細制度設計中ということで、どういう形で採択の枠組みであるとか、そういうものは見通せない状況ではあるんですけども、現段階では一応そういう財源を入れて一部要求をいたしております。

〇芳野委員 例えば26ページは丸とか、ひし形とか、米印で分けていただいているんですけど、そこの部分、この2本が新型交付金の可能性というところで、家庭教育の充実に向けた応援方策検討事業なんていうコンテンツの部分は県の単独事業なんですか。その辺の整理を教えてほしいんですけど。

〇竹内部長 新型交付金については、一応、国が2分の1ということで、基本は半分を国費ということで要求をいたしております。丸のついたもの2つ。
 以上です。

〇芳野委員 だから、ひし形の施策233の197万円の家庭教育の充実に向けた応援方策検討事業なんかは、これはもう県の独自事業としてやるということなんですか。

〇岡村課長 県の単独事業ということでございます。

〇芳野委員 わかりました。
 あと、27ページの県政情報発信事業は、広報紙を発行するということなんですけど、今と来年度の広報紙の部分があると思うんですけど、これは紙ベースのみの発行費用で、どれぐらいの部数とかいうのを。

〇中山課長 紙で準備をさせていただこうと思っておりまして、今のところ。部数としましては70万部ほどになろうかと思います。

〇芳野委員 そうすると、これは、各世帯数よりはちょっと少ないでしょうけど、配布方法としては、世帯への配布みたいなのもするんですか、昔みたいな。

〇中山課長 新聞折り込みという形になろうかと思います。

〇芳野委員 わかりました。

〇田中委員長 よろしいですか。

〇芳野委員 はい。

〇田中委員長 ほかに御質問はよろしいでしょうか。

〇舘委員 今回の議会の中での質問等々もいろいろ出てきましたけども、奨学金の関係の制度を創設するんだということについて、いま一度この委員会の中でも、どんな方向性を示しながら、どういうふうにと、今後の予定もお話しいただきたいのが1点と、広聴広報の関係で、見直しをやろうということで進めてきました、それについても、それの減額を目指すというか、そういう部分があったんですけれども、実際、来年度平成28年度の予算、それと今までの部分、先ほど芳野委員からも質問がありましたけど、手段はいろいろとりながら、その充実を目指すんだということはよくわかりますけれども、実際、金額ベースで、事業費としてどんなぐらいに減額になって、その部分のフォローはこうだというのをいま一度整理してちょっと答弁いただけませんか。

〇竹内部長 それでは、まず奨学金の返還支援についてなんですけども、今回、地方創生という枠組みの中で、若者のUターン、Iターン、それから県内の定着という視点で、奨学金を借りた学生が返還するときに、それを支援しようということで、それは若者の県内定着に有効だろうということで、国のほうでも総務省が一定の枠組みのもとで特別交付税措置をしようという支援もありまして、県としても独自に、どういう制度設計がいいのかというのを、いろんなパターンがありますので、今検討しておるところです。どういう職種、それから専攻分野、それから支援の率、それから支援の対象となる学生の数、それから大学生だけに限りませんので、それ以外にも大学院生、あるいは短大生、どこまでを範囲にするのか、当然、限られた財源ですので、本県のいろんな特性を踏まえた形で、今議論を重ねておるところでございます。最終的には、予算編成の中で枠組みを整理させていただきたいなというふうに思っておるところでございます。
 それから、広報につきましては、平成25年度までと26年度、27年度の、現在のデータ放送でやる2年間、それから28年度からは新聞に折り込む形での配布という形で大きく変わります。平成25年度までに比べてざっくり申し上げますと28年度からは経費的に5000万円ぐらいの節減になると。というのは、やはり自治会経由で各戸配布していたときの配布手数料と、新聞折り込みの配布手数料に大きな差がありまして、節減の大きな要因はそういうことでございます。

〇舘委員 先ほど、まず奨学金の関係で県独自でいろいろな政策として、制度としてまとめていくというのはようわかりましたんで、また今後もその進展のことはお聞きしていただきたい。しかし、1億4700万円計上されている、ある程度の根拠はありますよね。ちょっとそれの部分について。

〇竹内部長 予算要求するに当たって……

〇舘委員 要求段階のことですから、あれですけど。

〇竹内部長 簡単に言いますと、人数は100人、それで支援の額は奨学金返還の2分の1ということで、1人当たり140万円程度、100人掛ける140万円で1億4000万円というふうな概数の概数なんですけども、入り口ではそういうところから入っております。

〇舘委員 まだしっかりしたものではない、とにかく要望を上げていく中ではどうだということだと思いますので、大体このような形のことを考えてみえるんだなというのはわかりましたんで、今後、先ほどの話、議論の状況等々をまたお知らせもいただきながら、議会のほうにも、あんだけというか、いろいろな形の中で一般質問の中にもありましたし、議案質疑の中にもあったというふうに思っていますんで、それをお願いしたいというふうに思います。
 広聴広報やけど、5000万円って、思っていたよりはあれですよね。5000万円のことなら今までのほうが、ええ、もっと効果があったんじゃないかと、こう指摘をされても仕方がない部分があるんかな。億単位でというふうな、初めの部分があって、やったけれども、いろいろな意見があって、新聞折り込みも含めて、その方向を新たにしていったんだろうと思いますけれども、当初の当局からの思いからいったら、もっと減額を狙っていたんだろうと思いますけれど、そこら辺のことについて、今後のことについても、データ放送も含めてですけれども、一つの方策というか、手法として新聞折り込みもしていったということも含めて、ちょっとこれまでの反省の部分も含めながら、これからの方向について述べていただけませんか。

〇竹内部長 御指摘がありましたように、平成25年度に見直しを表明したという段階では、全部データ放送に切りかえて、県政だよりの情報をテレビの媒体の一つのデータ放送で転換するということで、紙ベースについては公共施設であるとか、そういうところに置いてとっていただくという形に変え、そのときには1億円ぐらいの節減になるだろうという説明をさせてもらいました。広報媒体の変化の中で、データ放送を中心にやろうということでやらせてもらいまして、議会でも政策的な部分の広報と、それからいわゆるお知らせ的な部分については、同一媒体ではおかしいんじゃないかというお話がありました。
 我々も、改めて広聴広報アクションプランをつくる中で、どうしようかという話で、やはり政策的な部分については、基本、各御家庭に県の政策を図表であるとか、あるいは写真であるとか、そういうものでわかりやすく、政策的な議論のPRということで、情報発信はしっかりやらせていただきたいと。ついてはデータ放送という媒体も、我々としては非常に有効だと思いますんで、週末のお出かけ情報であるとか、あるいは県の施設のいろんなお問い合わせ先であるとか、それから相談であるとか、そういうものは一定データ放送の、テレビですので、チャンネルを押すことによって高齢者の方とか、そういう方は利用しやすいと、使いなれた媒体ということで、そういうお知らせ部分はデータ放送でやらせていただきたいということで、最終的に、経費的には当初予定をしておったデータ放送だけにやるということに比べると、節減額が1億円から5000万円程度に、ベストミックスという形で検討した結果そうなったと。
 ただ、来年度から新しい形でやりますので。データ放送、これは使っていただいて価値が出るものですので、使っていただくようにと。それから、もう一つ、各戸に新聞折り込みという形でやる媒体も、従来のこういうA4サイズのやつじゃなくて、タブロイド判といいまして、新聞サイズの大きさに変えますんで、非常に見やすくて、一覧性があって、使い勝手というか、PRもしやすいものになると思いますんで、ぜひ工夫して、今、中身については詰めておりますけども、新年度からより県政が発信できるようにしていきたいなと思っています。

〇舘委員 議会もそうなんですけども。当局だけじゃなくて、みえ県議会だよりという形の中でもどうすべきだという議論もありましたし、政策的な部分とお知らせ的な部分を分けていったらどうだよね、しかし、データ放送が使いなれたと、今おっしゃったけども、本当にそこら辺のところも大きな課題やと思うんですよね、そんなことのPRも含めながら、まさに県民の皆さんにお知らせをする、政策は、県政はこのようにしていくんだという方向性を示すことは、知事の毎日のああいうことの形の部分は行っているけれども、それはそれとして、要は県民の方々への情報を、県民の皆さんからいや、置いてけぼりにならんように、当局、行政側として積極的にいろいろな方法の中で、まあ、経費節減もわかるし、効率的に、効果的にというのもわかるんで、そこだけまずよく注意していただきながら、もう一つ、もう一つというように見ていっていただかんと、今のままでいって、データ放送も行っておるんでいいんだというようなことではなくて、データ放送のことも、どんなぐらいの方がチェックしてみえるとか、活用してみえるかということの調査もしていただきながら、まさに、広聴にしてもそうですけれども、広聴広報は大変な重要なところですので、そんな思いで取り組んでいってもらいたいと思います。

〇竹内部長 御指摘いただいたように、これは新しいスタートラインに立ちますけども、これがしっかり進化するように、PDCAを回しながら、より県民の方にいい広報ができるように頑張っていきたいと思います。

〇舘委員 とりあえず。

〇田中委員長 ほか、ございませんか。

〇長田委員 先ほどの広聴広報の件なんですが、私がいろんな集会で聞いていますと、1つの会場で2人おったら多いほうなんです、見たことのある人が。PRについて、来年度の予算とかでdボタンを押すことのPRというか、その辺のところについて何か施策はあるんでしょうか。

〇中山課長 データ放送のPRにつきましては、紙版での県政だよりでももちろん御紹介させていただきますし、あと、テレビですとか、ラジオというような、私どもの持っています番組の中でもお知らせをさせていただきますとか、あるいは実際に見ていただけるテレビ番組と連携したような企画をさせていただいたりとか、あるいはショッピングセンターとか、そういった皆さんの集まっていただくようなところにもキャラバンのような形で伺わせていただいて、皆さんにも実際に押して体験していただくような、そういったことも極力たくさん機会を持ちたいというふうに思っております。

〇長田委員 よく聞くと、インターネットのアンケートからいくと、結構な方がというんですが、まずdボタンを押さない人はインターネットも見ていませんので、まずそんなことがあることを知らんという状態で、どんなときにdボタンを押すんですかって、極論、台風のときだけみたいな方が多いんです。ですから、とにかくdボタンを押す習慣づけといいますか、その辺のところのPRに取り組んでいただきたいと思いますんで、よろしくお願いしたいと思います。

〇田中委員長 ほか、ございませんか。

〇西場委員 目標値が空欄になっておるのはどういうことでしたかな。もう一遍ちょっと説明してもらえますか。

〇竹内部長 それぞれの今回の予算要求のところでは、指標について平成28年度の目標値はまだ入れておりません。これは全庁的にこういうフォーマットというか、様式で、こういうルールで今やらせていただいていますけども、最終的にはここに平成28年度の目標値をどういう形で入れ込んでいくのかというのを今内部で検討させていただいております。現要求段階ではこういう整理をさせていただいております。

〇西場委員 内部検討の結果、いつこの中へ数字が出てくるわけ。いつごろ、いつまでに。

〇竹内部長 これのもとになります第二次行動計画の目標について今議論をしていただいております。これが来年2月の議会で平成31年度の目標値については最終的な御議論をいただくんですけども、その中で年次計画の28年度のものをいつ出すかについては2月でお示しできるのか、それとも、成果レポートを来年6月の議会でお示しするんですけども、そのときになるのか、まあ、2つだと思うんですけども、ちょっと調整をさせていただいておるというのが今の状況でございます。

〇西場委員 平成28年度といったら来年度でしょう。それの目標が来年の2月とか、6月とかと、なぜそんなに遅なるの。

〇竹内部長 これと第二次行動計画については、今議会で平成31年度の目標値について初めてお示しをさせていただきました。それについては、今議論をいただいて、2月の最終の成案に向けて御議論を踏まえて仕上げていくということにしております。それが決まって、年次計画に基づいて、じゃ、平成28年度はこれでいきましょうという数字もあわせて2月のときにお示しをするのか、それとも、27年度の現状値が28年度になってわかってまいりますので、それを踏まえて28年度の目標値を6月時点でお示しするのか、ちょっと今その交通整理をしておるという状況でございます。

〇西場委員 よくわからんな。

〇田中委員長 先ほどの常任委員会で議論したものがまだ固まっていないということも一方であるので、単年度数値についてはまだ固め切れていなかったりとか、現状の把握がもう少し時間がたたないと見えてこないというところもある、そういう理解でよろしいですか。

〇竹内部長 済みません、助けていただきましてありがとうございます。

〇西場委員 まあ、委員長がそう言うんなら。

〇竹内部長 済みません。

〇田中委員長 そういう事情です。西場委員、よろしいですか。

〇西場委員 あんまりよく、わかりにくいな、これで議論できるんかいなと思うんですけどね、ある意味は。委員会としての結論は出しにくいですね。

〇田中委員長 ただ、私からも発言させていただければ、平成28年度に入って、6月に入って単年度計画の数値を示されても、なかなか議会としても議論にかみにくいような気もするので、それはもう、内部で御検討いただくときに、できるだけ早急に御提示いただいて、我々としての調査が、あるいは審議ができるような環境に努めていただければというふうに思います。
 それともう1点、しゃべりついでで、広聴広報アクションプランが平成26年度に策定をされて、1年たとうとしていますけれども、ざっくりどんな状況に変わってきたのかというか、動きみたいなのが正直申し上げると余り見えてきていないんです。私のアンテナが低いということもあるかもわからんけど、PRすべきところはどういうところですか。

〇竹内部長 広聴広報アクションプランの中には幾つか項目があります。その中で、1つは外部のいわゆる広報の専門家にお願いをして、全庁的にいろんなPRの仕方を、相当個別具体の事業に専門家が入り込んで、例えばチラシ一つにしても、かなり訴求力のあるものに全庁的に取り組んでいます。そういうのが1つあって、なかなか外へは見えにくいんですけど、個別の事業で相当我々は効果が上がってきているのかなという1つがあります。
 それともう一つは、プロモーションサイトということで、ウェブページ、県のホームページは非常に守備範囲が広いんで、その中で例えば今年度でいえば移住というテーマで俳優の方も活用して「つづきは三重で」という、それをやらせていただいております。
 それから、あとは広報の会議というのも全庁的な会議をして、各部局の広報担当がやはり資質を上げてもらうというのも非常に大事なんで、そういうことをやっていますし、それらの全体として、ハブ機能として、広聴広報課が全庁的なハブ機能を高めるということで、専門家の力もかりながら、広聴広報課の存在意義を高めようと、ハブ機能を高めようということで、広聴広報アクションプラン全体ですけども、やらせていただいています。
 来年度からは県のウエブは全面的にホームページを改訂しますので、そういう作業をやっておるということ、それから先ほど言いました広報の発信方法を来年度から変えるというふうなことで、全体としては広聴広報アクションプランに基づいて、着実にやらせていただいているのかなというふうに思っています。

〇田中委員長 だから、全庁的、訴求力の高いものにしていくというところが、この行動計画上、使われているクオリティ・コントロールという表現というふうに理解させていただいていいんですよね。

〇竹内部長 はい。

〇田中委員長 常々思っているのは、もっとクリエーティブでクオリティーの高いものをという、僕らからすると思っていたのをまさに広聴広報アクションプランに基づいてやっていただくということなので、そこら辺は期待を申し上げておるんですけれども、ただ先般、「みえ現場de県議会」に議会としての広聴広報会議のメンバーとしても参加させていただいたところ、若者の方たちから、やはりSNSなどを通じて発信力を高めたらどうかという御意見は非常にありました。彼らが常々情報をとるのはどういうツールなのかといったときに、やはりツイッターであったりとかと、フェイスブックに関しては彼らは余りやられないというふうに言ってみえました。
 ツイッターの持つ発信能力の高さということは、ぜひ専門家の方の御意見も伺いながらやっていくべきではないか、それほどお金のかかるものではないと思うんです。ただ、手間はかかるというか、庁内職員の手間についてはかかってくるのかなとは思うんですけれども、そのあたりをしていただいて、選挙年齢が下がったことによるとかは関係なく、これからの地方創生というか、地方がもっと生き生きとしてくるためには、若い人たちの、こういうことが起こっていることに対してのこうだという意見がちまたで交換できるような、そんな環境づくりというのが本当の意味での三重県力を高めていくことじゃないかなと私は思っていますので、ぜひ発信して、彼らが議論するネタをプッシュしていただきたいなと思っていますので、そのあたりも。これはSNSの記述が余りなかったように思うもんですから、ちょっと御意見として申し上げます。お金はそんなにかからんので、何かやりくりしてもうてとは思っています。
 ほか、御質問等ありませんか。

                〔発言の声なし〕

〇田中委員長 なければ、これで戦略企画部関係の所管事項の調査を……

〇舘委員 この内容ではないんですけど、ポストサミットのことをちょっとお伺いしてよろしいでしょうか。

〇田中委員長 まるっきりその他であれば……

〇舘委員 まあ、その他でも何でもよろしいわ。

〇田中委員長 わかりました。じゃ、とりあえずこの分科会に御提出いただいた所管事項の調査についてはこれにて終了いたします。

 3 委員間討議

  (1)執行部に処理経過の報告を求める事項  なし

  (2)その他

〇田中委員長 ほかに何か御意見はございませんか。

〇舘委員 先日、7日の日でしたか、ポストサミットは、これからどのような考え方でいくんだというところで、次期の国内での開催までの期間がポストの期間ですよねということ等を含めていろいろお話、説明もいただいたところであります。そうなれば、今、伊勢志摩サミットに向けて取り組んでみえるのに、その後の話が出てきたのでお伺いするんですけれど、来年の5月26、27日がサミットの日で、その後の体制ですけども、ポストサミット、これに取り組んでいくんだということで、いろいろな事業、目的、またその内容のことも説明はいただいたんですけれども、どんな形で、どんな組織として、どんな取組をやろうとしているのかちょっとお聞かせください。

〇竹内部長 今、雇用経済部伊勢志摩サミット推進局が中心になってサミットの事業実施に向けて幅広い観点から県民一体でということでやらせてもらっています。ポストサミット、当然、この前おっしゃったように3つの観点からやっていきたいということで、人と事業を呼び込むとか、成果を発展させるとか、次世代に継承する、そういう形の3つの柱でやっていきたいというように申し上げたんですけども、具体的にどういう推進体制でやるのかというのは、今、実は内部でポストサミットの推進の体制についても少し検討させてもらっていまして、もう少しお時間を頂戴できればなというように思っております。

〇舘委員 まあ、当然そうなんだろうと思います。まず、事故なく安全でサミットを開催し終えることが今の目標ですから何ですけれども、その中でこのポストサミットのことで部長のところの部として、一つの方向が示されたということですので、今後についても、それが終わってしまえば、今スタッフは大変な数がそこへ寄って頑張っていただいている、まあ、そのままになることはないんだろうから、そこら辺のところも含めながら、まず成功することが第一ですけれども、そこの関係についても、もうポストサミットだということも打ち出してみえるんですから、また議会のほうへも逐次御報告いただきますようにお願いします。

〇田中委員長 よろしいですか。

〇委員 そんだけです。

〇田中委員長 ほかに何か御意見はございますか。

                〔「なし」の声あり〕

〇田中委員長 なければ委員間討議を終了いたします。

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

戦略企画雇用経済常任委員長

予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会委員長

田中 智也

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