三重県議会 > 県議会の活動 > 全員協議会 > 全員協議会議事概要 > 平成29年度 全員協議会議事概要 > 平成29年10月25日 全員協議会概要
○中嶋議員 最初に御説明いただいた重点監査事項、印刷物について、非常によい観点で取り組んでいただいたと思う。県はかなり多くの印刷物を発行しているが、それが本当に有効活用されているのか前々から疑問に思っていたので、このテーマについてお伺いしたい。概要説明の4ページ、改善の検討を要する事案の中で、印刷物の内容について2件の指摘、事務処理について1件とあるが、この内容について補足説明をお願いしたい。
○山口代表監査委員 印刷物の内容については、個々には本冊のほうで部局ごとに明示しているが、例えば、地域連携部東紀州振興課が作成した「熊野古道伊勢路パンフレット」について、花の窟(はなのいわや)や便石山(びんしやま)という難しい漢字について読み仮名がなかったので読み仮名を付記してしっかりと三重県の地名を覚えていただく必要があるのではないかという指摘、もう一つは、教育委員会事務局保健体育課が作成した「『みえの地物が一番!朝食メニューコンクール』レシピ集」について、画質が悪く、レシピ集の効果が県民にしっかり理解されないのではないかという指摘をしている。
事務処理については、教育委員会事務局特別支援教育課で「パーソナルカルテ」の発注について、仕様書が作成されていなかったという指摘である。
○中嶋議員 事務処理に関わるかどうかわからないが、印刷関係の業界から、著作権等の知的財産権の取り扱いについて契約上明確にされていないとか、価格に反映されていないといった契約内容に係る要望をいただくことがある。今回の監査の中で、そういった知的財産権に関わる契約内容に踏み込んだ監査をされたのかされていないのか。
○山口代表監査委員 今回の印刷物の監査にあたって、事前に着眼点を整理している。具体的な視点としては、実施方法が十分検討されたか、内容が適切か、最小の経費で最大の効果を上げているか、配布計画・配布時期が適切か、多様な手段とともに活用しているか、事務処理として適切かという大きく6点についての監査の中で、著作権や肖像権を侵害していないことを確認したかという点についても確認を行った。
また、チェック不足による刷り直しや訂正シールの貼付についても合わせて確認している。
○中嶋議員 今回は知的財産権を侵害していないかという観点の監査はしているようだが、それを反映した契約となっているかどうかまでは踏み込んでいないと理解した。
このテーマは、単年度で終わらせず、不適正な事務処理に伴う公共事業の入札中止と同じように、引き続きテーマとして可能ならば追いかけてほしい。特に、夏に国が中小企業の調達指針を毎年出している中で、ようやく今年、知的財産権の適正な取り扱いにかかる内容が入ることになったと聞いている。来年度以降も知的財産権の取り扱いをきちんと考慮した契約になっているかどうかという視点も含めた監査を可能なら検討していただきたい。
○山口代表監査委員 監査の実施については、監査委員監査基準に基づいて毎年度、監査等執行計画をつくって、その中で定期監査実施要領をつくってやっている。今御指摘いただいた点も含めて検討していきたい。これまでも未利用地や入札中止は継続して経過を見ており、十分検討させていただく。
○山本(里)議員 重要なところとして御説明がなかったので、微細なことだとは思うが確認したい。本冊16ページ、総務部の財産管理等の状況で、郵券証紙の数が一致しなかった、39ページの雇用経済部でも郵券証紙の数が一致しなかった、これは金額的、量的なことと、24ページの健康福祉部で金品亡失報告書の提出遅延、44ページ県土整備部でも同様の件、40ページの県土整備部の車検切れに気づかないまま公用車を運行していたという件について、もう少し詳しく説明してほしい。
○山口代表監査委員 御指摘の不一致のところは、予備監査の中で担当職員が確認をして不一致を発見した。公用車については、事後に職員が発見して明らかになったということで、それを踏まえて監査でも指摘をしている。
○山本(里)議員 最終の報告なので、幾らくらい差があったのか、公用車はどれくらいの期間、気づかずに運転していたのか。
○山口代表監査委員 車検については、平成28年11月24日に公用車を使用した職員が、車内貼付の車検シールが11月であったことから、日付を確認したところ、11月10日の段階で車検の有効期限が切れていたことが発見された。
郵券証紙については、台帳と現物が整合していなかった、台帳の出し入れの記載がもれていたとのことである。
○奥野議員 経常収支比率が99.8%で、起債残高も随分多い。今、いろいろ言われているのが、財政硬直化で投資ができない、今の県は草刈りすらできないくらいお金が厳しいと聞いているが、投資ができないというのをどう思うか。
草刈りは今まで1年に2回していたのを1回にするとか、県民から見て一番よくわかる草刈りすらできないというのは、県政にとってこれでいいのかと思う。監査委員に聞くのは間違いかもしれないがちょっと答えていただきたい。
○山口代表監査委員 決算審査の時にも説明したが、今回の4人の監査委員の議論の中で合意に達した文章として、いろいろな経緯はあるが、「県民サービスの低下を招くことがないよう配慮しつつ」と一文を入れさせていただいた。これは全体でいろいろと議論していただきたいということである。
御指摘の県債の発行については、これまでの監査委員も答えているが、だめだということではないというのが一つ。ただ、現時点で将来に向けてどれくらいの起債残高が妥当かというのは難しいが、起債には世代間の負担を公平化するための機能、役割があるのでそれをしっかり押さえながらではあるが、将来に向けてどんどん起債残高が膨らんでいったら、次の世代の人がどう負担していくのかということにも配慮していただきたいということで、予算は執行部と議会でしっかり議論していただきたい。
○奥野議員 将来世代に負担を先送りしないようにと総務部のところで書かれているが、将来世代に負担ではなく、将来世代へ準備を先送りしてはいけないと思う。草刈り程度なら、少々起債が増えてもよいのではないかと思うが、監査委員からは、起債残高が少し増えてもよいから県民サービスをもう少し上げろというようなことは言えないのか。
○山口代表監査委員 監査の立場で最大限は、県民サービスの低下を招くことがないよう配慮しつつということに尽きると思う。県は、現在、「三重県財政の健全化に向けた集中取組」を実施しているということで、議会でも御議論いただいて進めていると聞いている。この取組の中で、そういった御指摘の事業もしっかりできるような形で進めていただければと思う。
○奥野議員 そういう議論をして起債が増えた時には、よくやったと褒めてあげてほしい。