三重県議会 > 県議会の活動 > 全員協議会 > 全員協議会議事概要 > 平成28年度 全員協議会議事概要 > 平成28年5月11日 全員協議会概要
■ 開催日時 平成28年5月11日(水) 13時4分 ~ 14時4分
■ 会議室 全員協議会室
■ 出席議員 51名
議 長 中村 進一
副議長 中森 博文
議 員 芳野 正英 中瀬古初美
廣 耕太郎 山内 道明
山本 里香 岡野 恵美
倉本 崇弘 稲森 稔尚
下野 幸助 田中 智也
藤根 正典 小島 智子
彦坂 公之 濱井 初男
吉川 新 木津 直樹
田中 祐治 野口 正
石田 成生 中村欣一郎
大久保孝栄 東 豊
津村 衛 森野 真治
杉本 熊野 藤田 宜三
後藤 健一 稲垣 昭義
北川 裕之 村林 聡
小林 正人 服部 富男
津田 健児 中嶋 年規
奥野 英介 今井 智広
長田 隆尚 舘 直人
日沖 正信 前田 剛志
舟橋 裕幸 三谷 哲央
青木 謙順 前野 和美
水谷 隆 山本 勝
山本 教和 西場 信行
中川 正美
■ 欠席議員 なし
■ 県政記者 10名
■ 傍聴者 2名
■ 協議事項
1 伊勢志摩サミットについて
(1)時間 13時4分~14時4分
(2)説明者
[雇用経済部]
伊勢志摩サミット推進局長 西城 昭二
伊勢志摩サミット推進局理事 村上 亘
伊勢志摩サミット推進局次長 大橋 範秀
その他関係職員
[警察本部]
本部長 森元 良幸
警務部長 中道 一輔
その他関係職員
[防災対策部]
消防・保安課長 濱口 正典
[健康福祉部]
健康福祉総務課長 野呂 幸利
食品安全課長 中 正純
薬務感染症対策課長 三木 惠弘
地域医療推進課長 小倉 康彦
(3)説明内容
別添資料のとおり(資料はこちら)
(4)質疑の概要
〇三谷議員 サミット開催に関しての経済効果等について、三重県内で480億円くらいという数字が挙がっているが、例えば、交通渋滞に伴う経済的な損失だとか、観光シーズンにおける色々な影響だとか、海上等の交通規制によって出てくる漁業等のマイナスだとか、そういう経済的な損失はいくらくらい見込んでいるか。
〇西城局長 中間試算の段階においては、マイナスの効果についての算出はしていない。今後、夏を目途に最終的な効果について検討を進めるが、マイナスの効果について、明確に経済的な損失として把握できるようなら、そこのところを加味して数字を出したいと考えている。
〇三谷議員 プラスの効果だけ数字が挙がって、マイナスの部分が算出されていないというのは少し問題があるのかなと思っている。やはりプラスマイナスきちんと計算されたうえで、どれだけこの三重県に影響があったのかということを県として示すことが必要だと思うが、サミットが終わったどこかの時点での総括の中で、そういうのは示してもらえると理解してよいか。
〇西城局長 先ほど答えたように、夏ごろを目途に最終的な経済効果の報告をさせてもらう。
〇稲垣議員 警備の関係で説明してもらったが、いろいろと本当に苦労してもらっており大変だなと思って本当に敬意を表したい。そんな中で、熊本の大震災があって、警備がいろいろ影響も受けているんだろうなということも聞いているが、熊本の震災での影響とか、あるいはそれによって計画を変更したりすることが起こっているのかどうかということが1点。それから、今回オバマ大統領の広島への訪問というのが報道されているが、そのことによって警備体制も、例えば広島のほうへ、全国から応援に来てもらっている体制だから、三重県への応援の状況が変わるのか変わらないのか、そのあたりのことがもしあれば教えていただきたい。
〇森元本部長 御指摘のように、熊本の地震の発生と、昨日発表になったオバマ米国大統領の広島訪問といった警備情勢の変化を受けて、当然全国から応援してもらっているので、ある程度警備の体制への影響といったものはある。しかしながら、事前にこういった不測の天災とか、また各国首脳の予測しがたい動向はある程度織り込みながら警備計画を立案しており、十分三重県の安全に必要な数の警察官を確保した形で柔軟に対応するということはできると考えている。
〇稲垣議員 警備のほうはしっかりやってもらうということで、もう1点局長のほうに確認だが、警備の体制はそれでしっかり守ってもらうということだが、当然宿泊される予定であったのが宿泊されなくなったりだとか、既に先ほど15ページの説明のところでも延べ人数、洞爺湖のときでも50万人くらいを想定していたのが40万人ぐらいになって、10万人くらい減っているということで、影響が出ていると報告をもらった。
先ほどのオバマ大統領の件はこれからであり、まだ更にこれがひょっとしたら変更になる、減る可能性があるのかなと受け取ったが、そのことによってホテル等に宿泊施設にいろいろ与える影響が大きいのかなというふうに思っている。熊本の震災とかオバマ大統領の広島訪問等々、当初想定していなかったことによる影響が出た場合に、推進局として何らか宿泊業者とかに対応するつもりがあるのかどうか、そのあたりについて考え方があれば聞かされたい。
〇西城局長 宿泊者の増減については、その都度その都度状況を見極めながら、キャンセルに値するようなことが出た場合には、返室の作業等を宿泊予約センターの方から行っている。
それでも、先般の熊本の地震のような予想していなかった事態というのが発生しており、それで宿泊予約の状況に影響が出ているのは事実である。
これについて、熊本地震のようなものと、それから警備の計画の増減といったようなことについては、先ほど警察本部長からも話があったように、警備計画の変更に伴う増減というのはある程度つきものだということで、そこのところは宿泊施設の皆さんにも理解をお願いしている。引き続き、広島の動向どうなるかわからないが、状況を注視しながら対応を考えていきたいと思っている。
〇稲垣議員 当然いろんなことは想定されている計画であるとは思っているが、ただ大震災とか、今回のオバマ大統領の広島というのはかなり想定を超えるものなのかなと思っており、それによっての影響が出た場合の対応というのはまた先ほど考えたいということだったので、いろんな形の実態にあったような対応をしていただけたらと思う。
〇山本(里)議員 説明をされて、出せる情報、出せない情報というのもあるということで、苦労を現場としてもされているところだと思う。そのことで具体的なことで少し記述があるので、そのことについて確認をさせていただきたい。
小出しにされる情報の中で不安が募り、地域では個別に状況に応じたところで説明会や話合いなどもされて今まで来ていると思うが、10ページ4「主な要望・意見と対応状況」というのがあって、いくつか具体的なことがあげられている。
例えば、交通規制などのところに説明がなされて「不安の払しょくが図られた」、2つ目のところも「不安の払しょくが図られた」、あるいは4つ目ですが、真珠養殖業への影響はどうなるのかというところで、「影響を最小限に留める措置がなされた」ということで、してもらっているが、テレビや新聞等の報道、私たちも現地にも入ったけれども、確かに例えば真珠養殖業の方への影響はテレビでこの間取材されていた業者は「何にも影響ありませんよ」ってテレビでは言っていたが、中には業者の方で「影響があるよ」とか、「わからないから見通しがつかないよ」と以前は言っていて、その時に、例えばもちろん協力はさせてもらうが、5日間も仕事ができないというのはとっても困難。1日くらいだったらいいけど、5日間も仕事ができないような状況になれば困るなという話があった。
そういうようなことも含めて、その後も話合いをされていると思うが、具体的な仕事が5日間止まるのではなくて、どこら辺まで話合いが詰められて、1日やったら仕方がないなというレベルであるとしたら、そういうことはきちんと払拭されている、措置がなされたという中の、どのレベルに入るのか、例えばのことだが、1件お願いしたい。
〇西城局長 住民懇話会での説明については、先ほどの説明で3クール実施をしたと申し上げた。
1回目2回目の説明の中では、こちらから説明できる情報に非常に限りがある中で、いろいろな意見を頂戴したことは事実である。だが、3回目を終えた時点での私の認識としては、出せない情報が最後まで残るということの理解も含めて、おおむね住民の皆さんに理解してもらえたのではないかと感じている。
指摘があった具体的な話の中で、真珠養殖業の話だが、私どもサミット推進局、それから県警察本部、並びに第4管区海上保安本部の担当者が、昨年から何度もそれぞれの真珠組合の方を訪ねさせてもらい、情報提供等を重ねてきた。
そうした中で、説明につきましては、英虞湾の外、南伊勢町周辺海域から英虞湾内の海水温の上昇にあわせまして、アコヤ貝の母貝を英虞湾の中に移動する作業、貝まわしというふうに言われているようだが、これについての影響が予想されたということで、昨年から何度も話合いを重ねてきたところである。
例えば、珠入れの作業については、貝まわしとは違い、陸に近いところに設置された作業場で行われると聞いている。そのため、こちらのほうは警備による影響はそれほどないのではないかと考えているが、その貝まわしの作業については、期間が限定的であるので、昨年内の説明の中でその期間を外して作業してもらうとか、それでも、なおかつどうしてもこの会議の警戒の期間中に作業があたる場合には、海上保安本部の方からも、どうしても必要であればそれは識別の旗を掲げてもらっての操業が可能であるというような説明をしてもらっているので、全体として了解をしてもらっていると考えている。引き続き今後も説明を継続して、理解、協力をしてもらえるよう努めていく。
〇山本(里)議員 一般的にあらわせることと、個別に十分深めて当事者の方々とは話を詰めてもらった結果が出てきていると認識してよいか。
〇西場議員 いよいよ近づいてきたサミットについて、サミット推進局や警察本部はじめ当局が大変努力をされていることに労をねぎらい、感謝を申し上げたい。
世界の情勢が大変テロなど厳しくなってきており、安全確保についての最大限の努力をしてもらっていると思うが、当然それが必要だが、その結果、規制とか安全確保だけが行き届くと、結果、ピリピリした空気が漂ってくるということになって、それだけになってしまうと本来のサミットというか、せっかく来てもらった安心感というか、安らぎを持って、またホッとする気持ちで三重県を訪れてもらうという、この会場や三重県へ来てもらう人たちに対するおもてなしの課題が一方で出てくるだろうと思う。
そこで、おもてなし大作戦ということで、いろいろやってもらっているという、今説明を受けた。私は残された期間の中で、特に花いっぱい大作戦、これをしっかりやってもらえたらと思うが、特に三重県へ入ってもらうときに、足を踏み入れていただく近鉄の駅、宇治山田駅、伊勢市駅、賢島駅、あるいは津のなぎさまち、こういう所での花で迎えるような対応、対策というのがやられているのかどうかなって、細かい話だが気になる。
その点とお茶をもっておもてなしをするんだということは早くから言われていて、ある程度対応があるかなと思うが、あんまり手応えのあるような対応、説明がなかったが、この点はどうか。
〇西城局長 おもてなし大作戦の中の花いっぱい作戦についての取組については、もちろん鉄道の駅、それからNEXCO、高速道路のインターチェンジ等でもサービスエリア等でも取り組んでもらっている。
一方で、人が集まるところでのプランター等の設置というのは警備面でも配慮しなければいけないといったこともあり、そういったことも勘案しながら各事業主体様の協力のもと取組を進めてもらっている。
それから、お茶の件については、私の説明の中で省いたかもしれないが、県産材、食材等の利活用の中で、当然のことながら伊勢茶を使った取組ということについても国にも要望し、それから私どもも三重情報館の中で、そういったおもてなしをやることを考えている。
〇西場議員 それはやってもらうんだろうと思うが、私はできる限りのしっかりした対応をすべきだと、こういう意味で言っている。
せっかくやってもらう、それは形としてやるんじゃなくて、もちろんトップのリーダーたちに対するお茶を味わってもらうという機会も当然だが、もっとプレスの方とか、あるいはこの機会に海外から訪れていただく観光客に対しての日本茶、伊勢茶に触れてもらえる場というものをしっかり提供していくためには、お願いしっぱなしじゃなしに、どこまでやってもらっているのか、さらにサミット推進局として自前でどこまでやれるのかというところも踏まえて、現状のチェックをしっかりやって、まだできないことはないかということをしっかりやってほしいと思う。
〇西城局長 先ほども少し申し上げたが、資料の中で言うと3ページから4ページにかけて、メディアセンターの中で三重情報館のことについて記述をしている。この中の4ページの(3)主な展示内容の記述の中で、③に三重のお茶、お酒、餅菓子等の振る舞いによる三重ならではのおもてなしというふうに記述をしている。
ここはできたら、三重県の焼き物を使った急須でお茶を入れるというようなことも含めて、今言われたように、マスコミ関係者への提供ということを考えているところである。
〇西場議員 その点は了解した。花について、やっぱり玄関口での花で飾るということは大事。ポイントとなる駅に対する花の設置がどこまで、どういうふうになされているのか、その点もしっかりとチェックして、さらにできることがあれば、残された日にちでしっかりやってほしい。
特に気になるのは、津のなぎさまちの入り口だ。これから三重県としての着地点になる。そこで津のボランティアが寄せ植え等をたくさん植えてもらっている。これについては大変ありがたいし、それはいい。
ただ、それからフェニックスまでの道路について、周辺の低木街路樹についてはツツジやトベラといった低木の樹木が植わっているが、歯抜けのような状態で今、全くみすぼらしい状態である。こういうことも踏まえて、この期間だけしっかりやれって言うんじゃないけれども、せっかくのこの機会だから、万全を期すためにはしっかりやるべきだと、こういう点についてももう一度最終チェックしてもらいたいが、どうか。
〇西城局長 津のなぎさまちについては、ここを起点とする海外のメディアの移動の便を図るための無料シャトルバスの発着も私どもの事業として実施をする予定であり、そういう意味からも西場議員の言われた、県の玄関口としての重要性は十分認識している。
所管される津市とも十分連携をして取組を進めており、引き続き開催に向けて注力していく。
〇山本(教)議員 警察本部長に一言だけ。朝通勤する時とか昼間は警察車両が多い。それは本当にありがたいと思っているが、夜は朝昼に比べて、もちろん警備してはもらっているのだろうが、少ないような感じがするがどうしてか。
〇森元本部長 恐らく朝については、いわゆる交代制勤務だけではなくて、日中だけの日勤勤務につく人間の移動も伴うので、朝が多い。
夜についても当然所要の警戒ということで、必要な部隊は夜間通じて、必要に応じて車を走らせたり、徒歩、あるいはバイク、自転車で警戒している。恐らく、そういう日勤勤務の有無の違いが朝と夕方の違いにあらわれるんだと思う。
〇濱井議員 警察本部長にお伺いする。現在の全国からの警察官の派遣数、それから三重県警からどのくらい出ているかということ、それから最終的にどうなるのか、人員的なものを聞かせてもらいたい。
そして、当然ながら警備いろいろやってもらっているが、節度ある対応をしてもらっている。一番心配するのは、残念ながら日本がIS等から有志連合として見られている部分があるので、厳しくならざるを得ないのではないかと思う。というのは、県民の多くの方もやはり県に対するというか、テロに対する不安がアンケート上でも出ているから、そこはしっかりやってもらわなければいけないと思うが、特に映画館とか大型ショッピングセンターとか、そういった人が集まりやすい伊勢や志摩からちょっと離れた部分でも可能性があるので、その辺のソフトターゲットについてもう少し詳しく今どのように考えているのか、聞かせてもらいたい。
〇森元本部長 まず警備体制の規模についてだが、現段階で警備体制を具体的に明らかにするとテロ等、不法行為を企図している者に対して警戒のあり方を示すものになるので、細かい数は言えない。
恐らく最大規模の警備体制については、若干警察庁とも最終調整を行い、しかるべき時期にある程度の概数は示せると思う。ただ、現在も少なからぬ数の警察官が三重県に来ている。三重県警察官についても、かなりのパーセントの警察官が警備活動に専従をしている。
それとIS等の脅威に関して、ソフトターゲット対策であるが、御指摘のように映画館やショッピングセンターといった大規模集客施設への警戒は当然考える必要があると思っている。警察では、その規模、集客の程度、あるいはどの程度一般に知られているかといった要素を勘案して、ある程度ランク付けを行い、所要の警戒、頻度を高めた立ち寄りを行うとか、あるいはそれ以外の施設についても、かなりテロ対策パートナーシップの枠組みで施設管理者、営業者についても相当意識を高く持ってもらっているので、連携しながら自主警戒措置について、こちらも協力をして連携して対応にはあたっていきたいと思っている。
〇濱井議員 答えづらい部分があることは承知している。よろしくお願いしたい。節度あるということであるが、警戒を十分にしてもらいながら、余り全ての方を怪しいぞというような目で見ないような形で、上手く警戒をしていただければなと思うので、難しい対応になるとは思うが、ぜひともよろしくお願いいたしたい。