三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成26年度 委員会会議録 > 平成26年10月17日 予算決算常任委員会 会議録
予算決算常任委員会
会 議 録
(開会中)
開催年月日 平成26年10月17日(金) 自 午前10時44分~至 午前11時54分
会 議 室 全員協議会室
出 席 委 員 49名
委 員 長 稲垣 昭義
副委員長 中森 博文
委 員 下野 幸助 田中 智也 藤根 正典
小島 智子 彦坂 公之 粟野 仁博
石田 成生 大久保孝栄 東 豊
中西 勇 濱井 初男 吉川 新
長田 隆尚 津村 衛 森野 真治
水谷 正美 杉本 熊野 中村欣一郎
小野 欽市 村林 聡 小林 正人
中川 康洋 今井 智広 藤田 宜三
奥野 英介 後藤 健一 辻 三千宣
笹井 健司 北川 裕之 舘 直人
服部 富男 津田 健児 中嶋 年規
青木 謙順 前野 和美 水谷 隆
日沖 正信 前田 剛志 舟橋 裕幸
三谷 哲央 中村 進一 岩田 隆嘉
貝増 吉郎 山本 勝 山本 教和
西場 信行 中川 正美
欠 席 委 員 なし
出席説明員
副 知 事 植田 隆
[総務部]
部 長 稲垣 清文
副部長(行政運営担当) 松田 克己
副部長(財政運営担当) 嶋田 宜浩
参事兼税務企画課長 横山 円吉
財政課長 藤嶋 正信
その他関係職員
[出納局]
会計管理者兼出納局長 中川 弘巳
副局長兼出納総務課長 亀井 敬子
その他関係職員
[監査委員]
代表監査委員 福井 信行
事務局長 小林 源太郎
次 長 別所 喜克
監査・審査課長 上村 正典
その他関係職員
委員会書記
議 事 課 班 長 上野 勉
議 事 課 主 幹 坂井 哲
企画法務課 主 幹 中瀬 元浩
企画法務課 主 査 新開 祐史
傍 聴 議 員 なし
県 政 記 者 4名
傍 聴 者 2名
議題及び協議事項
1 議案の審査
(1)認定第5号「平成25年度三重県一般会計歳入歳出決算」
(2)認定第6号「平成25年度三重県県債管理特別会計歳入歳出決算」
(3)認定第7号「平成25年度三重県地方独立行政法人三重県立総合医療センター資金貸付特別会計歳入歳出算」
(4)認定第8号「平成25年度三重県母子及び寡婦福祉資金貸付事業歳入歳出決算」
(5)認定第9号「平成25年度三重県立小児心療センターあすなろ学園事業特別会計歳入歳出決算」
(6)認定第10号「平成25年度三重県就農施設等資金貸付事業等特別会計歳入歳出決算」
(7)認定第11号「平成25年度三重県地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算」
(8)認定第12号「平成25年度三重県林業改善資金貸付事業特別会計歳入歳出決算」
(9)認定第13号「平成25年度三重県沿岸漁業改善資金貸付事業特別会計特別会計歳入歳出決算」
(10)認定第14号「平成25年度三重県中小企業者等支援資金貸付事業等特別会計歳入歳出決算」
(11)認定第15号「平成25年度三重県港湾整備事業特別会計歳入歳出決算」
(12)認定第16号「平成25年度三重県流域下水道事業特別会計歳入歳出決算」
(13)認定第17号「平成25年度三重県公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算」
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
1 議案の審査
(1)一般会計及び各特別会計決算認定議案(13件)
①当局から資料に基づき補充説明(植田副知事、稲垣総務部長)
②決算審査概要説明(福井代表監査委員)
③質疑
〇稲垣委員長 それでは、ただいまの説明に対し、御質疑のある方は発言願います。
〇石田委員 債権処理計画についてお尋ねいたしますが、回収と整理という言葉を使われていて、この間の病院事業庁の時に回収は回収で、支払われていないものを回収したということで、整理については病院事業庁の時に聞いたら、3年とおっしゃったか、何年か経って回収が難しいものを債権放棄するんじゃなくて、簿外で管理して、さらに回収努力をしていくということを言われておりました。その合計が病院事業庁で4000万円とかおっしゃってられました。ここで言われる整理も同じようなこととして捉えていいのかどうかお尋ねします。
〇稲垣部長 一般会計ではそのような整理はしておりません。ここでいう整理は、不能欠損等をする予定の部分についてあげてございます。
〇石田委員 そうすると、、一般会計と特別会計については、病院事業庁でやっているような簿外でという、本帳簿から外したところでの回収努力をしているというものはないと理解してよろしいわけですね。
〇稲垣部長 先日条例でお認めいただきました不能欠損の基準にしたがって整理をするものを整理という形であげておりますので、不能欠損した後は債権の回収は行わないとなっております。
〇中嶋委員 バランスシートのことでお聞かせいただきたいんですが、三重の財政の44ページに対前年度の増減率を書いていただいてあるんですが、前年度の分を覚えていないので、ちょっと教えていただきたいのが、将来世代に引き継ぐ社会資本というのが対前年度でマイナスになっていて、一方で将来世代の負担となる債務はプラスになっているという、このトレンドというのは、この数年こういう形で将来世代に引き継ぐ社会資本は減っていく一方で、負担となる債務は増えていっているという、そういうトレンドになっているかどうかの確認をしたいんですが。
〇嶋田副部長 去年の将来世代へ引き継ぐ社会資本の額は2兆6734億円ということです。その一方で、右側の将来世代の負担となる債務というのは、1兆5571億円という数字でありますけれども、県債残高の数字を見てもらっても、年々残高は増えてきてますので、自ずと将来世代の負担となる債務というのは増えていくだろうという状況であります。
〇中嶋委員 昨年のこの委員会の場でも申し上げさせていただいたんですが、バランスシートだけパッと見ても、今じゃ県の財政ってどういう状況になっているのかっていうのは、似たような規模の県との比較、ないしは過去とのトレンドを見るしか、我々としてはバランスシートの活用のしようがないので、できうれば、対前年度もこうやってあげていただいてますが、全体のトレンドとして、平成20年度から総務省方式でやられているのであれば、ここ5年間のトレンドというのは、将来世代に引き継ぐ社会資本というのは年々減ってきてますとか、そういう分析もぜひ載せていただくよう重ねてお願いさせていただきたいんですが。
〇嶋田副部長 今後そういった分析も含めて、御説明できるようにさせていただきたいと思います。
〇稲垣部長 詳しい分析はしなくてはいけないと思うんですけど、恐らくこの将来世代の負担となる債務につきましては、臨時財政対策債が入ってます。臨時財政対策債はいわゆる赤字地方債ですので、この左側の公共資産の所に反映されないということでございます。そういった所でアンバランスが出てくるのかなと思っております。
〇中嶋委員 国に見捨てられないようにだけお願いいたします。
〇中村(欣)委員 三重の財政の29ページですけど、ウの実質公債費比率ですけど、ここの文章で「14.6%となりました。早期健全化基準である25%の2分の1程度の数値となっています。」っていうんですけど、14.6%は25%の2分の1から大きく私は外れていると思うんですけど、これ過去3年連続で0.5ポイントづつ上昇している所を見ると、この表現だとちょっと、一時が万事でこんな考え方ではどうかなというふうに思うんですけれどもいかがでしょうか。
〇稲垣部長 申しわけございません。少し検討させてください。
〇中村(欣)委員 よろしくお願いします。
〇津田委員 先ほど石田委員のほうで、企業会計の3年間時効があって、簿外のほうで処理しますと。一般会計ではそういうようなことはしていないというお話だったんですが、参考資料の5ページの枠の中の一番下なんですけれども、整理って書いてあるんですが、「整理とは事項による債権の消滅等により徴収できなくなった未収債権について、不能欠損処分等を行う行うことであり」たらたらたらと書いてあるんですが、一般会計でも同じようなことをしているということですか。
〇稲垣部長 まさしく一般会計ではこのようにやっていると……。
〇津田委員 簿外になるのか、整理になるのかの違いだけ。
〇稲垣部長 病院事業の場合は、会計処理が発生処理でございまして、例えば未収の場合は未収金という財産をずっと抱えることになります。その未収金という財産が実態的に、財産に値しないと言うと悪いんですけども、そういったものは少し整理をしましょうと。それで簿外に移しますと。そういうことによって、今の病院事業の経営状態、資産の状況というのを正確に表しましょうという趣旨の中でそういう簿外に整理するということをやっているということでございます。
〇津田委員 わかりました。企業会計の場合は簿外にいっても徴収する努力を継続していきますという答弁だったと思うんですが、この整理の場合はどういうふうな対応の仕方をされるんですか。
〇稲垣部長 この整理の場合は、不能欠損をしますので、不能欠損につきましては、先の条例の時にも御説明しましたように、もう消滅時効の期限が到来していて、なおかつ相手方に資産がないという限られたケースの分について不能欠損をしますので、それ以後については回収の努力はしないということになります。
〇津田委員 わかりました。
〇吉川委員 債権処理計画の1ページ目で教えてもらいたいんですが、平成25年度の発生額が5億3600万円。したがって、25年度末は69億9300万円と対前年より未済額が増えとるわけですが、新年度の発生額よりその回収、整理のほうが、25年度は下回っとったわけですけど、どれくらい26年度とか今後も新規に発生するのを抑制しないと、どんどん増えていくんですが、このへん長期的にはどのような見通しをお持ちなんですか。
〇稲垣部長 まさしく委員の御指摘のとおりでございまして、私どもとしましては、新規に発生する、現年度の徴収を力を入れて新規に発生する分をなるべく抑えるとともに、過去の未収金をそれよりも回収すると。そうしなければどんどん未収金が上がっていきますので、そういう努力といいますか、そういう思いはございます。ただ、この税外未収金の60数億円の一番大きなウエイトを占めるのが、中小企業高度化資金でございます。中小企業高度化資金につきましては、一括での返済は無理でも、事業を続けながらこつこつと返していただくというふうな、長期の返済計画というもので返済していただくというケースも多くございますので、なかなか一遍に返済額が増えるというふうな形にはなりません。ただ、1回未収金が発生しますとこの高度化資金のは金額が大きくございますので、ごそっと増えるというふうな状況になっているということです。
次に大きいのは行政代執行の経費の部分でございまして、これは私どもも忸怩たる思いでありますけれども、いかんせん原因者の資力が圧倒的に小さいと。その中でいかに回収を進めていくかという非常に苦しい対応をしていくということでございます。
〇吉川委員 行政代執行なんかは、今後発生しない努力はできるんじゃないかと思うんですが、高度化資金なんかの焦げ付きは、これも新規の発生額みたいなトレンドからは今後のことは予想できないんですか。
〇稲垣部長 基本的には景気の動向とたぶん大きく関わってくるんだと思います。景気が良ければ当然企業の資金ぐりも上向くと思いますので、そういう意味では返済のほうも滞りがなくなってくると。ただ当然景気が落ち込んでくれば、なかなか苦しいピッチングになってくるというふうに感じております。
〇吉川委員 またこれも新規の発生分のトレンドみたいなものを教えていただければと思います。
〇稲垣委員長 ほかに御質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇稲垣委員長 なければこれで、平成25年度一般会計及び各特別会計の決算に係る説明及びそれに対する質疑を終了いたします。
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
予算決算常任委員長 稲垣 昭義