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平成27年10月13日 人口減少対策調査特別委員会 会議録

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人口減少対策調査特別委員会

会 議 録

(開 会 中)

 
開催年月日      平成27年10月13日(火) 自 午前10時0分~至 午前11時45分

会  議  室      601特別委員会室

出 席 員      11名

               委 員 長   下野 幸助

               副委員長    中村 欣一郎

               委    員   中瀬古 初美

               委    員   廣 耕太郎

               委    員   山本 里香

               委    員   藤根 正典

               委    員   木津 直樹

               委    員   津村  衛

               委    員   村林  聡

               委    員   津田 健児

               委    員   山本  勝

欠 席 員      2名

               委    員   大久保 孝栄

               委    員   舟橋 裕幸

出席説明員   

       [戦略企画部]

              ひとづくり政策総括監                   福永 和伸

              戦略企画総務課長                    岡村 順子

              企画課長                          安井  晃

                                                 その他関係職員

       [地域連携部]

              次長(地域支援担当)                   山神 秀次

              地域支援課長                       大西 宏弥

                                                 その他関係職員

       [雇用経済部]

              副部長                            横田 浩一

              雇用対策課長                       下田 二一

                                                 その他関係職員

委員会書記

              議  事  課  主査  松本  昇

              企画法務課  主幹  新開 祐史

傍 聴 議 員      なし

県 政 記 者      なし

傍  聴  者      なし

議題及び協議事項

Ⅰ 人口減少対策に係る県の取組状況について

 1 中京圏・関西圏からの移住について

 2 高校生・保護者アンケートの集計結果について

Ⅱ その他

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 人口減少対策に係る県の取組状況について

 1 中京圏・関西圏からの移住について

    ①当局から資料に基づき説明(山神次長、横田副部長)

    ②質問

〇下野委員長 ただいまの説明に対し、御質問等がありましたらお願いいたします。

〇廣委員 2ページの(3)三重県フェアでのPR、それと(4)の中京圏における取組で、いろいろPR活動をやられてきたということなんですけれども、これは我々ちょっと知らなかったものですから、その周知というのは、どのようにされておったんですか。

〇山神次長 事前の周知でございますか。

〇廣委員 はい。

〇山神次長 この三重県フェアでございますが、これは雇用経済部が主担当で開催させていただいているものでございまして、私どもといたしましては、そこへ参加させていただいて担当者がチラシ等を配らせていただくというものでございます。

〇廣委員 ということは、その(4)のほうのPRを行いましたというのも、これもチラシを配ったというだけの話ですか。

〇山神次長 ポスター掲示とかチラシの配布でございます。

〇廣委員 それで、どれぐらいのチラシがはけたというか、分量でどれぐらいのものがはけたんですか。

〇山神次長 イオンモール京都桂川の三重県フェアはちょっと日数が多かった関係もございまして、500部ほど、(4)のふるさと全国県人会まつりにつきましては200部ほどでございます。

〇廣委員 それで、効果のほうはどうでしたか。まかれて、その次の週に何か連絡があったとか、そんなのはありましたか。

〇山神次長 物販ではございませんので、そんなにすぐによい反応が来るというところまではちょっとつながっておりません。

〇廣委員 結構です。

〇下野委員長 よろしいでしょうか。
 ほかにございませんか。

〇山本(里)委員 失礼します。
 5ページ、6ページと、Uターン、Iターンということの中で、特に共通の課題ということで6ページに、若い人たちを中心に呼び込む、学生で出ていった人を呼び込んだりと、そういうことで提起していただいてあるんですけれども、これはもうもちろん文章からいくと、県内には卓越した製造技術を持つなど魅力的な企業が多く存在し、そこへ引きつけたいと。それぞれが学生と話をする場所を持ったりということなんです。これは全てやっぱり正規雇用の部分と解釈させていただいていいんですかね。もちろんこれも雇用として、こういうフェアというかセミナーをして呼び込むわけですから、ある程度のところの、何というか、確保したい、とにかく地元に戻ってそこで中心的にやってほしいとか。内容は、例えば、研究分野であるとか、そういう部分が多いのか、内訳です。このときに、こういった企業が参加されて、保護者や学生に、若い人に応対するその内容ですけれども、もちろんこれは正規雇用で、研究職なりかちっとした、単純労働とかそういうことまで。どんなような状況なのかちょっと読み取れないので。非正規労働はここに入りませんよね。

〇下田課長 まず、御指摘いただきましたとおり、私どもとしては正規雇用を前提に考えさせていただいておりまして、ちょっとここに書いてございませんけれども、別の事業で企業向けあるいは学生に、正規雇用がいかに重要であるか、それから、正規雇用というのが企業にとっていかに有益性があるかという事業をまた別途取り組ませていただいておりますので、それを前提とさせていただいております。
 御指摘いただきましたように、相談会等におきましては、私どもとしては正規で雇用いただくというのを前提に事業のほうは進めさせていただいております。
 あと、内容につきまして、特に研究職とかに絞っているとかということはございませんので、広く雇用いただけると、そういう相談をいただける場として考えております。

〇山本(里)委員 ありがとうございます。
 企業や学生への啓発も含めてしていただいて、別の分野でも、別の事業としてもしてもらっているということなんですけれども、これで、結局は実績というか、手応えというか、こういうことが今までになくちょっと伝わってきたとか、こういうことをセミナーや場づくりをしている中で、もちろん事業者からとか当事者の働き方を見つけようとしている人からの、メッセージというか、そういうような何かありますでしょうか、具体的に。

〇横田副部長 我々の取組としまして、ここにございますように、U・Iターンセミナーですとか、大学への就職相談ということで参加させていただいています。そこの中で担当者とそれから学生と話した中で、いろいろな御意見いただきました。例として挙げさせてもらいますと、あるところを希望していて、複数社を希望している方がどちらにしたらいいんだろうかとかということで御相談いただいたりとか、また、夏休み中にインターンシップを受けられたいと。つまり、事前に体験して、その企業のいいところ、それから逆に、もし悪いところがあったら悪いところ、いろいろなことを見きわめたいということでの相談があります。そういったところを、インターンシップに関して情報を提供したりですとか、それからまた、実際就職活動を前年に余りしなかったために再度活動しているんだという悩みを持ってみえる方もございます。そういった方々に対して、三重県の先ほどのデータベースのもととなる資料も使いながら、企業の特徴、それからその人が求めてみえるようなことを聞き取って、マッチングできるようなことに対して御相談させていただいているという状況がございます。
 数字としましては、なかなか即それがその方の就職につながるかどうかというのは、1対1でちょっと追いにくいところがございますので、データとしては難しいんですけれども、いろいろな形で相談させていただいて、御好評を得たりしております。

〇山本(里)委員 追跡調査というお話がありましたけれども、なかなかそういうものが難しいというのは、東京からの移住とか関東からの移住のところでも出てきましたけれども、多分学生、あるいは、新卒ではなくて今言われたような、過年度の方とか、企業からも大変これはマッチングの場として喜ばれているんだと思いますけれども、そういう生の声がちょっと知りたいなとは思いましたが、これが本当に実績をつくっていけるようなもので、年を重ねる中でもっともっと広く出てくると思うんですけれども、そのように望みます。
 ただ、今日ここで、Uターン、Iターン、関西圏からの、中京圏からのというお話が出ているんですが、もちろん戻ってきてもらう、来てもらう、そんな中で、今現実、四日市市とか鈴鹿市でもそうなんだと思います。いなべ市のほうでもそうなんだと思いますけれども、たくさん何か人はいる、働きに来ているんですけれども、四日市に入ってきていただいているんですけれども、実際住民登録をされていなかったり、あるいは流動的な労働力ということの中で、1つはこういう取組とともに並行して、何ていうか、それをきっちりとつかんで今の実態を確認することがなくては、もちろん呼び込んでもらうのはとても大切なことなんですけれども、ちょっと皆目今どうしたってわからない状況が、イメージは想像はできるんですけれども、さっき言ったいろいろなことでこういう追跡もできないし、よそから入ってきてもらって働いてみえる方の、今回国勢調査はありますけれども、それでもどうやって出てくるのかというのが大変不安なんですが、たくさん働きに来てもらって、その方たちに三重県はよかったと言って定着してもらう取組の中で、その実態がわからずにこうやっとるのではだめなんじゃないかなと。どこでどうやって調べたらいいんやろというふうに。なかなか今まで、市町単位でもその実態を調べよう、こういった実態を調べようと思ってもできないというふうに回答されているんですけれども、県としてはそういうふうなことも含めて、ちょっとこういうふうにIターン、Uターン呼び込みということの中で、そこら辺のところをどう考えてみえるんかなということを、今後やっぱり私は考えていかないと、この調査研究が実態に即したものにならないというふうには思うんですけれども、今、この正規雇用の人を呼び込むためのこれは一つの大きな手段の説明がありましたもんで、そこのところでちょっと疑問を持っています。これは今お答えいただこうとかそういうことではなくて、どういうふうに私たちが取り組んでいかなあかんかなということだと思っています。お考えがあれば。

〇横田副部長 何十万人という学生をなかなか追うというのは難しいんですけれども、例えば、我々が就職相談セミナーとか、それからU・Iターンの中で御意見を聞くこと、それから、民間でも大手のリクルート関係の企業が調査されています。それで全て網羅するとか、我々が求めるような体系立ったデータにはなかなかならないんですけれども、ちょっと地道な努力になりますけれども、そこの中で三重県に関するものを見つけ出したりとかということを抜き出しながら、三重県としての就職の状況、それからU・Iターンの状況等については我々気をつけておる状況でございますので、そういったことを積み重ねながら、三重県に学生、それから一般の方も帰ってきていただくというようなことのほうに反映させていただきたいと思っております。

〇山本(里)委員 ありがとうございます。
 U・Iターンだけではなくて、今現に入ってきて仕事をしている流動的な労働者の方もたくさんあるわけで、そういうことも含めて少し幅を広げていって、実態把握もしていただきたいと思います。一緒にしていかなあかんと思っています。

〇下野委員長 ありがとうございます。
 ほか、委員の方いかがでしょうか。

〇中瀬古委員 移住者の受け入れ態勢の整備について、こちらのほうを見せていただきますと、昨年、平成26年度末と9月末の状況の比較は、やはりこのように市町の整備状況も増えてきているというようなことを書いていただいております。
 その中で本当に、こちらにも記載がありますように、この受け入れ、移住の促進の取組ということは、市町との連携であったりとか協力というのはもう本当に不可欠なものでありまして、このようにして増えてきている現実がある。
 そんな中で、8月19日にグループワークをされたと。これでは、実務を中心とした研修会ということなんですが、このことにつきましてもう少し詳しく教えていただきたい。そしてまた、その中でどのような意見があったのかをもうちょっと詳しく教えていただけませんでしょうか。

〇大西課長 以前の委員会のほうでも委員からもお話いただきましたように、市町との取組が非常に大事だということで、7月早々に説明会、三重県の移住に対する考え方という説明会をさせていただいて、その後に、先ほどおっしゃっていただきましたように、担当者の研修会をさせていただいています。
 中身なんですけれども、ふるさと回帰支援センターの副事務局長に来ていただいています、今、私どもが「ええとこやんか三重 移住相談センター」を置いているところなんですけれども。急激に増えている田舎暮らしの希望者とこれまで県内に来ていた移住希望者とのギャップについての確認とか、その自治体担当者の持っている移住者に対する意識の改革、そういったことを課題に説明をしていただくとともに、グループワークということで、自分たちの地域の課題と移住者受け入れの課題ということで、その参加自治体の担当者による自らの地域の課題、これを浮き彫りにして、移住者の行動とそれにまつわる課題を出していただくと。そういうことでみんなで話し合いをして、状況の整理と課題の共有を図っています。ですので、実際問題、移住をするときにどういう課題があるんか、受け入れるときにどういう形で受け入れ態勢をつくればいいのかという課題をみんなでグループワークをして、その中で整理をさせていただいたということです。

〇中瀬古委員 わかりました。
 本当にその課題を共有していくというところの大事さということなんですが、その課題についてちょっと幾つか挙げていただけないですか。

〇倉口主査 当日のワークショップの中で地域から出てきたのは、やはり地域住民が、移住者が本当にいるのかどうかわからない、移住したいと思う人がどういう気持ちで移住したいと思っているのかわからないというところ。それと、空き家はあるんだけれども、なかなか空き家バンクの登録まで結びつかないということが主に地域の中で課題として上がってきとると。それと、やはり地域の中でサポートする体制が整っていない。主にこの3点が各市町からは上がってきています。

〇中瀬古委員 そういうような課題が浮き彫りになってきたということで、聞かせていただいていると、やはり、市町だけじゃなくて、もう一つ中に踏み込んだ地域の中でもまだまだそういうところが、もうちょっと深く入っていかないといけない。そして、そういうところに、もうちょっとしっかりとしたものが熟成されてこないと難しいというところを、市町はわかったということですね。
 ということは、本当の一番身近にある地域での受け入れというところの課題がかなりある。空き家のこともそうですけれども、空き家はたくさんあっても、その登録というところまではなかなか、結びついているところとそうでないところもきっとあるんだと思います。
 そういうところを今聞かせていただくと、やはり当然ながら地域とそれから市町、そして県というところの連携と協力が必要なのは当然のことながら、やはりまだまだ解決しないといけないところがあるということがわかるわけですよね。そうすると、やはりそこの中で県の役割、それから市町の役割、また地域の役割というところまで、これはかなり掘り下げていかないと、その入り口論だけのところ、なかなか進みにくいところがちょっとあるのかなということが何か浮き彫りになってきたような気がするんですが、そこまでしっかりしていかないと、幾ら相談のブースを設けて県外で行っていても、本当にそこまで結びつけていこうと思うともっと掘り下げていかないといけないような、そんなところの課題がやはりあるのかなということがわかりました。ありがとうございます。

〇大西課長 委員がおっしゃったとおりだと思うんです。
 やっぱり役割分担があって、三重県のほうはやっぱり情報発信、いわゆる移住相談センターを中心に情報発信するということは一つ大事なことだと思うんですけれども、もう一つは、さっき言いましたように、市町の受け入れ態勢をきちっと整備するというところが大事で、その市町が整備するに当たっては、やっぱり先ほど委員がおっしゃったように、地域との関連、かかわりというのは非常に強いところがあるので、そこの地域をきちっと受け入れができるような体制になった上でやっぱりうちとかかわって、みんなでそちらのほうへ移住者を送っていけるように、それが一番大事なことだと思うんです。ですので、一方で、三重県は一生懸命移住相談会をやって情報発信もしていますけれども、どんどん情報発信しても、一定市町の受け入れがきちっとなっていなかったり、地域の受け入れがきちっとなっていなければ、やっぱり移住してきた人も何だという話になるので、定住につながっていかないということもありますので、その辺はやっぱり車の両輪として一生懸命2つあわせてやっていかなあかんと思っています。そこはこれからのいろいろな課題だと思いますので、その辺は市町とも連携しながら、これから引き続きしっかりやっていきたいと思っています。

〇中瀬古委員 ありがとうございます。
 今、かなりしっかりとというような答えをいただきましたので、本当に両輪でということでございますので、こういうところは、本当に今回のこの特別委員会というのもそういうところも含めて立ちあがっているものでございますし、より一層連携、協力というところの強力なお声もいただきましたので、しっかりと取り組んでいただきたいとも思いますし、こちらもそういうことを考えていかないといけないなということがよくわかりました。
 以上です。

〇下野委員長 ありがとうございます。
 ほかにいかがでしょうか。

〇村林委員 御説明ありがとうございます。
 いろいろ取り組んでいただいて感謝申し上げたいと思います。
 ただ、ここまで聞かせてもらって、関西・中京圏の話なんですけれども、東京のほうで聞かせてもらった話と、その課題とかそういう話も余り変わらない部分があるのかなと思いながら聞かせてもらったんです。ここまでこの委員会で議論があって、関西・中京圏は大事だねという話があったのは、そういう田舎暮らしとか一辺倒ではなくて、関西・中京圏は三重県の立地から考えると、何かまた違った形の移住というか、そういうもののアプローチがあるんじゃないかという議論があったんですよね。
 ですので、例えば、関西へアプローチするなら、伊賀・名張地域というのはもうほとんど関西だと、私そんなに詳しくはないのですが、そうだと思うので、そんなに田舎暮らしとかじゃなくて、ほとんど生活を変えずに関西で働きながら住めるんじゃないかとか、あるいは、中京圏と三重県の北勢部の関係とかいうのは、また田舎暮らしと東京との関係とは違った部分があると思うので、そういう何か地域ごとに今までと違う何か強みを生かしたアプローチの仕方があるんじゃないのかなという議論がこの場であったと私は理解していて、そのあたりについてはどうお考えか教えてもらえないですか。

〇山神次長 御指摘いただきましたように、伊賀・名張、特に名張市の成り立ちを考えると、当時時代背景があって、関西圏からの当時の移住者が、御自宅を購入されて名張市から通勤なされたというふうな歴史的な経緯、背景があったかと存じます。また、中京圏につきましては、私も北勢地域の出身でございますので、どちらかといいますと、肌感覚といいますか、体感的に感じますのは、通勤圏というのがございまして、鈴鹿市白子、どうかすると津あたりまで通勤通学で中京圏に通われる方も多うございますので、UターンとかIターンというのもあろうかとは存じますが、一般市民感覚としては通勤圏で、名古屋、中京圏の大学、専門学校等に御進学なされても、中京圏に就職なされても、余り無理なく御通勤なされる方も身の周りに多くおられますのは事実でございます。おっしゃられましたように、地域別の事情というのはあろうかと思いますので、その辺も念頭に置いた対応に努めてまいりたいと考えておるところでございます。

〇村林委員 御答弁ありがとうございます。
 そればかりを多分促進してもいかんのだろうとは思うんですけれども、しかし、それもまた一つの形だろうと思うので、またこれからもひとつよろしくお願いしたいと思います。
 次の中京圏・関西圏におけるU・Iターン就職支援のほうですけれども、今御説明いただいた感じですと、中京圏が40.2%ということで、関西圏のほうよりも大分、倍ぐらいになるんですかね。その取組状況を見ると、関西圏のほうが活発というような感じに見えるんですけれども、この相談会の開催とか。これは、関西圏のほうが先発していたとか、あるいは中京圏のほうがニーズが少ないとか、何か理由があるのでしょうか。教えてもらえますか。

〇横田副部長 先ほどの地域連携部の次長からも説明がありましたように、その地域の特徴があります。関西圏ですと、通われるという方も見えますし、ただ、通うにしても伊賀地域がほぼ限界になりますけれども。中京圏としますと、三重県に住んでいて中京圏の企業に通勤される、逆に、愛知県とかに住んでいて三重県の北勢地域の企業に通われるということで、非常に複雑でございます。学生の方々が進学されるにしても、まず自宅から通学されて、中京圏の大学に通われるというパターンも非常に多うございますので、非常に複雑でございます。
 ですから、まずはUターンとか移住とかしてもらえるターゲットとしまして力を入れていかなあかんというのは、やっぱりどうしても関西圏がまず大事になってしまいますので、そちらのほうに力を入れて、いろいろな傾向をつかみながら、それを反映しながらまた中京圏にも生かしていきたいと思っております。大学に対しましても、これからまだまだ働きかけというのが大事やと思いますので、関西圏、それから、次の段階になるかもわかりませんけれども、中京圏の大学も対象にしながらいろいろ相談会、それから連携といった形で強化していきたいと思っております。

〇村林委員 ありがとうございます。
 中京圏も地域性が複雑ということですけれども、これからしっかり取り組んでもらえるということで、よろしくお願いします。
 最後に、全体的にいろいろ見せてもらって、起業の相談会であるとか、就職の話ということなんですけれども、なかなか、学生で就職せずにいきなり起業という話とか、あるいは農林水産業へという話は余りないんですか。あるいは、つかんでおられたら少し教えていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

〇山神次長 農林水産部主担当で、農林漁業就業・就職フェアというのがたしか7月ごろに三重県総合文化センターのほうで開催されまして、私この仕事を担当させていただいておって、参考のために行かせていただいたんですけれども、委員から御指摘がありました新卒で直という方も、保護者の方に付き添われて制服でお越しになっておられた高校生の方も散見されましたし、大学生ぐらいかなというふうな年格好の方も見えましたし、ただ、そういう方々が中心というわけではございませんで、九十数名の参加者というふうな取りまとめだったかと記憶しておりますが、やはり一旦働かれて、そして農林水産業への就業を考えておられる方がおよそ半数以上お見えになったような印象を受けたところでございます。

〇村林委員 わかりました。ありがとうございます。

〇下野委員長 ありがとうございました。
 ほか、委員の方いかがでしょうか。

〇津田委員 村林委員の質問をさせてもらおうかなと思っていたんですけれども、ちょっときちっとしたデータはないと思うんですけれども、中京圏から直接県庁へ電話で問い合わせがあったり、市町村に電話をかけるというようなことなんでしょうけれども、割合としては、ほとんど中京圏の名古屋経済圏のところから電話がかかってくるんだと思いますけれども、やっぱり田舎暮らしに憧れて電話をかけてくるのか、あるいは、通勤できる範囲で土地も安いし住みやすいというところから電話を、問い合わせをかけてくるのか。どういう割合が多いんですか。

〇大西課長 細かい人数は、申しわけございませんが、ちょっと今申し上げられないんですけれども、基本的には、やっぱり田舎暮らしをしたいという形で御相談に見えるのが多いです。それは恐らく移住相談センターでもしかりですし、関西でやる相談会でもそうなんですけれども、やっぱり多くは田舎暮らしがしたいという、そういうニーズで移住相談に見える方が多いです。やっぱり通勤圏なので、通勤に近いところへ住居を移したいという方は恐らく、私のこれ肌感覚なんですけれども、基本的には相談センターとかそんなのを使わずに、例えば民間の宅建とか、そういう業者とか、そういうことを使いながら、またハウスメーカーとか使いながら、住居を確保するという人が多いんじゃないかというふうに考えています。

〇津田委員 わかりました。
 通勤圏の利便さを求めて三重県の北勢へ住みたいという方々も、不動産屋に直接問い合わせをするというのがそうなのかなというふうに思いますが、そういった方々に対する対応策として、これからなのか、今協議中なのか、今わかる範囲で教えていただきたいんですけれども。

〇大西課長 これからは、ちょっとこれは全体の話になると思うんですけれども、いわゆる地域ごとにライフスタイルが提案できないかなと考えています。ですので、南部のほうですと、例えば漁業をやりたい人はどこどこ、農業をやりたい方はこういうところがありますよと、そういう形で各市町が自分たちの移住者を受け入れるに当たってのライフスタイルが提案できないかなというふうに考えています。ですから、委員がおっしゃったように、北勢地域ですと、やっぱり通勤が非常に便利で住みやすいですよということがライフスタイルの一つになると思うんですけれども、そういうことが市町ごとに提案できるような方向でできたらなというふうに今は考えていますけれども、そこにはやっぱり、先ほどからずっと話にありますように、市町の受け入れ態勢とか、そこの連携をとっていくことが非常に必要ですので、これからそこは徐々に詰めていかなければいけませんけれども、理想としてそういう形にできればなと。そういうふうに思っています。

〇津田委員 これからやっていくということを理解させていただいて、また教えてください。
 以上です。

〇中瀬古委員 1点だけ。
 6ページの共通の取組の中で、保護者向けセミナーの開催というのがありますが、これは大学生等の保護者を対象にみえリーディング産業展、これは御案内をいただいたものですが、こちらのほうは大学生等の保護者を対象にということで、どんなふうに周知をされているのかということと、それから、ん私は、これに参加したことがないもんですから、ちょっとその様子がわからないんですが、対象にある実際の方々がどれぐらいいらっしゃるのか。どういうような情報提供、就職のブースがそれぞれにいろいろあって、そういうところが情報提供をされているんだろうなというふうに思うんですけれども、就職セミナーですので。そのあたりのことを教えていただけないですか。

〇下田課長 まず、周知でございますけれども、ちょっと大々的にはさせていただいていなくて申しわけないんですが、例えば、リーディング産業展の周知に合わせてさせていただいたり、それからあと、年末とかにさせていただいたりするんですけれども、その場合は、以前御相談をいただいている学生を通じてとか、そういう形でさせていただいております。
 あと、来ていただいていた数なんですが、その回によって違うんですけれども、来ていただくときは20名程度来ていただいております。内容としましては、今県内ではこういう就職状況でございますというのをお話させていただいております。
 それで、どうしてこういう保護者向けをさせていただくかという考え方でございますけれども、最近の学生は御両親というか、親の意見というのを十分考えられて就職を決められるという方も結構多いということですので、親のほうから地元に帰っておいでというふうに言っていただくと、県内へUターンしていただく方が少しでも増えるんではないかというふうに考えておりまして、ただ、そのためにはなかなか学生に県内の企業情報等が届きにくいという状況がございますので、親を通じて学生のほうに状況が伝わるようにということで企画をさせていただいております。
 以上です。

〇中瀬古委員 20名とおっしゃられましたか、セミナー。

〇下田課長 その回によりまして変動がございますけれども、10名程度のときもあれば、20名ぐらい来ていただくときもございます。

〇中瀬古委員 就職セミナーということですので、ただ、私としてはイメージ的にはもう少しあるのかなというふうに思っていたんです。
 それで、県外からの方が県内に戻ってきてもらうようにというようなことを言われたんですけれども、これ周知がしっかりとできていないと、どういう方々が来られるのか。県外から呼び戻そうと思うと、県外に行ってみえる大学生の保護者に対してということになってきますよね。そうすると、もちろんそれは各回、1回だけするということではないということですから、そのたび違うのかもしれないので、私も見せていただかないと何とも言えないなというところは思ってはいるんですけれども、やはりそういう周知であったりとか、これはもちろん大学生の保護者だけでなくて、中にはお子さんも一緒にいらっしゃるということもあると思いますけれども、やはりそのところに周知されるわけですから、それだけの方を呼んでくるとか、それから、県外から県内に何とか就職、こうやってセミナーをするのでというところを考えると、そういうところをしっかり連携をしていってもらわないと、それこそ大学であったりとか、それから県外の大学の就職というところの部分でもあると思いますし、それこそ大学のキャンパスにそれぞれのところに掲示をされたりとか、それは大学生ですけれども。ですので、保護者というのとまた対象が変わってくるのかもしれませんが、でも、保護者を対象にするのであれば、保護者に啓発をしていくというところ、周知をしていくというところの難しさがあるんじゃないのかな。どういうところをしていくのかということにならないと、なかなか実際その実績に結びついてこないような気がしたものですから、そのあたりのことをどう考えられるのか、今後どうされるのか。次のときにどうされて、少しでも多くの方にというところをどう考えてみえるのかということを聞かせてください。

〇下田課長 確かに、より多くの方に来ていただくように周知というのは努力させていただく必要があると考えております。
 実は、この私どもが開く保護者向けセミナー以外に、例えば私立の大学で、地元へ大学が来られて保護者向けの懇談等をされる場がございます。その場を活用させていただく事例もございまして、私どもがその保護者会のほうにお時間をいただいて、少し、県内の就職状況等というのをお話をさせていただく機会もいただいたりしております。そういった機会もできるだけ活用しながら、少しでも保護者の方に、保護者だけじゃなくて学生、最終的には学生なんですけれども、県内の企業情報というのが伝わるように考えていきたいと思っております。

〇中瀬古委員 本当にこの三重県に帰ってきてほしい。三重県にはこういうような就職があって、しっかりとした受け入れというのができていて、みんな戻ってきてほしい。一旦は大学生活で出ていったけれども、三重県に戻ってきてほしいという、そういうような熱意が伝わるような活動を、周知活動も含めてしていただきたいというふうに思いました。ありがとうございます。
 以上です。

〇下野委員長 ほかに、委員の方、御質問いかがでしょうか。

〇中村副委員長 1点だけお聞きしたいんですけれども、市町の地域おこし協力隊というのはこれにはどのように活用というか、リンクしているんでしょうか。

〇山神次長 地域おこし協力隊につきましては、その募集の説明会を東京の「ええとこやんか三重 移住相談センター」で開催させていただいたり、私どもがその全国フェア等に出展させていただいても、三重県内の地域おこし協力隊に参加したいというふうな御相談も幾つかさせていただいているところでございますので、私どものこういった取組を通じて地域のほうへ入っていただいておるというのも幾ばくか占めるのではないかというふうに受けとめております。

〇中村副委員長 私がお聞きしたいのはそういう側面ではなくて、こちらに来られている地域おこし協力隊の人をPRというか、三重県は自分が来ていいとこやよという、そういう意味の活用の仕方をされていないのかということです。

〇山神次長 申しわけございません。
 移住の体験者というふうな形で、経験者もしくは今移住していただいておる方々の経験談という形で、移住相談会のセミナーなんかも中でやっておりまして、そのときに御参加いただいたりしております。

〇中村副委員長 この委員会では、県内調査で熊野市の地域おこし協力隊の皆さんにお話をお伺いしたんですけれども、たまたまそのときには、広島県から来られた漁業従事者の方とか、大阪府から来られた建築士の方、そして、京都府から来られている農業とか狩猟をされている女性の方のお話をお聞きしたので、関西圏の事務所であれば、そういう相談にその方たちをもっと活用すれば、実体験のない担当の人たちよりはまた違う伝わるものがあるんじゃないかなというふうに思いますが、どうでしょうか。

〇山神次長 各市町のブース出展と合わせて、そこから適切な方を御紹介いただいたりして、相談会の経験者ということで御参加をこちらから依頼させていただいて、お話ししていただいたりしております。私も大阪に行かせていただいたときは、熊野の地域おこし協力隊の方に経験談としてお話もいただいたところでございます。

〇中村副委員長 人生の途中で移住してくる方たちはもちろんなんですけれども、新卒の学生に対してもおもしろいんじゃないかなと。ちょっとどんなふうかという想像がつかないんですけれども、大学、三重県出身で三重県に帰ってくる人たちによそから移住している人に魅力をこう語ってもらうというのも、また一つの選択肢としてはおもしろいんじゃないかなというふうに思いますので、よろしくお願いします。

〇下野委員長 ありがとうございます。
 ほかに、委員の方いかがでしょうか。
 なければ、私から1つだけ。
 いろいろと今委員の方からも御質問があったと思うんですけれども、1ページからいろいろな事業が書かれていると思うんです。田舎暮らしの体験ツアーとか、空き家バンクの見学会とか、最後の6ページにいきますと、いろいろなセミナーとか交流の場づくりとかやられておりますけれども、これここの中ではこういうことをやっていますよでとまっておりますけれども、できれば、委員の方からもありましたけれども、事前に簡単でいいので表にしていただいて、事前にどういう活動、チラシを何部配ったとか、事後としては参加者が何人いましたとか、あと、その他気づきの点ですね、この事業はこれをやったからよかったとか、そこら辺を簡単に表でまとめていただけないでしょうか。

〇山神次長 議会の委員会の書記とも御相談しながら、御要望に対応してまいりたいと考えております。

〇下野委員長 済みませんが、よろしくお願いいたします。
 ほかになければ、よろしいでしょうか、委員の方々。

                〔「はい」の声あり〕

〇下野委員長 これで、中京圏・関西圏からの移住についての調査を終了いたします。
 執行部入れかえのため、しばらく着席のままお待ちください。

                〔当局 退室〕

 2 高校生・保護者アンケートの集計結果について

    ①当局から資料に基づき説明(福永総括監)

    ②質問

〇下野委員長 ただいまの説明に対し、御質問等がありましたらよろしくお願いいたします。

〇村林委員 御説明ありがとうございます。また、すばらしい調査をしていただいたと思います。
 ただ、今の8割程度が住みたいということですけれども、私はどちらかというと結構ショッキングかなと。特に、その退職後は戻ってきたいという人を除くと7割強ぐらいになるんですかね。そうすると、生産年齢人口ということから考えるとそれぐらいになってしまうと思うんですが、そうすると、ここで生まれた子どもたちが3割近く流出していくとしますと、世代を重ねるごとに7掛けしていかなければならないんです、人口は、大体。そうすると、今の人口を維持しようと思うと、3割近い人たちを移住なりでこちらへ外から持ってこないとバランスしないわけですよね。というのは、このアンケートが特に流出著しい地域等も全部合わせたことなので、一概に言えないかもしれませんけれども、ちょっとショッキングかなとは思いました。
 ぜひこのアンケートをもとにしっかりやっていただきたいなと要望だけさせていただきます。本当に高等教育機関のニーズの話とか、今まで肌感覚でこうなんだろうとは思ってはいましたけれども、こうしてしっかり数字に出てきたということはこれからにつながると思います。ありがとうございました。

〇福永総括監 ありがとうございます。
 この転出だけ考えると、81.5%は、8掛けということになるのかもしれませんけれども、逆に流入もございますので、そこでどれぐらい相殺されるのかというのが問題なのかなという気はします。少しでもこの81.5%から上がるように、郷土教育とかいろいろな面で力を入れてまいりたいと思います。

〇下野委員長 ありがとうございます。
 ほかに、委員の方いかがでしょうか。

〇廣委員 このアンケートなんですが、何のためにアンケートをとるかというと、当然県外への流出、また、子どもたちがまた戻ってくるようにということだと思うんですけれども、例えば、先ほど話がありました81.5%と言いましたけれども、県外に住み続けたいのが18.5%出ていますけれども、もしこれの中に、自分が就職するときの企業が三重県内にあれば、地元にあればもっと減ってくるのかなという感じもするんです。結局はだから企業の誘致といいますか、働ける場所があるかないかになってくるのかなと私は思うんです。
 そういうことを考えますと、例えば、アンケートの中にどういう系列の仕事につきたいのかというのがあるんですが、より具体的に、例えば外食なら、外食産業といいましても、和食もあれば洋食もある。洋食も、その中にはイタリアンもあればフレンチもある。いろいろな今多様化していますよね。ですから、具体的に、例えばどんな企業に、企業名です、具体的な企業名を出してのアンケートというのはとるのは難しいんでしょうか。

〇福永総括監 企業名を出すのはなかなか難しいかもしれないなと思うんですけれども、希望を聞くことは非常に大事だと思うんですけれども、我々としては、まず就職先をつくることも非常に重要だと思っておりまして、雇用経済部とも連携をしながら、まずは雇用の枠を拡大することをしないとやはり県内に戻ってくる人が増えないので、そちらのほうをまずはやりたいなと思っているところでございます。

〇廣委員 それも当然そうだと思うんですけれども、やっぱり企業誘致をするときに具体的な会社の名前がわかれば、その会社が来てくれるか来てくれないかは別です、そのような系列の同じような感じの会社を誘致することはできると思うんです。ただ、企業によっては、言い方によっては何とか系、何とか系といってもわかりませんよね。より具体的な名前がわかるのはやっぱり企業名だと私は思うんですけれども、そういったことは難しいんでしょうか。もう一度お願いします。

〇福永総括監 どういう企業をそこに載せるかとか、いろいろ企業名を載せることについては調整も必要だと思いますので、余りそういうアンケートがされているのもちまたでは見たこともございませんし、調査してみることは必要だと思いますけれども、そう簡単ではないのではないかなという気はいたします。

〇廣委員 よく週刊誌でも何か人気ランキングがありますよね。だから、三重県という、例えば紀北のほうの学生たちはどういうふうに思っとるかとか、それも一つの調査だと思うんですけれども、難しいかもわかりませんけれども、また一回考えていただきたいと思います。
 以上です。

〇下野委員長 ほかに、委員の方いかがでしょうか。

〇中瀬古委員 このアンケート、かなり私もしっかりとといいますか、聞かせていただいた1つの理由として、私も同じぐらいの年の子を持つ母親でもありますので、見せていただいておりました。
 先ほど、アンケートの結果の中から、誰の意見を重視、進学先を決めるときにというところで、母親というのが1番だったということですけれども、子どもたちが家の中でも相談をしてきた中で母に聞いたりとか、家族の中で相談をしていても、その中での母の言葉というのは1位になるほどのものを占めているのかなというふうに思って、自分のときはどうやったかなと思っていたんですけれども、高校の先生というのもやっぱり本当に大きいと思うんです。先生方がどう考えられるか。ですので、先ほどおっしゃられたように、本当にこのアプローチというのはもうどこにということがしっかりと明確になってきたなということが私もすごく思いました。
 そういう中で、子どもたちが、大学入学の案内パンフレットというのはもう幾つも子どもたちはとりますけれども、そういう中で決めてくるオープンキャンパス、幾つか行くんですけれども、その絞ってきた中で、実際にそこを体験する。体験してくると、すごくやっぱりそこの魅力とかというのもわかるんです。そうすると、そこに進学をしていくということに決定づけられてくるという大きな要素を占めているというふうに思っております。
 そういう中で、高校に学生募集をする大学、それから専門学校等々、県内であっても県外であってもそうですけれども、もうどこもやはりこれからは、それぞれの学校の独自性を出して、もう一人でも多くの学生の募集をしたいので高校に行きます。進路担当のところに行きますけれども、やっぱりそこでかなりの力を入れてしていただく。そういうところに三重県としてもやっぱり力を入れていっていただくということが、かなりこれ変わってくると思うんです。これはやはり家族の中の家での話と、もう一つはやっぱり高校の進路指導の先生であったり、担任の先生の力というのはかなり大きいということを、私自身も学生募集に行っていた人間の一人として、そういうこともすごく感じるんです。そこをやはり県としてはどんなふうにこれからされていくのか。その協力体制というものによってこの確保というのはかなり変わってくると、私は何となくそういうふうな気がすごくするんです。そのところをどう考えていらっしゃるのかお聞かせください。

〇福永総括監 委員のおっしゃるとおりだと思っております。今後とも進路指導の先生へのアプローチというのは重要だと思っておりまして、実はこの調査をやるときから、高校、県教育委員会とは非常に連携してやっておりまして、校長会などにも説明しておりまして、この結果ももう共有してあるんですけれども、いろいろなそういうルートを通して、進路指導の先生方の働きかけに努めていかなければならないと思っています。
 例えば、現場のほうでは三重県高等学校進路指導協議会というのがあって、進路指導の先生方でそういう組織をつくっていろいろな取組をしていますけれども、そんな場に働きかけていくとか、いろいろなアプローチで進路指導の先生方に対して、こういう県内大学の魅力をもっと生徒に伝えてくださいよというような働きかけを今後、今よりもより一層やっていきたいなと思っております。

〇中瀬古委員 ありがとうございます。
 そういうところをやっぱりしっかり推していっていただきたいということと、それと、今度また、就職セミナーとかそういうところの連携にも重なってくる。県外から県内への進学で来られた方が戻られずに三重県にそのままとどまっていただけるような、またそういうものも必要になるだろうというふうにも思います。
 私は松阪なんですが、松阪では三重中京大学が残念ながらまちから消えました。それに対してでは、本当に地域の経済もそうです、それから活気というのが、そういう地域から子どもたち、学生がいなくなったということは本当に寂しいものがすごくありますし、地域からもそういう声を聞いております。また、大学生がするアルバイトもそれによって層が変わってきたということも、地域の店舗、そういうところでもやはり言われた部分があるんです。なので、一部そういうところもこのアンケートから見られるものがあったなというふうに思うんです。
 そういうことがやっぱり、地域で子どもたちの声がしっかり元気に聞こえるような、そしてまた、若い人たちがどんどんと、これから担っていってくれるのはそういう人たちですので、そういうところを今聞かせていただきましたが、より一層と言われましたが、高校の先生が聞かれたことというのは、その先生方がまた保護者会とか、それから親と子の3者懇談とかそういうところでも、保護者も先生に相談したりとか、先生の意見とかを保護者もそうやって一緒に話をしていくというところがありますので、大いにそういうところでやっぱり変わってくるような気がしますので、お願いしたいと思いました。ありがとうございました。

〇下野委員長 ほか、委員の方いかがでしょうか。

〇中村副委員長 幾つかお聞きしたいんですけれども、このアンケートとしては他県と比べるようなものというのはないんですか。

〇福永総括監 三重県独自の調査でございますので、完全に比べられるようなものはないと思っています。

〇中村副委員長 それでは、2つ目ですけれども、3ページの高校生アンケートの棒グラフのところですけれども、都会で暮らしたいというのが3番目ですけれども、二度とこうやってとらないかもしれませんけれども、この中には、一旦都会で暮らしたいというのとずっと都会で暮らしたいという、大きく私は2つに分かれるのやないかと思うので、そういったものも分けてあれば、その人たちはまた帰ってきたいという意思があるんかなというふうに思うので、機会があったらそういう区分も必要かなというふうに思います。
 それと、最後ですけれども、先ほどの中瀬古委員のとはちょっと考え方が違うかもしれないんですけれども、8ページ目の高校生アンケートの上の棒グラフなんですけれども、母と高校の先生が重要だということですけれども、母と高校の先生が県外へ行くように進めているというふうにもとれなくもないかなというふうに思うんですけれども、ですので、だからそれを、その人たちのまた気持ちも変わってもらえるような取組も必要かなというふうにも思いますし、父親にもっと出るというのも大事なことなんかな。当てにならないから父親に相談しないのか、父親がそれを語ろうとしないから相談しないのかということで、父親のほうの啓発というか、出番をつくる。イクメンじゃないですけれども、10代後半になってもイクメンとしての父親が必要かなというふうに思うんです。意見ですけれども、もしコメントがあればお願いします。

〇福永総括監 まずは、進路指導の先生にもお母さんにも県内の高等教育機関に目を向けていただくような取組は絶対必要だと思います。今まで目も向けずに外を目指していたかもしれませんので、こういう魅力ある進学先があるというのをしっかり情報発信していく。これがまず必要ではないかと思いますのと、それから、それ以前に、地域に残って活躍するということが人生のすばらしい選択の一つだという、そういう価値観の部分を何かこう今までどの程度伝えてきているのかなと、子どもたちに。それもありますので、そこを、そういう価値観的なところももっと伝えていただくように、進路指導の先生にはお願いできればなという気はしております。
 この進路指導の先生とのやりとりがきっといろいろな議論になると思うんです。やっぱりグローバルで活躍したいという生徒もおりまして、その生徒にまで県内にと言うのかとか、そういう反論も今まで聞いたこともありますので、そうじゃなくて、グローバル人材を育てることも重要ですので、やっぱり地域で活躍するという価値観ですとか、グローバルに活躍してもやっぱり地域のことを常に気にかけていただくこととか、そういうことをしっかり伝えてもらうように先生方と話をしていきたいと思います。

〇中村副委員長 とても共感しますので、よろしくお願いします。

〇下野委員長 ありがとうございます。
 ほかに。

〇山本(勝)委員 大変いいアンケートをとっていただいて、また、ある意味では参考になるなとこのように思っております。
 そんな中で、定住意向については、6割ぐらいの方がやっぱり高校生の段階で三重県で引き続いて住みたいなと、こういう意向が統計でもあらわれてきておりますけれども、そういう中で、現実とそれから希望が異なるという、これは3800人ぐらい見えて、全体5400人ぐらいの対象の中ではやっぱり6割、7割を占めるわけですね。この高校生で定住をというところを考えたときにはその6割ぐらいあるけれども、こういう外的ないろいろな要素、自分の行きたい学校、希望がなかったとか、行くために遠くの学校へ行かなあかんとか、いろいろな状況が入ってくると、もう6掛けの6掛けで3割か3割ちょっとぐらいしかやっぱり三重県に結果的には定住をしていただくことぐらいしかならないんじゃないかなという思いをするわけです。これからどんどんそういう面では、これを分析をしていくということが大きな対策につながっていくんじゃないかなとこう思うんですけれども、これは高校2年生のアンケートで、できればひとつ、1回、大学を卒業するような、このような年代に来るともうころっと考え方が変わってくるんじゃないかなという、こんな思いがすると、6掛けの6掛けの3割ぐらいしか定着をせんという面での、もう少しそれに対応するという意味では、大学を卒業もしくはその辺の年代のところぐらいのアンケートの結果があるといいなとこう思うんですけれども、何かお考えがあればひとつお願いします。

〇福永総括監 今のところ、具体的に検討しているわけではないですけれども、これから大学コンソーシアムをつくっていくつもりでもありますし、そういった中でまた話し合っていきたいと考えております。

〇山本(勝)委員 そうすると、この定住については、高校2年生の段階では6割ぐらいが定住をするという感覚を持ってみえるんですけれども、やっぱりある年代というか、大学に行ったりなんかをして考え方が変わってくるという理解はしてみえるんですか。どうですか。

〇福永総括監 一旦県外に出ますと、入ってくる情報は県外の情報ばかりになります。たとえ自宅から通って名古屋の大学に行っていても、名古屋の大学に一旦入ってしまうと、名古屋で人的ネットワークができて、名古屋の情報が入り、名古屋で就職活動をしてしまい、愛知県に行ってしまうというようなこともよくあると思いますので、できれば県内の大学へ入学する人をまず増やしたいと思います。それから、さらには、たとえ県外へ出ても戻ってくる人を増やすために、いろいろな郷土教育をしっかりするとか、いろいろな方策を立てて、あるいは奨学金の話も出ていますけれども、一回県外へ出ても戻ってくるような仕組みをいろいろ考えてまいりたいと思います。

〇山本(勝)委員 結構です。いろいろまたデータ等も分析をされて、本当に貴重なデータですから、各方面にこういうデータを使っていただければいいんじゃないかと思います。
 以上でございます。

〇下野委員長 ありがとうございます。
 ほかに委員の方いかがでしょうか。

〇津田委員 このアンケートの目的というのは、知事の思いが先にあって、三重県の高校生が選ぶ学部だとか学科がないと、それは高校生にとって非常に不幸だと。だから、三重県の高校生が県外へ出ないように確保していこうというところがあって、それでうまく導き出されたアンケートだなというふうに思っているんですが、先ほど、これから大学コンソーシアムのほうでじっくりと検討していくということでございますが、私、その意見の集約について、果たしてそれでいいのかなという部分が非常に強いんです。
 例えば、有名私大、国公立大学問わず、そういったところの分校を誘致するだとか、あるいは、ここには専門学校がないので、何回も言いますけれども、専門学校がないだとかした場合、県内の大学であれば、例えば早稲田とか慶応のそういう有名大学のサテライト校を持ってこようとした場合、これは県内の学生のニーズがあるので持ってこようとしても、彼らはやっぱり反対されると思うんです。例えば、外国語学部の希望者が多いのに県内ではそれをカバーできないと。そうしたら、海外の大学の支部を、海外の大学を三重県に誘致しようと。これも県内の大学コンソーシアムの方々は徹底的に反対されると思うんです。
 あるいは、秋田県では私大を公立化して非常に有名な成功した事例であると思うんですけれども、じゃ、失礼な話だけれども、そういう議論がこの中で始められるのかだとか、別で県内でもんでいかなあかんと思うんですけれども、ですので、やっぱり県内の大学の学長、10大学か知りませんけれども、入って、そこにこのアンケートを持っていって意見集約を進めていくということについては、私はどうなのかなと。非常にフリーな豊かな発想がそこで生まれないというか、海外の大学を持って来ようだとか、サテライト校を持って来ようだとか、公立化しようだとか、いろいろこれからあると思うんですけれども、ここのコンソーシアムのほうにこの意見の集約を一義的にお任せするということは余りよくないんではないかなというふうに思うんですが、それについてどう思われますか。

〇福永総括監 大学コンソーシアムはコンソーシアムでいろいろな取組を考えていますので、このアンケートを持っていって集約して、何か大学収容力をどう上げていくとか、そういう議論をコンソーシアムでやるわけではありません。大学収容力の向上というのは、今回の総合戦略にも検討していく旨書いてありますけれども、やっぱり今三重県はそういうキャパシティーが非常に低いですので、そこは検討していかなければならないと思っておりまして、それは三重県で検討するということで、別にそのコンソーシアムで検討するということにはなりません。意見を聞くことはあると思いますけれども、そこで決めるものではないと思っています。
 このアンケート結果は、各大学には共有して、各大学のほうで活用してもらいますけれども、何か全体でやるとしたら、合同で入学説明会をするとか、いろいろな合同の取組はありますけれども、何か誘致をしてくるとか、そういうことに関してコンソーシアムで意思決定をするとか、そういうことは考えていないところです。

〇津田委員 では、意見の集約についてはぜひともじっくりと考えていただいて、議論が進むと、やっぱり大学も生徒の分捕り合戦を激しくしているわけでございますので、その前に大きな方向性、重要な目指すべき方向性というのをしっかりと持って、大学コンソーシアムのほうに意見を投げかけるようなことをしていただきたいなというふうに思います。

〇中瀬古委員 最初に聞かせていただかないといけなかったんですが、申しわけありません。
 このもともとのアンケートですけれども、もちろん初めての調査ということで、これ集計をいろいろしていただいた一番最初の部分なんですが、有効回答数が3467組の回答率が63.7%と。私は、これを見せていただいて最初に聞かせていただいたときに、正直少ないと思ったんです。ここをどのように捉まえてみえるのかということをまず聞かせてください。

〇福永総括監 まず、これは高校の協力がなければできない調査でございまして、校長会のほうにお願いしまして、協力も得て、実行していただいたんですけれども、やっぱり高校によってすごく厳密にとっていただいたところと、少し仕事を振られたなという感のところとあったようで、大分差がありまして、押しなべてみるとこの回答率になっているということです。こちらからすると、高校に協力をお願いした立場ですので、やむない面もあるかなという感覚でございます。できればもう少しいただければと思っております。

〇中瀬古委員 お願いするほうですから、さっきおっしゃられたことはよくわかるんですけれども、でも、これはとてもこれからの三重県にとって非常に大事なものでありますので、そういうことの御説明もされていると思いますし、その熱意が本当に伝われば、協力は惜しまないというぐらいの形でしていただきたかったなという気がするんです。
 その中で、直接回収または郵送による回収ということがありました。どうしても郵送による回収もオーケーということになりますとなかなか、後でとかというようなことになってくると、少なくなってくるんじゃないのかというふうにちょっと思ったりします。
 子どもたちも親に、どんなものでもそうなんですけれども、プリント1つも、見ていないわというのもやっぱりありますし、こういうアンケートとかということになってくると、本当に学校の協力が必要なものでもありますし、ただ、ここのところはもうちょっと80%、90%、本当にそれぐらいの回答率になってきてもよかったんではないかということを強く思うんです。
 むらがあるというふうにおっしゃいましたので、高校の規模にもよるとも思いますけれども、むらがあって、かなりの高率もしくは100%に近いぐらいで出していただいているところもあると思いますので、不可能ではないということがはっきりそこでしてくると思うんです。ですので、せっかく、こんなにいいデータがこれだけでも出てきますから、もっといろいろなことをそういうところから知ろうと思うと、ここをちょっと上げていただく努力を申しわけありませんがしていただけると、これは全体にとって、高校にとっても、どこにとっても必要なことになると思いますので、そういうことをお願いしたいと思うんですが、初調査ですので、次回からそのあたりを考えていただければなというふうに思います。よろしくお願いいたします。

〇下野委員長 ありがとうございます。
 ほかに、委員の方いかがでしょうか。

〇山本(里)委員 進学の話、大学のあり方とか、学部のことなどが今大きく取り上げられておりましたけれども、ただ、時代の流れの状況の中で、大学、短大、あるいは専門学校、就職の形というのは動いてきていますよね。そんな中でも、就職、例えば地域の中で、大学は今すぐつくれといったってないところもあって、仕事もそうですけれども、高卒で就職ということについてはちょっとこの中では大きくは読み取れないもんですから、それでも、3割近くの子どもたちが就職かなというような、それは地域柄によっても大分、北のほうと南のほうとでも違うかもしれませんけれども、高校のこともちょっと考えていかないといけないと思うんです。
 ギャップですね。大学でもそうです、進学でもそうだけれども、就職をしたいけれども、地元におりたいけれども、その内容とのギャップということももちろん同じようにあるわけで、尾鷲高校に行ったときに、とても地元を大事に思っているけれども、なかなか就職に直結しない。あるいは、勉強しに行って、勉強して自分の技術を磨いたことは、戻っての就職には直結しないよねという悩みが現実に露呈したと思うんですけれども、今現在、地域柄いろいろありますけれども、特に南のほうであるとかで、就職の求人状況の中で地元の、尾鷲市の校長先生にはもちろん地元でもたくさんいろいろな仕事がありますよということをいろいろ教えてもいただいたんですが、実際問題、地元での就職の求人数というか、そういう数というのはどんなぐらいですか。私、自分が30年前、三重県立木本高校で教えていたときには40人のクラスで、男性の多いクラス、女性の多いクラスありますけれども、2人から多いところで5人が地元に残った。2人から5人。5人、多いほうでした。今もそんな状況なのかとか。就職を、例えばその当時の准看護師制度で出ていって、また、地元の病院に何年かたって戻ってきた方もあるんですけれども、大体そんなような数ではない、そのままが続いているんじゃないか。いまどんなもんなんでしょうか。就職でその地域におってくれるという状況の子どもたちの、これではちょっと、この思いもわからないんですけれども、就職の状況です。

〇福永総括監 詳細は教育委員会に確認しないとわからないところもありますので、また後ほど確認してきますが、今、求人は非常に多いです、景気のこともあって。各高校に聞くと、就職希望数よりもかなり来ていると。ただ、生徒の好みがありますので残してしまうところもあって、最後マッチングしていくとかなりの割合が、就職率はかなり100%に近づいていると思うんですけれども、そこで地元が多いのか、県外が多いのかは、非常に求人の数でどうなのかはちょっとわからないんですが、今、県内に就職している割合というのは9割近くいっているというふうに認識していまして、周辺、桑名市ですとか、伊賀市ですとか、ひょっとしたら近隣の県外、県境を越えて行っている可能性もあるんですけれども、9割ぐらいは県内に就職していると思っております。

〇山本(里)委員 またちょっとそういうことも、高校を出ての地元に定着するということもやっぱり考えていかなあかんわけで、出ていった子が帰ってくるのも大事ですけれども、そこら辺のところで、先ほどの、もちろん求人は増えてきているけれども北のほうと、例えば四日市市と熊野市の木本高校と尾鷲市とであれば、そこにある高校に求人が来る地元の求人の率、求人というのは物すごく違いがあると思うんです。それは、私はここ30年の中しかわからないけれども、ずっとすごく変動があるのか、やっぱりそのままなのかということがどうしてもその定着率に、県内のどこかに出るんやったら遠くでも同じだわとかそんなような、就職であっても、大学もそうだと思うんですけれどもあるので、やっぱりそこのところちょっと確認を。地元のもちろん、南部におったときには、もう地域が子どもたちが出るのが当たり前というイメージで、もう親も子どももというところが大きかったし、北のほうで進路指導をした、就職指導をした感覚でいくと、逆に言うと、家から通えないとかなわんという子が物すごく多いというふうな、状況が違うので、地域、地域で確保したいというか、根づいてほしい、おってほしいというところには、そこら辺のところで何がやっぱり、そうしたらその地域で何が必要なのかということを教育委員会にも調査もしていただいて、勉強せなあかんかなと私は思っております。

〇福永総括監 恐らく地域によって大分事情が違う部分もあって、東紀州なんかはかなり厳しい可能性もありますので、もう少し教育委員会に確認してまいりたいと思います。

〇下野委員長 ありがとうございます。
 ほかに委員の方いかがでしょうか。

                〔「なし」の声あり〕

〇下野委員長 私からもちょっと、済みませんが2点ほど。
 今回のアンケート結果は高校2年生の12月ということで聞いておりますけれども、逆に言えば、問8-2でも、高校2年生の12月といえばほぼ進路は決まっているよということでしたので、ということは、もうここに示されているところから方向転換するのは高校2年生の12月ではもう難しいと逆に私は捉えておりまして、それだからこのアンケートは確固たる数字だと思うんですけれども、方向を変えていくのであれば、高校1年生であったり、あるいは中学生になるかもわかりませんけれども、そこら辺の高校2年生で12月に行ったという趣旨を教えていただきたいと思います。
 もう一点は、これはすばらしいアンケート結果だと思っています。というのは、もう5ページから7ページにかけて大体三重県の弱い部分といいますか、そこはもう自分が勉強したい科目がここにないからだというのは大まかな部分だと思いますし、具体的に言うのであれば、外国語であったり、理学部系の農林水産系、ここがあれば県内定着という部分もあるんですが、2つ目の質問は、そこに向けてどういうふうにこのアンケートを生かしていくかというお考えを教えていただけないでしょうか。

〇福永総括監 まず最初の御質問ですけれども、高校2年生の12月で大体決まっているというこの意味は、大学進学なのか、短大進学なのか、就職なのか、その大まかなところが大体決まっているということでして、本当にどこを受けるのか、例えば、大学進学する子はどこの大学を受けるのか、県内大学なのか、県外を受けるのか、決めるのはもう少し先です。高校3年の例えば夏休み前の3者懇談あたりで大体決まってきますので、まだ、ここからはそういう具体的な行き先を決めるのは余裕があって、その辺は御了解ください。
 それと、高校2年生をターゲットにしたのは、高校1年ですとまだまだ進路意識は芽生えていなくて、なかなか真剣な形で記入していただけないかもしれません。高校3年になるともう決まっていますので、やはり高校2年が一番進路を考える、迷っている時期で、何を重視するかとか、確かなことがわかりますので、そういった意味で高校2年生をターゲットにしております。
 それから、2点目の理学部系統とかそういうところをどうするのかですけれども、基本的に、例えば、今ある大学が新しい学部をつくるにしても、こちらから働きかけるということはなかなかそう簡単ではございませんので、基本的にはこのデータをしっかり大学と共有していって、大学が検討する際の参考にしていただければと思っておりますし、今後とも、意見交換の場があれば、こういうのどうですかとかいうことはこちらから申し上げることもできますし、基本的には大学と意見交換するための一つのツールにしていければなと思うのが1つ。
 それから、先ほど申し上げたように、大学収容力の向上というのはこれからも我々としては研究していかなければならないところですので、何らかのそういう取組をするのであれば、ここに掲げられている学部に不足感があるというのは一定のエビデンスにはなるかなというふうには考えています。

〇下野委員長 ありがとうございます。
 貴重なアンケートですので、少しでもこれの結果を生かせるように県としても支援をしていただきたいとこのように思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、もう質問がないということですので、この辺で、高校生・保護者アンケートの集計結果についての調査を終了といたします。

                〔当局 退室〕

Ⅱ その他

〇下野委員長 次に、次回の委員会ですが、これまでの委員会での調査等を踏まえ、委員会からの提言等につながる項目案等について御協議いただくために、開催したいと存じます。委員会の開催日時につきましては、後刻、日程調整をさせていただきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。
 御協議いただく事項は以上でございますが、ほかに何かございませんか。

                〔「なし」の声あり〕

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

人口減少対策調査特別委員長     下野 幸助

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