三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成27年度 委員会会議録 > 平成27年6月23日 教育警察常任委員会 予算決算常任委員会教育警察分科会 会議録
教育警察常任委員会
予算決算常任委員会教育警察分科会
会 議 録
(開 会 中)
開催年月日 平成27年6月23日(火) 自 午前10時0分~至 午後1時32分
会 議 室 502委員会室
出 席 委 員 8名
委 員 長 小島 智子
副委員長 村林 聡
委 員 山本 里香
委 員 杉本 熊野
委 員 稲垣 昭義
委 員 津田 健児
委 員 日沖 正信
委 員 中森 博文
欠 席 委 員 なし
出席説明員
[警察本部]
本 部 長 大賀 眞一
警務部長 中道 一輔
生活安全部長 栃木 新一
刑事部長 濱口 昇
交通部長 永戸 吉朋
警備部長 西川 稔
警務部首席参事官 警務課長 堀 主邦
生活安全部首席参事官 生活安全企画課長 田中 健一
刑事部首席参事官 刑事企画課長 西本 茂人
交通部首席参事官 交通企画課長 伊藤 正孝
警備部首席参事官 警備企画課長 伊藤 正彦
生活安全部参事官 地域課長 伊野 隆久
刑事部参事官 組織犯罪対策課長 細川 光雄
総務課長 藤井 淳夫
会計課長 射場 重人
広聴広報課長 米倉 嗣人
交通規制課長 谷合 敏伯
警備第二課長 後藤 善信
サミット対策課長 西久保 陽
その他関係職員
委員会書記
議 事 課 主幹 西 典宏
企画法務課 主幹 中瀬 元浩
傍 聴 議 員 なし
県 政 記 者 なし
傍 聴 者 1名
議題及び協議事項
Ⅰ 分科会(警察本部関係)
1 議案の審査
(1)議案第98号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第1号)」(関係分)
Ⅱ 常任委員会(警察本部関係)
1 議案の審査
(1)議案第120号「財産の取得について」
2 所管事項の調査
(1)「平成27年版成果レポート(案)」について(関係分)
(2)犯罪情勢について
(3)交通事故の発生状況と抑止対策の推進について
(4)風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例の一部改正(案)に関する意見 募集について
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
〔執行部発言〕
〇大賀本部長 それでは、審査に先立ちまして一言発言をさせていただきます。主要国首脳会議、サミットが三重県の志摩市で開催されることを踏まえまして、先日の一般質問でもございましたけれども、主要国首脳会議に向けた取組方針についてお答えをいたしました。そこで昨日付でございますけれども、警備部にサミット対策課を設置しまして警備の万全に向けました推進体制を構築したところでございます。サミット対策課長は、前警備部警備対策監の西久保 陽でございます。今後も県警察が推進いたします警備諸対策につきまして引き続き御理解と御支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
Ⅰ 分科会(警察本部関係)
1 議案の審査
(1)議案第98号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第1号)」(関係分)
①当局から資料に基づき補充説明(大賀本部長)
②質疑 なし
③委員間討議 なし
④討論 なし
⑤採決 議案第98号 挙手(全員) 可決
2 委員間討議
(1)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
Ⅱ 常任委員会(警察本部関係)
1 議案の審査
(1)議案第120号「財産の取得について」
①当局から資料に基づき補充説明(大賀本部長)
②質疑
〇小島委員長 何か御質疑があればお願いいたします。
〇日沖委員 これは更新ということですけども、一回更新してからの耐用年数というのはどれぐらいで、どんなサイクルで更新していくものなんですか。参考に教えていただけませんか。
〇栃木部長 耐用年数的には特にないんですけども、今回、更新整備いたします旧のアナログ式のヘリコプターテレビシステムというのは平成4年度に整備されたものであるということで、20年近くになってまいりますと、部品が調達できないということになってまいりますので、大体10年以上になってきますと部品がそろわないというふうなことで考えていただければ結構かなと思います。
〇日沖委員 こういうものというのは定まった期限というのがあるんではなしに、そのときの機材の状況を見ながら、そのときに判断して随時ということになっているものなんですか。
〇栃木部長 若干の修理で使えるものであれば使ってきておるという状況でございます。ただ、今回ですと23年近くたってきておりますので、もう部品が調達できなかったということで、しばらく使用できない状態が昨年末ぐらいから続いておりまして、今回容認していただいて、整備するというところでございます。
〇日沖委員 結構です。
〇小島委員長 ほかに御質疑はございますか。
〔「なし」の声あり〕
〇小島委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。
③委員間討議 なし
④討論 なし
⑤採決 議案第120号 挙手(全員) 可決
2 所管事項の調査
(1)「平成27年版成果レポート(案)」について(関係分)
①当局から資料に基づき説明(中道部長)
②質問
〇小島委員長 それでは、今の説明に対しまして御意見等がありましたらお願いします。
〇山本委員 交番、駐在所のことについての記述が一部あると思います。有効な活用の仕方というか、そういうような形で載っておると思うんですけれども、ちょっとお伺いしたいのは、どんどん、まちの交番、駐在所が今まで統廃合されていく中で、本当に市民、県民の皆さんからは、安心のよりどころというか、そういう形で第一に考えてほしいという声がたくさんあるんですけれども、ここには「地域住民の利便性の向上を考慮し、」4ページなんですが、「建て替え整備を推進(駐在所3か所を建て替え)」というのが平成26年度に実施されたことで、27年度については、そのことの細かな記述はないわけですけれども、きっと計画的に利便性の高い安全・安心の運営をしていかれると思うんですが、方針として、やっぱり統廃合されてきているというのが不安を増しているし、片や、駐在しないけれども、建物だけが残っているというところが幾つかあると思うんです。その建物が残っていて、でも赤ランプがかつてはついていたら、ついているだけでも安心だという意見もあって、でも、ついていても本当に駐在していなかったら、かえって困るだろうとか、そういう矛盾点はあると思うんですけれども、いろんな地域の声の中でそこら辺の対策についての今後の方針、建てかえを3つ、平成26年度はして、27年度以降についての駐在所の考え方について、もう少し詳しく、統廃合、これからの運営、これ以上減らしていくのかとか、もう今のままで、でも皆さんの声はどうなのかとかいうことも含めてお考えをお聞かせいただきたい。
〇栃木部長 ただいまの御質問にお答えさせていただきます。
現時点におきましては、具体的に統廃合等の再編整備を計画している駐在所あるいは交番はございません。再編整備の考え方といたしましては、治安基盤を支える交番、駐在所がその機能を十分発揮するための体制強化、例えば夜間における犯罪が多発しておると。駐在勤務であれば、夜間は基本的に勤務時間ではございませんので、それを交番化することによって24時間365日、夜間も対応できるということで、交番化を進めてきたところではありますけれども、県内の治安情勢等々に鑑みながら、交番、駐在所の適正な設置、配置を図るものでございまして、今後、再編整備を必要と認めるような地域の方々の声、治安情勢や人口等の地域社会の実態に応じて、地元住民の方々の御理解を得ながら適正な再編整備を推進していきたいと考えております。
以上です。
〇山本委員 地元住民の方の声もお伺いしながらということで、その再編整備というのは、統合化なのか、拡大というか、整備というのが広げていくとかいろいろとれるわけなんですけれども、一時再編化がありまして、研究されて、どんどん縮小されたと思うんです。ただ、重点化されて、その重点のところでは、先ほど言われたような交番機能を大きくされて、それまでの駐在のところのあり方がいろいろと問題になったことがあると思うんですが、数年前に。今後、再編整備というのは、今よりも効率的に動かすということで進めていかれるという、効率なんだけども、広げるということはないんですか。
〇栃木部長 1つ整理する必要があろうかと思うんですけれども、駐在所、交番の建てかえというのは、計画的に進めていかなければならないというふうには考えております。ただ、再編整備に当たりましては、国家公安委員会規則におきまして、交番、駐在所の設置、配置の考え方というのが示されておりまして、国家公安委員会規則であります地域警察運営規則第15条におきまして、「交番又は駐在所は、昼夜の人口、世帯数、面積、行政区画及び事件又は事故の発生の状況等の治安情勢に応じ、警察署の管轄区域を分けて定める所管区ごとに置くものとする」と。交番は第2項でございますけども、「原則として都市部の地域に、駐在所は原則として都市部以外の地域に設けるものとする」というふうにしてございまして、この考え方に沿って今後検討なりしていきたいと考えております。
〇山本委員 これで最後にします。多分第15条もインターネットで引けば出てくると思うんですが、また資料でもいただきたいと思います。それと、それは全国的なというか、全体の考え方で、三重県として例えばある程度の数を設定して、構想というか、計画、一つの指標のようなものが、今まで再編してみえたときにあるのであれば、それをまたいただきたいと思います。
もう一つは、建物があって、人がみえなくて、そしてかつてはランプがついていたのをそのランプだけでもつけてくれということについては、考え方として、それは大変無謀なことだという考え方で消しているのか、それだけでもつけてくれ、ランプがついていれば少しでも抑止力になるからというふうな御意見がまちにはあるんですけれども、そのことについてちょっと説明していただいて、それはよくないんだよというのであれば、そのことをきっちりと県民に説明するにはどういうふうに説明されるか、教えていただきたいと思います。
〇栃木部長 御質問のイメージは、要するに廃止したところの施設に関してのお話になるんでしょうか。再編整備により統合され、廃止された施設につきましては、基本的に建物を壊してそこを更地にして、所有者あるいは個人の方、あるいは市、町に返還ということが基本となっております。
ただ、施設が新しいというふうなものもございますので、そういったものについては職員住宅に転換したり、地域の方に地域の防犯活動の拠点として使っていただいたりとか、所有者、市、町から地元の方々に無償で貸し付けたりというふうなことで施設を残すケースがございますので、基本的に、施設が残っているから赤色灯をつけるということについては、消極的な考え方ではおります。
〇山本委員 また個別の事案について御相談したいことがありますけれども、基本的には、閉鎖したということは、ランプをつけていると紛らわしいからとか、そういう意味合いで、それは、ついていれば県警の管理物ということになるわけですから、そういうこともあってということだというふうに基本は理解させていただきます。
〇小島委員長 ほかに御意見等はございますか。
〇杉本委員 3つほどあるんですけれども、1つ目は、チャイルドガーディアンの具体的な活動状況とか役割について確認させていただきたいと思います。
〇栃木部長 チャイルドガーディアンみえ推進事業ということで、昨年4月1日から実施いたしておりまして、県内8警察署と警察本部1人の9人のチャイルドガーディアンを配置いたしまして、当初は各警察署、県内の子どもの見守り活動をされとる学校、保護者、教育委員会、防犯ボランティア団体方に趣旨を説明いたしまして、1280を超える団体に説明したところ、その方らの賛同を得まして、18警察署におきまして全てネットワーク化が図られたというところでございまして、その方々とともに朝夕、見守り活動、パトロール活動を実施したりとか、地域安全マップの作成にかかわったりというふうな活動をこれまでやってまいりましたんですけれども、あと、昨年ですけれども、下校途中に子どもがランドセルを引っ張られて連れ去られそうになったという、危険、危害が及ぶ可能性の高い事案を認知いたしました際には、チャイルドガーディアンからそのネットワークを通じて、ボランティアの方に出ていただきまして、連日にわたって対応していただいた結果、その後は発生を見なかったというような事例が数件、県内でもこちらに報告が上がってきとるというところで、非常に子どもたちあるいは保護者の安心感の醸成には役に立っておると思うんですけど、今年度が2年目ということになりますので、できればこれを定着、広げていければなということで、今後に向けた取組について今、検討しているところです。
〇杉本委員 何か1つ事件というかが発生したときに、いろんな連携できる機関に情報を発信して、体制を整えていくという役割などもあるんでしょうか。といいますのは、先日、市内で起こった仮釈放中の男性が医療センターから逃走したという事件のときに、地元の学校で160名の地域の方が見守りとして出てくださったということがあって、かなりそういうところが進んできているなと思ったんですけれども、チャイルドガーディアンがそういったところでどんな役割を果たされているのかとか、今後そういったところの期待というのはどういうところにあるのか、具体的にどういうところをしていただけるのかなというふうに思ったものですから。いかがでしょうか。
〇栃木部長 先般の事案については、承知はいたしておりますけれども、その際にも、最初にそういう情報を把握したときにチャイルドガーディアンから傘下のネットワーク団体の方々に流しまして、この時間帯とか、この時間にこういうことでということで情報を提供し、出ていただける団体の方に出てくださいよというふうなコーディネート的な役割を実際、果たしていただいていまして、まとめ役なりコーディネートなりという役割を、先ほど具体的な事例を申し上げましたけども、そういったケースでも担っていただいておるというところです。
〇杉本委員 やっぱり専門的な情報も入ってくるので、どの範囲にどんな体制をというのは、こういう役割の方が見れるのかな、地域とネットワークがつながるというふうに思ったので、今後またいろいろなことが考えられると思うので、チャイルドガーディアンの役割は大事かなと、確認させてもらいました。
2つ目は、少年の居場所づくりなんですけれども、全国的にいろんな少年の事件が最近多発していて、本当に胸を痛めることが多いんですけれども、少年の居場所づくり、立ち直り支援で12回実施していると。でも「再犯者率が3割以上」、これは三重県の数字なんでしょうか。再犯者率が3割以上ということで、三重県では、全国的な朝日町の事件もありましたけれども、いろんな心配されるところもあると思うんですけれども、この12回の大学生を中心とする少年の居場所づくり、立ち直り支援というのは、どんな内容で、目に見える効果というのは難しいのかもしれないんですけれども、どんな効果が確認されているのかというあたりのところを、まず、そこを教えてください。
〇栃木部長 ただいまの立ち直り支援の件ですけれども、まあ言うたらこれは、三重県版コネクションズと呼んでおる、少年に手を差し伸べる立ち直り支援の活動として、少年の居場所づくりをやっておるわけですけれども、再犯者率がどうのこうのということがございますけども、少年非行の背景には、地域がこれまで担ってきた規範意識の醸成とか家庭等の教育機能の低下も相まって、少年が自分の居場所を学校とか家にも見出せない、あるいは疎外感を抱いているという現状がそういった犯罪を起こしてきとったというところもございまして、平成23年から全国警察挙げて非行少年を生まない社会づくりの取組をやってまいりました。そのうちの柱の一つということでございまして、少年の居場所づくりが12回ではどうかというふうなこともあろうかと思うんですけれども、平成23年3月から本年5月末現在までの取組ということで、この対象になってまいりますのは、過去に非行を犯すとか補導された少年で、今の環境とかから、また非行を犯すのではという少年を対象としておりまして、23年以降、本年5月末では215人、そういった少年が、連絡対象少年と呼んでおりますけれども、そのうちで保護者も一緒にということで同意を得た少年に対して支援対象少年ということで128人、現在までに選定いたしまして、これまでその128人の少年に対しまして2100回近い支援とか、相談とかで、実数として128人のうちの33人が改善して立ち直り、いわゆる就職したり、進学したりという兆候が認められましたし、残念ながら再非行に走った少年も23人ございます。本人あるいは保護者も転居するとか、打ち切りにしたいというふうなことで打ち切りとした少年が38人、現在も支援を継続しておる少年は34人ということで、これも目に見えての成果がなかなか、出る、出ないというのもわかりませんけれども、30%を超える再犯少年が全国でも三重県でもあるということですので、こういったところから取組を強化したいということと、もう1本の柱であります少年を見守る活動ということで、これは小さいころから規範意識を醸成していこうということで、学校とか教育委員会の協力も得ながら非行防止教室、幼稚園、小学校低学年、保護者も対象にした教室も同時にやっているところです。
〇杉本委員 12回は何の数字なのかなということと、もう一つは、三重県版コネクションズの流れということは、教育委員会との連携とか、何か他機関との連携があるのかどうかということと、「人材の育成」というのは、大学生の人材育成なのか、いろんな機関の人材育成なのか、警察署員の人材育成なのか、そのあたりを教えてください。
〇栃木部長 3点ほどになろうかと思うんですけど、まず他機関との連携ですけども、児童、生徒が通う学校というのは、当然教育委員会もあるんですけれども、保護観察所であるとか、そういう更生機関との連携というのが重要になってまいりますので、そういったところの連携は図っているところです。
続きまして、少年の居場所づくりの12回の中では伝統工芸の体験とか農業体験、スポーツ活動、料理体験、学習支援等々を学校、教育委員会、関係機関、少年警察ボランティア、大学生ボランティアとか保護司等のボランティアの方々と連携しながらやっておるところです。ただ、予算もございますので、12回になっていますけども、実際にそれ以外の学習支援等については、ここには含まれておりませんが、継続して行っております。
「人材の育成」に関しましては、大学生ボランティアの中からリーダー的なといいますか、そういったことを継続してやっていただける方を育てていくというのも一つの役割なのかなと考えております。
〇杉本委員 もう1点だけ。やっぱり背景にある家族への支援というところも課題に浮かび上がってくることがあると思うんですけれども、そういうときは多分、福祉とか、そういうところへはつなげられるんですか。
〇栃木部長 この活動の中心を担ってもらっている少年補導員を中心とする少年サポートセンターというのがございまして、個々の少年につきましては、市の福祉であったり、保健所であったり、医療機関であったり、個々の少年を対象としてどういうふうに今後健全育成を図っていくかというケース会議等々は随時開催するなど、連携も図っております。
〇杉本委員 冒頭申し上げたように、やっぱり全国的にすごく今クローズアップされている少年事件というのがすごく心配ですので、やっぱりこういったところの取組をぜひ強化していただけたらというふうに思っています。
あと1点だけ、最後に、ストーカーと配偶者からの暴力で、私は配偶者だけでなく家族、子どもとか、親子間の暴力というのもこの中に入れていただけたらなと思っているんですけれども、「一時避難に伴う支援」というのは書いてもらってあったんですけれども、駆け込み寺はどこかという発信は、どのようにされているのかなというのが気にかかっております。というのは、実は1件、私のところへ夜11時ぐらいにそういったところでの発信があって、女性だったので女性相談所へということで、私が電話をかけました。そうしたら、夜間であったので、それは命にかかわるところ、警察へという御回答だったんです。私が間に入っていたので、その方に合った対応は、明くる日、女性相談所にかけてくださいと。その晩、一晩の命が危険にさらされている状態ではなかったので、そういう対応をとらせてもらったんですけれども、警察ってやっぱり取り締まりというイメージがあって、保護してもらえるというイメージはないのかなと、私はそのとき思ったんです。でもやっぱり本当に命にかかわるところって、保護してもらうのは、私は警察やと思うんですね。ストーカー、配偶者暴力、家庭内暴力というあたりのところで、駆け込み寺は、警察だぞとか、ここだぞと。女性相談所だぞみたいな、そういう発信ってあるんですかね。というのは、やっぱり殺人とかは、不特定多数の殺人もありますけれど、その多くはやっぱり近親間、近親者の中での殺人が多いと思うからなんですね、現実としては。そのあたりはどうなんでしょうか。
〇栃木部長 そういったDV等に伴いまして、重大な事案に発展するというのが過去残念ながらありました中で、駆け込み寺的な要因というのは、今年に入りましてストーカー総合対策というのが国において制定されまして、各都道府県なりにそういった窓口を一本化したものを整備していくようにというふうなことがございまして、多分、県についてもそういった方向で検討されているんじゃないかなと、私がお答えするあれじゃないんですけれども、警察としては、11月12日から25日までやと思いますけれども、女性に対する暴力をなくす運動ということで、各種の暴力から女性を守る、全国でそういった運動を続けておるんですけども、その中でストーカー、DVの被害者は地元の警察署なりに相談に来てくださいというふうな周知をやってきておりますし、また随時、警察、交番、駐在所の便りというか、そういったものでも、相談窓口は警察の生活安全課ですよとかというふうなことで周知はさせていただいております。
ただ、警察で、今このストーカー、DVの基本的な考え方は、その被害者の保護が最優先であると。命にかかわるものであれば避難させるという考え方、同時に行為者側の検挙というのもあるんですけども、とにかく被害者とか親族の安全確保が第一であるという考え方に沿って、避難場所につきましても、友人とか、そういったところ、親族とか、どなたかみえませんかねという話でしておりましたんですけども、公費での旅館とかホテルの確保というのは、自己負担になる部分がございましたんで、平成27年度につきましては、そういったものを容認いただきまして、要するに、DVとかで定職を持っていないので、相手方の収入で生活しとった人ですとホテルに泊まるにも泊まれないというところもございましたので、そういう一時避難の宿泊費の補助も今年度からやれることになりましたし、続いて女性相談所というところへの、児童相談所もそうですけども、収容についても、平日でないととか、施設がいっぱいであるとかいうことがありますので、その間はそれで避難措置を確保しようということで取り組んでまいります。
〇杉本委員 時間的に余裕があるときの話ではなくて、相談事業はほかにもずっとありますよね、女性相談所なり市のとか、緊急に命の危険性を感じるときの緊急な避難をしたいときは、警察なんだけれども、警察は保護してもらうという感じが市民にはないんじゃないかなと思うので、命にかかわるような緊急な避難場所は警察だよという発信はないんですか、あるんですかということをお聞きしたんです。
〇栃木部長 一時的な駆け込みとして警察は当然だと思いますけども、保護する施設とかそういうものはございませんので、とりあえずホテルとかに、次の引き継いでいただく公的施設までつなぎということで、それは警察でやっております。それで今現在、県内の旅館、ホテルと協議をしまして、いつでも、夜間でも休日でも受け入れてくれるようにというふうなことで合意はできておりますけれども、そういった保護という形では警察でやりますということでございます。
〇杉本委員 そこは十分にやっていただくというのはわかっているんですよ。そこへ来るまでのここの発信をする必要はないんですかということを感じたんですけれども、そういうケースは。
〇小島委員長 身の危険を感じたら、何か命にかかわることがあれば、すぐに警察に連絡してくださいという周知は市民、県民に向かってされていますかという御質問だったのかなと思いますが、いかがでしょうか。
〇栃木部長 ホームページとか広報とかにおきましても、こういった被害に遭われた方は警察に相談してくださいということは、周知させていただいております。警察におきましても、これまで夫婦間であるとかストーカーであったりで、危険を感じたときは相談という形でしたけども、今はもう全てDV・ストーカー事案ということで捉えて重視しておりますので、年々件数も増えてきているというような背景もあるのかなということで、積極的に取り扱っているということです。
〇杉本委員 じゃ、要望させていただきますが、警察は取り締まるところとか、昔やったら幼い子に何か悪いことをしたら警察が来るよみたいに、怖いところというイメージも大事ですが、やっぱり守ってくれるところというか、命を守ってくれるところという発信を広報やら、いろんなところで今後ちょっと強化していただけたらと思うんですけれど、本部長に一言いただければと思いますが。
〇大賀本部長 確かにストーカーでありますとかDVだとかでいろんな悲惨な被害に遭った人が多くて、我々も取組を強化してきて、かなりの程度で相談件数も増えたりしていますので、困ったときには警察へ相談するんだ、警察へ行くんだということが大分浸透してきたかなと思ってはおるんですけれども、今、委員御指摘のようにまだまだそういうふうに思っていらっしゃらない方がおられるというんであれば、いろんな機会を通じて、何かあったらすぐ警察に来てくれ、相談してくれ、あるいは110番してくれといったことをしっかりアピールしてまいりたいと考えています。
〇杉本委員 以上です。
〇小島委員長 ほかに御意見がありましたら。
〇山本委員 終夜あいているのは警察ですので、たくさん相談を私どもに御紹介していただきまして、共産党へ行けと言うていただいておりますので、ありがとうございます。
委員長にお伺いしたいのですが、今、施策131では警察本部関係ということでしておりますけれども、警察本部関係ということになると、例えば施策132の部分ですけれども、交通安全的な整備のところの状況というのは、ここにも警察本部というのがあるんですが、この委員会別の資料にはなくて、これは県土整備部かな、何かでされている部分なんだと思うんです。この部分はもうここでは扱わない、警察本部関係の部分の記述がここにもあるんですけれども、それはどうなのか教えてください。
〇小島委員長 施策では主担当というのがありまして、その主担当でもって話し合うということで、委員長会議の中でも確認させていただいて進めておりますので、この交通安全のまちづくり等に関しては環境生活部の所管になっていますから、環境生活部がそれぞれやりとりをするということで、その委員会の中での話し合いでお願いしています。
〇山本委員 そうしますと、環境生活部の関連のところで、この部分については県警が行ってされたりするということになるんですか。
〇小島委員長 環境生活部の中にも交通安全についてお答えいただける方がいらっしゃいますので、その中でやりとりをしますし、県警等で数値等が必要であれば、部外ですけれども、そこから求めてやりとりをしていただくということになろうかと思います。
〇山本委員 そうしますと、ここの場所では、例えば横断歩道の整備であるとか、そういうことについては、この成果レポートのこのパート部分でということでは扱えないということですか、それとも、県警の仕事全般という方で成果レポートの施策131ではないけれども、ここでお話を伺うことができるというのか。
〇小島委員長 成果レポート以外の、その他のところでやりとりをしていただければというふうに思います。申しわけないんですが、所管についてはそれぞれ分けておりますので、委員におかれましては御理解いただきたいと思います。よろしいですか。
〇山本委員 わかりました。
〇小島委員長 そのほか御意見等はございますでしょうか。
〇津田委員 私も交番の件なんですけども、部長が言われるように駐在所だとか派出所を統合していって、そこでスケールメリットが生まれて、24時間体制でパトロールだとか、交番に行ったら、おっていただく方の時間が増えますよということで、結構あちこちと統合していって、交番をつくったと思うんですけども、最近になって交番に配置される警察官の数がちょっと少なくなっているのかな、というのは私の近くの交番だけかもしれませんけれども、人数的にはどうなっているんですか。
〇栃木部長 基本的に交番は交代制勤務の者により運営されておるんですけれども、その場合、1当務2人以上ですと6人以上を配置しておるところの交番、これを原則交番と呼んでおりまして、5人とかいうふうなことになりますと、2人、2人、1人ということで、1人になるケースもあるんですけれども、そのときでもほかの交番と合区して当直体制を確保したりと。あと、そこの交番に夜間、人がいなければ、本署のパトカーとか隣接する交番の者がそのあたりを重点的に警戒するというふうな夜間の体制をとりますし、昼間につきましては、交番相談員を配置しておりまして、警察官が現場へ行ってどなたもおらんというときには交番相談員が来訪者に対応しとるということで、減らしとるということではございません。
〇大賀本部長 基本的にここ数年、交番の定員を減らしたということはございません。平成13年、10年以上前になるんですけど、その当時に、全国的にも空き交番解消だとかいうこともございまして、増員されています。当県においても、100人余り交番の定員を増員したということがございまして、ここ数年交番の定員を減らしたということはございません。ただ、いろんな事案があって外へ出ていたりでありますとか、例えば当該警察署で何らかの大きな事案があったときには、その当該の大きな事案の捜査のために、交番から人を引き揚げて捜査に当たるといったこともございますので、委員御指摘のように必ずいるということになっていない場合もあるかと思いますけど、定員自体としてはここ数年減らしておりません。
〇津田委員 私の地元の四郷交番ですけども、かつて8人ぐらいの体制だったんですが、今は6人ぐらいで、隣の内部地区は今4人ぐらいだということを聞いておりまして、最近になって交番の人員を減らしたのかなというふうに思っていました。全体的な交番の人員は減らしていないということで理解させていただきたいと思いますが、ただ、山本委員がおっしゃったように、貴重な警察官なので有効的に配置していただきたいなと思うんですが、市民、地元の方から見れば、交番へ行ったけどもおらんだとか、ライトの問題もありましたけども、実際問題どうかはわかりませんが、やっぱり体感治安的に、ちょっと不安だとか増やしてほしいだとか、そういった気持ちもありますので、警察官が減ったときに地元に対する説明もなかったようなので、体感治安が悪くなるということにならないように、もし人員の変更がありましたら、事前に地元に丁寧に説明をしていただければなというふうに思います。
もう一つ、今年度の取組の中で、防犯カメラを積極的にということで、県警がということにはならないとは思うんですけども、市町の協力をいただきながらということになろうかと思いますが、10年ぐらい前に稲垣議員が一般質問で何か言われていた覚えがあるんですけれども、四日市に県警が設置した防犯カメラなんですが、今はきちっと修繕されて回っているんですかね。
〇栃木部長 委員がおっしゃるのは、平成16年くらいから四日市をはじめとして整備してきたスーパー防犯灯あるいはミニスーパー防犯灯ということだと思うんですけれども、10年以上たってきていまして、WindowsXPのシステムの基本ソフトのサービス期間が終了しておったりとか、とまっておるものを改修しとったら、それこそすごい、もう一遍、一からソフトを組み立てんならんとかいう状況もございまして、現在、そのスーパー防犯灯、ミニスーパー防犯灯の後継機種ということで、街頭緊急警報装置を県内の桑名、四日市北、四日市南、鈴鹿、津、松阪、伊勢警察署管内にこれまでに76基整備してまいりました。今後、防犯カメラ等の整備についても必要なところへ設置していきたいと。ただ、すみ分けといたしまして、通学路等の公共空間につきましては自治体であるとか、自治会、商店街あたりにも設置していただくということで、今回、津駅周辺に警察が設置する街頭防犯カメラについては、モデル事業として、それを促進して、それから広がっていければなというふうに考えております。
〇津田委員 ということは、壊れたままそのままになっていると。機能していないまま、そのままになっとるというところが幾つかあるということでいいんですか。
〇栃木部長 そうです。
〇津田委員 生活安全部長が言われていたように、防犯カメラって非常に大事で、捜査する上で非常に貴重だということを市や県にも訴え、自治会や商店街の方々に訴えていくので、訴えている当の本人、警察が持つ防犯灯が機能していないとなると説得力に欠ける部分があるので、本当に、壊れたままでも、ここは治安もよく、改善してきたし、必要ないというんだったらいいですけれども、やっぱりそういった部分については、きちっと対応していただいたほうがいいんではないかなというふうに思いますけれども。
〇栃木部長 ええ。そういったことを放置できないということで、今後、防犯カメラを設置していくという考え方ですので、放置するということじゃなくて、今言ったようにサービス期間が終了していますし、機器がその部品を調達できないという現実的な課題がございましたので、今後転換していくという考え方ですので、御理解いただければと思います。
〇津田委員 多分、理解はしづらいと思うので、今、立派に立っているスーパー防犯灯なのかミニスーパー防犯灯なのかわからないんですけども、撤去するなり、置いとくだけで意義があるんだったら置いていたほうがいいのかもしれませんけれども、そういったところはきちっと対応されたほうがいいんではないかなと思います。
〇大賀本部長 津田委員がおっしゃっている具体的な場所を私はちょっと承知していませんけど、確かに動いていない緊急警報装置が残っているところがございます。これを撤去するにも費用がかかるもんですから、今回の防犯カメラの設置に伴って、津市内であればそれと交換する、あるいは必要性がないところは、撤去するといったことを進めてまいる所存であります。おっしゃる趣旨はよくわかりますので、必要性のないところは撤去していきたいと考えています。
〇津田委員 わかりました。
〇小島委員長 ほかに御意見はございませんか。
〇中森委員 サミット対策について、新たに組織を充実していただきました。成果レポートという形で表現はしにくいんだと思うので、現状では余り触れられていないのは当然だと思うんですけれども、平成26年度では推進のために、県を挙げて取り組んでいくところが事実ですし、県民を挙げて警察本部と連携を深めながら、現状進めてきたというふうに理解しておりますし、国のほうでは治安とか条件、また三重県警の今までの実績が評価されたというふうに私は理解しとるんですけれども、そういう意味からも、それに対する27年度の取組方針の中では、何らの形で触れるべきではないかなというのが1点です。
その上で、具体的にテロ対策とかサイバー対策については、国のほうでのしっかりとした法整備が必要だというふうに思っております。しかし、ローカル的には、それぞれの都道府県条例、地域性を加味した条例によっていろんな対策を講じているのが一般的です。例えば危険ドラッグにしろ、ドローン対策にしろ、いろんなことが、都市部ではこういうような条例が必要、三重県ではさすがにそこまでは必要ないというのが実態だというふうに思っております。しかし、サミットを受け入れると決定した以上は、多くの方々が来県されて、世界各国から来られるということも事実でございますし、国際的に三重県で安全で安心できるような報道活動や取材活動、いろんなことが、多くの方々が来られますし、国内からも三重県にいろいろ入ってくるのは事実です。そうすると、ややもすると、三重県には条例がないから、その対策には後から気づくとか、現行法で何とか対処し切れない部分がもしかしたらあると、これは大変なことになりますので、これは東京都であるような都市部での条例を参考にしながら、三重県にもこの際、必要なものがあるかないかを見直しというか、チェックして、場合によっては本年度中に条例整備をしながらも、来年のために備えるというか、対策を講じる、またチェックしておくことが必要ではないかなと、このように思うんですが、いかがでしょう。
〇西川部長 委員御質問の関係につきましては、条例整備等をしっかりとやれということでよろしいでしょうか。
〇中森委員 それは必要に応じて条例整備が必要なものもあるかもわかりませんし、現状の条例の範囲内で都市部とか、国際的な、平成28年度に一時的にではあれ、大きく三重県の様子が変わるわけですので、予期せぬ事態が発生することも心配されるんです、そういうことを事前にチェックしておく必要があるんではないかなというふうに思うんです。例えばという例では、警察本部かどうか、所管はわかりませんけれども、例えばドローンなどの対応については、どの部署かわかりませんけども、いろんな条例が必要かなと。それとか、危険ドラッグにしても、固定の危険ドラッグかどうかがわからないというのが一般的ですので、包括的にきちっと対処できるとか、やはり予期せぬものが入ってきたりでの未然防止をするためには、臨機の対応というか、危機管理をしとく、事前調査だけでもしておくべきではないかなと。条例改正に至るかどうかというのは後の話でございまして、もろもろの不安を払拭する必要があるんではないかなというふうに思っているんです。そのためにも、どういう表現かはわかりませんけども、万全を期するとか、いろんなことを警察本部としてもこの1年かけて事前チェックするとか、そのような意思表明だけでもしておく必要があるんではないかなと。こういうことです。
〇西川部長 先般の議会でも本部長のほうからサミットの絡みについて、基本的な考え方とかそういったことで答弁をさせていただいておりますけども、やはりサミットになれば各国首脳等の身辺の安全確保、これが第一、それと、会議の円滑な進行に支障が生じることのないように、身辺警護をはじめ会場及びその周辺における警戒警備等の警備諸対策を地域住民、県民の御理解と協力を得ながら的確に推進して、警備の万全を期していきたいというふうに考えております。
また、先ほど委員がおっしゃいましたが、一つの例としてドローン対策等もあります。今、本当にどういったことが起きるかわからないというのが警備情勢になっておりますので、そういうようなものについても現在、国会のほうでは、政府公館であるとか外国公館等の上空で小型無人機の飛行を禁止する法律が衆議院のほうに議員立法で提出されておるということも承知しております。それからまた、三重県のほうでも今後サミット会場の上空では飛ばせないような条例をつくるという考えがあるということも承知しておりますので、まず警察としては、そういう条例もさることながら、こういったような新しい事案については、そういったことを起こさせないための対策、これをしっかりとやっていきたいということです。まず、ドローンにつきましては、例えば飛ばさせないと。飛ばさせてしまったらとめることはできませんので、飛ばさせないということが第一であるというふうに考えておりますので、重点的に周辺における警戒を強化して、不審な人物等の発見等に努めていきたいと、このように考えております。
〇大賀本部長 中森委員から御質問のありました危険ドラッグについては、県の担当部局のほうで条例を制定するべく、検討が進んでおると承知しています。また、ドローン対策につきましても、知事はたしか何らかの機会に条例が必要ではないかといったことも発言されていたと思いますので、警察としても、県の担当部門とは連携をとって進めていきたいと思います。
それから、平成27年度の取組というところで、成果レポートのほうに書き込んだらどうかという御趣旨かと思うんですけれども、これ自体はそもそも、みえ県民力ビジョンで設けた目標に沿ってのいろんな取組という部分もございますので、急遽出てきたサミット対策等について入れるべきかどうかというのは全体の統一性といったこともあろうかと思いますので、その点については県の担当部局とも相談させてもらいたいと思います。
〇中森委員 ありがとうございます、よろしくお願いしたいので。1点だけ、蛇足かもわかりませんけども、よくあることは、例えば大きな照明が新たに必要なところへ大きなものを立てるとか、アンテナを立てるとか、そういうのが発生した場合、そこが国立公園内ということなんですね。それは普通、できないんですよ。そういうことがよくあるんですわ。簡単に思ってもできないです。そういうことは別の法律が結構制限しておりまして、木を1本切るだけでも許可が要るんですよね。危機管理的には木の1本や2本やを切るのもやむを得ないと思うんです、危機管理的というんか、対処する場合は。でも別の法律があったりするので、そういうことはやはりそのことも踏まえた上で万全を期すべきかなというふうに、これはまあ、蛇足ですけども、御参考にしていただければなと。
ほかにもあるかもわかりませんね。例えばちょっと海の中へ行くと、これは漁業協同組合が管理していますので、警察は入ったらあきませんよとか。船を1そうつけるだけでも、港へつけるのにはいろいろな別のルールがあったりするんですわ。その辺を、いろいろと地域の方々と御相談いただいて、もちろん県民全てが協力してくれるとは思いますけれども、やはりそういうのは石橋をたたくというんですか、いろいろと十分にチェックしておく必要があるんかなというふうに思ったりしまして、余計なことですけども、御参考にしていただければと思います。
以上です。
〇小島委員長 ほかに御意見はありますでしょうか。
〇日沖委員 この平成27年版成果レポート(案)に書かれております取組内容とか課題、検証なんかを踏まえながら、3ページから4ページにかけた活動指標について幾つかお聞きさせていただきたいんですが、まず13102の凶悪犯の検挙率で、27年度の目標値は、ずっと何年か続けて80.0%ということでございますんで、80%ということにおいていただいてあるんですけれども、平成25年度から26年度にかけては、御説明があるように、実績値が86.7%ということで、飛躍的に伸びて成果を上げていただいていますよね。これは素直にお取り組みいただいた結果やということで評価もさせていただきたいと思うんですけれども、ただ、ここまで来たのに何で平成27年度の目標はそのままの80.0%なんやろなということが残ってしまうんですが、26年度が86.7%というのは、ふだんの努力を超えた何か、一時的なことがあって、たまたま86.7%と飛躍的に伸びたという判断なんか、しっかりと毎年毎年努力を重ねてここまで来られたんであれば、目標値をもうちょっとこれからは上げようかなという考えもあるんじゃないかなと思うもんですから、ここで改めて聞かせていただきたいというふうに思います。
それと、その次の13102の目標項目、主な侵入犯罪の検挙人員ですけれども、これもなかなか厳しいようなことも書いていただいていまして、侵入犯罪については「迅速・的確な初動捜査や客観証拠を重視した捜査を徹底し、検挙につなげていく必要があります。」というふうに今後の課題としても書いていただいてございますが、ただ、私の想像なんですけども、これは190人ほどでずっと続いてますよね、こういう現状の中で、目標もこのままなんかなとは思うんですけれども、侵入犯罪の検挙というのは、今の三重県警の体制の中では、やっぱり人員的なものもあるでしょうし、各警察署の体制的なものもあるでしょうし、これについてはなかなか、こんなところが限度ということもあるんですかねというふうなことも感じたりもするもんで、ちょっとその辺、この背景にあるもの、190人前後の数字でずっと来ておるということは、何か限度があるんじゃないんかなというふうなところもあって、この辺の背景をお聞きしたいと思います。
もう一つ、1つ飛びますけど、13104の犯罪被害者等支援の理解者数のところですけれども、理解者数3500人の目標で、平成26年度は25年度の3314人から倍以上の7309人になって、大変な成果ということになっておりますけれども、これもここまで来とるのに、次の27年度も3500人のままの目標の置き方はどうなんでしょうかということを聞きたいんです。ただ、これのこの説明を見せていただくと、5ページの⑦のところに書いてありますけれども、命の大切さを学ぶ教室に7500人が見えて、そのアンケートの結果、こうでしたということで、それをもとに理解者数が7309人になっているんかなというふうに捉えさせてもらうんですけれども、そうであれば、その年、その年の参加者数が多ければ、この事業の実績値が多くなっていくだけのもんであって、この指標のつくり方というのはどういうもんなんかいなというふうにちょっと疑問に思わせていただくんですけれども、恐らく命を大切にしなければならないとは思いませんとか、被害者の遺族の人たちは大変な思いをしているとは思いませんというような人は、ほとんど教室に来られた方にはないと思うんで、そのときの参加者数が多ければ、もうそのまんま、これはパーセンテージでも違いますし、いいアンケートを出していただいた方の人数ですので、それが実績値になるんであれば、この置き方というのはどうかなと思うんで、一遍これは、私が捉えさせていただいたそのままのことがあらわれているんであれば、考え直していただくべきじゃないかなと。人数なら人数で、とにかく教室に寄っていただける、関心を持って参加していただく人数を目標にしていくなり、何かこれは考えていただくべきじゃないかなと。質問、聞かせていただくことをわかっていただけるかどうかわかりませんけど、一遍お聞きいたしたいというふうに思います。
もう一つだけ、ちょっとこれは活動指標から外れますけれども、今、中森委員のほうからサミットに関して、いろいろお取組に対する姿勢なり何かを表明していくべきじゃないかというお話がございました。でもこれは成果レポートでございますんで、それに対して今起こってきたことをどうこうというところがあるんでという返答もございましたけれども、ただ、これまであんまり記述されていないんですけれども、テロ対策は警察のほうでもこれまでしっかり取り組んできていただいていますよね。例えば四日市港なんかで関係機関と一体となって、今国際的にテロというものが大変深刻な問題になってきておるんで、県としても水際でそういうものを防ぐというような訓練とかもしていただいていますので、そういうものの取り組んでこられたこととか、今後に残された課題とかいうものが記述されていないんで、そういうところはどうなんかな、大変アピールしていただいているところもあるんで、テロ対策について、そういうものも成果レポートの中で反映させていったらどうなんかいなというふうには思わせていただくんですが、以上、4点ほどあったかと思うんですけど、お願いします。
〇大賀本部長 私のほうからは、目標値の設定について答弁させていただきます。
目標値につきましては、みえ県民力ビジョンの行動計画をつくったときに、平成23年度の現状値をもとに今後4年間でどの程度の水準まで持っていくかということを考えて設定したものと承知しております。基本的に目標値については原則変更しないということとされておりますので、今年度もこの形でいきました。
他方、27年度でとりあえずの4年間が終わりますので、来年度以降、みえ県民力ビジョンをさらに進めていくためにどうするか、あるいは目標の設定の仕方をどうするかというのは、今後検討していかなければならないと思っております。
今御指摘のあった活動指標のとり方とか、数字の目標の上げ方についても、今後、新たな4年間の行動計画をつくるのに合わせて見直すべきは見直していきたいと、このように考えています。
それから、最後のテロ対策について書き込むべきではないかという点につきましては、先ほどの中森委員に対する答弁とも重複しますけれど、行動計画に基づくいろんな取組の結果と課題といった面もございますので、これに載せるのがどうかということも含めまして、県当局とも相談してまいりたいと考えております。
〇日沖委員 そうですね、目標値というのは、もう固まっとるということなんで。その前提があるのに、ちょっと頭の中でうっかりしてごめんなさい。
私が申し上げたことは、感じていただくことができたんかなというふうに思いますので、また次の行動計画について反映させていただければなと思うんですけれども、反映させていただくということで、そうなるかどうかは別として、一遍検討いただくということで、今私が御指摘させていただいた部分は捉えさせていただいてよろしいんですかということと、1つお答えいただけていないかなと思うんですけども、13102の主な侵入犯罪の検挙人員がずっと190人ほどで来とるというのは、今の人員とか体制の中では、侵入犯罪の検挙というのにある程度限界があるからなんでしょうかねということをちょっとお聞きしたかったんで、その辺の背景はどうですか。それだけお願いします。
〇大賀本部長 目標値については、最終的にどうなるかは現段階では申し上げられませんけど、いろんな観点で見直しをして、なるべく適切なものが目標値として掲げられるように検討してまいりたいと考えております。
それから、侵入犯罪の検挙人員につきましては、今おっしゃるように、犯罪捜査として相手方のいろんな状況の変化、否認事件が多くなったでありますとか、そういった面もあってなかなか難しくなっているところが事実でございます。
さらに一方で、侵入犯罪の認知件数が減っておるといった面があることも、また一つの要因であろうとは思いますけれど、他方で、侵入犯罪の検挙率が100%ではございませんので、まだまだ努力をする余地はあろうかと思います。引き続きしっかりいろんな手法、科学的な捜査も加えてこの努力をしてまいりたいと考えております。
〇日沖委員 わかりました。結構です。
〇小島委員長 そのほか、よろしいでしょうか。
〔「なし」の声あり〕
〇小島委員長 それでは、ただいま頂戴しました御意見の取りまとめにつきましては、後ほどの委員協議で御協議いただきたいと思います。
また、執行部におかれましては、本委員会で取りまとめた意見の回答を後日御報告願いたいと思っております。
(2)犯罪情勢について
(3)交通事故の発生状況と抑止対策の推進について
(4)風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例の一部改正(案)に関する意見募集について
①当局から資料に基づき説明(濱口部長、永戸部長、栃木部長)
②質問
〇小島委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。
〇稲垣委員 先ほどの御説明いただいた改正風営法に基づいて条例を改正するというか、法が改正されたことによる条例改正ですけれども、この機会にといったら、これができるかどうかはちょっとわからないんですが、四日市市の諏訪の町なかとかの客引きというのはかなりすごくて、いろんな形で県の迷惑防止条例が対応の根拠になって対応していただいているとは思うんですけど、なかなかその状況が改善していかないというのもあって、四日市市としては客引き行為の防止の条例を市で独自に設定しようとかいろんな動きがある中で、これがあるから対応できているというものではなかなかないのかなというふうに思っていまして、例えばこの風営法の改正に伴う条例改正の中で、今御説明があったように特定遊興飲食店の営業の地域を限定するとか、いろんな条例で定めてもらう中に、その飲食店の客引きを禁止するとか、そういうことも定めることというのはできないのかなというのを、今、説明を聞きながらちょっと思ったんですが、そういうことは可能ですか、検討の範囲として。
〇栃木部長 ただいま委員御指摘の点につきましては、警察におきましても、四日市市が現在、条例制定に向けて進んでおるというふうに、我々も助言なり協力させていただいて、近々上程されるという動きを聞いています。そういった実態を、地元の方の声もあるということで、我々も承知しておりますので、この改正に合わせて盛り込むかどうかにつきましては、今回条例改正することになりますので、それも検討の一つとさせていただければと思っております。
あわせまして、客引きの行為につきましては、県警といたしましても、四日市南警察署を中心に、諏訪クリーン作戦というふうな形で、そういった行為がこれ以上悪くならないようにということで取り組んでいるところでございます。
〇稲垣委員 迷惑防止条例があって、それで対応いただいていますし、諏訪の交番もかなり努力いただいておるとは思ってますが、ただ、毎晩のように、声をかけなくても、立っているだけでも結構威圧になっていたり、かなりの人数、もちろん店の気持ちもわからないでもないんですが、一人でも多くの方に来ていただきたいという思いからなんでしょうけど、それが四日市の客引きはちょっとひどいよねというようなうわさになっていくというのも、まちのイメージとしてもやっぱりマイナスになっていくと思っていまして、そのことがあって、対応を一生懸命していただいているけど、なかなか改善していかないということを考えると、この条例があるからもう大丈夫なんだということじゃなくて、いろんな条例の中でそのことについて厳しく見ていくんだという姿勢を示すことというのが大事かなと思っていまして、特に今回、先ほども検討いただけるということでしたんで、この条例改正を法改正に伴うもののみで終わらせるんではなくて、今あるその課題、客引きが四日市で結構ひどいという状況も加味いただいて、何とかそれも検討していただいて、条例の中に書き込んでいただきたいなということでお願いしたいと思います。
以上です。
〇小島委員長 確認させていただきたいんですが、先ほど稲垣委員が言われたことを含めて、パブリックコメントを求めるのは、ここに書いてある2点だと思いますけれども、11月にきちっとしたものが上程されてくる中で、先ほど言われた検討云々というところも反映されてくるという理解でよろしいですか。
〇大賀本部長 まず、パブリックコメントを求める部分というので、現在考えているのは主としてこの2点でございます。ただ、具体的な案につきましては、まだ政令ができておりませんので、その基準を見ながらこれから作成するということでございます。その過程で今御説明したこの2点以外、パブリックコメントにかける部分が出てくる可能性もございます。
それから、今、稲垣委員がおっしゃいました客引きの規制につきましては、当該条例自体は風俗営業等の規制と業務の適正化ということでございましたので、客引きをしている業種が風俗営業等の当該条例の対象でなければ、そもそもこの条例で規制するということがなかなか困難な面もあろうかと思います。だからそういう場合には一般的な迷惑防止条例で規制されているという面があるんだろうと思いますので、この条例で規制が可能かどうかも含めてちょっとそこは検討させていただきたいと思います。もしかすると、この条例で規制することが法制上、ちょっとおかしいという可能性もあると思います。
〇稲垣委員 今、本部長から言っていただいたように、当然、法制上おかしいということを条例でできないのはわかるんです。ただ、条例というのは、法を超えてはできないですけれども、その範囲内なら条例で定めることは当然できると思っていまして。先ほどの話の中で、県迷惑防止条例があるのはもうわかっているんです。これで一生懸命やっていただいているのはわかっているんですけど、なかなか改善していかない部分もあって、これはこれとして当然根拠になるんですけど、それがあるからもういいんだということではなくて、これは多分全体にかかることですけれども、例えば特定遊興飲食店という午前0時から6時まで営業している店は客引きはしてはいけませんよということはかけられるわけですよね。恐らくこれから定める条例では地域とかを決めていくわけですから、その中でその店の条件として客引き行為を禁止するということは、ここで定めるところの店についてだけでも規定すれば、当然このことを使ってほかの店が客引きをしていることを取り締まることはできないですけれども、この店に関しては取り締まれるわけであるわけですから、限られたものであったとしても、そこにもきっちりとかけていくということが大事かなというふうに思っていまして、その法の範囲内でしっかり一度御検討いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
〇大賀本部長 検討はさせていただきます。ただ、検討もしない前に否定的なことを言うのはちょっと申しわけないんですけれど、まさにほかのものが規制されていないときに、これだけ規制するという形になることが全体の法制度の中で適切かどうかといったこともございますし、そこはよく検討させていただきたいと、このように考えています。
〇小島委員長 ほかに御質問等はございませんか。
〇山本委員 8ページに、交通事故の発生状況などを御報告いただきまして、5月末現在ということで、いつも心配している交通死亡事故の特徴ということで4つ挙げていただいてあります。その中でよくある歩行中、自転車乗車中ということでの死者が全体の4割を占めるということなんですが、1カ月ぐらいになりますけれども、自転車の乗車に関してのいろいろ細かな規制が拡大して、取り締まりというか、いろいろ指導をし始めていただいて、それはここには反映していないと思うんですけれども、そういうような中でちょっと滑り出したところで、どんなような状況があるのかというのを、いろんな指導に入っていただいていると思うんですが、そんなことが当初としてありましたら、何か、傾向というか、問題点とか、こんなことだよということがありましたら御報告いただきたいと思います。
〇永戸部長 質問の確認ですけれども、いわゆる6月1日以降、自転車運転者講習制度が導入されてからの自転車運転者に対する警告の状況とか、そういう状況を説明させていただいたらいいんでしょうか。
〇山本委員 数で何かってまとめは、まだ、それこそ6月に始まってからですけれども、現場でそういう状況で指導されて、特徴というか、何か、そのことについて、県警の中で、部署の中でこうだな、ああだなという声が出ているようなこと、いろいろ、注意をされたとか、そんな話が周りではあるわけなんですけれども、滑り出しのところでの初めの皆さんの、何か出てきていることがあったらということですけれども。
〇永戸部長 結論から言わせていただければ、今のところ特に私のほうに、こういった現場での問題とかいろんな課題が上がっている状況ではございません。この後、いろいろな指導、警告等をしていく中で、やはり教育の仕方であるとか、そういう、自転車ルールの徹底の方法等について、いろんな課題等が出てくる可能性はありますので、そういうことにどのような対応をしていくのか、その辺は考えていく必要も出てくるのかなというように今のところは考えております。
〇山本委員 期間がまだ始まったばかりで、いろいろお話を伺っていると、笑い話のようなこともあります。そんな中で、有効に、本当に一生懸命やってみえる、というのは私が聞いた笑い話のようなことが取り締まられている方のことがあるんですけれども、またしばらくたったらまとめていただいたことを御報告もいただきたいと思います。
〇永戸部長 また、ひと月、ふた月という経過、結果を見て、報告させていただけるようなものが出てくれば報告させていただきたいと思います。
〇小島委員長 よろしくお願いいたします。
ほかに御質問はございませんか。
〇日沖委員 私も交通事故の発生状況と抑止対策の推進の資料4のところでお聞かせいただきたいんですけれども、依然高齢者の事故が多い、特に死亡事故についても高い割合で高齢者の方々が犠牲になられることが多いということを報告いただいているわけなんですが、シルバーリーダーという高齢者の、名前が違ったらごめんなさい。何か、啓発する役割を育成するようなことでありませんでしたっけ、これまで。
〇永戸部長 警察でそこには携わっておりません。基本的に県の環境生活部のほうで事業としてやっているというように私は承知しております。
〇日沖委員 ここでお聞きしてもそれはお答えいただけることではないですか。
〇永戸部長 はい。
〇日沖委員 じゃ、また別の場所でお聞きしたいというふうに思います。
それと、今、山本委員から自転車の取り締まりに対するお問いかけがございましたけども、自転車の事故が大変増えてきて、徹底するようになってきたんですけども、正直、地域の中でいろいろ、自転車の乗り方とかについての関心がだんだんと出てきております。自転車もきちっとルールを守って乗らなあきませんよという関心が高まってきているんですけれども、しかしながら、改めて自転車というのは車道を走らなあかんのですよ、歩道を走ったらあかんのですよとか、基本、ただ、どこか認められたところは歩道を走ってええところもあるんですよとかがあるんですけども、よくわからないのが実態やと思うんです、自転車を利用される方も。私も実は、お恥ずかしいんですけども、聞かれてきちっと説明せえと言われてもちょっとあやふやなところがあるかもわからないなと思ったりするんですけれども、そういうことについて、正直、車道を走ったほうが、車がびゅんびゅんと走っとって危ないなというところもあったりしますけど、これはルールならば守らなければいけないんでしょうけれども、自動車の免許みたいに免許がないと乗れないものは、勉強してそのルールを知って、試験を受けて受からないと乗れないんで、いやが応でも知らなければいけませんけれども、自転車は免許がないんで、自分からどこかへ聞きに行ったりしないとわからない部分もあったりして、なかなかルールの知識が徹底していない部分も今はまだあるんかなと思うんですが、その辺はもうちょっと積極的に、知らしめていただけるように、何かしてもらう必要があるんじゃないかなと常日ごろ思っていますもんで、その辺についていかがかお聞かせいただきたいですけども。お願いします。
〇永戸部長 この自転車運転者講習制度が6月1日から施行されたことに伴いまして、自転車ルール等について、やはりきちっと周知を図る必要があるということから、警察庁のほうでもパンフレット等がつくられております。警察本部としては、去る5月に開催されました春の全国交通安全運動期間中に、各警察署のほうに配分しまして、それを各地区の交通安全キャンペーンの際に自転車利用者等に配らせていただくといったこともさせていただいておりますし、交通安全協会等に似たようなパンフレット等をつくっていただいて、各関係団体を通じて周知を図っておるようなところでもございます。
さらに、警察の一つの事業として交通安全アドバイザーという方が、いろいろと交通安全等に関する知識を持った方々、交通安全協会の方なんですけども、5名、委嘱を受けて県内で、特に中学生だとか小学生を中心に、また老人会等へも足を運びながら、交通ルール等について具体的に指導しておるというような状況がございます。
〇日沖委員 ぜひお願いしたいと思いますけれども、自転車というと本当に皆さんが気軽に利用される乗り物ですし、ぜひ今御説明いただいたPRとか啓発も含めて、誰もの目に触れるような方法も考えていただきながら、さらにルールの啓発に努めていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
〇小島委員長 それでは、ほかにございますか。
〔「なし」の声あり〕
〇小島委員長 なければ、犯罪情勢についてから風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例の一部改正(案)に関する意見募集についてまでの調査を終わります。
(5)その他
〇小島委員長 このほかの項目で御発言の予定のある方を確認させていただきたいと思いますが、どなたかいらっしゃいますか。
〔2名挙手〕
〇小島委員長 では、ただいま12時5分です。ですので、ここで一旦休憩とし、再開を13時5分からというふうにさせていただきたいと存じます。
暫時休憩いたします。
(休 憩)
〇小島委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
これまでに議論された調査項目以外で特に御発言がございましたらお願いいたします。
〇津田委員 2つあるんですが、1点目なんですが、四日市北警察署の跡地の利用なんですけれども、今、土地の買収が終わって、それから設計に入って、平成29年度に供用開始という話になるんですが、あそこの富洲原地区というのは、以前派出所があったんですけども、交番に集約するということで、富洲原地区から隣の自治体の川越町に交番が移されたということもあったんですね。そのときに、四日市北警察署があるからええやないかという部分もあって、我慢していたところがあったんですけれども、今回、津波浸水予測の中にある、老朽化が進んでおるということで、羽津地区の羽津いかるが町に移転するということでございますが、地元としては、反対運動もせずに、おとなしく三重県警に協力していたところもございまして、さあこれから地元の思いというのを県警に訴えていこうという動きがあるわけなんですけれども、ぜひとも、あそこを更地にして総務部管財課へそのまま移すということではなくて、ちょっと施設的に大きいので、そう簡単にはいかないかもしれませんけれども、地元の方々の御意見を聞きながら進めていっていただきたいなというふうに思うんですが、いかがでしょうか。
〇中道部長 四日市北警察署の建てかえた後の土地のことでございますけど、県有地でございますので、基本的には県にお返しするということなんでしょうが、はっきり申しまして現時点で跡地をどうするのかということについては未定でございます。今後いろいろ県のほうと相談するということになると思うんですが、諸情勢を踏まえまして検討していきたいということでございます。
〇津田委員 警察評議員の中で、この跡地のコメントなり意見だとか要望というのは出ておるんですか。
〇中道部長 手元に資料がございませんので詳細はわかりかねるんですが、記憶の範囲では、意見がなかったように記憶しております。またちょっと調べまして、回答させていただきたいと思います。
〇津田委員 この場では適切でないんですけれども、松原地区の区長が私のそこの後援会長、羽津いかるが町の自治会長が私の羽津地区の副後援会長で、後援会で集まったときに、お互いに組んで反対して何らかの利益をということを冗談で話し合っていたんですけれども、非常に前向きに移転を捉えて協力したという気持ちも彼らは大きいので、ぜひいろんな話を聞いていただきながら進めていただきたいなというふうに思っています。
もう1点は、舟橋議員も言えということでございましたので、横断歩道なんですけれども、信号の設置だとか新たな横断歩道の設置になりますと、やっぱりいろいろ、そこの場所が信号機を設置する箇所なのかどうか、横断歩道を設置すべき箇所なのかという議論があるわけでございますが、薄れて全然見えないところについては、極力スピーディーに対応していただきたいなというふうに思っております。これは要望ですけども、ぜひ対応していただきたいなと思います。
以上です。
〇小島委員長 ほかにございますか。
〇稲垣委員 関連で1点だけいいですか。今の関連で、四日市北警察署の新しい建てかえの予算の中に今あるのの取り壊しの予算というのは入っているんでしたっけ。これから取り壊しまではやる前提なんでしたっけ。
〇射場課長 複数年度の計画ですので、今後のことですけども、当然、解体というものまで見据えて計画はしていきたいというふうに考えております。
〇稲垣委員 そうすると、完成したときには、基本的には今ある古い建物は解体されて更地になっているというイメージでいいということですね、あそこは。
〇射場課長 あくまでもこれは予定でございます。これまでに移転整備をした警察署もまだ残っているところの現実問題がありますので、その辺は速やかに解体工事もできるように努めてまいりたいというふうに思っています。
〇稲垣委員 わかりました。以上です。
〇小島委員長 そのほか、ございますか。
〇山本委員 今、津田委員のほうからも横断歩道の今まである部分の消えかかっているのは整備を急いでという話がありました。それにもかかわるんですけれども、全県的にすごくそういう要望は多いと思うんです。それをどのように集約して、それは全てのことがすぐできればいいけれども、順番で計画的にやっていくか、とにかくでも早急にということだと思うんですが、その予算を含め、決めていく過程に順位づけというか、工事の順位づけをしていく過程で、市町が順位を決定して、県のほうに要望するのかというようなことをちょっと聞いているんですけれども、この優先順位の決め方は、もちろん現地に全て県警の方が行かれるわけにはいかないと思うんですが、例えば市町ごとに予算的な配分をしておいてその中で順位を決めろというような形なのか、このシステムについて教えていただいて、本当に多分、皆さんが問題視されるぐらい、市道の中で横断歩道だけは別なので、市道の横の線の整備なんかがされてもそこだけが残っているとかいうことで、それこそ、サミットもそうだけれども、国体もあるし、四日市なんていうと、おりたすぐのところだってひどく、でも真ん中だけが大事じゃなくて本当にたくさん要望があると思うんですが、要望数が年間どれぐらい今現在あって、そしてどれぐらい対応していけるのか、そしてその決め方についてちょっとお伺いしたいと思います。
〇永戸部長 横断歩道の摩耗箇所について御説明させていただきますと、現在、摩耗箇所として、警察が年に1度、月間を決めて点検して把握したり、警察官が通常の業務等を通じて、また、住民の方等からの要望等も含めて把握した数が1200ほどございます。このうち通学路に該当する部分は約1100本ございます。こういったものの中で、特に事故の発生等を考えたときに緊急性、必要性を加味しながら塗りかえが必要かなということで現在把握しておる数が、540本ほどございます。
済みません。先ほどの訂正をさせてください。今、月1回の月間は今年度からやめております。通常の活動でメーンは把握しておりますが、先ほど申しましたような数が把握されておりますので、摩耗度の高いようなところからは順次塗りかえをしているというようなことで進めております。
警察本部のほうに上がってまいりますのは、各警察署のほうで取りまとめをしておりますので、市町のほうで順位をつけて持ってくるということはないというふうに承知しております。
以上です。
〇山本委員 要望を出される住民の皆さんは、窓口が、市、警察の地域機関のところとか、いろいろあると思うんですけど、道路要望などと一緒に市町へ要望が出て、そこからまた警察のほうへも来るんだろうと思いますが、実際のところ、それぞれの警察の方がそれをまとめられて、要望の数として1200上がってきているということでよろしいですか。
〇永戸部長 そのとおりでございます。
〇山本委員 そうすると、その中で今、急を要するのが540本というふうにおっしゃったんですが、例えば平成27年度でいけばこれがどれだけ消化を。次々また追加で、来年度は来年度で出てくると思うんですが、540本のうち例えば今年度どこまでというのは、おおよそ計画を立ててみえるんでしょうか。
〇永戸部長 先ほど申しました540本というのは、おおむね平成27年度中に塗りかえをする予定ということで考えております。
〇山本委員 そうすると、今つかんでいるのが1200本あるうち、急を要するので540本については今年度中にということで確認させていただきました。
1つの一般的な横断歩道の塗りかえというのは、大体予算的には。片側1車線、2車線があるとは思うんですが、生活道路として片側1車線、つまり双方向で2車線の一般的な道路での横断歩道で幾らぐらいかかるんでしょうか。
〇永戸部長 1本4万円ぐらいというふうに承知しております。
〇山本委員 540本が急を要するということで早急に進めていただける、警察のところでつかんでいくということで市民の方、県民の方が全てそこへ集約されているかどうかというのは私にも確実ではないんですけれども、手だてを丁寧に早期にしていただくようにお願いします。
2点目、今回、交通事故関連や犯罪の検挙件数とか実数が出ておりましたけれども、これは数値目標で追求しては大変矛盾が出るものだと思うんですけれども、交通違反、例えば駐車違反であるとかスピード違反であるとかの検挙、それはないほうが実態としてはいいんだけれども、それはどんだけ取り締まれるかとかそういうのがあると思うんです。数がどのぐらいなのかということは今回の資料ではないわけですけど、取り締まった罰金刑になったりするそういうものの、これは成果という言葉か、成果主義につながっていて、それが何らかの形で、例えば三重県の県警の成果主義でそれがつながって、潤いになるというか、予算的な措置につながっていくのではないのだろうかというようなことがよく言われますけれども、そこのところはどんな状況になっているのか教えてください。
〇射場課長 予算の話で申し上げますと、一応歳入という形で入りまして、それが個別にそれぞれの部局にダイレクトに入るという仕組みにはなっていないというふうに承知しております。県の歳入で、反則金等でありましたら国庫というふうに承知しております。
〇山本委員 その反則金といって集められていったのの中から、成果の現状に応じて国庫から三重県の交付金の中に入ってきて、それがどう分配されるかというのは、何もそれは県警予算の中に入ってくるわけではないんだよと。いわゆる、県警の中で国庫のその分が入ってくるのか。今言われたのは、全体にということで言われたように思うんですが、そういう認識でいいですか。県警の歳入としてだけではない、全体にということでいいんでしょうか。
〇射場課長 一般論としてはそういうことであります。具体的には交通安全対策特別交付金というものがございまして、平成25年度の実績ではございますけれども、その交付決定額というものが6億1600万円余り、公安委員会分といたしましては3億4500万円余りということで把握させていただいております。
〇山本委員 もちろん、違反をすることはいけないことだし、それをきっちりと取り締まっていただくということが抑止というか、次の犯罪であるというか、事故につながらないわけですから、これを丁寧にしていただくことは大事なことだと思いますが、仕組みがちょっとわかったのでありがとうございました。
最後の1つです。今日も新聞、テレビで報道などもされておりましたけれども、こういうところに文章化することがいいかどうかは別として、警察のお仕事をしてみえる方の不祥事及び処分というようなことが、それは庁舎の者であれ、公務員であれ教員であれ、いろいろ報道はされるわけなんですが、三重県は、数字で何番というのは、こういう言い方がそぐうかそぐわないかとか、それを何するかではないんですけど、聞くところによると、大変順位がいい、悪いというふうに率が高いというふうに聞いておるんですが、そのことはどういう実態なんでしょうか。
〇大賀本部長 年度によって違うんでございますけれども、昨年度の懲戒処分者数はたしか7人でございまして、ほかの県の定員の多い少ないもございますので、その数が一概に他県と比べてどうかというと、なかなか言いづらい面がございますけど、恐らく昨年度は、割合的には決して少なくない状況であったと認識しております。したがいまして、いろんな機会を通じてそういった不適正な事案の発生の防止に努めてまいりたいと考えております。
〇山本委員 県民の皆さんが信頼を寄せておられますので、もちろん故意、確信的なものから、本当にケアレスミスというか、あってはいけないけれども、そういったものまであると思うんですけれども、信頼に応えるべく頑張っていただきたいと思います。数字とか順位というのについては、余りそれで取り立てて指摘をすることは好きではありませんけれども、ある一方、ほかの部分で順位をどうのこうのという話が出てきますので、そういう実態も確認しながら進めていただきたいと思ったので、発言させていただきました。
〇小島委員長 そのほか、ございますか。
〇日沖委員 関連でちょっとよろしいか。申し出をしなかったんで申しわけないんですけども、先ほど来、横断歩道なんかの摩耗箇所の対応についての発言がございましたんで、私もちょっと関連して発言させていただきたいんですけども、まず質問させていただく前に、道路の横断歩道の線とか、一時停止の線とか、路側帯の線とか、交差点での右折ポケットとか、道路の進むべきラインのスポットの線とかがありますよね、あれは物によって規制しとるものかとか、物によって警察であったり道路管理者であったりがあるんですよね。
その前提の上で申しわけないですけども、最近特に、私が感じるだけじゃないと思うんですけれども、県内どこへ行っても、横断歩道も含めて、白線の摩耗箇所というのが本当に目につくようになってきまして、恐らく警察のほうでも把握はしていただいているんだろう、ある程度県民の声は届いているんだろうと思うんですけども、例えば横断歩道をこれまでの通学道路の点検なんかでもいろいろとあぶり出していただいたんで、対応していただいた部分もあるんですけれども、その交差点の横断歩道だけ真っ白でぴかぴかになっとるんですけども、ほかの路側帯の線はなくなっとるし、車の一時停止の線はなくなっとるし、車の方向を示すゼブラゾーンは全くなくなっとるしというようなところもあったりして、全体的に、本当に消えとるところが多いんですね。それは今の話じゃないですけども、道路管理者の分もありますし、発注元が違ったり、頼む業者も違ったりということで、なかなか連携って難しいのかもわからんのですけども、せっかくその箇所をやっていただくのに担当じゃないところは全く別というんでは、せっかくやってもろうとんのに県民の目線からしたら一緒のことなんで、何でなんかいなということになりますので、それができるかどうかはわかりませんけど、道路管理者との連携をうまく図りながらその交差点の調査をしていただいて、そこをやろうかということになって、せっかくやるからには道路管理者のやるべき分も連携しながら、そこの交差点の交通安全対策をきちっとやっていただけるようなことにならんかなと。このごろ特に、本当にあちこち消えとるんで、道路なんかでも右折ポケットが消えとって、一体どこら辺で右折を待っとったらええんかいなというような、本当に困るときもあったりしますので、その辺はできるだけ、連携した取組って、難しいかもわかりませんけれども、お願いしたいなと思いますので、このことに関して、お答えいただけることがありましたらお願いします。
〇永戸部長 今、日沖委員がおっしゃったとおり、道路管理者が管理している部分と公安委員会が管理している部分が法令等で明確にある程度分かれております。塗りかえ等の作業についてもそれぞれ違った業者等に発注したりしておりますので、同時にうまく1カ所で整備されていないというような状況になっておることは承知しております。できる限り、特に緊急性の高いようなところで警察が塗りかえ等を進めたいという部分については、今後とも県、国、市町全部ありますので、道路管理者と事前によく調整しながら、委員がおっしゃったように、公安委員会の管理の部分だけがよくなって、あとの道路管理者部分が整備されていないといったことのないように、これからもいろいろと協力していきたいと考えております。
〇日沖委員 ぜひよろしくお願いします。
〇小島委員長 ほかによろしいですか。
〔「なし」の声あり〕
〇小島委員長 なければ、これで所管事項の調査を全て終了いたします。
3 委員間討議
(1)所管事項調査に関する事項 なし
(2)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
教育警察常任委員長
予算決算常任委員会教育警察分科会委員長
小島 智子