三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成27年度 委員会会議録 > 平成27年10月16日 予算決算常任委員会 会議録
予算決算常任委員会
会 議 録
(開会中)
開催年月日 平成27年10月16日(金) 自 午後1時27分~至 午後2時18分
会 議 室 全員協議会室
出 席 委 員 50名
委 員 長 青木 謙順
副委員長 森野 真治
委 員 芳野 正英 中瀬古初美 廣 耕太郎
山内 道明 山本 里香 岡野 恵美
倉本 崇弘 稲森 稔尚 下野 幸助
田中 智也 藤根 正典 小島 智子
彦坂 公之 濱井 初男 吉川 新
木津 直樹 田中 祐治 野口 正
石田 成生 中村欣一郎 大久保孝栄
東 豊 津村 衛 杉本 熊野
藤田 宜三 後藤 健一 稲垣 昭義
北川 裕之 村林 聡 小林 正人
服部 富男 津田 健児 中嶋 年規
奥野 英介 今井 智広 長田 隆尚
舘 直人 日沖 正信 前田 剛志
舟橋 裕幸 三谷 哲央 中森 博文
前野 和美 水谷 隆 山本 勝
山本 教和 西場 信行 中川 正美
欠 席 委 員 なし
出席説明員
【予算議案・予算等関連議案の審査】
[防災対策部]
部 長 稲垣 司
副部長 東畑 誠一
防災対策総務課長 米川 幸志
[総務部]
部 長 稲垣 清文
副部長(行政運営担当) 服部 浩
副部長(財政運営担当) 紀平 勉
財政課長 藤嶋 正信
[環境生活部]
部 長 高沖 芳寿
廃棄物対策局長 渡辺 将隆
副部長 森 靖洋
環境生活総務課長 明石 典男
[雇用経済部]
部 長 廣田 恵子
副部長 横田 浩一
雇用経済総務課長 渥美 仁康
[県土整備部]
部 長 水谷 優兆
副部長 福井 敏人
県土整備総務課長 梅村 和弘
[企業庁]
庁 長 松本 利治
副庁長 千代世 正人
財務管理課長 池田 三貴次
[警察本部]
本部長 森元 良幸
警務部長 中道 一輔
会計課長 射場 重人
【決算認定議案の審査】
[企業庁]
庁 長 松本 利治
副庁長 千代世 正人
次 長 加藤 治夫
電気事業対策総括監 加藤 丈雄
参事 林 淳志
企業総務課長 浅井 雅之
財務管理課長 池田 三貴次
水道事業課長 森 高広
工業用水道事業課長 高松 寛
電気事業課長 小森 健児
危機・事業管理監兼RDF発電監 村林 行一
資産管理監 西川 秀樹
その他関係職員
[病院事業庁]
庁 長 加藤 敦央
副庁長 重松 玲
県立病院課長 岩﨑 浩也
その他関係職員
[監査委員]
代表監査委員 福井 信行
事務局長 小林 源太郎
次 長 別所 喜克
総務・評価課長 鈴木 修
その他関係職員
【所管事項の調査】
[地域連携部]
南部地域活性化局長 亀井 敬子
次長兼南部地域活性化推進課長 小野 美治
地域連携総務課長 上村 一弥
その他関係職員
委員会書記
議 事 課 班 長 上野 勉
議 事 課 主 幹 中村 晃康
企画法務課 主 査 永田 正実
企画法務課 主 査 松村 敏明
傍 聴 議 員 なし
県 政 記 者 4名
傍 聴 者 2名
議題及び協議事項
1 予算議案・予算等関連議案の審査
(1)議案第125号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第2号)」
(2)議案第132号「三重県高校生修学支援臨時特例基金条例を廃止する条例案」
(3)議案第145号「平成26年度三重県水道事業会計未処分利益剰余金の処分について」
(4)議案第146号「平成26年度三重県工業用水道事業会計未処分利益剰余金の処分について」
2 決算認定議案の審査
(1)認定第1号「平成26年度三重県水道事業決算」
(2)認定第2号「平成26年度三重県工業用水道事業決算」
(3)認定第3号「平成26年度三重県電気事業決算」
(4)認定第4号「平成26年度三重県病院事業決算」
3 所管事項の調査
(1)南部地域活性化基金の見直しについて
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
1 予算議案・予算等関連議案の審査
(1)分科会委員長報告及び質疑、執行部に対する補足質疑
〇青木委員長 最初に、戦略企画雇用経済分科会委員長から、分科会における審査等の経過と結果について報告を求めます。
〇田中分科会委員長 御報告申し上げます。
戦略企画雇用経済分科会で詳細審査を分担いたしました、議案第125号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第2号)」の関係分につきましては、去る10月5日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
なお、この際、分科会で特に議論のありました事項について申し述べます。「プロフェッショナル人材戦略拠点運営事業」についてであります。
本事業は、県内の中小企業等の攻めの経営や経営改善への意欲を喚起し、プロフェッショナル人材の活用による企業の経営革新の実現を促すため、プロフェッショナル人材戦略拠点の設置・運営を行う事業であり、国からの委託により全国で実施されるものであります。本事業の実施に当たっては、昨年4月に施行された「三重県中小企業・小規模企業振興条例」や、本県における中小企業・小規模企業の特性や実情などを十分に踏まえた上で、効果的かつ効率的な事業運営の推進に努められるよう要望いたします。
以上、御報告申し上げます。
〇青木委員長 ただいまの報告に対し、御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければ、これで戦略企画雇用経済分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
次に、戦略企画雇用経済分科会に係る執行部への補足質疑を行いますが、質疑は付託議案に係るものに限定いたしますので、御了承願います。
それでは、御質疑のある方はお願いいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければ、これで戦略企画雇用経済分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。
次に、環境生活農林水産分科会委員長から、分科会における審査等の経過と結果について報告を求めます。
〇東分科会委員長 御報告申し上げます。
環境生活農林水産分科会で詳細審査を分担いたしました、議案第125号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第2号)」の関係分ほか1件につきましては、去る10月5日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも全会一致をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
以上、御報告申し上げます。
〇青木委員長 ただいまの報告に対し、御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければ、これで環境生活農林水産分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
次に、環境生活農林水産分科会に係る執行部への補足質疑があればお願いします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければ、これで環境生活農林水産分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。
次に、防災県土整備企業分科会委員長から、分科会における審査等の経過と結果について報告を求めます。
〇中村分科会委員長 御報告申し上げます。
防災県土整備企業分科会で詳細審査を分担いたしました、議案第125号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第2号)」の関係分ほか2件につきましては、去る10月6日及び8日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも全会一致をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
なお、この際、分科会で特に議論のありました事項について申し述べます。今後の予算の執行方法についてであります。
今回の補正予算は、来春の伊勢志摩サミット開催に備えるための増額ということですが、各事業を進めていくに当たっては、地域住民の皆さんの日常生活等に支障が出ないよう、県当局におかれましては丁寧な情報提供を行うよう要望するとともに、関係市町等と十分に連携をし、円滑な事業執行を進めていくよう要望いたします。
以上、御報告申し上げます。
〇青木委員長 ただいまの報告に対し、御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければ、これで防災県土整備企業分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
次に、防災県土整備企業分科会に係る執行部への補足質疑があればお願いします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければ、これで防災県土整備企業分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。
次に、教育警察分科会委員長から、分科会における審査等の経過と結果について報告を求めます。
〇小島分科会委員長 御報告申し上げます。
教育警察分科会で詳細審査を分担いたしました、議案第125号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第2号)」の関係分につきましては、去る10月5日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
なお、この際、審査の過程において議論のありました事項について申し述べます。予算の執行についてです。
事業を実施するに当たっては、関係部局と連携を図りながら、効率的な予算執行に努められるよう要望いたします。
以上、御報告申し上げます。
〇青木委員長 ただいまの報告に対し、御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければ、これで教育警察分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
次に、教育警察分科会に係る執行部への補足質疑があればお願いします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければ、これで教育警察分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。
最後に、総務地域連携分科会委員長から、分科会における審査等の経過と結果について報告を求めます。
〇藤根分科会委員長 御報告申し上げます。
総務地域連携分科会で詳細審査を分担いたしました、議案第125号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第2号)」の関係分につきましては、去る10月8日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、賛成多数をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
以上、御報告申し上げます。
〇青木委員長 ただいまの報告に対し、御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければ、これで総務地域連携分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
次に、総務地域連携分科会に係る執行部への補足質疑があればお願いします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければ、以上で総務地域連携分科会委員長報告及びこれに対する質疑を終了いたします。
(2)全体を通しての質疑
〇青木委員長 次に、全体を通しての質疑があれば挙手願います。
〇稲森委員 最後に、少し伺っておきたいと思います。
国全体から財政的なスキームも含めてまだ不明確な部分がたくさんあるということで、今の時点では県民の皆さんにまだわからないことがたくさんあるんですというふうな説明の仕方しかできないわけなんですけれども、まず基本的にやはりサミットというのは国家事業でありますし、もちろんそのことに付随して県の魅力を発信していったり、あるいは県民が利益を受けるということもそれはたくさんあるかと思うんですけれども、その上で国と県との役割の中で、この県民の受益と負担の関係を具体的にどのように県としてお考えなのかということをもう一度明らかにしていただきたいなと思います。その上でなんですけれども、この起債の具体的な償還の計画などありましたらお示しをいただきたいと思います。
〇青木委員長 執行部、答弁願います。
〇稲垣(清)部長 まず、私から起債のほうの話をすると、起債の部分につきましては、基本的にはその施設の耐用年数以内で定めていくということがございますので、今のところその具体的な償還条件等をあらかじめ決めているわけではございません。これから詰めていくということになると思います。
〇廣田部長 伊勢志摩サミットの関係につきましては、一般質問、それから代表質問を通じて稲森委員がおっしゃられますように、具体的な内容とかが決まっておりません。今回、受益者負担も含めて国と県の役割をきちんとということですので、12月ぐらいの、1月になれば大体国からの指示もわかってくると思いますので、その段階で御報告できればというふうに考えております。
〇稲森委員 国からの方針というのはまだ不透明な部分があるということは理解した上でなんですけれども、県として受益と負担の関係をどのように今、明確にされているのか。例えば、三重の情報発信だったら県民の利益にもなりますからわかるんですけれども、例えば要人の警備とか、あるいはもともと踏み込む必要のなかった事業とか、その辺の明確な線というのは、県としての考え方というのはしっかりと持っておられるのかということをお聞きしたいと思います。
〇廣田部長 伊勢志摩サミット全体は、どうしても国の事業というのは変わりありません。県の役割としては、せっかくサミットが伊勢志摩、三重県で開かれるというところから、それを活用して地域全体の底上げとかそういうことを考えておりますので、その部分については三重県が負担をするという考え方で間違いございません。
〇稲森委員 では、例えば要人の警護とかは、これも全く県の責任とは違うところとか、そういうことで例えばよろしいでしょうか。
〇森元本部長 要人警護等の関係ですけれども、こちらは警察法で決まりがございまして、警察法の第37条第7号というのがございます。それによりまして、直接的な警衛及び警備に要する経費は国庫支弁とされております。一方で、それに伴って発生する維持費ですとかそういったものは県費負担ということで、これは法令上明確にされておるところです。
〇青木委員長 稲森委員、よろしいでしょうか。
ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければ、これで質疑を終了いたします。
(3)委員間討議
〇青木委員長 次に、委員間討議として皆様の御意見をお願いします。
御意見ありませんか。
〇稲森委員 今申し上げましたように、やっぱりこの伊勢志摩サミットはどうなるんですかというのは県民の関心事でありまして、やはりこの補正予算、今の段階では県全体、一過性のものにせず県民全体のものにしていこうというものが、まだ残念ながら読み取ることはできませんし、やはり本来国が責任を持ってやらなければいけない部分が非常に不明確で、しっかりとこの辺も国の人を呼んでここで話を聞きたいぐらいで、とても県民に今の段階で十分説明できるものではないというふうに思っていますので、議案の125号については継続して審査をしていただくようにお願いをしたいと思いますので、そういう動議を提出させていただきたいと思います。
〇青木委員長 委員会の場合は、動議は1人でも成立しますので、引き続いて審議を諮って・・・・・・
〔発言する者あり〕
〇青木委員長 継続にするかどうかを諮らせていただきますが、よろしいですか。
〔「委員会の動議は」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 委員会動議は1人で成立しますので。
それでは、審査について継続とするということで、議案第125号について、引き続き審査継続するということについて諮りたいと思うんですが、賛成の方は、挙手をお願いします。
〔賛成者 挙手〕
〇青木委員長 少数否決であります。ありがとうございました。
〇北川委員 今、稲森委員からもお話がありましたけれども、今回の補正予算約59億円については、当面、当面というか県のほうで負担をという話になっています。非常に大きな予算ですし、来年度の予算も含めて厳しい中で、今日も代表者会議でお話がありましたけれども、知事のほうは3県1市を通じて国に対して財源手当も要求していくという話を言われています。3県1市という枠組みじゃなくて三重県単独で何で要望しないのかなというのもちょっと思うところではありますが、予算決算の常任委員会として改めて、知事は言われていますけれども、国に対して財源手当といいますか、それは交付金になるのかどういう形になるのかも、また不透明でわかりませんが、しっかり要望していただくということを委員会としても要望していただいたらどうでしょうか。お願いをしたいというふうに思います。
以上です。
〇青木委員長 特に、委員間討議なので、ほかの委員から、何か今の北川委員に対してございますか。
〇中嶋委員 ちょっと理解できなかったのが、3県1市で申し上げていくことがいけないという意味でおっしゃられたんですか。それとも県単独でやるべきだという、そういう趣旨なんでしょうか。御趣旨がちょっとよくわからなかったので、もう一度お願いします。
〇北川委員 ごめんなさい。趣旨をきちっと私も捉まえてなかったので、勉強不足で。3県1市がだめということではないです。三重県単独で要望しようということでもありません。とにかく国に対してきっちり知事に財源手当を要望してほしいということを言ってもらったらどうかということです。これは委員間討議というよりは委員協議のレベルかもわかりません。ちょっとその辺の判断はわからないところですけれども、前段の部分にこだわりはありません。後段の部分の、国にやっぱり予算手当、何とか助けてほしいですということをお願いしてほしいという趣旨です。
〇青木委員長 要望ですね。
〇中嶋委員 了解しました。わかりました。おっしゃっている意味が。
〇青木委員長 御意見として承りたいと思います。
ほかにはございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければ、これで本議案に対する委員間討議を終了いたします。
(4)討論
〇青木委員長 これより討論を行います。
討論のある方は御発言を願います。
〇岡野委員 どこを通るかわからないという3本の道を整備するということが基本になっておる予算でございまして、54億円もの県債を発行して対応すると、せざるを得ないというようなことで、このことに対しては物すごく後年度に県民負担も大きいというところで、私どもはこれに対しては反対せざるを得ないと考えております。
〇青木委員長 ほかによろしいですか。
それでは、これより採決に入ります。
〔稲森委員 退室〕
(5)採決 議案第125号 起立(多数) 可決
〔稲森委員 入室〕
議案第132号、議案第145号及び議案第146号 起立(全員) 可決
(6)委員長報告で処理経過を求める事項 なし
〔当局 退室〕
2 決算認定議案の審査
(1)分科会委員長報告及び質疑、執行部に対する補足質疑
〇青木委員長 最初に、健康福祉病院分科会委員長から、分科会における審査等の経過と結果について報告を求めます。
〇石田分科会委員長 御報告申し上げます。
健康福祉病院分科会で詳細審査を分担いたしました、認定第4号「平成26年度三重県病院事業決算」につきましては、去る10月8日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案を認定すべきものと決定いたしました。
以上、御報告申し上げます。
〇青木委員長 ただいまの委員長報告に対し、御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければ、これで健康福祉病院分科会委員長報告に対する質疑を終わります。
次に、健康福祉病院分科会に係る執行部への補足質疑があればお願いします。
なお、質疑は付託議案に係るものに限定いたしますので、御了承願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければ、これで健康福祉病院分科会委員長報告及び質疑を終わります。
次に、防災県土整備企業分科会委員長から、分科会における審査等の経過と結果について報告を求めます。
〇中村分科会委員長 御報告申し上げます。
防災県土整備企業分科会で詳細審査を分担いたしました、認定第1号「平成26年度三重県水道事業決算」ほか2件につきましては、去る10月6日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも全会一致をもって原案を認定すべきものと決定いたしました。
以上、御報告申し上げます。
〇青木委員長 ただいまの委員長報告に対し、御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければ、これで防災県土整備企業分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
次に、防災県土整備企業分科会に係る執行部への補足質疑があればお願いします。
〇西場委員 この決算認定にかかわるのかどうかも含めてお聞きするんですが、水力発電の譲渡に伴い、その発電設備の修繕、修理を行って発電事業者に譲るということで、その修理、修繕に売却代金を使っておるとすればそれは趣旨としておかしいと、従来の売却代金じゃない内部留保金でやるべきだと私は考えるんですが、このことにつきまして、この決算に関係しているのかどうか、ちょっとそのことも含めてお答えいただきたい。
〇松本庁長 これは10カ所の水力発電所を中部電力に譲渡するに際して、中部電力から、ここはきちっと、例えばオーバーホールをしてくださいとか、ここはちょっと修繕をしてほしいとか、譲渡に当たっていろんな条件がつけられているということで、いわゆる私どもの点検手入れ基準で4年に一遍の点検をして修繕をするとかそういう事柄ではなくて、あくまでも譲渡に際して中部電力から申し入れのあったものに対してのものというふうに御理解いただければと思っています。
〇加藤(丈)総括監 水力発電所の譲渡につきましては、譲渡額105億円で譲渡したわけでございますけれども、その譲渡価格は、譲渡時点での簿価に対して計算をしております。ですから、譲渡時点におけるそれまでの改良工事の分も含めて簿価を積算しておりますので、その改良工事分を含んでいるということで御理解をいただきたいというふうに思います。
〇西場委員 今までそういう説明は聞いたことがない。もしそうであれば、中部電力からもらうときに、これは中部電力に渡すためにきちっと修理するお金を含んでおるというんであれば、その場合、105億円で売れたと言っているけれども、それが70億、60億円の話になるし、そういうもっと明確な事前に説明があれば、今、疑問にも思わないけれども、この時点でそんなことを言われても、すぐさま、ああそうですかというわけにいかない。
〇青木委員長 執行部、いかがですか。
〇松本庁長 私どものほう、水力発電所の譲渡に絡んでどういう費用が発生するかとかいう事柄については、それなりにきちっと御説明をしてきたとは思うんですけれども、基本的に10カ所の水力発電所全てを譲渡する。それで水力発電事業がもう実質上廃止になっていくので、廃止に向けてのいろんな費用というのも発生しますし、それで西場委員がおっしゃられたような修繕関係の件については、中部電力からそういう条件で事前にきちっとオーバーホール等をして、きちっと瑕疵のないものにしてほしいという要請を受けての話というふうに御理解をいただきたいと思います。
〇西場委員 仮にそうだったとしても、その105億が決定された時点で、最終的にオーバーホールですか、その修繕費がどんだけあるかという想定はできないでしょう。最終的に譲渡する段階で、全てを修繕とかきれいにして譲渡するということですから、終わってみてその105億のうち30億なのか40億なのかというのが決まってくるわけで、それじゃその105億の積算て何やったのと、見積もり。ちょっとそこがわかりづらいな。
〇加藤(丈)総括監 その譲渡を決定した段階で、その後々の改良計画も含めて譲渡時点での105億円を想定して決定をしておりますので、そういうことの計算の上で105億円を決定したということでございます。
〇西場委員 具体的に、105億のうちの何億なの、それは。
〇加藤(丈)総括監 今、資料の手持ちがございませんので、また後ほどお示ししたいと思います。
〇西場委員 後で調べて、仮にそれが30億だとするでしょう、するとその30億までやったら105億の中から払うと。30億を超えてきた場合は、その超えた分についてはそれも売却代金の中から払うということになるの。
〇加藤(丈)総括監 まず105億円を決定した時点で105億円がもう決まったということです。ですから105億円は固定としてまずそれが前提として、どういった改良工事をするかというのは、その内訳の中で考えているということになっています。
〇西場委員 ちょっとわかりづらい。もうちょっとわかりやすく言うて。
〇加藤(丈)総括監 平成23年に105億円を決めたときに、まず想定をして、これぐらいの改良工事をすれば平成25年度から27年度の譲渡の時点で105億円になりますということを決定したと。その105億円をまず前提として、それぞれの第1段階、第2段階、第3段階での譲渡の内訳を決定していくと。ですから、どれだけ実際に改良したかというのはその中の内訳に影響するだけであって、トータルには影響しないということです。
〇西場委員 わからんな。オーバーした分は後で追加でもらうんならよくわかる話だけど、オーバーした分はそれを包含していくということになったら、安くない価格で売れたとかいう当時の知事報告もあったけれども、高いか安いかもよくわからなくなる。
内容がわからないので、後刻、わかるように説明をお願いします。
〇青木委員長 それでよろしいでしょうか。では、後刻わかりやすく西場委員のほうに説明をお願いします。
ほか、よろしいでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければ、これで防災県土整備企業分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。
(2)全体を通しての質疑 なし
(3)委員間討議 なし
(4)討論
〇青木委員長 これより討論を行います。
討論のある方はお願いします。
〇山本(里)委員 失礼いたします。
認定第1号、認定第2号、認定第3号について反対をしたいと思います。
まず、認定第1号、認定第2号については、分科会を傍聴もさせていただきましたけれども、その水道事業、工業水道事業の中で、長良川河口堰からの利水、取水というか水を取っているその内容についても問題に少しなりました。何人かの方が発言もされていたと記憶をしています。その中の質疑の中で、実際トータルで今まで収支、どんだけお金がかかっているんだという問いに対して、今すぐに細かいところまでは言えないけれどもという前提の中でしたけれども、トータルで617億円、その中で金利は344億円だという、そういう質疑の状況がありました。そのときに委員の皆さんがため息をつかれたのか、声が上がりました。そんなような状況も含めて、この20年たつ長良川河口堰から取水をしている状況の中で、水価を抑えるように努力はしていただいていますけど、20年三重県としても大変苦しんできたと思います。行政としても。行政として苦しんできて、そしてまたこの今のたったの3%しか使っていないこの中で、使っていない水の管理の部分までも、つまり経営的にこの河口堰の運営の部分までにもお金を支払わなくてはいけない状況が、負担をしていることが続く中で、水のお金を抑えているとは、これ以上は上がらないようにしているとはいえ、そこに反映してきている事実はずっとあって、これは県民負担になっております。ほかにもありますけれども、そういう点から認定第1号と認定第2号については認定をするわけにはいかないということです。
認定第3号につきましては、電気事業のことでありますけれども、質疑のほうでも少し取り上げさせていただきましたが、これも大型事業を推奨して進めてきて、そしてその中で大きく見誤りといいますか、経済状況の変化であるとか情勢の変化もありますけれども、事故もあったりという中で、大きく市町負担を増やし、もちろん県のほうとしても運営に四苦八苦をすると、大変苦しんでこれもきたわけですけれども、これについてもそういった負担が金銭的にも県民の負担につながる、市町の負担、県の負担、それはイコール県民の負担ということで、認定するわけにはいかないと。大きなこういう事業の中で過ちがあったこと、過ちというか見誤りがあった、進めたことが大きな今につながっているということで、これをきっちりと自分たちで認識しないわけには、また同じことが繰り返されると心配をして認定はできないという立場です。反対します。
〇稲森委員 認定第3号の電気事業会計決算については、反対をしたいと思います。
本会議でも申し上げましたけれども、特にRDFについては市町の負担も大変大きくなっておりまして、そもそも県が主導して始めて、市町の過大な負担になっているという責任をしっかりと受けとめていただきまして、先日の常任委員会では少し反省の総括の弁も述べられていたようなんですけれども、それに見合った県と市町の負担のあり方というものも今後しっかりと考えていっていただきたいと思っています。
サミットに対しては国に弱くて、市町に対しては厳しいということでは困りますので、そのことを申し上げて、認定第3号には反対をしたいと思います。
〇青木委員長 ほかにありませんか。
〇西場委員 頑張っとる企業庁のために賛成したいんだけど、今の説明では不明瞭でこの電気事業決算については、この委員会での賛成はできないということでございますので、表明いたします。
〇青木委員長 ほかにはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 討論なしと認め、討論を終結いたします。
(5)採決 認定第1号及び認定第2号 起立(多数) 可決
認定第3号 起立(多数) 可決
認定第4号 起立(全員) 可決
(6)委員長報告で処理経過を求める事項 なし
〔当局 退室〕
3 所管事項の調査
(1)分科会委員長報告及び質疑、執行部に対する補足質疑
〇青木委員長 はじめに、総務地域連携分科会委員長から、分科会における調査等の経過と結果について報告を求めます。
〇藤根分科会委員長 御報告申し上げます。
総務地域連携分科会で詳細調査を行いました「南部地域活性化基金の見直し」につきまして、分科会での調査結果を申し述べます。
県では、南部地域の活性化を図るための事業に要する経費の財源に充てるため、平成24年度に南部地域活性化基金を設置し、若者の雇用の場の確保や定住の促進などの事業を支援してきました。これまでの取組状況などの検証結果から、着実に基金の成果は出てきており、市町からの評価も年々高まっております。
しかしながら、過疎化や急激な人口減少が特に進んでいる南部地域においては、引き続き活性化の取組が必要なことから、平成28年度以降も本基金を継続して設置し、定住促進等に向けた取組に対しさらなる支援をしていくべきであると判断いたしました。
その上で、本基金の活用状況については、今後とも定期的に県議会への報告を求めるとともに、来年度以降の事業構築に当たっては、今回の見直しの方向性に留意して取り組むこととし、さらに「みえ県民力ビジョン・第二次行動計画」(仮称)の最終年度において改めて検証を行い、市町の意向も把握しながら見直しを行うことも必要であるといたしました。
以上、御報告申し上げます。
〇青木委員長 ただいまの報告に対し、御質疑はありませんか。
〇中嶋委員 最後に言われたのは、要はこれから第二次行動計画をつくっていきますよね。その最終年度にまた今回やったような検証をせよと、そういう意味なんですか。
〇藤根分科会委員長 これまでは南部地域活性化プログラムというものがありまして、それにおいて議会の総務地域連携常任委員会に逐次報告があったように聞いております。今後については、その選択集中プログラムはなくなりますので報告事項にはないですけども、委員会の中できちっとこの基金の使用状況と、それからどういう活動をして、それに予算がどれだけだったかということについては、年度ごとの委員会でも報告をしていただけるということですし、4年後の最終年度については、附帯決議には当たりませんが、やはりその市町の様子も聞かせていただきながら見直しをすべきではないかと話し合いをさせていただきました。
〇中嶋委員 おっしゃった意味はわかりました。ただ、私は4年に1回の見直しじゃなくて不断の見直しということも必要だと思うので、特に4年目の最終年度に区切ってというか、そこを目指してというふうなのは余りどうなのかなという感想は持たせていただきました。
以上です。
〇青木委員長 よろしいでしょうか。藤根委員長、よろしいですね。
ほかに御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければ、これで総務地域連携分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
次に、総務地域連携分科会に係る執行部への補足質疑があればお願いいたします。
〇奥野委員 以前にもこの地域というのか、特に財政力指数がそれなりにあるところも入れているのは疑問に思うということを申したんですけど、頑固にやっぱりそのままやるつもりですか。見直しを考えたんですか、考えてないんですか。ずっと頑固を貫き通すわけですか。
〇亀井局長 この南部の13市町というエリアは変えないということでやっていきたいというふうに考えております。前回の御質問にもお答えさせていただきましたとおり、この4年間、こういう枠組みの中でやってきて、そういった財政力であるとか人口減少がほかに比べて低くないというようなところがリーダーシップをとっていただいて、周りの市町をリードしていただいておると。ノウハウの共有であるとか、やっぱりスケールメリットを生かした事業の構築ができてきたという成果もございますので、このまま続けていきたいというふうに考えております。
〇奥野委員 初めの4年前のスタートのときは、そうはおっしゃらなかった。その人口減少、財政力、それとかリーダーシップをして引っ張っていくというような説明はなかったんですが、今回変わったわけですね。
〇亀井局長 この4年間の取組でそういった成果、メリットが見えてきたということでございます。
〇奥野委員 この成果の実績というのは、またわかりやすく控室へ来て説明をしていただきたいと思います。
以上です。
〇青木委員長 では、わかりやすくということでお願いいたします。
ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければ、これで分科会委員長報告及びこれに対する質疑を終了いたします。
(2)全体を通しての質疑 なし
(3)委員間討議
〇青木委員長 次に、委員間討議として皆様の御意見をお願いします。
〇中嶋委員 非常にいい委員長報告だと思います。やっぱり定期的に議会のほうにも執行状況についての説明を求めていただき、今回の見直しの方向性をしっかり踏まえてやっていけ、まずここはいいんですが、それに基づくこの基金事業の見直しについては、やっぱり4年後と甘えさせるといかんと思うんで、毎年の見直しの中でしっかりとチェックしていくということでいいんではないかなというふうに私は思います。ここはそんなにこだわるところではございませんけれども、ややもすれば4年後、最終年度まで見直さなくてもいいよ的にとられると逆に僕はちょっと心配なので、いい事業はどんどん見直していっていただきたいという思いで申し上げさせていただきます。
〇青木委員長 ありがとうございました。
ほかに御意見ありませんか。
〇三谷委員 随時見直していただくというのは非常に大事なことなんですが、見直すときに例えば地域要件等、そういうものを存続を前提ではなしに、やはり見直すときはゼロベースで見直していくというぐらいの大胆な姿勢というのが必要じゃないかと、こう思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
〇青木委員長 ほかに委員間討議ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければ、これで委員間討議を終了いたします。
(4)委員長報告で処理経過を求める事項 なし
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
予算決算常任委員長 青木 謙順