三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成27年度 委員会会議録 > 平成27年10月8日 健康福祉病院常任委員会 予算決算常任委員会健康福祉病院分科会 会議録
健康福祉病院常任委員会
予算決算常任委員会健康福祉病院分科会
会 議 録
(開 会 中)
開催年月日 平成27年10月8日(木) 自 午前10時1分~至 午前11時12分
会 議 室 501委員会室
出 席 委 員 8名
委 員 長 石田 成生
副委員長 彦坂 公之
委 員 中瀬古 初美
委 員 山内 道明
委 員 津村 衛
委 員 服部 富男
委 員 前田 剛志
委 員 山本 教和
欠 席 委 員 なし
出席説明員
[病院事業庁]
庁 長 加藤 敦央
副庁長 重松 玲
県立病院課長 岩﨑 浩也
その他関係職員
[監査委員]
事務局長 小林 源太郎
次長 別所 喜克
総務・評価課長 鈴木 修
その他関係職員
委員会書記
議 事 課 主 幹 中村 晃康
企画法務課 主 幹 山田 かずよ
傍 聴 議 員 2名
山本 里香
稲森 稔尚
県 政 記 者 1名
傍 聴 者 なし
議題及び協議事項
Ⅰ 分科会(病院事業庁関係)
1 所管事項の調査
(1)私債権の放棄について
(2)債権処理計画(平成26年度実績・平成27年度目標)について
(3)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告
2 議案の審査
(1)認定第4号「平成26年度三重県病院事業決算」
Ⅱ 常任委員会(病院事業庁関係)
1 所管事項の調査
(1)指定管理者が行う公の施設の管理状況報告(平成26年度分)
(2)平成27年度の指定管理者による志摩病院の運営について
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
Ⅰ 分科会(病院事業庁関係)
1 所管事項の調査
(1)私債権の放棄について
(2)債権処理計画(平成26年度実績・平成27年度目標)について
①当局から資料に基づき説明(加藤庁長)
②質問
〇石田委員長 それでは、御質問等ございましたらお願いいたします。
〇山内委員 今回のこの私債権の放棄の中で、27件のうちの内訳で11件が強制執行することによって、債務者の生活を著しく窮迫させる恐れがあるということなんですが、先ほどの御説明の中で、対策のこの1番の発生防止対策はなされた上で、こういった方がおみえになったということでしょうか。
〇加藤庁長 当然そういうことになりますけれども、なかなかいろいろな方が来られて、やっぱり医療を提供しないというわけにはいかないところもあります。そういった中での、しかもここで放棄をするという部分は、生活保護を受けるようになったというか、そういったことがきっちりなされている部分について債権放棄をするということにしておりますので、生活保護の対象になったということを確認した上で放棄の対象にしております。
〇石田委員長 ほかにいかがですか。
〔「なし」の声あり〕
〇石田委員長 よろしいですか。
なければ、これで私債権の放棄について及び債権処理計画(平成26年度実績・平成27年度目標)についての調査を終了いたします。
(3)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告
①当局から資料に基づき説明(加藤庁長)
②質問
〇石田委員長 それでは、御質問等ありましたらお願いします。
〇山本委員 お尋ねしたいんですけれども、今の志摩病院から高額医療機器の新規とか、借りかえとか、購入するときの病院側からの希望とか、そういったものというのは、現在どういうふうなものがあるんでしょうか。例えばMRIだとか、CTだとか、そういった器具、要請が現在あるのかな。
〇岩﨑県立病院課長 志摩病院の医療機器につきましては、指定管理者であります地域医療振興協会の中で、院内で優先順位を判断しまして、県の所有になりますので、それを受けて県が購入をする、企業債を発行して県が購入するという一連の手続になっています。
それで、昨年度はCTの購入がございました。本年度につきましては、すごく高額な医療機器というものは、まだ出てきていませんけれども、それなりに複数の医療機器の購入要請がきていますので、それに対応するということでございます。
〇山本委員 なぜそういうことを聞いたかというと、我々の常任委員会で、四日市の三重県立総合医療センターに行きましたよね。最新のMRIを見せてもらったと。その晩に私が志摩病院に行って、同じMRIなんですけれども、これがまたひどく古いんですよ。それは病院病院の事情があって、なかなか優先順位があって、変えられないということがあるんでしょうけれども、もう昔のあのMRIというのは、いつごろ購入されたんだろうか、志摩病院のMRIは。
〇重松副庁長 すみません、ちょっと今、手元に資料がございません。
〇山本委員 大分古くて、白黒だったように思うね、白黒でもないか、レントゲンと最新のMRIのちょうど中間ぐらいかな。それでも十分に機能は発揮できると思うんだけれども、ああいったものについても、やっぱり同じ、片方は地方独立行政法人だし、片方は指定管理者ですから、その辺の運営の仕方というのも違うんだろうけれども、また頭の隅にでも置いておいていただきたいと思います。私、別に病院から、こういうふうに言ってくださいと言われたわけでも何でもなくて、一患者として見せてもらったと、そんなことです。
〇加藤庁長 たまたまですけれども、昨日も志摩病院のほうへ行きまして、事業管理者の片山さんとかとお話ししてきましたけれども、特にそういう意味で機器の話はなかったものですから、また確認をさせていただいて。
〇山本委員 片山管理者は率先して話して、夜も自分がやっぱり頑張らなければ、この病院はみんなの模範になるようにと言って、夜の11時か12時ごろまでいろいろ指示をしてました。だからそんな意味で、これからだんだんと医師確保の面でも頑張っていただけると思いますので、またよろしくお願いしたいと思います。
〇石田委員長 では、ほかにございますか。
〔「なし」の声あり〕
〇石田委員長 よろしいですか。
なければ、これで病院事業庁関係の所管事項の調査を終了します。
2 議案の審査
(1)認定第4号「平成26年度三重県病院事業決算」
①当局から資料に基づき補充説明(加藤庁長)
②質疑 なし
③委員間討議 なし
④討論 なし
⑤採決 認定第4号 挙手(全員) 可決
3 委員間討議
(1)所管事項調査に関する事項 なし
(2)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
(休 憩)
Ⅱ 常任委員会(病院事業庁関係)
1 所管事項の調査
(1)指定管理者が行う公の施設の管理状況報告(平成26年度分)
(2)平成27年度の指定管理者による志摩病院の運営について
①当局から資料に基づき説明(重松副庁長、岩﨑課長)
②質問
〇石田委員長 それでは、御質問等ありましたらお願いします。
〇山本委員 内科の先生方の推移なんですけれども、平成24年とか、あの辺というのは、本当に非常に厳しい状況だったんですけれども、指定管理になって、平成25年から26年にかけて、内科のドクターの数が急に増えたんですけれども、これはどういうことだったのかな。
例えば、平成27年なんかは11名だし、27年の9月現在というのは12名ですから、この辺が平準化のドクターの数なのか、それとも26年の17名ぐらいが基本的な医師の数なのか、その辺ですけれども、どんなやろか。総合医が増えたということで17名になったのかな、あのとき、どうやったんだろう。
〇岩﨑県立病院課長 指定管理者にその辺も確認はしたんですけれども、やはりその指定管理者としての対応というのもあるんですけれども、ドクター個人のいろいろな考え方ということで、ある程度はその異動に左右される部分もあります。平成26年度には17名という形で来ていただいたんですけれども、その中にはもっと診療所レベルのところでしっかりと地域医療を支えたいというような形で希望される先生とかみえたみたいで、そういう異動も若干あったということで、それで26年度はかなり人数が増えて、今年度下がったというような事情にもなっているんです。ただ、それはそうなんですけれども、指定管理者自体の組織の方針として、やはりただ単に落ちただけではいけないということで、今回、何回も東京に庁長が足を運んだんですけれども、そういうことも受けて増加はしております。もう少し改善していけるように、引き続き要請はさせていただきたいと思っていますけれども。
ということで、単に使用者側の理由だけじゃなくて、ドクター自身のいろいろなものが作用して、こういう配置、人数に結びつくというような現状にあるということでございます。
〇山本委員 要するに、そういうことを言うとるんじゃなくて、その11名とか、12名ぐらいが適当というか、県立志摩病院の内科、それからあと家庭医、そういう人たちの適正な標準的な数なのか、どうなのか。だから、平成26年だけが17名ということだけれども、減った原因というのは、それぞれのドクターが自分のふるさとへ帰りたいだとか、他の病院へ行きたいだとか、家庭の事情があるとか、そういうことを言っているんじゃなくて、この数字がどうなのかということです。
〇岩﨑県立病院課長 今の11名とか、12名とか、これぐらいのドクターの数でいいますと、やっぱり外来とか、入院診療面では、それなりに充足した状況、ほかの病院に比べてすごくきついということではないという話は、指定管理者から聞いております。
ただ、病院事業庁としては、救急体制をもうちょっと拡充してくださいということもありますので、今のこの人数で24時間365日についてやれるのかということになると厳しいということもあります。ただ、その方策として常勤医師でいくのか、非常勤医師等、ほかの施設から支援をいただいていくのかというような、いろいろなやり方というのがございますので、そういったことで、やっぱり指定管理者の判断を尊重したい部分もございます。
以上でございます。
〇山本委員 ありがとうございます。
それと、地域医療振興協会の内部のことですけれども、地域医療振興協会が関係している病院というのは、関東、東北のほうを中心にあるじゃないですか。そういうところからの医師の派遣ということは、どんなふうになっておるんだろうか。
例えば、こういうように急激に落ちたところというのは、やっぱり自治体との契約だから、どこかの病院から来てもらわないかんねというのは、努力はしてもろとるとはいうものの、そういった連携というのは、地域医療振興協会の中でうまく、スムーズにいっているんだろうか。
〇加藤庁長 この人数が一番多かったときの事情もそうかもわかりませんが、協定に基づく、そういった24時間の救急体制をとろうと思って、お医者さんが必要ということで、医師確保を協会のほうでしていただいたんだと思います。当然、直営の病院内、それから指定管理を受けている病院というのがありますので、そちらのほうの医師の余裕ぐあいも含めて、こちらへ回せるか、そこはお医者さんの希望もとりつつだとは思いますけれども、そういった意味で、一定、多い時期もありましたけれども、今はちょっと減ったと。
ただ、昨日もそういった意味で片山さんともお話ししていたんですけれども、今の指導医クラスで十分ベテランの職員も、お医者さんもいるという中で、今の救急体制を回すことについて、それがきついのかというと、そういう状況でもないと。ただ、これから先、24時間の救急体制を拡充してほしいというのが県のずっと協定に基づいた意向ですので、そういったことをしていこうと思うと、なかなか今のお医者さんでどうかというのは、そこはこれからも引き続き努力をしていただくということになりますし、ほかの看護師も含めた、そういう全体での体制で取り組むということになろうかと思います。ただ毎月、協会のほうもそういったそれぞれの状況について、テレビ会議も含めて、全体のそういった会議がありまして、ずっと志摩病院については、医師派遣等をお願いしておるという状況で、そういった意味で今回、指導医クラスの、それも協会で派遣の業務を中心的にやっているベテランのお医者さんに来ていただいていますので、志摩病院の実情も十分把握した上で、さらに本部のほうへも要請をしていくというようなお話も聞いております。少しずつですけれども、いい方向になりつつあるのかなとは思っております。
〇山本委員 最後になりますが、研修医さんたちの育成というか、非常勤医師の方も含めて、この志摩の地域医療を担っていく非常にいい施設であるというようなことで、県もアピールしてくれているし、また地域医療振興協会の内部でも、いろいろなところへ働きかけながら、研修医の先生方たちに、三重県の志摩病院に来るようにという、そんなことも働きかけていただいているというふうに思うんですが、その成果というのは、どうなんでしょうか。
〇加藤庁長 昨日もそういうお話をさせていただいていたんですけれども、たまたま、来年サミットがあるということで、協会本部でそれぞれのお医者さんに、三重県の志摩というのは、かなりアピールしているんでしょうかという話をしていたんですけれども、まだまだちょっと私どもも宣伝が行き届いていないというところもあるようですので、今後も引き続き、志摩はこんなにいいところだぞということをアピールしていきたいというふうに思います。
〇山本委員 ありがとうございました。
〇石田委員長 よろしいですか。
ほかいかがでしょうか。
〇中瀬古委員 先ほど、お聞かせいただきまして、利用料金の収入の実績としまして、外来収益の部分で、目標を掲げているものに対して、実績が1億3000万円ほど至らなかったと、その辺の理由が、土曜日の外来診療ができていなかったからだというふうにおっしゃられたんですが、一日平均の外来患者数においては、目標よりも実績のほうが上回ってみえる。内科の医師が増えたりとか、皮膚科の医師が確保されたからというようなことを聞かせていただきました。
外来収益と、それから外来患者数の差というのが、土曜日の外来診療ができていなかったという、もともとこの目標を掲げられ、この数字と外来患者の目標を掲げられたものと、これと少し土曜日の部分があるのであれば、土曜日のところも見込んで目標を掲げられたと思うんですけれども、実際その収益というのは、ちょっと逆転しているような感じなんです。それはもともとは、土曜日の外来診療ができなかったために、この数字であったというのは、計算上というと変ですけれども、それは考えられていたものとしては合っているわけですか。
〇重松副庁長 この延べ患者数の目標と外来収益については、指定管理者がこの指定管理を受けるに当たって立てました事業計画の中から拾っておるものでございまして、当時、この指定管理を受けるに当たっては、協会としては土曜診療をやりたいという意向のもとで、こういう計画を立てていただいておりました。
ところが、実際に指定管理を受けていただいて、従来、志摩病院は県立のときから土曜診療はやっておりませんので、それをさらにまた新たに始めるとなると、ちょっと地元の開業医の皆様方との調整とか、そういったものが必要になってまいりまして、今のところまだちょっとそれがうまく進んでいない状況ですので、このようなことで土曜診療はできないということになります。
診療日数が減りますと、やはり全体の延べの患者さんの数というのが少なくなってまいります。計画では患者さんお一人当たりの単価を大体このぐらいだろうという設定をしまして、それに延べ患者数を掛けて収益を出すという形にしておりますので、やっぱり述べ患者数が少なくなってしまいますと、収益として大きな数字が望めないという形になって、こういう数字になっております。
〇中瀬古委員 そうですね。そのようなことはよく理解できます。
やはり、地元との調整って、なかなかこれはやはり地元医師会の先生方と調整といいましても、開業医の先生方が土曜日を病院に、大きなところにというとか、これはやはりなかなか難しい現実的なことなんだろうなと思うんです。調整がなかなかつきにくいというところで。
でも、これまでのことのお話ですので、これからということを聞くのはどうかとは思うんですけれども、実際にそういうことが続いていくのか、非常に難しいと思いますけれども、そういうことも考えられて、こういう数値を立てていかれるのか、ちょっとそのあたりのこと、済みません、今後のことにもかかわってくるので、的確かどうかわからないですけれども。
〇重松副庁長 今後については、志摩地域全体の医療の需給関係がどういうふうになっていくのかというのと、非常にかかわりが深くなってくると思います。それが今ちょっとこうなりますというのが見えている状況じゃないので、なかなかお答えしにくい。ただ、協会としましては、ほかの指定管理を受けている病院とか、そういうところで土曜診療がなされているところもあると聞いています。基本的には、土曜診療はしたいという意向はお持ちですので、今後も機会を見ながら、その辺の調整をやっていくということになろうかと思います。
〇中瀬古委員 ありがとうございます。
当然、地元の医師会の先生方や、そしてまずは患者さんが第一でございますので、しっかりまた聞いていただいたり、お願いしたいと思います。ありがとうございました。
〇石田委員長 ほかいかがでございますか。
〔「なし」の声あり〕
〇石田委員長 よろしいでしょうか。
なければ、指定管理者が行う公の施設の管理状況報告(平成26年度分)及び平成27年度の指定管理者による志摩病院の運営についての調査を終わります。
最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら御発言を願います。
〔「なし」の声あり〕
〇石田委員長 なければ、これで所管事項の調査を終了いたします。
2 委員間討議
(1)所管事項調査に関する事項 なし
(2)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
健康福祉病院常任委員長
予算決算常任委員会健康福祉病院分科会委員長
石田 成生