北朝鮮による日本人拉致問題の早急な解決を求める決議
北朝鮮は、拉致した多数の日本国民を現在においても不法に抑留し続けており、拉致問題はいまだ解決に至っていない。拉致問題は、重大な人権侵害であるとともに、我が国の主権を侵害する行為であり、一刻も早い解決に向けて取り組まなければならない。
こうした中、令和2年6月5日に北朝鮮による拉致被害者の一人である横田めぐみさんの父親であり、拉致被害者家族連絡会の元代表である横田滋さんが87歳でお亡くなりになった。めぐみさんに一目会いたいとの願いがかなわないまま世を去られたことは誠に遺憾であり、痛惜の念に堪えない。
拉致被害者の家族、また、拉致被害者自身も高齢化が進んでおり、もはや一刻の猶予もない状況に置かれている。北朝鮮による日本人拉致問題を風化させることなく、拉致被害者全員の帰国の実現に向けて全力で取り組むことが必要である。
よって、本県議会は、北朝鮮に対し、一日も早く拉致被害者全員を帰国させるよう強く求めるとともに、国会及び政府において、日本人拉致問題の早急な完全解決のために全力を尽くして取り組まれるよう強く要望する。
以上、決議する。
令和2年6月30日
三重県議会