三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成27年度 委員会会議録 > 平成27年7月13日 予算決算常任委員会 会議録
予算決算常任委員会
会 議 録
(開会中)
開催年月日 平成27年7月13日(月) 自 午前10時2分~至 午前11時6分
会 議 室 全員協議会室
出 席 委 員 50名
委 員 長 青木 謙順
副委員長 森野 真治
委 員 芳野 正英 中瀬古初美 廣 耕太郎
山内 道明 山本 里香 岡野 恵美
倉本 崇弘 稲森 稔尚 下野 幸助
田中 智也 藤根 正典 小島 智子
彦坂 公之 濱井 初男 吉川 新
木津 直樹 田中 祐治 野口 正
石田 成生 中村欣一郎 大久保孝栄
東 豊 津村 衛 杉本 熊野
藤田 宜三 後藤 健一 稲垣 昭義
北川 裕之 村林 聡 小林 正人
服部 富男 津田 健児 中嶋 年規
奥野 英介 今井 智広 長田 隆尚
舘 直人 日沖 正信 前田 剛志
舟橋 裕幸 三谷 哲央 中森 博文
前野 和美 水谷 隆 山本 勝
山本 教和 西場 信行 中川 正美
欠 席 委 員 なし
出席説明員 出席を求めず
委員会書記
議 事 課 班 長 上野 勉
議 事 課 主 幹 中村 晃康
企画法務課 主 幹 中瀬 元浩
企画法務課 主 査 永田 正実
傍 聴 議 員 なし
県 政 記 者 1名
傍 聴 者 なし
議題及び協議事項
1 所管事項の調査
(1)「平成27年版成果レポート」について
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
1 所管事項の調査
(1)「平成27年版成果レポート」について
①各行政部門別常任委員長からの説明
(田中戦略企画雇用経済常任委員長、東環境生活農林水産常任委員長、石田健康福祉病院常任委員長、中村防災県土整備企業常任委員長、小島教育警察常任委員長、藤根総務地域連携常任委員長)
②各行政部門別常任委員長からの説明に対する質疑
〇青木委員長 続いて、質疑に入ります。
各行政部門別常任委員長への質疑は、委員会で行われた調査の経過と結果をもとに、予算決算の観点から本委員会として知事に申し入れるべき事項についての議論を深めることを目的に行うことといたしますので、質疑は委員会で議論のあった事項にとどめていただきますよう、お願いいたします。
それでは、御質疑のある方はお願いいたします。
〇中嶋委員 総務地域連携常任委員長にお願いに近いところがございまして、施策354「水資源の確保と土地の計画的な利用」、要は地籍調査の件なんですけれども、私が所属しています防災県土整備企業常任委員会の方で、本日の資料でいきますと12ページになりますが、12ページに土砂災害警戒区域の指定を県土整備部としては進めていこうということで5年前倒しで調査をしていきますよという話で、土砂災害警戒区域を指定していこうと。それと併せて地籍調査も進めていただきたいという意見を申し上げて、県土整備部としては地域連携部に働きかけていきますという説明があって、個別に地域連携部からの説明もあったんですが、この成果レポートの記述の平成27年度の取組方向の中で、委員会として指摘された津波浸水想定地域を重点的にするということは書かれているのですが、山からの津波というか、土砂災害警戒区域に関する調査の推進については、どう読んでも私は読み込めないのですが、地域連携部はこの記述の中に書かれていると主張して、議論としては平行線になりました。ぜひ、改めて津波浸水想定地域の地籍調査の推進はもちろんのこと、土砂災害警戒区域の指定にあたってその部分での地籍調査の促進についても、総務地域連携常任委員会としてぜひまた御提言をいただきたいという思いがございますので、また所感があれば教えていただきたいというのが一点。あと、施策352「公共交通網の整備」の中で、今回あまり県の方が出してないというふうに思われるのですが、伊勢鉄道の老朽化対策が、いよいよ基金が底をついてくる段階になってきて、今後大きな財政負担の問題の議論が出てくるかと思いますので、そのあたりのことについてもぜひ今後の委員会の中でも、また知事へ要望される時にでも、その財政負担の在り方、それは当然関係する市町も企業も巻き込んでの話になりますので、まあ社長が代わりましたので進むのかもしれませんが、そういう観点からの御提言もぜひお願いしたいというこの2点でございまして、何か御所見がございましたらお願いします。
〇藤根総務地域連携常任委員長 御意見、御要望という形でお伺いをさせていただきました。ありがとうございました。成果レポート案の方には中嶋委員がおっしゃられますように、南海トラフ地震を想定した地震津波の浸水想定地域を対象として進めていくというような記述でございました。やはり、山間部の土砂災害警戒区域の部分についてもおっしゃられますように大変心配されるところではないかと思っておりますので、また予算決算常任委員会になるのか総務地域連携常任委員会になるのかその場で検討させていただくということで進めさせていただけたらと思います。
伊勢鉄道につきましては、6月の常任委員会の方で執行部から説明を受けましたけれども、それは今後こういう予定で行きますという説明ですので、これからおっしゃられますように県の財政的な支出の部分も出てくるかと思いますので、引き続き検討させていただくということで、御了解いただけますでしょうか。
〇中嶋委員 ぜひよろしくお願いをしたいというふうに思います。あと、予算決算常任委員長にこれも知事への提言の中でお願いをしたいのですが、先ほど私が申し上げました一つの例ですけれども、県土整備部は土砂災害警戒区域の指定を急ごうとしているけれども、地域連携部はそこに当たっての地籍調査を特に考えていらっしゃらないとか、それから移住センターのことについても、移住の取組を進めている地域連携部と、空き家リノベーション事業をやろうとしている県土整備部はばらばらであったりだとか、それから健康福祉部と教育委員会の話で、教育委員会の方で話が出ましたが、インクルーシブ教育の在り方ということがやはり我々から見て不十分だという、要は縦割りの弊害というものがいつまでたっても消えていないので、そのことはこの成果レポートを見る中でしっかりと知事の方にもう少し各部の連携という中で事業を進めていただきたいということを、ぜひ委員長からはおっしゃっていただきたいと思います。これは要望で止めさせていただきます。
〇青木委員長 わかりました。部局間の縦割りの弊害につきましても、ぜひ知事に要望したいと思っています。
ほかにございませんか。
〇山本(里)委員 御報告いただきました戦略企画雇用経済常任委員会で、4ページ、行政運営6「広報広聴の充実」というところで、広報広聴アクションプラン及びホームページなどのこれからの改善とかそういうことが話し合われて、記述をされてあります。成果レポート案の503ページから505ページのところも事前に見させていただいてはおったのですが、県政だよりの戸別配布を廃止したことに一部触れてはありますけれども、今後ベストミックスでと、広報媒体のベストミックスでということが書かれており、実際いろいろな話がここには取り上げられていないけれども多分議論があったのではないかと推察はするのですが、表記されている中に戸別配布を廃止したことについていろいろな県民からの御意見がこうだああだというようなことが話し合われたのかどうか、そんな意見が出ていたのかどうか、あるいはそのことについて1年間経過してベストミックスでという方針は出ているのだけれども、そのことについての考察がないように思います。多分、戸別配布を廃止する時に大きな議論が議会の中であったと思うんですけれども、それに基づいて経過した中でのそういったことがここで出たのか出なかったのかということをまずはお聞きをしたいと思います。
〇田中戦略企画雇用経済常任委員長 御意見ありがとうございます。広報広聴アクションプランが策定されてそれに基づいて全庁的に今後県の広聴であったり広報の仕方であったりということはこれから見直しをかけながらより良いものにしていくという中で、昨年度から県政だよりのデータ放送をしていったことについては、そうなる前におっしゃるように大きな議論がありました。そんな中で今後県としては新聞折り込みで、タブロイド判で、紙ベースでやっていくと。データ放送ですから文字情報については強いんですけれども、図とか写真とかそういったものは弱いもんですから、その辺を紙の新聞折り込みで、即時性が必要なもの、例えば県の催し物のお知らせとかについては、データ放送でということが執行部がおっしゃるベストミックスという状態です。これについては一定理解できるものの、確かに我々としては県民からいろいろと県政だよりが紙でなくなったことについての御意見をたくさんいただいていますので、このことについては委員会としても成果レポートというよりは所管事項調査の議論の中で検証するべきだという意見を申し上げておりまして、議会としてもしていくということです。今回の成果レポートの中に差し当たり記載がありませんのは、この成果レポートの中で県政だよりについての議論がなかったためにここには記載がありませんが、当委員会の所管事項調査の中ではしっかりと調査をしていますので、御理解をいただければというふうに思います。
〇山本(里)委員 ありがとうございます。常任委員会で議論を深めていただいて、また議会としての意見をまとめなくてはいけないと思いますが、成果レポートというこの議論のあったことに対してここに集約して、そして次につなげるものだったので、きっとそういうことが話し合われたことも入るべきなのかなと思って発言させていただきました。常任委員会の方でしっかりと、やっぱり、紙ベースでタブロイド判でという話は伺っておるわけですけれども、そのタブロイド判とて新聞折り込みという話になっておりますので、一部というか少なくない県民から結局置いてある公共施設にそうしょっちゅう行くわけではないしという方が、やっぱり戸別配布で届いていたものの重要性というのはここで確認を、それは検証がどうなるかわかりませんけれども、確認を一遍しないといけないというふうには思っております。ぜひ重い論議をしていただきたいと思います。
〇田中戦略企画雇用経済常任委員長 貴重な御意見ありがとうございました。委員会としても新聞をとってない若い世代の方もおみえになりますし、伝えなければならない県行政の情報をいかに伝えていくか、プッシュ型の広報をどうしていくかということは重要な課題でありますので、差し当たり検証結果を踏まえて、これについてはしっかりと掘り下げた議論をしてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
〇青木委員長 ほかに御質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければこれで質疑を終了します。
各行政部門別常任委員長にはご苦労様でした。自席へお戻りいただくようお願いします。
③委員間討議
〇青木委員長 次に、委員間討議に入ります。
ただいまの各行政部門別常任委員長からの説明及びこれに対する質疑を踏まえて、平成27年版成果レポートに関し、予算決算の立場から、知事に申し入れるべき事項について、御意見のある方はお願いいたします。
〔「一任」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 特に御意見がないようですので、私のほうから、予算、決算の立場から、知事に申し入れる項目についての案を提示させていただきます。
委員長としては、知事への申し入れには、次のような項目を入れたいと考えています。
一つ目は、まち・ひと・しごと創生についてでございます。少子化や人口減少への危機感が高まるなか、人口の流出抑制及び流入促進、交流人口の拡大に向けて、本県の強みや弱みなど地域の特性を踏まえながら三重県らしさを追求し、関係各方面との連携のもと、「希望がかない、選ばれる三重」の実現に向けた実効性ある対策を要望したいと思います。
二つ目は、伊勢志摩サミットについてでございます。世界最高峰の国際会議の開催という千載一遇のチャンスを生かすため、官民一体となって県全体の受け入れ体制を確立するとともに、開催後の地域活性化につなげるための取組の展開を要望したいと思います。
三つ目は、毎年あることでございますけれども、財政運営についてでございます。「みえ県民力ビジョン・行動計画」の最終年度として、目標達成に向けて着実に取組を進めながら確かな成果を上げるため、歳出の見直しや歳入の確保をさらに進めることで、必要な財源の確保に努めるとともに、中長期的には県債残高の抑制に努め、持続可能で健全な県財政を確立し、県民の幸福実感につながる県政の展開を要望したいと思います。
加えて、本日中嶋委員から意見の出されました、部局間の縦割りの弊害等のことにつきましても触れていきたいと思いますし、各行政部門別常任委員長との議論の時間もございますので、そこで今日出た意見を反映していただければと思っております。
以上、ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇青木委員長 なければこれで委員間討議を終了いたします。
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
予算決算常任委員長 青木 謙順