平成29年定例会2月定例月会議 請31
受理番号・件名 |
請31 『汚染土壌処理業(海山土壌処理センター)』の許可に対し慎重な判断を求めることについて |
受理年月日 |
平成29年2月15日 |
提出された
定例会 |
平成29年定例会2月定例月会議 |
紹介議員 |
山内 道明、山本 里香、岡野 恵美、倉本 崇弘、稲森 稔尚、小島 智子、野口 正、大久保孝栄、東 豊、津村 衛、藤田 宜三、小林 正人、津田 健児、長田 隆尚 |
付託委員会 |
環境生活農林水産常任委員会 |
請願要旨 |
(要 旨)
現在、北牟婁郡紀北町上里坂ノ下地内に建設がすすむ汚染土壌処理施設は、海山地区住民にとって、汚染水の問題による健康被害はもとより、基幹産業である農業や漁業に深刻な影響を与え、紀北町全体の衰退に繋がりかねず、大多数の住民が設置に反対している。
よって、汚染土壌処理業の許可において慎重な判断を求める。
(理 由)
北牟婁郡紀北町は、海と山に囲まれ、温暖で空気は澄み清らかな水があふれる自然豊かな町である。この豊かな自然を守り次世代に継承することは、私たち地域住民の責務であると考えている。
この地域に、しかも、上里浄水場約300メートル上流の紀北町水源保護地域内に汚染土壌処理施設が建設されようとしている。
当該業者は、建設工事を地元住民に一切知らせず、平成27年8月より工事を開始し、地元住民に知らせたのは工事開始後1年2カ月経過した平成28年10月19日であった。
住民の安全・安心のくらしに大きな影響を与える可能性のある汚染土壌処理施設建設を、地域住民への配慮も誠意もなく工事を進める当該業者に、地元住民は怒りと不信感を強く抱いている。
以下、この施設の問題点を指摘する。
①海山地区は、渇水時等の非常時にはお互い水を供給し合えるよう、地区全体の水道がループ給水システムになっている。汚染水が地下に浸透した場合には、上里浄水場を通して海山地区全体の水道水が汚染される恐れがあり、上里浄水場は海山地区全住民にとって「命の水」の源となっている。
②処理施設は、船津川支流(大河内川)の砂利層上に建設され、施設内で処理された汚染水が、地下水脈を通って水源を汚染し、川に流れ、さらに海に流れ出るという大惨事を危惧する。汚染水の問題は、住民の健康被害はもとより、地域の農業、漁業に深刻な影響を与える恐れがあり、また風評被害により農水産物だけでなく移住促進や観光振興への影響も懸念され、町の衰退に繋がりかねない。
③計画されている1日80台(往復160台)の大型車両の通行道は、歩行者や他の通行車両への危険性が増大し、粉じん、騒音、振動被害など地域住民の身体や生活に重大な影響を与える。特にこの通行道は、船津小学校、三船中学校、上里小学校の児童・生徒の通学路でもあり、子どもの安全・安心の観点からも極めて危険である。また、冬になると、この地域特有の北西の季節風(通称「河内の耳とり風」)が常時吹き、有害物質の粉じんが地域全体に拡散することを大変恐れる。
以上の理由により、大多数の住民が設置に反対している汚染土壌処理業の許可においては、慎重な判断を強く求める。
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