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子どもたちの豊かな学びを保障するための教職員定数改善計画の策定・実施と教育予算の拡充を求める意見書
子どもたちの豊かな学びを実現するためには、教職員定数の改善が、最も重要な環境整備の一つである。
しかしながら、本県を含む我が国の1クラス当たりの児童生徒数は、国際的な比較において多い水準にある。
このような中、小学校の学級編制の標準が令和3年度から5年間で計画的に35人に引き下げられることとなったが、中学校や高等学校等での引下げについては示されていない。
教職員が心身共にゆとりを持って子どもたちと向き合い、日々の教育活動に取り組むことは、子どもたちの豊かな学びを保障するための基盤となるものであり、子どもたちの安心・安全につなげるためにも、更なる学級編制の標準の引下げと、新たな教職員定数改善計画の策定・実施が求められている。
また、学校における働き方改革が叫ばれる中、人的配置のための予算措置をはじめとする財政措置はいまだ不十分である。新型コロナウイルス感染症の感染対策やICTを活用した教育に係る費用など保護者の負担も少なくない。山積する教育課題を解決するためには、必要な予算を措置し、教育環境の整備を進めていくことが必要である。
よって、本県議会は、国において、子どもたちの豊かな学びを保障するための教職員定数改善計画の策定・実施と教育予算の拡充を行われるよう強く要望する。
以上のとおり、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和3年11月1日
三重県議会議長 青木 謙順
(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
財務大臣
文部科学大臣