コロナ禍における米価下落対策を求める意見書
新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う国の緊急事態宣言の発令等により、国産米の需要は減少に歯止めがかからず過大な在庫が生じており、さらに販売不振と米価下落で生産農家は苦境に立たされている。
また、今年度においては、政府が進める減産以上に古米在庫が増加する見込みであり、長期間にわたって米価の下落が続けば、小規模農家だけでなく、大規模経営の生産農家も米づくりから撤退することにつながりかねない。
このため、コロナ禍において必要性が高まっている子ども食堂をはじめ、生活困窮者や学生などへの食糧支援の更なる強化など、従来の政策的枠組みにとらわれることなく、備蓄米を有効に活用すること等によって在庫を圧縮し、生産農家を支援することが緊急に求められている。
よって、本県議会は、国において、コロナ禍で危惧される米価下落に歯止めをかけ、需給環境を改善するために、あらゆる手段を講じるよう強く要望する。
以上のとおり、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和3年6月30日
三重県議会議長 青木 謙順
(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
農林水産大臣