【令和6年度】三重のサステナブル経営アワード
「三重のサステナブル経営アワード」は、平成26年4月に施行された「三重県中小企業・小規模企業振興条例」に基づく表彰制度です。自社の付加価値の向上と経営基盤の改善を推進し、持続可能性の高い経営に取り組む県内中小企業・小規模企業を表彰します。本ページでは、令和6年度表彰企業の取組と周知活動についてご紹介します。
令和6年度表彰企業一覧(五十音順)
- 尾鷲物産株式会社
- 下津醤油株式会社
- 株式会社ナベル
- 株式会社光機械製作所
- 株式会社マツザキ
- 株式会社四日市事務機センター
表彰企業の紹介
尾鷲物産株式会社
企業概要
所在地 :尾鷲市林町1-33業種 :水産業
創業 :1972年
従業員数:249人
資本金 :6,500万円
ホームページ:https://www.owasebussan.net/
海の環境を考慮した漁業を通じ、水産業の課題解決と地域社会への貢献を目指す。
水産業の活性化を通じた地域貢献
- 漁業部門、水産加工業部門、小売業部門の3部門にわたる水産の総合商社として垂直統合型の6次産業化を展開
- CSV(利益の獲得と社会的課題の解決を両立を軸とした経営)の企業理念のもと、県南部の主要産業である漁業の活性化と地域貢献に取り組む。
持続可能な漁業の実現に向けて
- 養殖時の給餌には、海水汚染の影響がほとんどないとされる固形飼料を採用している。
- 持続可能な漁業であることを認証する「MSC認証」を近海まぐろ延縄漁業で日本で初めて取得
- 製品の品質だけでなく、海域の品質も担保していく事で、持続可能な漁業の実現に取り組む。
世界のオワセを目指して
- 首都圏・中京圏・関西圏に近いという立地条件を持ち、大手回転ずしチェーンとの取引をはじめとして、尾鷲市から全国に新鮮な魚を届けている。
- アジア地域や欧米諸国など海外市場の販路開拓にも取り組み、さらなる発展を目指す。
下津醤油株式会社
企業概要
所在地 :津市業種 :食品製造業
創業 :1856年
従業員数:22人
資本金 :1,000万円
ホームページ:https://www.kyu-boshi.com/
地域になくてはならない企業となるための商品開発・地域活動を通じたサステナブルな取組
地域を愛し、地域に愛され160余年
- 企業規模のみを追わない経営理念のもと、地域に密着した経営を行う。
- 家庭用醤油の製造や、年2回の工場感謝祭の開催など、地元の人に手が届く商品の開発・販売に力を入れており、地域になくてはならない会社を目指している。
「もったいない」から始まった新商品
- 廃棄物となっていた伊勢芋の皮を農家から買い取って、かりんとう・どら焼き・コロッケといった新商品を開発。自社を支える商品の一つとなっている。
- 農林水産省・環境省・消費者庁主催の「サステナアワード2023」では、優秀賞を受賞した。
一身田地域の活性化をけん引
- 商工会の中心メンバーとして、地域を盛り上げるために新イベントを多数企画
- 商工会の有志で出資した「あかり屋」の社長として、温泉宿「高田会館」の運営受託や惣菜レストラン「ぼんぼり」を開業
- 昨年には「一身田レトロ館」をオープンするなど、自社のみならず、津市一身田地域の活性化に取り組む。
株式会社ナベル
企業概要
所在地 :伊賀市業種 :その他製造業
創業 :1972年
従業員数:212人
資本金 :5,000万円
ホームページ:https://www.bellows.co.jp/
顧客の創造を継続する会社活動の中で、サステナブルという観点を加えた製品開発を推進
ジャバラの製造技術とともに挑戦を続ける
- カメラ用のジャバラから医療機械や工作機械用のジャバラ、ロボットカバーやソーラーパネルへと、ジャバラの製造技術を中心に同心円上に製品を開発・発展させてきた。
- ジャバラを機能的なカバーと考えることで、既成概念に捉われることのない製品開発を実現している。
環境に配慮した製品を開発
- 新たに開発した放電加工機用のフィルターは、従来廃棄していた枠部分を再利用化できるように改良され、フィルター自体も10倍長持ちするものへと進化
- ジャバラ技術が使われた折り畳み式ソーラーパネルは、三重県内自治体に防災用物資として寄付も行い、地域の防災活動の推進に寄与している。
グローバルに事業を展開
- ユニークな発想から生み出される確かな製品力・技術力を持って、アメリカ、中国、台湾、韓国へと事業をグローバルに展開
- 日本トップレベルのジャバラメーカーとして、メイドインジャパンの復活を進めていく。
株式会社光機械製作所
企業概要
所在地 :津市業種 :生産用機械器具製造業
創業 :1946年
従業員数:100人
資本金 :4,000万円
ホームページ:https://www.hikarikikai.co.jp/
従業員のウェルビーイングと多様な人材によるイノベーションを通じて持続可能な発展を目指す
三重から世界へ
- 企業理念「Be professional!」と人材方針「3Gs:Gender-free,Generation-free,and Global」のもと、アイデアと技術と感性を磨き、それぞれがプロフェッショナルとして最高の仕事をすることで、従業員の幸福とお客様、地域、日本、世界の発展を目指している。
多様な人材が活躍する職場
- 部長の平均年齢は42歳。設計・開発部門の30%が女性、製造部門で最も大きいグループの長を女性が務めている。
- 外国籍の従業員の宗教観を尊重し、社内に礼拝スペースを設けている。
- 性別や国籍・年齢等に関わらず、個人の能力と人間力を高め、多様な人材が活躍する企業文化を醸成してきた。
世界初、業界初の製品を創り出す力
- ハード&ソフトの開発設計力と匠の技で、業界初の特異な工作機械を生み出し、世界の工場で活躍している。
- 超短パルスレーザー事業は、経済産業省のGo-Tech事業(国プロ)に採択され、次世代の技術開発に挑戦している。
- 切削工具の総合加工メーカーでもある。
株式会社マツザキ
企業概要
所在地 :伊賀市業種 :建設業
創業 :1952年
従業員数:10人
資本金 :2,000万円
ホームページ:https://matsuzaki.info/
持続的発展を目指す地域建設会社のサステナブルな取組と未来へのビジョン
時代に先駆けたチャレンジを行う
- 県内建設企業初の中小企業版SBT認証を取得し、建設業ではまだまだ導入が少なかった時代に完全週休2日制を開始するなど、業界や時代に先駆けた取組を多数行う。
- 業務効率化や働きやすい職場環境を創出し、地域の中核を担う建設企業を目指している。
画期的な事業を展開
- 馬野川小水力発電所の建設や太陽光発電所を建設し、年間で一般家庭約380世帯に相当する電力を創出。地域内外に再生可能エネルギーを供給している。
- 小水力発電所は、メディアにも取り上げられるなど、画期的な取組として注目を浴び、地域での認知度・信頼向上につながっている。
地域に信頼される企業へ
- 測量用ドローンの導入や、クラウドの導入による社外でのPC利用などに取り組み、総務だけでなく現場の業務効率化を実現
- 業務効率化によって、収益が向上しただけでなく、地元の小さな依頼にも対応できるようになり、地域との信頼関係を一層深めている。
株式会社四日市事務機センター
企業概要
所在地 :四日市市業種 :小売業
創業 :1974年
従業員数:39人
資本金 :1,000万円
ホームページ:https://www.yj-c.co.jp/
ICT/IoTの力で「三重県の人口を増やす」
関わる全ての人の未来を笑顔に
- 中小企業のオフィス改善・セキュリティ強化など、快適で働きやすい職場をITの力で増やすことで、求人倍率・離職率の改善を実現し、三重県の人口を増やすことを目指す。
- 地域でNO.1の企業を目指して、従業員・家族・顧客・地域など、関わる全ての人の「未来を笑顔に」することを経営理念とする。
従業員・家族の未来を笑顔に
- TFS(Team,Family,Satisfaction)推進宣言を実施し、独自の福利厚生制度を「チームワーク」「家族」「健康」に分類して126制度導入
- オフィス内に、カフェスペースやアニメキャラクターをモチーフとした会議室を設置するなど、働きやすく楽しい職場作りを行っている。
顧客・地域の未来を笑顔に
- オフィスのクラウド化率を90%以上に高め、ペーパーレス化を実現するなど、社内のDXを推進
- そのノウハウを地域の中小企業へ伝授することで、地域全体のDX化に取り組む。
- 多角的なアプローチで地域経済の活性化と企業の成長を支援している。
周知の取組
FM三重特別番組
令和7年3月3日(月)~3月6日(木)まで、レディオキューブFM三重「ゲツモク!」にて、「三重のサステナブル経営アワード」特別番組が放送されました。番組では、表彰企業4社が出演し、代田和也アナウンサーがお話を伺いました。- 3月3日(月)放送 株式会社ナベル
- 3月4日(火)放送 株式会社光機械製作所
- 3月5日(水)放送 株式会社マツザキ
- 3月6日(木)放送 株式会社四日市事務機センター
表彰式・みえの魅力的な企業を学ぶフォーラム
表彰式
令和7年2月20日(木)、県庁で表彰式を開催しました。令和6年度は、33社の応募があり、6社が表彰となりました。表彰企業には、三重県知事より表彰状と記念品の木製楯が贈呈されました。
みえの魅力的な企業を学ぶフォーラム
同日午後、県庁講堂にて「みえの魅力的な企業を学ぶフォーラム」を開催しました。みえの働き方改革推進企業表彰企業5社、三重のサステナブル経営アワード表彰企業5社が登壇し、プレゼンテーションや大学生を交えたトークセッションを行いました。詳細はこちら
令和7年2月号 県政だよりみえ
令和7年2月号の県政だよりみえに、令和6年度表彰企業が掲載されました。
令和7年2月号(PDF)県政だよりみえ