2004(平成16)年度 当初予算 施策目的評価表
2004(平成16)年度 当初予算
施策目的評価表
施策名
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221 安全で安心な農林水産物の安定的な供給
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評価者
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農林水産商工部農林水産物安心供給分野 総括マネージャー 佐久間孝
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059-224-2501 sakumot00@pref.mie.jp
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評価年月日
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03/11/25 20:26:49
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施策の目標
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【誰、何が
(対象)】
農林水産業が
【どのような状態になることを狙っているのか
(意図)】
地域の特性を生かした安全で安心な農林水産物を安定的に供給している
施策の数値目標及びコスト
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2001(H13)
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2002(H14)
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2003(H15)
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2004(H16)
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2006(H18)
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食料自給率(%) [目標指標]
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目標
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43.5
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44
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45
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45
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実績
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42.7
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42.9
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必要概算コスト(千円)
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4,806,616
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5,706,182
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6,105,505
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7,187,546
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0
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予算額等(千円)
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3,403,861
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4,074,642
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4,264,237
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5,451,022
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概算人件費(千円)
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1,402,755
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1,631,540
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1,841,268
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1,736,524
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0
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所要時間(時間)
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333,196
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379,428
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435,288
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410,526
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人件費単価(千円/時間)
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4.21
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4.30
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4.23
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4.23
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必要概算コスト対前年度(千円)
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899,566
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399,323
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1,082,041
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-7,187,546
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施策の数値目標に関する説明・留意事項
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県民が食料として消費する農林水産物のうち県内産物により供給が可能な割合(農林水産統計年報などによりカロリーベースで算出)
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2003(平成15)年度の取組内容
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【これまでの取組内容と成果(見込み)、成果を得られた要因と考えられること】
安全安心な農林水産物の生産と供給が進められるよう、農林水産物の表示制度や牛肉のトレーサビリティシステムを導入しました。また食に対する県の取組姿勢を明らかにした「三重県食の安全・安心確保基本方針」を策定し、行政による監視、指導や民間による監視(食品ウオッチャー)や農薬、肥料の適正管理の徹底等に取り組みました。BSE対策として、全死亡牛の検査も開始しました。また、水田における麦・大豆の本作化と野菜・畜産物の生産振興に取り組むとともに、・今後の三重県水田農業の振興を目指した戦略を策定しました。森林の持つ多面的機能の増進や林業振興のため、県産材の利用促進に取り組むとともに、木材の加工流通施設の整備を推進しました。安心な水産物を安定的に供給するため、水産資源の増殖と資源管理型漁業の推進や海の環境や恵みに関し、漁民と県民を結ぶ情報の共有化を進めました。一方、適正で合理的な流通を促進するため、卸売市場の機能強化を図るとともに、畜産へのHACCP導入、食肉処理施設の運営改善などを推進しました。
【翌年度以降に残る(見込みの)課題、その要因と考えられること】
BSE問題や食品の虚偽表示、無登録農薬の使用に関連する「食の安全」問題が顕在化し、食品に対する信頼感が低下していることから、消費者の信頼に応える生産・流通体制の構築が必要となっています。また、食生活の高度化、多様化が進むなかで、基幹作物である米の消費減退、輸入農林水産物の増大等により食料自給率は減少しており、食料の安定供給に向けた取組が必要となっています。一方、国においては、食の安全・安心の確保を中心とした「食と農の再生プラン」や新たな米政策の展開に向けた「米政策改革大綱」が策定され、これに対応する取組が必要となっています。
2004(平成16)年度の取組方向
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消費者が安心して県農林水産物を選択できるよう、農薬等の適正使用管理を推進するとともに、人と環境にやさしい防除技術等の導入などを促進する取組を強化します。また、適正な食品表示や安全で衛生的な処理加工の指導・監視を行うとともに、生産履歴の記帳やトレーサビリティシステムの導入に向けた取組を展開します。三重県農林水産物を消費者に安定的に供給するとともに、食料自給率の向上を図るため、意欲的な生産者や産地に対し、生産コストの削減に向けた支援を行うとともに、「三重の顔」づくり、地産地消運動などの戦略的なマーケティングと連動した生産振興を進めます。また、水田農業については、「新たな三重の米(水田農業)戦略」に基づき、良質米の生産、稲・麦・大豆作付け体系の普及・定着化を進めます。林業については、木材の安定的な生産、流通コストの低減に向けた県産材流通の核となる松阪木材コンビナートの機能強化を進めます。安心安産な水産物を安定的に供給するため、水産動植物の増殖や養殖の促進を図るとともに、県民との協働による美しい「みえのうみ」維持・創造プロジェクトを進め、海洋や河川の水域環境や生態系の保全を進めます。
2004(平成16)年度 構成する基本事業間の戦略(注力、改革方向)
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基本事業名
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担当チーム
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注力
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総括マネージャーの方針・指示
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基本事業の数値目標
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目標値
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達成状況
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改革方向
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実績値
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農林水産商工部 農畜水産物安全確保チーム
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↑
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監視・指導が生産者・事業者に安全安心意識を高めることにも留意する。
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農畜水産物安全基準違反件数
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8件
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農林水産商工部農畜産物供給チーム
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↑
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水田農業の振興について、成果と検証に心がけること。
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耕地利用率
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95.0%
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農林水産商工部 林産物供給チーム
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↑
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県産材が活用されるよう関係機関と協働して取り組むこと。松阪コンビナートの機能強化に取り組むこと。
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県産材の自給率
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46%
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農林水産商工部 水産物供給チーム
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↑
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安全安心確保と環境面の視点で取組むこと。
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沿岸・沖合漁業及び海面養殖業の生産量
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150000t
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主な事業
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1 環境にやさしい持続的な農畜産業推進事業費【基本事業名 22101農林水産物の生産・流通における安全・安心の確保】
当初予算額:(千円)
事業概要:生物農薬等の活用、堆肥等有機質資源の利用等により、化学農薬や化学肥料等を低減し、さらに、生産情報を表示するなど、環境と調和した持続的農業生産の確立を推進します。
2 米の生産振興対策事業【基本事業名 22102農畜産物の安定供給】
当初予算額: 268,446(千円)
事業概要: ①主要農作物種子対策
主要農作物種子法に基づく優良種子の安定生産指導、奨励品種の選定、啓発及び米麦協会の行う種子の安定供給活動への支援
②米・麦・大豆の生産総合対策
米の生産から流通までの一貫した産地生産システム確立に向けた指導活動、及びそのための施設整備の支援
消費者起点の「売れる米づくり」を行うための「人と自然にやさしいみえの米づくり」の取組に対する支援
麦・大豆の生産体制の確立、高品質、安定生産の推進活動や機械施設整備の助成、天候に負けない麦・大豆づくりの推進
3 <新>木材コンビナート施設整備事業費補助金・推進事業費【基本事業名 22103林産物の安定供給】
当初予算額: 820,675(千円)
事業概要: 松阪木材コンビナートにおいて木材加工流通の拠点施設を整備する。
4 <新>水産物自主衛生管理強化促進事業【基本事業名 22104 水産物の安定供給】
当初予算額: 20,952(千円)
事業概要: 漁獲・生産から流通までの各段階における自主的な衛生管理体制整備を促進することで消費者ニーズに対応し、地域の特性を生かした安全で安心な三重県産水産物の安定供給を図ります。
5 <新>JAS表示適正化指導事業費【基本事業名 22101農林水産物の生産・流通における安全・安心の確保】
当初予算額: 3,082(千円)
事業概要: 最近の原産地表示の偽装等JAS法違反事例が多発している中で、食品の不適正表示を減らすため、小規模小売店等で監視を強化するとともに、食品表示ウォッチャー(3年間で300名)など消費者の協力を得た監視指導体制を確立します。