2004(平成16)年度 当初予算 基本事業目的評価表
2004(平成16)年度 当初予算
基本事業目的評価表
基本事業名
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22102農畜産物の安定供給
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評価者
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農林水産商工部農畜産物供給チーム マネージャー 片桐直衛
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059-224-2547 katagn00@pref.mie.jp
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評価年月日
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2003/11/25 15:41:35
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政策体系上の位置づけ
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政策:安心を支える力強い農林水産業の振興
施策:221 安全で安心な農林水産物の安定的な供給
施策の数値目標:食料自給率
基本事業の目的
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【誰、何が(対象)】
農畜産物生産者が
【抱える課題やニーズは】
輸入農畜産物の増加、国内産地間競争の激化等農業生産環境の変化に加え,担い手の高齢化により生産構造が脆弱化しつつあり、農畜産物の生産量が伸び悩みまたは現象傾向にあります。
という状態を
【どのような状態になることを狙っているのか(意図)】
消費者ニーズにあった農畜産物を安定的に供給している
という状態にします。
【その結果、どのような成果を実現したいのか(結果=施策の目的)】
農林水産業が地域の特性を生かした安全で安心な農林水産物を安定的に供給している
基本事業の数値目標、コスト、マネジメント参考指標
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2001
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2002
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2003
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2004
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2006
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耕地利用率(%) [目標指標]
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目標
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93.0
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94.0
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95.0
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96.7
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実績
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89
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89.8
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必要概算コスト(千円)
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680,264
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795,644
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738,155
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1,247,598
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0
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予算額等(千円)
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300,165
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393,822
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312,926
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801,063
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概算人件費(千円)
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380,099
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401,822
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425,229
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446,535
|
0
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所要時間(時間)
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90,285
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93,447
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100,527
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105,564
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人件費単価(千円/時間)
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4.21
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4.30
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4.23
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4.23
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必要概算コスト対前年度(千円)
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115,380
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-57,489
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509,443
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-1,247,598
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[マネジメント参考指標]
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[マネジメント参考指標]
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[マネジメント参考指標]
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[マネジメント参考指標]
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[マネジメント参考指標]
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[マネジメント参考指標]
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数値目標に関する説明・留意事・
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県内の耕地面積に対する作付け(栽培)延べ面積の割り合い(2004年度の目標値に対する実績数値は、最新データ‐となる農林水産統計年報の2003年度の数値を使用します。)
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2004年度マネジメント参考指標
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種類
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マネジメント参考指標
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数値目標の困難度
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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マネジメント参考指標に関する説明・留意事項
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2003年度の取組内容
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成果達成見込み 概ね順調
【これまでの取組内容と成果(見込み)、成果を得られた要因と考えられること】
①平成15年は低温多雨の異常気象となり、関係部署と協力して病害対策等の推進を行ったもののの麦の作柄・品質は大きく低下し,加えて夏場の低温で本県の米の作況指数は92と10年来の作柄不良となり今後に課題を残しました。このような中、水田農業に関しては国の米政策改革大綱による新たな米政策が16年度から実施されることの準備期間として関係機関とともに米の生産調整の実施方法等の協議を進め、市町村等の指導援助にあたってきました。また、今後の三重の水田農業の方向付け及び施策展開を行うべく新たな三重の米戦略を策定しました。
②安全安心な畜産物を安定的に供給するため牛肉のトレーサビリティーシステムの活用推進とDNA検査によるその検証に取り組むとともに、家畜排泄物法に対応し、糞尿処理の適正化に向けた堆肥舎等施設整備の支援を行いました。
③関西茶業振興大会とその品評会開催を通じて伊勢茶の品質向上と情報発信を行うとともに,県茶業会議所と連携して茶の栽培履歴記帳運動等茶生産の安全安心対策に取り組みました。
④海外からの野菜の輸入急増に対応して,産地競争力向上を図るため低コストハウスの導入等を進めました。
【翌年度以降に残る(見込みの)課題、その要因と考えられること】
①15年産水田作物の天候異状による不作に対応して、リスク回避の面からも災害に強い米・麦・大豆等の生産体制作りが求められます。
②平成16年度から実施される新たな米対策に対応して市町村水田農業ビジョンに基づく米の計画的生産の完全実施と水田を利用した麦・大豆等作物の産地作りへの支援が必要となっています。くわえて、流通の一層の規制緩和がすすむなか、多様な需要に対応した米生産が求められており,平成15年度に策定した「新たな米(水田農業)戦略」にもとづき、産地競争力の強化を進める必要があります。
③全国第三位に生産を誇る伊勢茶は品評会で上位入賞する等品質も向上しつつありますが、全国的にはその知名度は今一歩の状況です。このため安全安心等消費者のニーズに対応しながら全国発信できる東京等大消費地での知名度向上対策が必要です。
④家畜の糞尿処理施設の整備は進みつつありますが、家畜排泄物法の猶予期限がくる16年11月までには関係するすべての畜産農家で完了する必要があります。
2004年度 施策から見たこの基本事業の取組方向
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基本戦略での位置づけ
注力
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改革方向
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総括マネージャーの方針・指示
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↑
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水田農業の振興について、成果と検証に心がけること。
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2004年度の取組方向
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①国の米政策改革大綱にもとづき、米の需給調整施策に取り組むとともに「新たな三重の米戦略」にもとづき環境に配慮した米作り,実需者ニーズに合った麦大豆の品質向上に取り組みます。
②輸入急増野菜に対応するため,産地競争力強化にため低コスト化,高品質化に取り組みます。
③長期需給見通しに立脚した果樹の低コスト高品質生産に取り組むとともに、温州みかんの需給調整対策を行います。
④「環境にやさしい安全安心な伊勢茶作り運動」と茶の品質向上対策、販売対策により伊勢茶のブランド化と消費拡大ををすすめます。
⑤生産技術向上対策を通じて花き・花木の生産振興を図るとともに品評会等の開催を通じて消費者に情報発信を行います。
⑥牛肉のトレーサビリティーシステムの確実な運用に向け、DNA検査によりその検証を行うとともに、産地ごとの飼養技術向上対策をつうじて銘柄牛の生産振興をすすめます。加えて採卵鶏の飼養履歴記帳にむけガイドライン作りに取り組みます。
⑦牛群検定等家畜の改良増殖や家畜排泄物法の猶予期限に対応した処理施設の設置等畜産環境整備に取り組みます。
【総合行政の視点からの取組】
消費者への農畜産物の安定供給に向けては生産者サイドだけ出なく、消費サイドの的確なニーズ把握と加工に向けた実需者,流通業者等との連携が重要であり,関係部局との連携に努めます。
構成する事務事業間の戦略(注力、改革方向)
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(要求額:千円、所要時間:時間)
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事務事業
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要求額
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対前年
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所要時間
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対前年
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注力
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改革方向
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貢献度合
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効果発現時期
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事業概要
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マネージャーの方針・指示
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A 米の生産振興対策事業
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268,446
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233,057
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25,000
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5,000
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↑
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改善する
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直接的
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中期的
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①主要農作物種子対策 主要農作物種子法に基づく優良種子の安定生産指導、奨励品種の選定、啓発及び米麦協会の行う種子の安定供給活動への支援 ②米・麦・大豆の生産総合対策 米の生産から流通までの一貫した産地生産システム確立に向けた指導活動、及びそのための施設整備の支援 消費者起点の「売れる米づくり」を行うための「人と自然にやさしいみえの米づくり」の取組に対する支援 麦・大豆の生産体制の確立、高品質、安定生産の推進活動や機械施設整備の助成、天候に負けない麦・大豆づくりの推進
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「新たな三重の米(水田農業)戦略」の示す方向性に基づき、稲,麦、大豆の振興対策に取り組みます。
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B 畜産物安全安心確保事業
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2,200
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-189
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1,485
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141
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→
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現状維持
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直接的
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即効性
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県内産牛肉について、国の統一耳標の情報を基本に、飼料、衛生管理等を加えた生産履歴を消費者が店頭やホームページで確認できるシステムの円滑な運用と店頭で販売される牛肉のDNA鑑定を実施することにより、消費者の県産牛肉に対する安心感の醸成と当システムで販売される三重県産牛肉の競争力を維持強化します。
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生産状況を消費者へ伝達するため生産履歴記帳と情報提供に取り組みます。
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C 果実生産振興対策事業
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44,342
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-566
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4,160
|
0
|
→
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現状維持
|
直接的
|
即効性
|
|
果実需給の長期見通しに立脚した生産誘導、低コスト・高品質生産Iに向けた指導等により産地体質を強化します。特に、温州みかんについては、生産者自身による需給調整対策を実施するとともに価格補てん制度の活用により効率的かつ安定的な経営体を育成します。
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技術対策価格対策を通じて低コスト高品質を目指した果樹産地体質の強化を図ります。
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D 米穀流通対策事業
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1,881
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-3,787
|
2,000
|
-400
|
→
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現状維持
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間接的
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中期的
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消費者への米穀の安定的供給のため、、米食を中心とした日本型食生活の推進、米の消費拡大及び米飯給食の推進を図ります。
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米飯給食の推進を通じて米の消費拡大をすすめます。
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E 水田農業推進対策事業費
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53,732
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-62,068
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16,559
|
0
|
→
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改善する
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直接的
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即効性
|
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米の計画的生産に対応する生産調整の的確な実施を図ります。
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新しいシステムによる米の計画的生産施策を推進します。
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F 茶花き生産振興対策事業
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11,923
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4,208
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10,200
|
700
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↑
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改善する
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直接的
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即効性
|
|
輸入品や他県産品に対して競争力を持つ農産物特産ブランド品目を全国に提供するため、県産農産物のけん引役となる特産品目について、生産施設等の整備や技術指導により高品質化と低コスト化を推進するとともに、生産者と協働して消費宣伝のための情報発信を戦略的に実施します。.
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関係組織と協働にもと伊勢茶のブランド力を強化するとともに、花き生産技術向上に取り組みます。
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G 飼料対策事業
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2,770
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-14,848
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4,500
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-1,524
|
→
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現状維持
|
直接的
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中期的
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飼料作物等の作付拡大・生産性の向上による飼料自給率の向上を図るため、本県に適した品種の選定、生産・利用技術の確立、機械施設等の条件整備を行います。 また、流通する飼料の品質及び安全性を確保するため、飼料製造・販売業者からの飼料の収去検査、畜産農家に対する適正な使用の指導を行います。
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飼料の自給率向上をめざし、水田等を活用したし量作物の生産振興をすすめます。
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H 肉牛振興対策事業
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2,884
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-809
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6,000
|
-400
|
→
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現状維持
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直接的
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即効性
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肥育牛及び肉用子牛の価格低落時の価格安定対策を実施します。また、BSEエライザ検査で陽性となり、確認検査で陰性となった牛の価格補てんを行うとともに、銘柄牛の維持のため、肉質の維持・確保、受入体制の整備等を行います。
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BSE関連対策事業を実施するともに、肉牛振興を図っていきます。
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I 国内産地競争力強化支援事業
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3,396
|
500
|
7,800
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-200
|
→
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現状維持
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直接的
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即効性
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本県農業の牽引役となる戦略的な品目について、普及活動を通じて、低コスト化、高付加価値化、革新的技術開発、情報発止力の強化等を強力に支援し、外国や国内他産地に負けない産地づくりを推進します。
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農業改良普及活動を通じて本県農業のけん引役となる戦略的作物の産地作りをすすめます。
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||||||||
J 農業・林業・水産業振興対策審議会費
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569
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-84
|
50
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-50
|
→
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現状維持
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間接的
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中期的
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農林水産業の振興に関する重要事項についての知事の諮問機関である農業、林業及び水産業の各振興対策審議会を設置し農林水産業の振興を図ります。
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(産業政策チーム対応)
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K 野菜生産振興対策事業
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385,548
|
334,540
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12,210
|
0
|
→
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現状維持
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直接的
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即効性
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野菜生産に大きな役割を果たす指定産地、特定産地について安定出荷と産地維持のため、価格低落時仁価格安定対策事業を実施します。また、それらの産地について、安定的な生産出荷体制確立のため野菜指定産地等整備活性化協議会を設置し、総合的、専門的な産地指導を行うとと
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輸入野菜の拡大に対応した産地改革や安定的な出荷に取り組みます。
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L 三重の農産物安全・安心づくり支援事業
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9,000
|
4,570
|
3,000
|
1,000
|
↑
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改善する
|
直接的
|
即効性
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無登録農薬の使用等により発生した消費者の食に対する不安、県内産農産物の信頼失墜を回復し、消費者への安全で安心できる県内産農産物の生産供給体制を構築するため、生産者組織が主体的に取り組む自主管理の強化や消費者への情報提供に対して支援する。また、生産者と消費者の意見交換会、研修会を開催する。
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生産者組織が主体的に取り組む安全安心に向けた生産の自主管理や消費者への情報提供を支援します。
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M 中小家畜対策事業
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2,479
|
863
|
3,600
|
1,000
|
→
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現状維持
|
直接的
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即効性
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鶏卵・ブロイラー・採卵鶏素ひな・肉豚の価格安定(経営安定)を図るため、需給動向を踏まえた計画生産を推進します。また、養鶏振興法に基づくふ化業者の登録を行います。
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引き続き,養鶏・肉豚の振興をすすめます。
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N 酪農振興対策事業
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3,547
|
241
|
5,000
|
0
|
→
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現状維持
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直接的
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即効性
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乳用牛群の改良、効率的な能力検定を定着させるとともに、生乳乳製品の流通改善に取り組み、生乳の適正な取引価格を形成することにより、酪農経営の安定的発展を図ります。
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乳用牛の改良、乳価対策を通じて酪農の振興をすすめます。
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O 畜産総合対策事業
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8,346
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-7,491
|
4,000
|
-230
|
→
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現状維持
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直接的
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即効性
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より生産性の高い畜産経営の育成、体質の強化、家畜の改良増殖、適正な家畜取引、畜産副産物の円滑な循環及び養蜂業者の指導監督、転飼調整を実施します。
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関係機関と協力のもと、より生産性の高い畜産経営の育成に取り組みます。
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休廃止する事務事業
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事務事業名
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理由
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2003年度予算額 (千円)
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2003年度所要時間 (時間)
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東紀州地鶏雛供給体制整備
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ヒナ供給体制が整備されたため
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3,028
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3,000
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環境にやさしい三重のコメ普及推進事業
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伊勢湾浄化等水環境を守る無洗米の普及の当初目的を達成できたため
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5,086
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3,000
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|
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