1 趣旨
近い将来、南海トラフ地震の発生による甚大な被害が確実視されている三重県にとって、東日本大震災の被災地のみなさんが復興に向けて懸命な努力を続けておられる姿は、決して他人事ではありません。
岩手県南三陸地域の地勢は三重県の南部地域のそれに酷似しており、宮城県沿岸部に広がる仙台平野は三重県北中部の伊勢平野を彷彿させます。また、少子高齢化が進む社会的条件も同じです。
東日本大震災の被災地の復興状況は、まさに、「三重県の未来を映し出す鏡」と言えます。
被災してから初めて、復興のことを考え始めたのでは遅い。
このことを、私たちは東日本大震災における貴重な教訓として学びました。
災害発生の直後から、行政機能の回復など計画的復興に向けた体制整備のための作業が急ピッチで開始されることになります。その後も、住まいと暮らしの再建、まちの復興、産業・経済の復興など、取り組まなければならない事柄は広範かつ多岐にわたります。
「三重県復興指針」は、三重県が大災害に見舞われることになったとしても、速やかな復興作業を少しでも円滑に進められるよう、事前に、復興プロセスにおいて必要となる対策を明らかにし、それら対策の手順を示す「手順書」あるいは「マニュアル」としてとりまとめたもので、被災地の協力を得ながら策定いたしました。
今後、県では、復興現場の最前線に立つ市町と本指針を共有しながら、復興を見据えた事前の準備を進めていくとともに、県民や地域のみなさんとの共有も図っていきたいと考えています。
復興に向けて着実に前進できるよう、今、何をなすべきなのかを深く考えていくため、本指針を活用していきたいと考えています。
岩手県南三陸地域の地勢は三重県の南部地域のそれに酷似しており、宮城県沿岸部に広がる仙台平野は三重県北中部の伊勢平野を彷彿させます。また、少子高齢化が進む社会的条件も同じです。
東日本大震災の被災地の復興状況は、まさに、「三重県の未来を映し出す鏡」と言えます。
被災してから初めて、復興のことを考え始めたのでは遅い。
このことを、私たちは東日本大震災における貴重な教訓として学びました。
災害発生の直後から、行政機能の回復など計画的復興に向けた体制整備のための作業が急ピッチで開始されることになります。その後も、住まいと暮らしの再建、まちの復興、産業・経済の復興など、取り組まなければならない事柄は広範かつ多岐にわたります。
「三重県復興指針」は、三重県が大災害に見舞われることになったとしても、速やかな復興作業を少しでも円滑に進められるよう、事前に、復興プロセスにおいて必要となる対策を明らかにし、それら対策の手順を示す「手順書」あるいは「マニュアル」としてとりまとめたもので、被災地の協力を得ながら策定いたしました。
今後、県では、復興現場の最前線に立つ市町と本指針を共有しながら、復興を見据えた事前の準備を進めていくとともに、県民や地域のみなさんとの共有も図っていきたいと考えています。
復興に向けて着実に前進できるよう、今、何をなすべきなのかを深く考えていくため、本指針を活用していきたいと考えています。
2 指針の位置づけ
本指針は、「大規模災害からの復興に関する法律」に基づき、県が定める「三重県復興方針(仮称)」の速やかな策定に資するとともに、「三重県防災対策推進条例」に基づき、県がまとめる「三重県復興計画(仮称)」の策定にも資するものです。
3 指針の構成
※「三重県復興指針」概要版は、こちら第1章 三重県復興指針がめざすもの
1 復興指針策定の背景~東日本大震災の発生から5年が経過して~
2 復興指針策定の目的
3 復興指針の位置づけ第2章 南海トラフ地震からの復興プロセスにおいて想定される事態
1 想定される被害の様相
2 復興プロセスにおいて想定される事態~震災復興における実例や課題をふまえて~第3章 「復興」の基本理念
1 「人間」と「人間関係」の回復
2 地域コミュニティの再生第4章 復興に向けて取り組むべき対策の全体像
1 復興に向けた対策(全体像)
2 復興に向けた対策(Ⅰ 計画的復興に向けた行政運営)
3 復興に向けた対策(Ⅱ 地域の再生や生活の再建)
4 復興に向けた対策(Ⅲ なりわいや産業の復興)第5章 地域コミュニティの再生に向けて
1 「復興」の基本理念をふまえた平時からの取組
2 平時からの取組の延長線上にある取組参考資料
1 東日本大震災における復興関連資料
2 東日本大震災以外の大規模災害における復興関連資料○三重県復興指針の概要
○逆引き・検索一覧
本指針の中で用いた、仮設住宅、生活再建、復興まちづくり等の用語について、それぞれの掲載ページを記した一覧です。検索・逆引きする際の参考としてください。