三重県消防広域化基本計画について
県内の消防本部では年々増加の傾向を指名している消防需要に応え、サービス水準の向上を図り、消防団員 との連携のもと地域の安全確保に努めてきていますが、近年の複雑多様化する各種災害への対応、救急の高度化への要請等、消防は質的あるいは量的な変化を求められています。
一般的に消防本部の規模が小さくなるほど、財政基盤や人員、施設の面で充分でない場合が多く、高度なサービスの提供に問題を残していることが多い傾向にあります。
このように、消防本部の規模が小さいことに起因する問題の解決には、規模の拡大を図ることが望まれます。
こうした消防の抱える問題を解決し、より高度な、そして均一化したサービスを提供するために、平成7年10月に「三重県消防広域化検討委員会」を設置し、検討を重ね、平成9年2月に「消防の広域化について」と題した報告書が出されました。
この報告を基に、組織、財政等各種課題を住民、市町村、消防本部等が相互の理解と協力を求めながら解決し、21世紀を展望した消防体制の確立を目指す一つの手法として広域化を検討するよう「三重県消防広域化基本計画」が平成9年3月に策定されました。