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令和6年度「ここ・から」研修会を開催しました

テーマ『子ども心身発達医療センターが大切にしていること』

 令和6年7月25日(木)に「子ども心身発達医療センターが大切にしていること」と題し、三重県総合文化センター文化会館中ホールにおいて平成6年度「ここ・から」研修会を開催しました。学校関係者を中心に、行政、福祉、医療関係者など県内から404名の方にご参加いただきました。
 
 午前の講演では、「子ども心身発達医療センターが大切にしていること~小児整形外科を中心に~」と題し、医療部長西村淑子、草の実病棟師長紀平小織、地域支援・リハビリテーション課長花房伸子から小児整形外科部門の取組を紹介しました。
 西村からは、代表的な疾患や、それに対する治療方法と効果、入院・外来治療の概要などを紹介し、小児から成人までの継続した専門的治療や生活するうえでの地域支援の必要性をお話ししました。紀平からは、草の実病棟の取組として、長期リハビリや集中リハビリなど入院形態ごとの治療内容を説明したうえで、病棟の看護師が子どもの気持ちを尊重し受け止め、安心できる場を提供することをめざしているなどとお話ししました。花房からは、当センターのリハビリの特色や、地域支援の取組をお話しし、そのなかで、当センターが各地域のセラピスト等の人材育成を行うなど直接支援から間接支援に移行してきていることや、肢体不自由児ネットワークを構築するなどして地域との連携を進めていきたいことをお話ししました。



 午後は、「子ども心身発達医療センターが大切にしていること~児童精神科を中心に~」と題し、センター長中西大介から講演を行いました。中西からは、児童精神科の診察から治療の流れ、心理療法、発達療育、デイケア又は入院治療などを組み合わせ、チームで連携し多職種で個々に応じた治療を行っていることや、その中でセンター職員が大切にしていることをお話ししました。また、入院治療では療育活動のほか、入院した子どもが大人との信頼関係を構築すること、同年代の子ども集団のなかで関わり多くの体験を積むこと、生活環境や課題設定の評価と見直しを繰り返しながら、適切な課題や支援を提供することなど、基本的なことであるが適切な支援を丁寧に行っていることを紹介しました。



 講演後は、「児童精神科医療として子どもの育ちを支えるということ」と題しシンポジウムを行いました。シンポジウムでは、デイケア、病棟での看護、入院治療における地域との連携、かがやき特別支援学校の取組について当センター及びかがやき特別支援学校からお話ししたうえで、指定討論者として三重北医療センターいなべ総合病院の濱口貴代氏からいなべ市といなべ総合病院の取組やセンターに期待することについて発表いただきました。その後の討論では、主に退院後の地域支援をどう継続していくかについて議論を行いました。



 参加者からは、「センターが大切にしていることがよくわかって良かった」、「地域での連携をさらに進めたい」、「今後の支援に活かしたい」などのご意見のほか、初診予約の取りにくさなどセンターの運営に関するご意見もいただきました。
 いただいたご意見を参考に、今後の取組につなげていきたいと考えておりますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

過去の開催結果


  令和5年度「ここ・から」研修会 開催概要(令和5年8月1日)
  第4回小児整形・児童精神合同研修会 開催概要(令和4年7月29日)
  第3回小児整形・児童精神合同研修会 開催概要(令和3年7月27日)
  第2回小児整形・児童精神合同研修会 開催概要(令和元年7月30日)
  第1回小児整形・児童精神合同研修会 開催概要(平成30年7月27日)

   

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