平成16年版 環境白書に見る三重の環境
今日の、私達を取り巻く環境問題は、廃棄物問題や自動車公害など地域的な問題から、地球温暖化や生物多様性の喪失など空間的、時間的広がりを持つ問題にまで拡大し、深刻化しています。
このような環境問題を解決していくためには、大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会経済活動や生活様式を見直し、社会全体を環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会に変えていくことが必要です。
三重県では、これまで平成9(1997)年6月に本県における環境政策のマスタープランとなる「三重県環境基本計画」を策定し、計画に掲げました基本目標の実現に向けて、さまざまな環境保全施策に取り組んできました。
しかし、環境問題を取り巻く状況は急激なテンポで変化しており、また、こうした環境問題への対応には、県民や事業者の皆様の環境への自主的な取組がますます重要となってきております。
こうした状況変化に的確に対応するため、三重県環境審議会をはじめ多くの方々のご意見、ご提言をいただきながら本年6月に環境基本計画を改定したところです。
今後も、「環境の世紀」といわれる21世紀を、豊かで安心して暮らしていくことができるよりよい環境づくりに全力で取り組んでまいります。
平成16(2004)年版環境白書では、三重県の環境森林政策の取組と、平成15(2003)年度の三重県の環境の状況を中心にとりまとめましたので、その概要をご紹介します。