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令和06年12月12日

薬剤耐性(AMR)とは?

 特定の種類の抗菌薬や抗ウイルス薬が効きにくくなる、または効かなくなることを、「薬剤耐性」と言います。耐性を持った細菌やウイルスが増えると、薬が効かなくなることから、これまでは、感染、発症しても適切に治療すれば軽症で回復できた感染症が、治療が難しくなって重症化しやすくなり、さらには死亡に至る可能性が高まります。
 薬剤耐性(AMR)の拡大を防ぐためには、抗菌薬(抗生物質)を適切に使用することが重要です。抗菌薬を服用する際は、医師や薬剤師の指示を守って、必要な場合に、適切な量を適切な期間、服用しましょう。
※ AMR(Antimicrobial resistance)
 

AMRは世界的な問題

 AMRは日本だけでなく世界中で問題となっています。現在,AMRが原因 による死亡者数は約70万人とされていますが、このまま何も対策をしなければ2050年には死亡者数が1000万人に達すると予想されています。日本においても、病院内での拡大に加え、医療機関の外で広がる薬剤耐性菌の増加も問題となっています。
 

人だけの問題ではありません

 抗菌薬は人に使われるだけでなく、ペットなどの獣医療、畜産、水産、農産物などあらゆる領域で使われています。また、近年、薬剤耐性菌は人から人に感染するだけでなく、動物がもっている薬剤耐性菌が食品などを介して人に広がったり、環境が汚染される場合もあることが分かってきました。
 そういった背景から、近年、「ワンヘルス(一つの健康)」という考え方が広まってきています。ワンヘルスは人も動物も環境も同じように健康であることが大切という考え方です。 薬剤耐性菌を減らすためには人の対策だけでは対応できませんので、ワンヘルスに基づいた対策が必要となります。
・AMR臨床リファレンスセンターHP「薬剤耐性(AMR)ワンヘルスプラットフォーム」
 https://amr-onehealth-platform.ncgm.go.jp/home
薬剤耐性(AMR)ワンヘルス動向調査年次報告書2023(PDF:5.5MB)
 

AMRアクションプラン

 日本では2016年4月に「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン2016-2020」が取りまとめられました。このなかで成果目標として、人の抗菌薬の使用量を減らすこと、主な微生物の薬剤耐性率を下げることなどに関する数値目標が設定されました。
 このAMRアクションプランに基づき効果的な対策を推進することにより、AMRの発生をできるだけ抑えるとともに、AMRに起因する感染症による負荷を減らしていこうという取り組みがなされています。
薬剤耐性(AMR)アクションプラン2023-2027(概要)(PDF:677KB)
薬剤耐性(AMR)アクションプラン2023-2027(本体)(PDF:1.7MB)
 

薬剤耐性菌を増やさないために一人ひとりができることは?★覚えておこう★

1 ウイルスに抗菌薬はききません!

 風邪は、ウイルスが鼻やのどにくっついて炎症を起こし、くしゃみ、鼻水、せき、たん、のどの痛み、発熱などがでることを言います。この、「風邪の原因はウイルス」というのが大切なポイントです。風邪の原因は細菌ではありません。
 風邪の症状はいずれも、あなたの体がウイルスと戦っているサインです。風邪を治すのはあなた自身の免疫力であり、医師が処方したり薬局で売られている風邪薬は、風邪のつらい症状を和らげるためのもので、原因のウイルスをやっつける薬ではありません。
《ポイント》
 代表的なウイルス(かぜ、インフルエンザ、ノロウイルス、新型コロナウイルスなど)
 

2 抗菌薬は医師や薬剤師の指示通りに飲みましょう!

 症状が軽くなったからと途中で薬をやめてしまったり、余っている薬を自分の判断で使うと、薬剤耐性菌ができる恐れがあります。
《ポイント》
 ・人にあげない
 ・もらわない
 ・残しておかない
 

3 基本的な感染対策をしましょう!

 日常からの感染症にならないための予防が大切です。
《ポイント》
 ・手洗い
 ・咳エチケット
 ・ワクチン接種
 

当課の取り組み

 抗菌薬適正使用推進事業の一環として、三重県感染対策支援ネットワーク(Mie Infection Control Network: MieICNet)を発足し、抗菌薬適正使用に係る地域の現状把握や、医療機関や社会福祉施設からの抗菌薬適正使用や感染対策等に関する相談支援体制を整備しています。また、抗菌薬適正使用に携わる医療従事者の人材育成や、医療関係者、県民の皆様に対する啓発を行っています。
・三重県感染対策支援ネットワーク(Mie Infection Control Network: MieICNet)
 https://www.mie-icnet.org/
 

関連情報(AMR関係リンク)

・内閣感染症危機管理統括庁 薬剤耐性(AMR)対策
 https://www.caicm.go.jp/action/amr/index.html
 
・厚生労働省 薬剤耐性(AMR)対策について
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000120172.html
 
・AMR臨床リファレンスセンター(かしこく治して、明日につなぐ~抗菌薬を上手に使ってAMR対策~)
 https://amr.ncgm.go.jp/

本ページに関する問い合わせ先

三重県 医療保健部 感染症対策課 感染症対策班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁4階)
電話番号:059-224-2712 
ファクス番号:059-224-2558 
メールアドレス:kansenta@pref.mie.lg.jp

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