現在、沖縄県では、海外からの渡航者を初発患者とした麻しん患者の増加が報告されています。また、海外においても麻しんの流行が確認されている国・地域があります。
ゴールデンウィークにこれらの地域に旅行を計画されている皆様は、麻しんにかからないために、下記をご確認ください。
<確認事項>
① 2回の麻しんワクチンの予防接種を受けている
② 麻しんにかかったことが明らかである
③ 既に発症予防に十分な麻しん抗体価を保有している
※記憶に頼らず母子健康手帳等の記録で確認してください。記録がなければ、受けていない、かかってい
ないと考えてください。
<①~③のいずれにも当てはまらない方>
かかりつけの医療機関にご相談のうえ、麻しんワクチンの接種を検討してください。
※麻しん患者と接触した場合や、麻しんの流行地域に行き、下記の症状が現れた場合は、事前に医療機関に電話で麻しんの疑いがあることを連絡して指示に従ってください。
麻しん(はしか)について
麻しんは感染力が強く、空気感染するため、手洗い、マスクのみでは予防できません。麻しんに対する免疫を持っていない人が、感染している人に接すると、ほぼ100%の人が感染します。
<主な症状>
感染すると約10~12日の潜伏期間の後に発症します。その後、高熱、咳、鼻水が数日間持続し、口の中に小さな(約1mm)白い発疹(コプリック斑)ができます。熱は一度下がりますが、再び上昇し、その後体中に赤い発疹ができます。別の病気に同時にかからなければ、7~10日後に回復します。
参考(ワクチン接種状況の確認)
①昭和52年以前生まれの方
定期接種が行われていませんでしたが、自然に麻しんに感染する可能性のある世代でしたので、免疫がある方とない方がいます。
②昭和53年~平成2年以前生まれの方
定期接種1回接種の世代です。麻しんに対する免疫が低い可能性がありますので、麻しんワクチン接種を検討してください。
③平成2年以降生まれの方
定期接種2回接種の世代です。麻しんに対する十分な免疫を持っていると考えられますが、母子手帳等で接種の記録を確認してください。