現在、三重県内で手足口病が流行しています。
平成29年第28週(7月10日から7月16日)の県内45の定点指定医療機関(小児科)における手足口病の平均患者数が16.9人となり、過去7年間の最高値である平成23年第28週の平均患者数
12.7人を上回りました。今後、さらに患者数の増加が予想されますので注意しましょう。
【手足口病とは】
コクサッキーウイルスやエンテロウイルスによって、乳幼児を中心に夏に流行する感染症です。感染3日から5日後に、口の中、手のひら、足の裏などに水泡性の発疹が現れ、発熱はあまり高くならないことが多く予後は良好です。ほとんどの発病者が数日間で治ります。ごく稀に、髄膜炎や脳炎を併発することがありますので、2日以上発熱が続く等の症状がみられる場合は、慎重に対処する必要があります。特効薬はなく、対症療法となります。
感染経路は、鼻汁、糞便等の排泄物による接触感染、咳等による飛沫感染です。特に乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園では注意が必要です。
【家庭や保育施設等でできる対策】
治った後も比較的長い期間、便などからウイルスが排泄されることがあり、また感染しても発病せずウイルスを排泄している人もいますので、感染予防としては、手洗いやうがいを徹底することが大切です。
1.こまめに手洗いやうがいをしましょう。
2.症状がある人とは密接な接触を避け、タオル等の共用はやめましょう。
3.おむつ交換するときは、排泄物の取扱いと交換後の手洗いに十分気をつけましょう。
4.症状が現れたら早めに医療機関を受診しましょう。