住民主導による地域づくりの手法を学ぶ研修会を開催しました
平成18年2月3日、行政職員を対象に「住民主導による地域づくりの手法を学ぶ研修会」を開催しました。(県職員72名、市・町職員15名にご参加いただきました。)
今回の研修会では、江戸川大学教授鈴木輝隆氏に「住民主導による地域づくり」をテーマにご講演いただいたほか、2名の町職員に住民主導による地域づくりにあたっての実体験をご紹介していただきました。その後、鈴木教授をコーディネーターに町職員2名をパネリストとして「地域づくりにあたって行政が果たす役割」をテーマに座談会を開催しました。
行政は様々な場面で住民との協働事業を進めようとしており、地域づくりの現場においても様々な切り口で事業が進められています。そのような中で、行政はいかなる役割を果たすべきなのか。その答えはもちろん一つではないけれど、この研修会を通じて、一定の方向が見えたように思います。
地域づくりにあたって行政が果たす役割
①行政はリーダーシップを発揮せず話題提供していく
- 行政は黒子に徹する。
- ある一つの方向に誘導しない。地域が方向を決めるべき。
②住民に情報を与えて住民のコミュニケーションを活性化させる
③地域社会を未知化する(地域に潜んでいる力を見つけ出す。)(地元学という手法も。)
④住民の活動を認知する、活動の場所を提供する、情報を提供する。
⑤行政と住民との間に行政とは違った機関をもう一つ育てる
研修会の要旨
町職員事例紹介
講師紹介
鈴木輝隆氏(江戸川大学経営社会学科教授)
楽しく安心して暮らせる地域社会の実現をめざして、地域リーダーのネットワークを構築し、全国のまちづくりのパートナーとして活動している。「住民自治と情報力から地域経営を実践する」が研究テーマで、長野県小布施町の文化サロン「小布施セッション」、高知県「四万十ドラマ」、種子島の「サーファー米」など各地のまちづくりに関わっている。国土審議会ライフスタイル・生活専門委員会委員。