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概要
「虫送り」の起源は不明であるが、太鼓の内側に弘化二年(1845年)とある。昭和30年頃になると行事は途絶えたが、地域が見直される中、平成21年に再現復活した。稲生地区は稲作を中心とした農業で発展してきた集落で、稲生という地名はこの地区が稲作発祥の場所として名付けられたと伝えられている。稲が生育中の7月頃には多くの害虫が飛来して稲に卵を産みつけ、被害をもたらすので、害虫を夜間に松明の火で焼き殺した農作業が虫送り行事の発端だと言われている。後年には単に害虫を退治する目的のみでなく、田の神に稲の豊作を祈る願いを込めた、初夏の水田の火の祭りという願いが農家には強かったようだ。
(平成23年度作成)
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