知事定例会見録
令和元年11月11日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
・三重とこわか国体・三重とこわか大会のポスター決定(発表)
・知事のスペイン訪問(6日概要・7日概要・8日概要)(報告)
質疑項目
・発表項目等に関する質疑
・静岡県知事のリニア中央新幹線にかかる報道
・外套膜(がいとうまく)が萎縮した真珠養殖用アコヤガイの対策
・佐賀県で墜落した同型ヘリコプターの飛行再開
・祝賀御列の儀
・伊勢市美術展覧会での作品展示の見合わせ
・長野県千曲市及び長野市の災害廃棄物の受け入れ
・奈良県による名阪国道有料化の要望
・スペースジェットの納期延期
・三重県産業廃棄物の適正な処理の推進に関する条例の改正のあり方
発表項目
(知事)今日は2点、発表いたします。1つ目は、三重とこわか国体・三重とこわか大会のポスター決定についてです。大会ポスターの応募結果につきましては、8月に発表済みではありますけれども、18市町の、5歳から74歳までという幅広い世代の皆さんから259件のご応募をいただきました。過去5年間にポスターデザインを募集した県の中では最も多く、応募いただいた皆さんには、あらためてお礼を申し上げたいと思います。今回、その中から三重とこわか国体・三重とこわか大会実行委員会において最優秀賞1点、優秀賞3点を選定し、最優秀賞のデザインを基にポスターを制作いたしました。最優秀賞に選ばれましたのは由井活道さんの作品で、熊野古道や伊勢神宮、棚田や特産の南紀みかん畑、美しい海原など三重の名所と、そこに至る全ての人々を描き、活力に満ちた元気な三重を表現した作品です。これですかね。これ、これですね。優秀賞には、大台町立日進保育園ぞうぐみの皆さん、障碍(しょうがい)者ITカレッジ四日市職業指導員の盆野篤さん、同じく障碍者ITカレッジ四日市訓練生の村田朋子さんの3作品が選定されました。表彰式につきましては11月21日に行います。受賞者の皆さんには私から表彰状と記念品をお渡しします。これまでの開催県では、国民体育大会と全国障害者スポーツ大会のポスターを、それぞれ制作してきましたが、本県は全国で初めて両大会を一体的に周知するため、1つのポスターに統一して制作をしました。完成したポスターは、学校や市町、関係機関をはじめ、銀行やスーパーマーケット、病院など、県民の皆さんがよく利用されるところに掲示の協力をお願いします。あらゆる所で両大会のポスターをご覧いただくことで関心を持っていただき、県民の皆さんにボランティアや競技観戦など、様々な形で両大会に参加していただければと考えています。両大会に向けて今回発表したポスターを活用して広報を行っていくことはもちろんですが、県内全域に両大会の周知や理解を広げ、たくさんの方の参加で県民力を結集した大会となるよう、今後も企業や団体等にご協力をお願いし、より大きな効果が得られるようにしていきたいと考えていますので、皆さまのご協力をお願いしたいと思います。
次、2つ目です。スペインの訪問についての、まあ報告であります。少し長くなりますけれども、申し上げたいと思います。今回のミッションの最も大きな成果は、バスク自治州のイニーゴ・ウルクイル首相との面談を通じ、バスク人と三重県民の間で、感謝、勤勉、誠実という共通の価値観を見出し、信頼関係を構築できたことです。その信頼関係に基づき、バスク自治州との間で、産業、食、巡礼道の3つの分野での具体的な協力事項について合意できたことで、今後の連携に向けた大きな一歩を踏み出せたと感じています。ウルクイル首相との面談は、7日に行い、合意した3つの分野での具体的な協力事項について、現地メディアに向けて、首相とともに共同発表を行いました。面談には、同行した県内市町の首長にもご同席いただき、今後もそれぞれの分野でさらに連携して、バスク自治州との交流に取り組んでいくことを確認しました。7日には他に、世界遺産サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路と熊野古道伊勢路の交流に関する覚書を締結するとともに、現地の巡礼道を視察しました。数百kmにも及ぶ巡礼道が世界遺産に登録されているのは、これら2つの巡礼道だけであり、本年は熊野古道が世界遺産登録15周年を、来年にはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路のうち、バスク自治州を通る北の道と内陸の道が登録5周年を迎えます。絶好のタイミングで両地域の巡礼道の交流に関する覚書を締結できたことから、今後、巡礼道の保全・振興に関わる関係者の交流や互いの巡礼道の魅力発信に繋げ、熊野古道伊勢路の活用と保全の取組を一層充実させていきたいと思います。また、サン・セバスティアン市において、ミシュランガイドで三つ星を獲得している現地のレストラン、アルサックの料理人3名と、県内の料理人及び料理人を目指す若者計6名による交流の現場を視察し、両国の料理人がコラボして創作したメニューを試食させていただきました。料理人をめざす若者からは、「バスクの一流料理人と交流することで、料理人の考えの違いも含め、多くの気付きを得られた。」、「三重県に帰って今回の交流を通じて学んだことを、周りの仲間にぜひ共有したい。」といった力強いコメントが聞かれたことが印象的で、彼らの今後の活躍をとても楽しみに感じました。その後は、サン・セバスティアン市長との間で、美食を通じた友好の証を平成29年1月に締結した多気町長とともに、エネコ・ゴイヤ市長を訪問しました。私からは、県とバスク自治州が食の交流について今後連携していくことを述べ、多気町長とともに、ゴイヤ市長の来県を呼びかけました。サン・セバスティアン市において、県内の食関連事業者9社と現地バイヤーや料理人など40名が参加した交流会では、私から三重の食をPRするプレゼンテーションを行いました。県内9社のブースは、新しい食材に対して高い関心を持つバスクのバイヤーや料理人で大変にぎわっており、県産品への関心を実感することができました。また、日EU・EPAの発効により日本産農林水産物のEUへの輸出拡大が期待される中、参加した県内の食関連事業者は、熱心に商談を行っていました。この事業はジェトロと共催で実施しており、今後も継続して、スペイン及び欧州への販路開拓に取り組んでいきたいと考えています。今回、世界一の美食の街と称されるサン・セバスティアン市での取組により、食に関して国際的な発信力を持つ現地の料理人や、市長などとの間で新たなネットワークができたことから、今後、美食を通じた地域の魅力づくりや食の販路開拓に生かしていきたいと思います。翌8日は、地元の企業連合体であり、海外志向が強い工業部門をもつモンドラゴン協同組合グループを訪問し、国際部門の総括責任者に対し、本県の投資環境のPRに加え、同行した県内企業からもプレゼンテーションを行い、県内への投資誘致と商取引の両面から三重の魅力をアピールしました。次に、自動車関連企業におけるオープンイノベーションを推進するために設立された自動車インテリジェンスセンターを、県内企業とともに視察しました。さらに、同センターにあるゲスタンプ社の研究開発センターを訪問し、同社CEOに対し、私と松阪市長から、県内工場への追加投資を呼びかけました。続いて、ロールスロイスの子会社で、ボーイングと並ぶ世界的企業であるエアバス社に航空機エンジンを供給しているITPアエロ社を訪問しました。県内の投資環境のPRに続き、同行した県内企業からも、自社技術の売込みを行いました。これら一連のトップセールスでは、同行した市長や県内企業もプレゼンテーションを行い、官民連携した売込みを行いました。さらに、コーヒーブレイクや昼食の時間を利用して、多くの現地企業との交流を行いました。こうした取組により、バスク自治州の企業との産業交流に対するオール三重の熱意をしっかり伝えることができたと感じています。加えて、芸術文化を核とした街づくりによって、重工業が衰退し不況に陥っていた炭鉱、造船の街・ビルバオ市を再生させた取組を視察しました。ウルクイル首相との面談をはじめ今回のバスク自治州訪問全体を通して感じたことですが、芸術や文化の創造性を活かしたこのクリエイティブ・シティの取組においても、伝統と革新を重んじるバスク人の精神性を再認識することができました。なお、バスク自治州訪問の前日である6日には、マドリードに立ち寄り、UNWTO、国連世界観光機関を訪問しました。UNWTOでは上級部長と面談を行い、その土地ならではの食を楽しみ、食文化に触れることを目的とするガストロノミーツーリズムやユニバーサルアクセシビリティに基づく観光振興に関する県内の事例を私から紹介したところ、上級部長から、評価と共感の発言がありました。加えて、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会において、スペインのトライアスロン代表チームの事前キャンプを誘致した志摩市長とともに、スペインスポーツ庁のマリア・ホセ・リエンダ長官と、トライアスロン連盟のホセ・イダルゴ会長を訪問しました。事前キャンプの決定に関してお礼申し上げるとともに、三重県とスペインのスポーツを通じた交流をリードしていただきたいとお願いをしました。県としても志摩市と連携し、事前キャンプをしっかりサポートしていきたいと考えています。マドリード訪問で得た知見を観光振興に生かすとともに、新たに構築したネットワークを生かして今後のスポーツ交流に取り組んでいきたいと思います。また、ウルクイル首相との面談、巡礼道の交流に関する覚書の締結、及び料理人交流事業や食産業交流会などが多数現地メディアに取り上げられ大きな注目を浴びており、現地で三重県のプレゼンスを示すことができました。さらに、今回の訪問を通じてお会いした関係者に来県を呼びかけたところ、タピア大臣などが来年来日する予定となっており、ぜひ三重県にお越しいただきたいと考えています。今回の訪問で、産業、食、巡礼道の各分野で交流を進めることができました。ウルクイル首相と面談し、信頼関係を構築の上、具体的な取組について合意できたことは、三重県にとって非常に大きな成果であり、今後さらに、これら3つの分野で、経済面での連携や人的交流、さらには人材育成に取り組んでいきたいと考えています。
発表項目等に関する質疑
○三重とこわか国体・三重とこわか大会のポスター決定(発表)
(質)じゃあまず幹事社から。先にポスターから率直な感想はいかがですか。
(答)明るい感じでいいんじゃないですかね。何か楽しく、やるぞっていう感じと、さっき僕の口述でも申し上げたとおり、この初めて今回、両方を一体化してやりましたので、別々のポスターやと2枚貼らなあきませんけど、1枚で両大会を長い期間知ってもらえるので、一体の取り組みなんですよっていうのを知っていただけるという意味でも非常に良かったなあと思います。明るくこの国体や大会が、楽しみだなあという雰囲気が出たポスターではないかなというふうに思います。
(質)知事は、このポスターの選定には直接は関わってないんですかね。
(答)ないです。はい。
(質)実行委員会の方で選定されたっていう?
(答)はい。
○知事のスペイン訪問(報告)
(質)じゃあスペインの訪問をお尋ねしますが、そのモンドラゴン協同組合とか、そのゲスタンプの新しい進出とか、その感触というのは何かこう、例えば確約得たりだとか、反応はいかがだったでしょうか。
(答)モンドラゴンは、特に世界中に拠点を持っている工業部門がありますので、具体的にこういうものを、こういうふうに立地してもらうといいんじゃないだろうかっていうようなことなんかを提示をしましたけども、真剣に検討するという誠実真摯な対応だったので、検討の結果どうなるか分かりませんけれども、期待感の持てる交渉だったんじゃないかなというふうに思います。大分しつこくっていうか、その会長と僕がずっとマンマークじゃないですけど、ずっと話してましたので熱意は伝わったんじゃないかと思いますし、誠実に検討してくれるような感じでした。ゲスタンプについては、操業が順調に今もいっているので、それが順調にいけば、そういうことになっていくんではないかという感触を得てますけど、言明をされたわけでありませんので、今ゲスタンプって、もともと第2工場が設立されるように、今敷地が取ってあって半分今空いている状況なんですね。もともと想定の範囲内なんですけども、我々としてはそれが1日も早くということだし、確実にっていうことなので、操業が順調にいってるという話と、あと新名神ができて東名阪とか伊勢道とかそういうところの渋滞が減っているという話をし、ですので物流コストの低減が期待、立地してもらってた時より低減が期待できますよって話をした時は、大変良いニュースであるという趣旨のことで理解をしていただきましたので、今後に期待ということだと思います。いずれにしても、両者とも誠実に検討する、真剣に検討すると、そういう感触であったと思います。
(質)バスクのほうのアルサック、料理に絞って伺います。どんな様子だったですか。
(答)これね、まずうまい。それはいいですけど、相可高校の子たちや三重調理専門学校、この子らがプロの料理人でない子たちで、あと鳥羽のビューホテル花真珠、菰野の寿亭、それから鳥羽国際ホテルの料理人のメンバー、これ若手ですけども、今もう料理人やっているんですけども、非常に何ていうかな、いろんな気付き、調理の方法であるとか、特にそのバスクは、例えば肉を焼く時でも、胡椒を使わず塩だけとか、調味料をあまり使わないパターンのが多いらしく、そういうところで素材を生かして味を引き出すということなどの調理方法とかで、非常に気付きあったんではないかということと、逆に三重県の料理人や若者たちが、こういう天ぷらみたいな、カニクリームコロッケみたいなやつに、ポン酢をのせてとか、イカスミのやつにポン酢を合わせてみたいなのを、三重県のメンバーが提案したやつが、アルサックの料理人なんかもすごい感心をして、それを使ってくれたりしたり、あとほお葉に味噌をのせて、タラみたいなんをのせて、向こうでタラみたいな魚、メルルーサやったかな。メルルーサやな。そのやつを名物料理なんですけど、それをこうほお葉を使ってみたいなんをやってみたりとか、非常にこっちからの提案も、あのほお葉なんかはアルサックでもしかしたら今後使ってもらえるかもしれないんで、両者にとって有意義だったと思いますし。あとその彼らも感じただろうし、食の交流会で、例えば九鬼産業の胡麻とか、みんなこういろいろ提案したのに向こうすごい関心を持ってもらってたのは、向こうの言葉でヌエバコッシーナっていうそのみんなで、新しいものを取り入れて知恵を出して、考えていこうみたいなオープンイノベーションみたいな考え方が浸透してるので、そういう形でこう何か、いろんな意見を取り入れて新しいものを作るぞ、みたいな雰囲気がよくあったからすごい学びになったんじゃないかな。若いあれ誰やったかな、どっちやったかな。料理の方の男性の1人は、何ていうかこう、料理人の世界のこの縦の伝統の、こういうのを守らなければならないみたいなことだけじゃなくて、新しいものをどんどん取り入れて、伝統の良さも生かしていくっていうようなことが、良いことだと感じたっていうようなことなんかも言ってたりなんかしてたんで、非常に三重県が売りとする食、またそれを担う料理人にとって、極めて良い機会になったんじゃないかなというふうに思います。
(質)高校生や料理学校の生徒たち、どんな様子だったか、それからそれを含めて皆さんに期待することをあらためてお願いします。
(答)高校生や調理専門学校のその3人は、緊張してる様子が非常にあったんですけど、ペアを組ませたので、その県内の料理人やってる子とその高校生をペアを組んでやってもらったんで、今の料理人すでにやってる子たちがうまくリードしてくれて、最終的にはすごいこう積極的にいろんな取組ができてるように感じましたけどね。終始笑顔で、特に最後のサン・セバスティアンっていうか、サン・セバスティアンでの最終日の向こうの政府の大臣主催の夕食会で、料理人の子らなんかが振舞ってくれたんですけども、達成感というか充実した顔の様子でしたので、こういう機会を提供できて良かったし、この提供できたのは、クラウドファンディングや企業の寄付によるものなので、そういう機会いただいた皆さんにあらためて感謝したいなと思いますね。
(質)あらためて参加した生徒さんたち、若い人たちへの期待感をお願いします。
(答)僕はあの場でも、彼らにも言ったんですけども、こういう機会得たので、自分自身がどんどん磨きをかけて成長していってほしいということと、そしてあとは自分が良かったねだけじゃなくて、周りのメンバーに得たことをどんどん伝えてほしいと、ということを言いましたんで、そのとおりにやってくれるといいなと思いますね。あとまあ、こういうのをきっかけに向こうの料理人の人たちも三重県の料理人のポテンシャルというか、若者たちのポテンシャルを感じてもらったと思いますから、交流を続けてあと人材育成も、そのアルサックのあいつ、ミケルやったっけ、料理人もそういう協力を惜しまないと言ってくれたんで、これからの人材育成も手伝ってもらえるとありがたいなあという期待を持ってます。
(質)ついでに巡礼の道関連のコメントを。
(答)首相とウルクイルさん、首相と会談したのが1時間15分ぐらいに及んだんかな結局最終的に、その向こうの発言の半分ぐらいが巡礼路の話だったので、非常に思い入れがあるというか、僕が最初にその伊勢神宮とか、伊勢とか熊野のその精神性とか、僕らがそういうのを大切にしていることを最初に述べたところ、彼らからもキリスト教やキリスト教の前からの伝統とか精神性みたいな大切にする話があって、その巡礼路についても思い入れを持ってるということを、首相自らが積極的に話をされていたので、結果、良い合意になったと思いますし、覚書締結しにいった時に、あれ巡礼協会友の会の人たちやったっけ、あれ。
(答:雇用経済部)市長さん?
(答)ちゃうちゃう、何人かおった人って友の会の人?
(答:雇用経済部)はい。
(答)あの人らは、うちでいう熊野古道のサポーターズクラブとか、語り部友の会みたいな人たちやな。そういう地元で保全活動とか、いろんな手伝ってくれる人たちがたくさん参加されてて、今回の協定締結に対する期待とか、あと地元の行政の皆さんもそういう友の会の人たちを大切にする雰囲気があったので、そういうのは我々も今もそうしてますけども、見習いながら、いろんな人たちの力を借りて世界遺産の保全活用していかないといけないなと、あらためて感じたということですね。
その他の項目に関する質疑
○静岡県知事のリニア中央新幹線にかかる報道
(質)発表事項以外でお尋ねしますが、もうすでに報道に出てますけど、リニアをめぐって静岡県のほうに抗議をされたことで、直接まだお尋ねしてないんで、その思いと狙いというか目的をお尋ねします。いかがでしょうか。
(答)一部報道の方から、川勝知事が定例会見でおっしゃった言葉の報告があったので、それに関する取材がありましたっていう報告があったので、最初の報告だけだったんですけども、全く事実無根のお話なので、多分あの川勝知事が定例会議で発言されたそのままの言葉を、貴方もご覧になったと思うんですが、僕と何年間かお付き合いしていただいて、ああいう言い方って僕多分しないですよね。ああいうこの変わった割合、何か特定の割合を言って、ああいう僕言い方そもそもしないと思いますけども、なのでそもそも事実無根だし、そんな何ていうか極めてセンシティブな話を、何らプロセスを経ずに軽々しく言われるということについて、これはもう、ご報告を受けるだけじゃなくて、しっかり抗議をするようにということで指示をしたところです。しかも、饗宴の儀(きょうえんのぎ)で立ち話で歩きながらしたようなことなので、正確な言い回しとか、言った言わないとかを、僕は申し上げるつもりませんが、ああいう言い方は一切してませんし、僕としては、これまで言ってるとおり、交通結節性の高い場所であってほしいということを申し上げたのと、地域はどうですかということだったので、活発に活動されてるのは亀山とかが、昔から活動されてますねって話をしただけなんで、全くの事実無根であるから、とはいえ言った言わないとかを争うつもりはありませんが、そもそもどうですかね、他の方の発言を了解なく、さらに言えば、そういう立ち話というような状況の中で、定例会見とかの場でおっしゃるのは、どうかなと思いますけどね。とはいえ僕はだから直接、何か抗議をするということは別にしませんが、事実無根であるということはあらためて申し上げておきたいと思います。
(質)今、そういえば思い出したけど、全国知事会議ですよね、今日。
(答)今日そうですよ。
(質)一応お会いするというか、同じ会場に。
(答)はい。
(質)何か、この件で話とか。
(答)この件で話すつもりはありません。そもそも何ていうか事実無根なんで、別にこういうことで、何かもういちいちやり取りする必要性がないと思ってますから、わざわざ私から声かけてどうこうって、しっかり事務的に申し上げたし、向こうの部長さんからもご迷惑かけて申し訳なかったというお言葉ありましたから、私からあらためて、知事捕まえてどうこうというようなことはありません。
(質)川勝知事から、それに対して知事に直接何か連絡があったりとかっていうところも確認ですが、ないということですか。
(答)ないですね。僕もスペインへ行ってましたし、戻ってきたの週末ですから、ないです。
(質)確認なんですけど、事務方を通じて静岡に抗議されて部長の方から謝罪が県にあったという?
(答)発言内容について、発言内容の是非、可否、正しい正しくないということについての謝罪ではなく、そのお騒がせしたことについての謝罪ということで、岸江良かったんやな。
(答:地域連携部)はい。
○外套膜(がいとうまく)が萎縮した真珠養殖用アコヤガイの対策
(質)アコヤガイの、真珠貝の調査結果がまとまりまして、病原体ですとか、あとウィルスのそういった由来のものではなかったということが分かったという一方で、原因特定に至らなかったのかなという印象を受けているんですが、そのことについての知事の受け止めと、今後の対策や取組の姿勢について教えていただけますでしょうか。
(答)そういう意味では、感染症とか、特別な遺伝の関係でという原因を特定するということになりませんでしたけれども、高温であるとか、えさが少なかったということが、大きく影響しているということは分かりましたので、今後、それを踏まえて、どういうふうな養殖経営を行っていくか。これを現場の皆さんとよく議論をしていきたいと思いますし、また、今後の実験をさらに行っていく条件が整えば、さらなる検証を行うことも関係機関と検討していきたいというふうに思っておりますけれども、まずは、今分かる範囲においてどう対応するか、11月8日の日にはICTブイを入れて、その温度を計るというような対応を取らせていただきましたけれども、操業ずっと続けて日にちは経っていきますので、今分かる範囲でのしっかり被害を少なくする対応策と、それから今申し上げたように引き続き関係機関と検討さらなる検証についても、検討を考えていきたいというふうに思いますのと、あとは経営に影響が出てくる可能性がありますので、と原因究明などの、あと今後の対応などについても、国への要望を今回も行いますし、今回上京した時に行いますし、おそらく来週ですかね、真珠の関連の議員連盟なんかも開催される可能性がありますので、我々から要請してますので、そこにおいても要望していきたいというふうに思います。あと、県内での経営への影響について、しっかり注視をして、生産者の皆さんに寄り添っていく、そういう対応をしていきたいというふうに思います。
(質)国への要望というのは、今日の午後からまた東京行かれますけど、そのタイミングでということですか。
(答)この12日、13日。今日は全国知事会だけなんで、12日、13日。14日もあるのか、その辺りでやります。
(質)関連しまして、真珠振興計画を去年策定していたところに、こういう事態が起きて、収まってないということもあるやに聞いておりますが、知事は今の現状どういうふうにして捉えていらっしゃいますでしょうか。県として対策はいろいろやりました。ただ、厳しい状況に変わりはないんではないかというふうにみられるんですが、養殖業界に関して。
(答)それは、真珠振興計画と。今、真珠振興計画を作って?
(質)作ったけども、こういう事態になった。計画で30億とか具体的な数字が出てますよね。それに大きな、立ちはだかる難しい段階にあるというような、お考えなんでしょうか。
(答)目標達成がですか。
(質)目標達成です。そうです。
(答)目標達成に向けて影響がゼロではないというふうに思いますけれども、もちろんそういう定めた計画なんで、その計画をしっかり達成していくっていうことも大事ですけれども、今申し上げたとおり、生産者の皆さんの不安とか、実際の経営の影響というものを見極め、それに寄り添って対応していくということが、現在最も重要なことだと思ってますから。だからといって計画は関係ないとは言ってないですよ。計画の達成もしっかりやっていきますけれども、まずは今申し上げたとおり、経営生産者の皆さんの不安、経営の影響、それに寄り添ってしっかり対応していくということが最優先課題だというふうに思います。
(質)これはもう稚貝の生産とか、それから原因究明とか、いろいろその辺りの県としての対応の進め方というか、今まで振り返ってそれなりにやってこられてますけども、知事としての評価というのはどんなものなのでしょうか。
(答)この後、稚貝なので、経営にどれぐらい影響が出てくるか、それからその後、今から稚貝の生産やって春に配るっていうことを考えてますから、現時点においては生産者の皆さんから何か県の対応が足りないとかそういうご指摘はないので、一定はやらしていただいていると思いますけれども、これから状況も変化していくと思いますし、経営の影響というのは具体的に出てくると思うし、ないことを祈りますけれども、規模が小さい経営体で高齢の方も多いから、そういうところで経営をやめるというようなご判断されることがないようにしていきたいと思います。例えば、我が県ではないですけれども、福井県とかで、豚コレラがあって殺処分をして、もう養豚業再開するのを断念したというような例もありました。それは福井県の養豚協会の幹部の方でいらっしゃるということもありましたから、そういうことがないように、経営を継続していただけるように、もちろん人材の確保を含めて、我々これからも状況をしっかり注視しながら、全力でやっていくということだと思います。
○佐賀県で墜落した同型ヘリコプターの飛行再開
(質)先日、防衛省のほうから、自衛隊のヘリコプターAH-64D、佐賀で昨年墜落したものの飛行再開の発表がありましたけれども、県と自衛隊のやり取りの中で、安全対策についての対策について先方からどう聞いているか、また、県からの要望として伝えられたことなどあれば教えてください。
(答)具体的な詳細のやり取りは、直近のところ聞いてませんけれども、もともとその警衛の再開にあたって、あるいは、佐賀で墜落した時の同型があるというところにおいて、安全性の確認をしっかりしてほしいということ、市民の皆さんの不安の払拭をしっかりしてほしいということは、こちらからずっと申し入れしていたと思いますので、それに沿ってこれからもやっていただきたいと思います。技術的にどうこうというのはちょっと私分からないんですけれども、状況を、しっかりその安全を大切に取り組んでほしいという気持ちやスタンスに変わりはないです。
(質)飛行再開にあたって、あらためて県に対し自衛隊から何か報告とか連絡ってのは特にはなかったでしょうか。
(答)ちょっと僕にはないですけども。僕に直接何か自衛隊の幹部がっていうのはないですが、事務方レベルであるかもしれませんのでそこはちょっと承知してないです。
○祝賀御列の儀
(質)昨日天皇陛下の即位パレードがございましたが、知事、もしリアルタイムもしくはニュースなどでご覧になっていれば、感想などお聞かせいただいてよろしいでしょうか。
(答)私、帰国して、ちょうど公務の合間でしたので、生中継でテレビで見させていただきました。笑顔を絶やさず、そして、すがすがしいお顔で両陛下がご対応されていたことに感動を覚えましたし、本当に新しい時代を我々日本全体として迎え、そこに喜びを感じながら、前に進んでいかなければならないなというふうなことを感じました。併せて、11万9千人の方が沿道におられたというふうに聞いておりますので、そういう皆さんのお祝いの気持ち、ありがたいことだなと思うし、併せて大変難しい警備などであったと思いますが、準備をされた警察関係あるいは政府の皆さんのご尽力に敬意を表したいというふうに思います。私今回、今度上京して、大嘗祭に参列をさせていただきますのと、次、21日、22日、23日には両陛下をお迎えいたしますので、万全の体制で、そして県民の皆さんとおもてなしの心を持って、新しい時代への思いを持って、お迎えをしたいというふうにあらためて気を引き締めているところです。
○伊勢市美術展覧会での作品展示の見合わせ
(質)ちょっと前になるんですけど、伊勢市で美術展に出品する作品の中に慰安婦像が描かれてるものがあって、それを市のほうから展示するのやめてほしいっていうようなことを言われて、それが検閲にあたるというような一連のちょっと騒動があったと思うんですけども、それについて知事がどのようにお考えになってるっていうことですね、コメントというか。
(答)伊勢市さんのやられた対応ですので、ちょっと県としては、具体的な詳細では基準とか、やり取りとかを把握してませんので、私がコメントする立場にはないと思います。
○長野県千曲市及び長野市の災害廃棄物の受け入れ
(質)台風19号の関連で、長野市、長野県の千曲市さんの災害廃棄物を三重県のほうで受け入れるということがあるようですけども、受け入れることになった経緯でありますとか理由でありますとか、そういったことを教えてください。
(答)もともと阿部知事とかとの会話の中で、この災害廃棄物の処理が大変ですよっていうことと、うちはそういうスペシャリストの養成を過去の経験からやってますよっていうお話はずっと阿部知事にもさせていただいてる中で、災害廃棄物の中部ブロックの広域連携計画というのがあるので、それに基づいて環境省の中部事務所、中部なんやったっけ、中部地方環境事務所やったかな、を通じて、千曲市と長野市のやつを受け入れてくれという要請がありましたので、わが方で受入れると。三重県産業廃棄物協会の皆さんに確認をしたところ、可能だというご判断をいただきましたので、8日からかな、千曲市については搬出が開始をされてるというふうに聞いています。協会の会員企業において対応していただくというふうに聞いてます。我々も以前ここで長野県中野市に支援に行ったメンバーの報告を私が受けてる場面を、貴方が見てられたか分かりませんけれども、その時も廃棄物の話で、紀伊半島大水害の時に我々が苦労した話を僕がちょっと少しこの場でしたんですけども、非常に苦労した経験があるので、そこから三重県としては全国に先駆けてスペシャリストの養成とかやってきましたから、こういう面においてお役にたてることがあれば、これからもしっかりやっていきたいと思いますし、まずは今この千曲市の分について会員企業においてしっかり処理をしていただくようなことを、我々としてもサポートしていきたいと思います。今のところそれ以外の追加の要請などはありません。
(質)長野市のほうも、もう決まったというか、入れさせてもらえるんですか。
(答)今、長野市は、三重県の産業廃棄物協会で、現地との調整みたいなのを進めてるというふうに聞いています。
○奈良県による名阪国道有料化の要望
(質)奈良県の荒井知事が名阪国道の有料化を国に求めているということで、その件について知事は三重県側の名阪国道について何かお考えありますでしょうか。
(答)荒井知事とその話をしたことないですし、荒井知事がおっしゃっていることの是非というのはちょっと私から申し上げることは、コメントする立場にないんで避けたいと思いますが、三重県の部分については、今のところそれを有料化して、例えば老朽化対策に充てるとか、いろんな整備の対策に充てるとか、あるいは渋滞緩和するとか、そういうことをやるべきっていうような、少なくとも県行政としては今考えてないし、地元の皆さんから何かそういうようなお声が上がってるということは特にないので、今のところは対応をとることはないというふうに思ってます。奈良県さんの状況を情報収集しておくということだと思います。道路についてはいろんな何ていうか、ファクトをしっかり押さえながら対応していくことが大事だと思いますので、よく奈良県さんの状況なんかを情報収集したいと思います。
○知事のスペイン訪問(報告)
(質)スペインの話に戻るんですが、松阪市の竹上市長、また久保行央町長のほうとお話、また新しい進展を感じられる場面があったのかなと思いまして、そこを1つお尋ねしたいんですが。
(答)2人とはずっと、特に竹上市長はもう行きから帰りまでずっと一緒だったんで話ししましたけれども、まずはゲスタンプ、それから、ITPアエロ社という航空、ロールスロイスにエンジン供給してるところで、竹上市長からPRをしていただきましたので、松阪市の取組について評価されたと思うし、あと松阪牛についても大変期待感を、相手の方々、来日して三重県に寄った際にはぜひ食べたいというようなことをおっしゃっていただきましたので、竹上市長のPRも功を奏したんではないかなということと、特にゲスタンプにおいては操業において人材確保、今人手不足で人手を確保する大変な中なんですけども、松阪市さんが松阪市や津市で説明会をやったりするなど、人材確保に大変ご尽力をいただいているので、そういうことなどについて、操業に関する松阪市の協力について感謝のお言葉がゲスタンプCEOからあったということです。それから多気町の久保町長は、サン・セバスティアン市長と何回かお会いしているんですかね、ホルモン食いに行った時の話が非常に盛り上がってましたけれども、友好な関係であるということと、アクアイグニス多気の進捗によってその折目節目で、市長にも来てほしいという要請をされてましたので、そういうことが、日程次第では叶っていくのかなっていうその関係性を見て思ったりしたのと、サン・セバスティアンの市役所のすぐ近くに海があってそこに欄干があるんですけど、その欄干がサン・セバスティアンの名物なんですけど、それを今回譲り受けるらしいので、そういうことについても。あ、それ言ったらあかんのか、まあいいか。でもサインしてたからいいんやろ。
(答:雇用経済部)サインしてます、はい。
(答)そういう要は関係が深まっているなという印象を受けました。
○スペースジェットの納期延期
(質)もう1つよろしいですか。すいません。飛行機の話なんですが、スペースジェットの話なんですが、納期のほうが延期、延期ということで6回目の延期という報道があります。松阪市、工場拠点ということでございますので、その影響、ご心配されることですとか一言いただけたらと思いまして、いかがでしょうか。
(答)スペースジェットのほうは三菱さん、三菱航空機などにおいてもご尽力いただいているので、まあそういう納期が、安全性を軽視してしまって急いで売るよりは、安全性などについてしっかり積み重ねていってきっちりスタートするっていうほうが僕はいいと思いますから、必要なプロセスだというふうに思ってます。一方で、松阪のクラスターにおいてはボーイングの受注がしっかりあるので、今、回ってると思いますけども、引き続き操業をしっかり維持していくという意味ではスペースジェットも早くあってほしいと思いますが、今は安全性を重視しながらの必要なプロセスだと思いますし、いろんな契約を取っていく必要なプロセスだと思いますから、それをしっかりやってもらって、あとはクラスターにおいてまた連携関係を深めて、ボーイングなどの受注をさらにたくさん取ってもらって活性化してもらえればいいんじゃないかなと思いますけどね。
(質)それでは第二さんもお願いします。
○知事のスペイン訪問(報告)
(質)スペイン訪問ですけど、行政体の取り決め等が変わってきたのかもしれないけど、しつこいようですがバレンシア州とは友好提携結んだじゃないですか。今回行かれる前に、友好提携までには至らないと、覚書は結ばれたみたいですけどバスク州と。今は友好提携と覚書っていうのは、軽重っていうか重み軽みで言ったら友好提携はそれほど重くないんですか。
(答)どっちが重いどっちが軽いは、その外交上のことがどうあるのかとか、ちょっと分からないんですけれども、前の定例会見でも貴方にも前にも答えてると思うんですが、今回事前に行くにあたってバレンシア州と過去に結んでて、産業連携で今回昨年10月にバスクと結んでいるけれども、今回バレンシアの訪問などないけども大丈夫かなどのことについても相談をした上で問題ないということだったし、今回行った初日に向こうの駐スペイン日本大使館の今臨時代理大使である清水公使にも確認をして、どういう付き合いをしていくというのがいいですかっていうのを、今バスクはこうやっていいパートナーを得たと思うからしっかりやってほしいし、バレンシアもいろんな情報収集しながらやっていただきたい。まあもともとバレンシアは農業が強い所とかなので、そういうのでよく情報収集とかされたりしたらいいんじゃないですかということだったので、今回対応に何か問題があるということはないと思いますけども、どっちが重いどっちが軽いっていうのはないと思いますが、せっかくのご縁ですから今はバスクがこういう形で具体的にいろいろ進行してますので、しっかり進行しているものを成果を出していくということと、バレンシアについても引き続き情報収集しながら、まずスペイン全体の、スペイン大使館の皆さんとかとも相談しながら進展図れるものがあれば、それ進展図っていくということだと思います。
(質)県の担当課からいただいた資料を読むともともとその首相との会談の中で、バスクは相手を信頼すると。だから締結とかそういったことじゃなくて握手すれば終わりだと、そこで信頼関係で成り立ってるっていうもともとそういう風土があるんで、そうだとは思いますけど、まあいずれどっちにしても、今のところバレンシアと同じような友好提携っていうところに至る道筋っていうか、別に今のままでいいだろうという話ですね。
(答)僕は今の産業連携での覚書をベースに、今回合意した新しく加わった巡礼路の覚書、こういう具体的なことをこの今ある覚書を基に具体的な取組を積み重ねていくということで良いのではないかというふうに思ってます。こういう交流って相互往来がやっぱ基本だと思いますから、先ほど私が申し上げたとおり来年タピア大臣などが来日という予定もあるようですので、その時に来ていただいて基となるのは覚書をベースに進めていって何か友好提携のほうに何かこう舵を切っていく必要性は今のところは感じてないです。
○静岡県知事のリニア中央新幹線にかかる報道
(質)あと川勝静岡県知事発言ですけど、知事がその一部報道の連絡受けて、こういう形で事実無根だというふうに三重県の担当職員に言って、で静岡県に発したっていうのは時系列的にいつなんですか。
(答)あれは文書の報告をもらったんいつやったかな。あれ車、バスの中やったなあ。
(答:雇用経済部)バスですね。
(答)何の行ってる時やったっけかな。
(答:雇用経済部)首相と会った後じゃないですか。
(答)ちゃうちゃうちゃう。夜ぐらいやで。
(答:雇用経済部)どのバスの中っていうのが。
(答)8日、8日ちゃう、7日やなあ。7日のあれみんなが文書報告したんっていつやってっけ。
(答:地域連携部)7日ですね。
(答)7日。ほんで僕が見たのが多分こっちの時間で夕方ぐらいなんですよ。夕方っていうか夜ぐらいなんで、そこでその報告をこういう取材がありましたって報告だったんで、それだけではあかんぜということで、僕がその文書報告を見て坂三に電話かけて、坂三から、坂三が直接やったんやったっけ。
(答:地域連携部)抗議は部長からです。
(答)大西部長からっていうそういう感じですね。
(答:雇用経済部)首相面談かMOUかの後ですね。
(答)MOUの後な。そやな多分な。巡礼路行った後やな、多分な。ぐらいですね。
(質)じゃあ日本時間では7日でいいんですか。
(答)日本時間7日夜やな。7日夜っていうかぐらいに俺が電話して、それで8日に抗議してくれたんやんな。
(答:地域連携部)8日に、はい、8日午後。
(質)いやどっちにしても6日の定例、静岡県のほうの会見で言われて、でまあその後なんで、まあスペインにいらっしゃる時にお聞きになって、そういう指示を出されたってことでいいんすか。
(答)そうです。
(質)余談ですけど、首長同士とかいう時にオンレコとかオフレコっていうのは普通やるんですか。
(答)それはやらないでしょ。
(質)やらない場合は、それはオンレコはまずいよねっていう暗黙の了解があるんですか。
(答)別に人それぞれ何かこう、特にルールがあるわけではないと思いますけど、正式な場面で正式な発言をする時に非公式で議論したこと、議論でもない話を持ち出してくるのがいいかどうかっていうのはありますよね。
(質)我々メディアの場合考え方いろいろあるにしても主流としては、先にこれはオフレコだというのがなければ、すべて文字とかあるいは報道していいっていう原則になっているので、そこは要は政治家同士は違うってことですね。
(答)どうですか、何か分からないですけど、人事の話とか政局の話とかして実名で、例えば政府関係者とか三重県関係者とかって言ってもらったら別に構いませんけど、そういうのがどうかですよね。少なくとも僕の価値観には、ああいう場面で話したことを、政治家同士で話したことを、政治家同士っていうかそもそも内容自体が事実無根なので、何かああいう場面のオンオフっていうことが重要というよりは、事実無根であることを発言することがいかがなものかということです。そもそも。
○長野県千曲市及び長野市の災害廃棄物の受け入れ
(質)あと長野県の今回の災害廃棄物の受け入れですけど、今回に関しては東日本大震災の時と違って市町村の施設に送るんじゃなくて、要は民間の産業廃棄物の協会のほうにお願いしてそちらのほうで直で受け入れるっていう話ですか。
(答)その災害廃棄物の広域処理計画で受けた時に、その市のところで行くのか協会のところでいくのか、そういうこう最初から絶対民間っていうわけじゃないんでしょ。何かこう広域処理計画で聞いたら、受け入れるところがあるかどうかを協会とか行政とか含めて、ほんなら協会で受け入れるってことになったら協会で受け入れるってことだったんでしょう。
(答:環境生活部)そうです。まずは基本的には地区内の市町というところなんですけど、そこでもう無理と難しいというふうな場合になれば、民間さんの協会さんのほうにもご協力をいただいて調整をしてということです。
(質)今回県内の市町は難しいという判断があったんですか。
(答)どうなんですか。
(答:環境生活部)今回の部分については直接量的なところもあって、直接協会のほうに照会をいただいたということで協会のほうで。
(質)要は市長会町村会のほうに諮ってないでしょ?
(答:環境生活部)諮ってないです。
(質)要は県の方の判断で民間の協会のほうへ打診してみたらOKですっていうことで受け入れるっていうことですね。
(答)うん。
(質)分かりました。きな臭さがあるかないか、分からないですけど。
(答)ないでしょ。
○三重県産業廃棄物の適正な処理の推進に関する条例の改正のあり方
(質)あと、今のところ県産業廃棄物の処理に関するやつのその中間案がこの前の常任委員会に出てて、なおかつその中に住民同意を消すと、消すっていうかそれに代わるものとして住民個人の意見であるとか最終的な知事の判断というようなことを付け加えているので、前よりはむしろハードルは高くなっているっていうそういう言い方を担当局はしてるんですけど、知事もそういうレクチャーを受けているんですか。
(答)そうですね。新たな合意形成手続き、そのプロセス、合意形成のプロセスを見える化したりとか、その住民の意見を踏まえた適正に配慮された事業計画になるとか、そういう新しい合意形成手続き、ハードルが高くなるというか住民の皆さんにとってメリットのある制度になるというふうに説明を聞いてますよね。
(質)法律家中心でやってる4人の審議委員の中で話し合われてる中に、要は訴訟リスクは避けたいというふうな話もあって、その上にも今回その勘案されてる部分があるんじゃないかと。それとまあ隣接地が100パーセント同意ですから、その場合に隣接の所有者の要は権限が強いんじゃないかというふうな解釈もあるというふうな捉え方をされてる委員もいるんですけど、それを含めて一個人とかその例えば自治会とかで、仮に訴訟に及ぶ時に、非常に負担が大きいじゃないですか。逆にいったらそれに代わって自治体が訴訟すること自身が本来自治体の責務としてもあるという考え方もあるんですけど、その辺知事はくみしないんですか。
(答)その訴訟をやるのが自治体の責務?
(質)だから例えば合意なくしていろんな施設が作られた時に、それなりに例えば地元なり揉めるじゃないですか。その時に場合によっては訴訟される場合があるじゃないですか。本来個人とか自治会とはいえども、そこで訴訟を負うっていうのは非常に大変なんで、逆にいったら公共、税金で成り立ってる公共自治体がその訴訟を住民に代わってやるっていうのは、受けるとかそういうことってのは本来責務の一つと考えられないんですか。
(答)個人では負担が重いのでそれを代わりに行政でやることが行政の責務がどうかですか。どうですかねえ。地方自治法とかでそういうふうに成り立っているのかなあ。ちょっとその論争するには、ちょっとややこのファクトがちょっと足りないところありますけども、少なくとも一般論のそのやり取りはちょっと今、ファクトが十分でないので私がここで見解を出せる、直感的にはそれが責務っていうか、というところにはどうだろうかとは思いつつも、いずれにしても今回の条例については今申し上げたように、住民の皆さんにとって意見プロセスの見える化とか、意見踏まえた適正な配置になるとかそういうメリットがあるというふうな説明は聞いていますよね。
(質)この中間案の事前報告知事レクの中で伊勢市矢持町の民間の産廃処分場の件、矢持事案っていうのがあるんですけど、それはレクで受けられてますか。
(答)具体的にはその案件分かんないです。もしかしたら資料の中に入ってたりしたかもしれませんが、僕の、すいません説明してくれたかもしれないけど僕が忘れているだけかもしれませんけれども、現時点での僕の記憶では具体的にその案件を何か説明を受けたというふうには覚えてないですけど。もしかしたら大分前なんで説明してくれて、僕が忘れているだけかもしれません。
(質)いや、だから矢持事案で民間産廃業者が撤退してったのは、県議会等でかなり強めに迫って、住民同意なんていうところを強調して、結局県議会が住民側に立って後押ししたから業者さんが撤退してったっていう事実関係からいっても、そういう県がこれはある程度権限強めるんだったらともかく、そこのところに疑義があるっていうか強めるのか実際後退するのか分からないんですけど、そういうようなことを県が認めるっていうのがいかがかなと思うんですけど、それは個人見解ですよね。
(答)少なくともこの審議会の部会とかでのご意見を踏まえて今申し上げた、今中間案で出させていただいているような制度が住民の皆さんにとってメリットがあるという説明を僕は聞いていますから、そこは個別の事案を踏まえての貴方の見解っていうかお考えと多少齟齬(そご)があるかもしれませんけど、貴方の個人の見解だといか言って突き放すつもりはないです。そこはそういうふうに僕はちょっと個別事案のことを存じ上げないので、そっから敷衍(ふえん)していけばそういうふうな考えに至る方もいらっしゃるのかもしれないなというふうには思いますけど、ちょっと個別事案は分かんないんで。
了