*帰国後作成した詳細な訪問内容は、ページ下部の関連リンクをご参照ください。
(時刻は現地時間。時差は日本時間に対してマイナス8時間)
鈴木知事は、令和元年11月5日(火曜日)夜にスペイン・マドリードに到着し、翌6日(水曜日)、国連世界観光機関(UNWTO)を訪問し、同機関の上級部長と会談しました。
その後、スペイン・スポーツ庁を訪問し、スポーツ庁長官及びスペイン・トライアスロン連盟代表と意見交換しました。
1 国連世界観光機関(UNWTO)訪問
(1)日時
令和元年11月6日(水曜日)10時15分から10時45分まで
(2)場所
国連世界観光機関(UNWTO)(マドリード市)
(3)参加者
(相手方)
国連世界観光機関(UNWTO)
ジュー・シャンジョン 上級部長
シュー・ジン アジア太平洋部部長 ほか2名
(当方)
鈴木 英敬 三重県知事
竹上 真人 松阪市長
河上 敢二 熊野市長 ほか 計6名
(4)概要
観光に関する国連の専門機関である国連世界観光機関(UNWTO)を訪問し、持続可能な観光振興に関する意見交換を行いました。
鈴木知事から「ガストロノミーツーリズムの重要性を理解しており、UNWTO報告書「ガストロノミーツーリズム 日本での事例(2019年5月発表)」でも取り上げていただいた県立相可高校の「まごの店」の高校生たちは、2016年のG7伊勢志摩サミットの配偶者プログラムにおいて料理を提供した実績がある。また、令和4年(2022年)に開催予定のUNWTOガストロノミーツーリズム世界フォーラムは、奈良県が候補地の1つとなっており、奈良県で開催が決定し来日される機会があれば、ぜひ三重県にもお立ち寄りいただき、あらためて意見交換をさせていただきたい。」と呼びかけました。
シャンジョン上級部長からは「UNWTOもガストロノミーツーリズムをプロモーションしており、また三重県が行った高校生による取組みは素晴らしいことと認識している。隣接した三重県と奈良県が協力して受け入れていただけることは有難い。」といった反応がありました。
ジン部長からは「観光には、ガストロノミーだけではなく、防災や文化など様々な側面が関係しており、自治体を含め多様な関係者と協力して振興に取り組んでいきたい。」と話がありました。
また、鈴木知事から「三重県は、ユニバーサルアクセシビリティに基づいた観光振興にも先進的に取り組んでおり、持続可能な観光開発を目指す国連世界観光機関の理念とも一致する。」と述べたところ、シャンジョン上級部長からは「障がい者の方に向けたバリアフリー観光は観光振興の重要な要素の1つであると認識しており、三重県と一緒に協力して進めたい。」といった発言がありました。
2 スペイン・スポーツ庁訪問
(1)日時
令和元年11月6日(水曜日)11時30分から13時00分まで
(2)場所
スペイン・スポーツ庁(マドリード市)
(3)参加者
(相手方)
スペイン・スポーツ庁 マリア・ホセ・リエンダ 長官
スペイン・トライアスロン連盟 ホセ・イダルゴ 会長 ほか2名
(当方)
鈴木 英敬 三重県知事
竹内 千尋 志摩市長
竹上 真人 松阪市長
河上 敢二 熊野市長 ほか 計7名
(4)概要
スペイン・トライアスロンチームが、志摩市を東京2020オリンピック・パラリンピックの事前キャンプ地に選定したことから、スペイン・スポーツ庁及びスペイン・トライアスロン連盟と今後の交流促進に関する意見交換を行いました。
冒頭、竹内志摩市長からの事前キャンプ成功に向けた協力関係について確認がありました。
鈴木知事からもトライアスロンチームのキャンプ地を志摩市に決めていただいたことに関する謝意を伝えるとともに、「志摩市にはスペインをテーマにしたテーマパークである「志摩スペイン村・パルケエスパーニャ」があり、昨年3月に開催されたボッチャの世界大会時には併設のホテルが宿泊施設として利用された。バリアフリーの充実など障がいの有無に関わらずサポートできる。今後も受け入れ態勢を整備し、スペインチームから志摩市や三重県を気に入ってもらうことで、東京2020オリンピック・パラリンピック以降も我々の地域を活用してもらえるようにしたい。ぜひ長官にも三重県にお越しいただき、三重県とスペインのスポーツを通じた交流をリードしていただきたい。」と述べました。
リエンダ長官からは「協定を締結し、スペイン・トライアスロンチームの志摩市での事前キャンプを通じて、日本とスペインの交流がよりいっそう進むことは大変喜ばしい。自分も1998年の冬季長野オリンピックで選手として大会に参加した経験があり、来年の東京2020オリンピック・パラリンピックも素晴らしい大会になると確信している。我々が掲げる、「全ての市民がスポーツを行う」という目標に向けても、東京2020オリンピック・パラリンピックは貴重な機会であり、あらためて今回協定を締結できたことに感謝している。」といった発言がありました。
その後、鈴木知事及び竹内志摩市長はリエンダ長官と記念品の交換をしたのち、スポーツ庁に併設する選手養成施設の視察を行いました。