推進すべき対策の方向
(1)高性能茶園管理機による作業の効率化
こうした状況を解決するための方策として第一にあげられるのが作業の機械化を推進することです。機械化により作業の軽労働化を図るとともに、そのスケールメリットを活かしてコスト低減につなげていく必要があります。
(2)高性能茶園管理機の導入(機械化)に適した茶園基盤整備の実施
機械化を推進していくためには、作業道整備等の簡易な整備から大規模な茶園整備を含め、機械化の条件整備を行っていく必要があります。そのために一定地域の地権者との合意形成を図っていく必要があります。
(3)経営の大規模化による低コスト化
投資したコストの経営全体に対する割合を低くするためには、機械化に伴い向上した能率をフルに活かして、機械に見合った茶園の規模拡大を図る必要があります。
(4)企業的経営体の育成
機械化により大規模化された経営では、荒茶のロットも大きくなることから、安定的な経営を目指すためにも企業的な経営管理が要求されます。
(5)品種偏重の是正
投資した作業機械や製茶工場の稼働率を上げることは、コストの低減につながります。そのためにも適正な品種構成による摘採期間の拡大を図る必要があります。