平成19年版 環境白書に見る三重の環境
今日の、私達を取り巻く環境問題は、廃棄物問題など地域的な問題から、地球温暖化や生物多様性の喪失など地球規模の問題にまで拡大し、深刻化しています。
このような環境問題を解決していくためには、従来の大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会経済活動や生活様式を見直し、環境への負荷を低減し、安全・安心な生活が営める持続可能な資源循環型社会を構築していくことが必要です。
さらには、水源かん養機能など森林の持つ公益的機能の維持増進、多様な自然環境の保全など、人と自然との新しい共生関係を確保し、豊かな三重県の自然環境を健全な状態で次世代へ継承していく必要があります。
このような中、三重県では、総合計画「県民しあわせプラン」を着実に推進するため、平成十九年度から二十二年度までの四カ年の実施計画である「第二次戦略計画」を策定しました。
この中で、持続可能な循環型社会の創造に向けて、「不法投棄等の是正・防止対策の推進」、「森林再生『三重の森林づくり』」、「多様な主体が連携・協働して取り組むごみゼロ社会づくりプログラム」、「閉鎖性海域の再生プログラム」、「みんなで取り組む地球温暖化対策プログラム」など、県民の皆様が安全で安心に暮らすことのできる、より良い環境づくりのために必要な取組を引き続き進めていくこととしています。
平成19(2007)年版環境白書では、三重県の環境森林政策の取組と、平成18(2006)年度の三重県の環境の状況を中心に取りまとめましたので、その概要をご紹介します。