平成12年版 環境白書に見る三重の環境
I 平成12年度の三重県の環境保全に対する取り組み
三重県では環境先進県を目指し、環境への負荷が少ない循環型社会づくり、自然と共にある環境づくりなどの環境行政施策を推進しており、施策の推進に当たっては、「協働・連携」と「情報公開・情報発信」を実施手法の軸として改革を進めています。
1.協働・連携の体制づくり
平成12年を「環境県民運動元年」と位置付け、環境の保全に自主的に取り組み、活動する広範な組織やNPOで構成する県民運動を展開します。
- 環境フェアを毎年エコイベントとして開催したり、NPOを主体とした県民運動のコーディネイト役である「三重環境県民会議」と協働で様々な環境創造県民運動を支援しています
- 「三重県地球環境保全推進協議会」を発展的に改組し、新たな設置した「環境創造活動を進める三重県民の会」(会員:県内63団体)との連携により、環境美化行動などの環境県民運動に取り組んでいます。
- ISO14001の認証取得企業や環境問題に関心のある企業が、業種の枠を越えてネットワークを形成し、相互の情報交換を重ねながら、企業間連携や行政との協働・連携により、活力のある経済・社会活動を展開し、持続的発展が可能な社会づくりを目指すため、「企業環境ネットワーク・みえ」を設立し、具体的なテーマによる活動を展開します。
また、産業公害の防止に止まらず、広く県民の生活環境の保全を図るため、三重県公害防止条例を改め、県内全ての活動主体と共に取り組むことを基本とした「三重県生活環境の保全に関する条例(仮称)」を平成12年度末を目処に制定します。
さらに、自然保護等のあり方を従来の県行政主導から県民や市町村等との協働・連携による保護へと変えていきます。