2004(平成16)年度 当初予算 施策目的評価表
2004(平成16)年度 当初予算
施策目的評価表
施策名
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422 森林・農地・海洋の持つ公益的機能の増進 |
評価者
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環境部 環境共生分野 総括マネージャー 田邊 均
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059-224-2372 soshikik@pref.mie.jp |
評価年月日
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03/11/25 午後 5:01:53 |
施策の目標
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【誰、何が
(対象)】
森林・農地・海洋が
【どのような状態になることを狙っているのか
(意図)】
公益的機能を高度に発揮している
施策の数値目標及びコスト
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2001 (H13) |
2002 (H14) |
2003 (H15) |
2004 (H16) |
2006 (H18) |
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公益的機能発揮のための森林・農地・海洋の整備面積(累計) (ha) [ 目標指標] |
目標
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13590
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28440
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60870
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実績
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必要概算コスト(千円)
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13,032,408
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12,679,363
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11,145,188
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3,825,060
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0
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予算額等(千円)
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11,859,721
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11,665,277
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10,065,312
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3,339,613
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概算人件費(千円)
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1,172,687
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1,014,086
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1,079,876
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485,447
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0
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所要時間(時間)
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278,548
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235,834
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255,290
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114,763
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人件費単価(千円/時間)
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4.21
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4.30
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4.23
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4.23
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必要概算コスト対前年度(千円)
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-353,045
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-1,534,175
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-7,320,128
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-3,825,060
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施策の数値目標に関する説明・留意事項
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県内の民有林における森林整備面積、三重県型デカップリング事業により適正管理を行う農地等面積、及び海洋における藻場の造成面積の合計値(2003年度からの累積値)
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2003( 平成15)年度の取組内容 |
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【これまでの取組内容と成果(見込み)、成果を得られた要因と考えられること】
持続的な生産活動や農林地の適正管理、担い手育成、雇用創出等のさまざまな取組により森林・農地の維持と、森林・農地・海洋の持つ公益的機能が維持されるという成果が得られつつあります。
これは、森林保全公共事業(造林、林道、治山)や三重県型デカップリング市町村総合支援事業の実施と新たに県内全域で始めた森林環境創造事業等による環境林整備の実施等によるものです。
また、生産条件が不利な中山間地域等の農地の耕作放棄の未然防止と、その公益的な機能を発揮させるため、昨年度に引き続き、中山間地域等直接支払制度に取り組み、農地において集落協定等が締結され、適正な管理が図られたこと、さらに、海洋については、漁場の環境対策等を実施し、環境にやさしい持続的な生産活動への取組を進めたことなどが要因と考えられます。
【翌年度以降に残る(見込みの)課題、その要因と考えられること】
中山間地域等に存在する森林・農地が果たしている公益的な役割は、ますます重要となってきているため、森林・農地が良好に維持・保全され、森林・農地・海洋の持つ公益的機能が増進される施策の展開が必要となっています。
このため、地域住民、関係者等の合意形成のもとにゾーニングされた森林の「生産林」「環境林」それぞれの区分に応じた生産林対策や森林環境創造事業等による環境林対策の効率的、効果的な実施と、地球規模で環境を守る地球温暖化防止のための森林吸収源対策が必要となっています。また、地域の実情に応じた農林漁業者等の生産活動による適正管理等が必要となっています。
こうした課題が残った要因として、過疎化・高齢化の進行による中山間地域等の活力の低下や、採算性の悪化など農林業を取り巻く情勢の悪化から、適正な管理や保全されない森林・農地が増加していることが原因と考えています。
2004( 平成16)年度の取組方向 |
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森林所有者、森林組合等の自発的な取組と協働し、県内全域の市町村とともに「森林環境創造事業」等による環境林の整備を順次、展開していくとともに、造林・林道・治山事業を効率的、効果的に実施し、森林吸収源対策となる地球環境に貢献する活力ある三重の森林づくりを進めます。また、これらの取組を継続して実施していくために、国に対しても積極的な政策提言等を行うなど、森林管理施策が拡充するよう強く働きかけていきます。
三重県型デカップリング市町村総合支援事業においては、地域住民が公益的機能の増進を図るために主体的に行う活動をより取り組みやすいよう幅広く支援することにより、公益的機能を増進させます。
また、中山間地域等の農地が果たしている公益的機能を適切に発揮させるために、地域住民が農地を継続的に適正管理するための支援として中山間地域等直接支払制度を引き続き推進します。
これらを重点的に取り組んでいくこととして、森林・農地・海洋の持つ公益的機能の維持・増進を目指します。
2004( 平成16)年度 構成する基本事業間の戦略(注力、改革方向) |
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基本事業名
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担当チーム
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注力
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総括マネージャーの方針・指示
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基本事業の数値目標
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目標値
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達成状況
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改革方向
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実績値
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環境部森林環境創造チーム
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↑
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森林環境創造事業を県内全域で展開するとともに国に対し積極的な政策提言などを行って財源確保を行うこと。
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環境林整備着手面積
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6651 ha |
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環境部森林保全チーム
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↑
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生産林に林道・造林を集中し、木材資源の循環利用を通じた効率的な公益機能の増進を図ること。 また、山地災害の復旧等森林整備を実施し、災害に強い森林づくりを進めること。
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間伐実施面積
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7500ha
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地域振興部東紀州活性化・地域振興プロジェクトグループ
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↑
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地域住民」が主体的に行う活動を支援し、公益的機能の増進に取り組むこと
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農林地等保全活動数
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382
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主な事業
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1 地域森林計画編成事業費【基本事業名
42201環境を守る森林づくりの推進】
当初予算額:
9,395(千円)
事業概要:持続可能な森林管理を推進するため、県内の4森林計画区ごとに森林に関する基本的事項を計画し、地域特性に応じた森林整備上の指針を明らかにします。
また、国際的に合意された「持続可能な森林経営」に関する基準・指標に係るデータについて調査します。
2 森林環境創造事業費【基本事業名
42201環境を守る森林づくりの推進】
当初予算額:
274,655(千円)
事業概要:
環境林に区分された森林のうち、所有者から提供された森林を、広葉樹の導入等環境公益性の発揮を主目的に整備し、併せて雇用の創出による定住化の促進、県土の有効利用を図ります。
3 造林事業費【基本事業名
42202持続可能な森林管理の推進】
当初予算額:
510,100(千円)
事業概要:
森林の公益的機能の高度な発揮を図るため、植栽、下刈、間伐等の森林整備を計画的に実施し、適正な森林管理を行います。
森林の区分に応じ、水土保全林、森林と人との共生林、循環林及び機能回復整備並びに森林居住環境整備の事業を行います。
4 林道事業費【基本事業名
42202持続可能な森林管理の推進】
当初予算額:
1,403,161(千円)
事業概要:
しあわせプランに基づき森林の適正管理を進めるため、国庫補助事業により、林業生産性の向上や担い手定住基盤の整備に必要な林道を整備します。
5 三重県型デカップリング市町村総合支援事業【基本事業名
42203 森林・農地・海洋の公益的機能発揮のための保全活動の推進】
当初予算額:
244,845(千円)
事業概要:
中山間地域の住民・市町村が主体となって行う幅広い適正管理活動を支援することにより森林・農地・海洋の適正管理活動を促進し、公益的機能の維持・増進を図ります。