2025年大阪・関西万博関西パビリオンの三重県ブースでは、期間中、6つの特集テーマ(「熊野古道」「常若」「自然」「歴史・文化」「産業」「食」)に関連した特別展示を実施する予定です。
このたび、特別展示の一つとして、神宮司庁所有の「内宮正殿鰹木(ないくうしょうでんかつおぎ)(テーマ「常若」)を展示することが決定しました。
特別展示を含めた万博への三重県ブースの出展を、国内外の多くの方に三重県を知ってもらい、三重県に来てもらう絶好のチャンスと捉えて今後も取り組みます。
【三重県ブースの概要】
1.テーマ:「日本のこころの原点~美し国みえへとつづく時を超えた物語~」
三重県では、古くから、多様な人々が暮らし、美しい自然や歴史・文化を大切にしながら、知恵と工夫で常に新しいものを生み出し、発展してきました。この「こころの原点」とも言える物語を、三重県の豊かな自然や食など「美し国みえ」の魅力とともに、エンタテイメント型の空間演出で来場者の皆様に体感・体験していただきます。
2.ブースゾーニング(全体面積:約160㎡)
三重県が世界に誇る魅力に「出会う」、多様な魅力を「知る」、三重へ「旅立つ」の3つのゾーンで構成されます。
(1)出会う ~時のトンネル~
(2)知る ~美し国みえ体験広場~
(3)旅立つ ~ナビゲーションエリア~
【「内宮正殿鰹木」について】
・「鰹木」とは、一般的に神社建築などで棟の上に並べられている木材です。
・今回展示する鰹木は、平成25年に行われた第62回神宮式年遷宮において現在の社殿に造り替えられる前の20年間、内宮正殿の萱葺屋根の上に置かれていたものです。
・神宮の社殿は「唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)」と呼ばれ、約1300年前から20年に一度の式年遷宮によって建て替えを続け、古代の姿そのままに現存し、常に若々しい生命の輝きを願う日本人の心、「常若(とこわか)」の精神が息づいていると言われています。
・通常、神宮の社殿に置かれている鰹木は、間近に目にすることはできないものであり、その現物を万博の機会に多くの方々にご覧いただき、「常若」の精神に触れていただきたいと思います。
・全体の寸法 長さ:約2,727㎜(9尺)、直径:約606㎜(2尺)~約666㎜(2.2尺)、重さ:約400㎏