三重県では、地域の伝統行事であるさまざまな祭が行われていますが、祭の担い手不足などで、継承が困難になりつつあります。そこで、三重県教育委員会では、令和5年度から地域に長年継承されてきた祭の魅力を子どもたちならではの視点で記録し、発信する「未来へ伝えるみえのお祭りアーカイブ事業」を実施しています。
令和7年度は「みえ祭探検隊」と題し、内容もリニューアルしました。より多くの子どもたちが、さまざまな祭に参加体験できるように2つの募集を行います。
1 みえ祭探検隊とは
子どもたちが三重県の祭「行事」を知り、体験し、その魅力や新たな気づきなどを未来へ発信する
活動を行います。祭りの過去、現在を知り、未来へとつなげる活動は郷土愛を育み、大切な文化財を
守り継承することにつながります。
2 祭体験イベント(募集①)
伊勢市生涯学習センターいせトピア多目的ホールに、5つの祭が一堂に集まり、演舞を間近に見て
体験できる貴重なイベントです。
民俗文化財の有識者、皇學館大学の板井正斉教授から、県内の祭についての解説があります。また
祭で使用する能面や獅子頭をかぶる、太鼓をたたくなど実物に触れて体験できる内容で、楽しみなが
ら祭について学べます。
このイベントで紹介する5つの祭保持団体と子どもたちがつながることで、祭の担い手になるきっ
かけとすることを目的としています。
参加した子どもたち全員に、みえの祭を未来へ発信していく「みえ祭探検隊員」缶バッジを会場に
てお渡しします。
〇日時:令和7年10月13日(月曜日・祝日)13時30分から16時30分まで
〇場所:伊勢市生涯学習センターいせトピア (伊勢市黒瀬町562-12)
〇5つの祭
・和谷式神楽(わやしきしんがく)【県指定無形民俗文化財】
伊勢市一色町で行われる能楽。最初に「神楽(しんがく)」という最も貴重な呪師芸(しゅしげ
い)が演じられます。
・通能(とおりのう)【伊勢市指定無形民俗文化財】
伊勢市栄通神社の例祭で行われる能楽。「翁(おきな)」「猩々(しょうじょう)」「結城(ゆ
うき)」の演目があります。
・馬瀬の狂言(まぜのきょうげん)【県指定無形民俗文化財】
伊勢市馬瀬町で行われる狂言。馬瀬では一部に囃子(はやし)の入るものがあり特徴的です。
「長久楽(ちょうきゅうらく)」「豊年貢(ほうねんのみつぎ)」など出し物は120種類以上
あります。
・田丸神社獅子舞(たまるじんじゃししまい)【玉城町指定無形民俗文化財】
玉城町田丸神社で行われる獅子舞神事。例祭前日に5つの公民館で大獅子が舞い厄払いを行いま
す。例祭当日は田丸神社で式典が行われた後、大獅子が田丸、佐田地区をめぐり数々の神事を行
います。
・中野獅子舞(なかのししまい)【津市指定無形民俗文化財】
津市大乃己所(おおのこそ)神社で行われる奉納神事。神殿に獅子頭を収蔵し、古来より3年に
一度神事が行われます。毎年、一身田寺内町まつりにて演舞を披露します。
〇参加児童生徒の募集
(1)募集対象
県内の小学校、中学校、高校、特別支援学校の児童生徒。
※小学生、中学生は保護者の同行が必要です。
(2)募集人数
100名程度を予定。
※申込みが定数を越えた場合は、その時点で締め切ります。
(3)応募方法
インターネットでの申込み。下記フォームに必要事項を記載し、応募してください。
(URL:https://logoform.jp/form/8vMX/1204829)
(4)募集期間
令和7年9月17日(水曜日)から10月3日(金曜日)まで。
〇参加費用
無料。
3 祭探検レポート(募集②)
県内で開催された祭について、魅力や新たな気づきなどを写真や文でまとめた祭探検レポートを募
集します。
(1)対象の祭
県内で開催された祭は、過去に開催されたものもすべて対象とします。
(2)募集対象
県内の小学校、中学校、高校、特別支援学校の児童生徒。
(3)募集期間
令和7年11月1日(土曜日)から令和8年2月28日(土曜日)まで
(4)祭探検レポートの発信
応募いただいた祭探検レポートの中から特に優れたもの5名を三重県の祭の特設サイト
「三重のお祭りアーカイブ」で紹介します。
(5)景品
祭探検レポートを紹介した方5名に5,000円分の図書カードを贈呈します。
※応募方法など詳細については、「祭探検レポート 募集要項」をご参照ください。
4 みえ祭探検隊員になったみなさんへ
・祭体験イベントへの参加や祭探検レポートに応募したみなさんには、「みえ祭探検隊 隊員証」を発
行し、メールにてお送りします。
・みえの祭に関するイベント情報などを各隊員あてにメールでお知らせする予定です。
【参考:県のホームページについて】
・三重県の祭の特設サイト「三重のお祭りアーカイブ」
(URL:https://www.omatsuri.pref.mie.lg.jp)