三重県では、平成31年及び令和元年(以下、「令和元年」という。)の観光客の入込客数や実態を把握するために行った調査結果を、「令和元年観光レクリエーション入込客数推計書・観光客実態調査報告書」としてとりまとめました。
観光レクリエーション入込客数は43,040千人、観光消費額は5,564億円となり、ともに過去最高となりました。
1 観光レクリエーション入込客数の推計結果について
令和元年 43,040千人
平成30年 42,605千人
増減数 435千人増
対前年比 101.0%
(1)平成23年以降の推移
年 入込客数
平成23年 35,653千人
平成24年 37,868千人
平成25年 40,799千人
平成26年 38,243千人
平成27年 39,212千人
平成28年 41,892千人
平成29年 42,195千人
平成30年 42,605千人
令和元年 43,040千人
(2)地域別の入込状況
地域 H30 R1 対前年増減数 対前年比
北勢 18,469千人 19,330千人 +861千人 104.7%
中南勢 7,785千人 6,790千人 △995千人 87.2%
伊勢志摩 10,854千人 11,488千人 +634千人 105.8%
伊賀 3,182千人 3,158千人 △ 24千人 99.2%
東紀州 2,315千人 2,274千人 △ 41千人 98.2%
合計 42,605千人 43,040千人 +435千人 101.0%
(3)主な観光地点別の状況
【改元を契機とした伊勢志摩への訪問者の増加】
ア 伊勢神宮 973万人(対前年比122万人増、114.4%)
イ おかげ横丁 592万人(対前年比29万人増、105.1%)
ウ 二見興玉神社 246万人(対前年比43万人増、121.1%)
エ 鳥羽水族館 86万人(対前年比5万人増、105.6%)
オ 志摩スペイン村 131万人(対前年比12万人増、110.0%)
25周年アニバーサリーとして特別なイベント等を実施
【熊野古道世界遺産登録15周年】
カ 熊野古道 38万人(対前年比5万人増、113.8%)
世界遺産に登録されて15周年となり、市町をはじめ様々な団体や企業の皆さんと県とが、イベ
ントやシンポジウム、PR活動を展開
【新名神高速道路県内区間全通による訪問者の増加】
キ ゴルフ場 315万人(対前年比13万人増、104.3%)
2 観光客実態調査について
この調査は観光客の実態を把握するため、県内観光施設14地点で調査員の聞取により実施しています。令和元年度の調査については、年4期(6月、8月、10月、1・2月)聞取調査を実施し、3,538人から回答がありました。
(1)主な観光客実態調査の結果
①満足度【報告書43ページ】
令和元年度 38.5% (前年度29.9%)
※「大変満足」から「大変不満」までの7段階評価のうち、「大変満足」と
回答された割合
②「リピーター率」【報告書37ページ】
令和元年度 88.8% (前年度92.7%)
※初来県の方が増加しました。改元を契機とした三重県への新たな訪問
が多かったものと思われます。
3 観光消費額について
令和元年の県全体の観光消費額は過去最高となる5,564億円となり、前年(5,338億円)と比較し、226億円増加しました。
4 今後の方針
調査結果を観光施策展開の基礎資料として活用し、観光消費額の増加や周遊性・宿泊促進、観光客満足度向上につなげていきます。
≪参考≫
(1)観光レクリエーション入込客数
・調査期間:平成31年1月1日から令和元年12月31日まで
・調査方法:県内市町等からの報告
・調査地点:年間の入込客数が5万人以上又は特定時期の入込客数が月間5千人以上となる観光地
・観光入込客数の算出:観光入込客の延数を「平均立寄り地点数」で割って実数を算出しています。
(2)観光客実態調査
・調査時期:6月、8月、10月、1・2月(年4回)
・調査方法:調査員による聞取調査(回答者数3,538人)
・調査地点:県内観光施設14地点
【北勢】 ナガシマリゾート、鈴鹿サーキット、湯の山温泉(御在所ロープウエイ)
【中南勢】 道の駅「津かわげ」、道の駅「飯高駅」、五桂池ふるさと村
【伊勢志摩】おかげ横丁、ミキモト真珠島、志摩スペイン村
【伊賀】 上野公園(伊賀上野城、伊賀流忍者博物館)、伊賀の里モクモク手づくりファーム、赤目四十八滝
【東紀州】 鬼ヶ城、道の駅「紀伊長島マンボウ」
※7月1日に報告書のp42を修正いたしました。