三重県が実施している「令和6年度カーボンニュートラルコンビナート(CNK)推進のための調査・実証事業」において、「尾鷲港港湾脱炭素化推進協議会」に参画している尾鷲物産(株)等からの協力を得て、漁船及び荷役機械(フォークリフト)を対象に、バイオディーゼル燃料を活用した実証事業を以下のとおり実施します。
本実証事業では、CO2削減等の効果検証だけでなく、バイオディーゼル燃料の使用による操作や動作等の技術的課題や燃料供給(サプライチェーン)上の課題整理等を行う予定です。
なお、本事業では、四日市港で同様の実証事業を実施しており、今回が3例目となります。
○実証事業の概要
・日時:令和7年2月21日(金)午後(予定)
・場所:尾鷲港
・対象:漁船(第51光智丸)、フォークリフト
・燃料:バイオディーゼル燃料と軽油の混合油
(参考1)バイオディーゼル燃料とは
植物由来の食用油や使用済みの廃食用油等をメチルエステル化処理や水素化処理などして製造し、性状が軽油に類似しているものをいい、軽油や重油の代替として、既存のディーゼルエンジンで利用できるドロップイン燃料です。植物が成長過程で光合成により大気中から二酸化炭素を吸収していることから、燃料使用時の二酸化炭素排出量は相殺されるため、カーボンニュートラルな燃料として注目されています。
(参考2)港湾脱炭素化推進協議会
本県では、2050年カーボンニュートラル及び2030年温室効果ガス46%削減に向け、産業拠点である港湾において、脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化等や水素・アンモニア等の受入環境の整備を図るカーボンニュートラルポートを形成に向け、重要港湾である津松阪港及び尾鷲港を対象に「港湾脱炭素化推進協議会」を設置し「港湾脱炭素化推進計画」の策定を進めているところです。