(時刻は現地時間。時差は日本時間に対してマイナス1時間)
台湾訪問中の一見知事は、活動2日目となる令和5年1月9日(月曜日)、「UMC」(新竹市)を訪問し、グループ会社の県内での操業等への御礼や設備投資の依頼を行いました。
その後、「チャイナエアライン」(桃園市)を訪問し、航空便のコロナ以前の便数への回復等について中部国際空港株式会社と共同で要請を行いました。また、三重県への観光誘客のために台北市内で開催した「三重県観光セミナー」に出席し、挨拶を行いました。
「日本台湾交流協会台北事務所」への訪問では、台湾との経済交流等について意見交換を行いました。
「台湾観光局及び観光協会との夕食交流会」では、台湾との観光面での交流をさらに深化させるため意見交換を行いました。
1 UMC 訪問
(1)日時
令和5年1月9日(月曜日)10時00分から11時00分まで
(2)場所
UMC本社(新竹市)
(3)参加者
(相手方)
UMC 社長 Jason Wang(ジェイソン・ワン)
UMC 副社長 Kuo Linwu (クオ・リンウー)
UMC 副社長 SF Tzou (ツォウ・シーファン) ほか4名
(当方)
知事 一見 勝之
雇用経済部長 野呂 幸利 ほか
(4)概要
台湾に本社を置く大手半導体受託製造会社であるUMCを訪問し、2019年からUMCのグループと
して操業しているユナイテッド・セミコンダクター・ジャパン株式会社(USJC)三重工場における
雇用と操業、デンソーと協業でのパワー半導体の設備投資、2020年5月の新型コロナウイルス感染症
対策物品の寄付等への御礼を述べました。さらに、工場内空地での新たな投資や、半導体産業の人材
育成・確保に向けて、三重県や三重大学等の教育機関、県内半導体企業が連携して設立するみえ半導体
ネットワークへの協力にかかるトップセールスを行いました。
UMCのJason Wang社長からは、「三重工場は300mmウェハーを加工できる4拠点の一つであ
り、UMCの主力工場である。三重工場は、UMCグループになってから3年間、コロナ禍にも関わら
ず成長を続けている。今後の成長についても確信しており、将来的な投資も検討していきたい。また、
投資を進めていくうえでは、水と人材が重要であり、三重県のサポートをお願いしたい。三重県が人材
育成の取組として進めていく半導体ネットワークについても、UMCとして、技術と生産の経験を活か
して、全面的にサポートしていきたい。」との発言がありました。
一見知事からは、「半導体産業は重要であり、三重県としても人材育成、新たな投資に向けて、一緒
に進めていきたいと考えているので、是非とも追加投資を検討いただきたい。」と述べました。
会談終了後は、UMC社内の展示ブースを見学し、説明を受けました。
2 チャイナエアライン 訪問
(1)日時
令和5年1月9日(月曜日)13時15分から14時10分まで
(2)場所
チャイナエアライン本社(桃園市)
(3)参加者
(相手方)
チャイナエアライン 董事長(取締役会長) 謝 世謙(しぇ すーちぇん)
チャイナエアライン 総経理(取締役社長) 高 星潢(かお しんわん) ほか7名
(中部国際空港株式会社)
代表取締役社長 犬塚 力 ほか2名
(当方)
知事 一見 勝之
雇用経済部長 野呂 幸利 ほか
(4)概要
台湾からの観光客誘致を図るため、中部国際空港株式会社と連携して、台湾を代表する航空会社であ
るチャイナエアラインを訪問し、三重県の観光の魅力をPRするとともに、航空便のコロナ以前の便数
への早期回復について中部国際空港株式会社の犬塚代表取締役社長と共にトップセールスを実施しまし
た。
一見知事からは、「日台双方の入境制限が緩和され、コロナ前のような活気のある人的往来の復活に
は、航空便の復便が不可欠である。三重県は中部地域の中でも魅力ある観光資源に溢れている。以前の
ように台湾から多くの観光客の皆様に来県いただくことを心待ちにしている。そのため、今後さらなる
増便についてお願いしたい。」旨要請を行いました。
また、犬塚社長からは、「コロナ禍の中で、2020年9月から中部便の運航を再開していただき、こ
の1月からはデイリー運航(週7便)していただいていることに感謝する。ぜひコロナ前の水準(週14
便)への早期復活をお願いしたい。」旨発言がありました。
これに対して、謝董事長などは、「航空業界における地上係員の不足や、円安などにより日本人の訪
台需要がまだ戻っていないことが課題であるが、これらの課題が解決されれば積極的に増便を計画して
いきたい。また、中部国際空港をチャイナエアラインの日本における貨物ハブにできないか検討してお
り、新たな路線も考えたい。その際は中部地域の自治体や、中部国際空港からの協力をお願いした
い。」と述べ、今後の人的往来の早期復活等に向けた三重県や中部国際空港株式会社との連携に対して
意欲を示されました。
3 三重県観光セミナー
(1)日時
令和5年1月9日(月曜日)15時00分から15時15分まで
(2)場所
台北市内のホテル
(3)参加者
(相手方)
台湾現地旅行会社、現地メディア、航空会社等 36社59名
(中部国際空港株式会社)
代表取締役社長 犬塚 力 ほか2名
(当方)
知事 一見 勝之
雇用経済部長 野呂 幸利 ほか
(4)概要
日台双方の水際対策の緩和を受け、台湾からの観光客誘致を図るため、中部国際空港株式会社と連携
し、台湾現地旅行会社や現地メディア等に向けて三重県観光セミナーを開催し、三重県の観光の魅力や
中部国際空港の利便性についてPRしました。
一見知事は、冒頭挨拶の中で、「海女や忍者などの人気の観光コンテンツに加えて、新しい施設や体
験プログラムなど、これまでにない新しい観光の魅力も生まれており、台湾から多くの観光客の皆様に
来県いただくことを心待ちにしている。ぜひ三重県へのツアー造成等についてご協力をお願いした
い。」旨、述べました。
【三重県観光セミナーの概要】
セミナーでは、英虞湾などの自然、伊勢神宮や熊野古道などの歴史文化、松阪牛などの食といった既
に人気の観光コンテンツに加えて、実際に漁で使用する本物の海女小屋を活用した体験等、地域の魅力
を生かした新たな体験プログラムや、新しくオープンした複合商業施設等、新たな三重県の観光の魅力
を紹介し、三重県を含むツアーの造成等についてセミナー参加者に働きかけました。
セミナー参加者からは、「三重県の新しい観光スポットや体験コンテンツを知ることができて良かっ
た。」、「今後の三重県を含むツアーの企画を考えたい。」等、今後の送客に向けた前向きな声が聞
かれました。
4 日本台湾交流協会台北事務所 訪問
(1)日時
令和5年1月9日(月曜日)16時00分から16時40分まで
(2)場所
日本台湾交流協会台北事務所(台北市)
(3)参加者
(相手方)
日本台湾交流協会 台北事務所 代表 泉 裕泰
(当方)
知事 一見 勝之
雇用経済部長 野呂 幸利 ほか
(4)概要
台湾における対台湾窓口機関である日本台湾交流協会の泉代表と面談し、台湾との経済交流等につい
て意見交換を行いました。
泉代表からは、コロナの水際対策の緩和以降、日本の自治体からの訪問が増えてきていることや、台
湾の人々の日本の食や文化に対する関心の高さについてお話いただきました。
また、日本の地方自治体も参画し台湾で開催された日本酒やフルーツのイベントをご紹介いただき、
今後、三重県とも連携していければとのお話をいただきました。
5 台湾観光局及び台湾観光協会との夕食交流会
(1)日時
令和5年1月9日(月曜日)18時30分から21時00分まで
(2)場所
台北市内のホテル
(3)参加者
(相手方)
台湾交通部観光局 局長 張 錫聡(ちょう しゃくそう)
(財)台湾観光協会 秘書長 簡 余晏(かん よあん) ほか5名
(当方)
知事 一見 勝之
雇用経済部長 野呂 幸利 ほか
(4)概要
これまで活発に相互交流を行ってきた台湾との観光面での交流をさらに深化させるため、台湾の政府
機関である台湾観光局及び台湾観光協会が主催する夕食交流会に参加し、意見交換等を行いました。
一見知事は、「令和2年度に台湾観光協会から、医療用マスク800枚を寄贈いただいたことについて
感謝する。日台双方の水際対策の緩和を受け、台湾と三重県の観光客の往来を以前のように活発化させ
ていきたい。」と述べ、今後の双方の観光交流の拡大に向けた呼びかけを行いました。
これに対し、張局長からは、「三重県での日台観光サミットの開催や、よさこいによる民間交流な
ど、三重県とは、長きにわたり活発な交流を行ってきた。自由な往来ができるようになった今、三重県
と台湾、双方の観光客の活発な往来に向け、互いに良いパートナーシップを組んで交流を進めていきた
い。」旨の発言があり、引き続き、三重県と台湾が今後も観光交流の拡大に取り組んでいくことを双方
で確認しました。