鈴木知事は、11月14日(月)午後、ベトナム・ハノイに到着し、はじめに駐ベトナム日本国大使館公邸を訪問し、梅田特命全権大使とベトナムの経済・社会情勢等について意見交換を行い、本県とベトナムとの連携に対する引き続いての協力をお願いしました。
その後、ベトナム首相府において、本年(平成28年)5月の伊勢志摩サミットの際に来県され、面談を行ったフック首相を表敬訪問し、貿易、投資、観光、人材研修、環境問題対策等、様々な分野における三重県とベトナム政府との今後の協力に向けて意見交換を行いました。
また、ハイフォン市に進出している現地日系企業(ベトナム日本商工会ハイフォン支部会員企業)やハイフォン市周辺の工業団地関係者との交流会に出席し、本県企業と現地関係者とのネットワークの構築を図りました。
※なお、14日(月)に予定していたハイフォン市人民委員会委員長との面談は、翌15日(火)午前に変更となりました。また、下記1の駐ベトナム日本国大使公邸訪問は、当初16日(水)午後であった予定が繰り上がったものです。
1 駐ベトナム日本国大使公邸訪問
(1) 日時(時刻は現地時間。時差は日本時間に対してマイナス2時間)
平成28年11月14日(月曜日) 15時30分から16時30分まで
(2) 場所
駐ベトナム日本国大使公邸(27 Liễu Giai, Ngọc Khánh, Ba Đình, Hà Nội)
(3) 参加者
(相手方)
駐ベトナム日本国特命全権大使 梅田 邦夫
在ベトナム日本国大使館 次席公使 柳 淳 大使館側 計2名
(当方)
三重県知事 鈴木 英敬
松阪市長 竹上 真人
三重県中小企業団体中央会 会長 佐久間 裕之 ほか 三重県側 計19名
(4) 概要
ベトナムの経済・社会情勢について意見交換を行ったほか、既に進出している県内企業に対する支援及び新規進出企業に対する情報提供等について、引き続き現地における協力を依頼しました。
鈴木知事からは、「伊勢志摩サミットで世界的に知名度の上がった本県への観光誘客や、松阪牛をはじめとする県産食材・食品の販路開拓、四日市市とハイフォン市との経済交流に関する覚書の後押しといったことを今回のベトナム訪問で進めたい。」という抱負を語りました。
竹上市長からは、「松阪牛のベトナムでの販路開拓について大使と意見交換するとともに、松阪商人や松阪木綿などベトナムとの歴史的な背景を意識しつつ、今後もベトナムや、松阪市が観光交流協定を結んでいるホイアン市との繋がりを深めていきたい。」とのお話がありました。
梅田大使及び柳次席公使からは、安全保障やTPPといった最近のベトナム情勢や外国人実習生に関する動向などの解説とともに、大使着任後初めてとなる大規模な日本の自治体の訪問団を歓迎しつつ、「今後、ベトナム側との議論の中で出てくる具体的な課題等をしっかりフォローしていきたい。」といった旨のお話がありました。
2 ベトナム首相府(フック首相)訪問
(1) 日時(時刻は現地時間。時差は日本時間に対してマイナス2時間)
平成28年11月14日(月曜日) 17時00分から17時45分まで
(2) 場所
ベトナム首相府(Ngọc Hà, Ba Đình, Ha Tay, Hanoi, Vietnam)
(3) 参加者
(相手方)
ベトナム首相 Mr. Nguyen Xuan PHUC(グエン・スアン・フック)ほか
ベトナム首相府側 計10名
(当方)
三重県知事 鈴木 英敬
松阪市長 竹上 真人
三重県中小企業団体中央会 会長 佐久間 裕之 ほか 三重県側 計20名
駐ベトナム日本国特命全権大使 梅田 邦夫
(4) 概要
本年(平成28年)5月の伊勢志摩サミットの際に来県され、鈴木知事と面談されたフック首相を、竹上松阪市長(※)及び梅田大使とともに表敬訪問し、改めて伊勢志摩サミットでの来県への謝意を述べるとともに、貿易、投資、観光、人材研修、環境問題対策等様々な分野における三重県とベトナム政府との今後の協力に向けた意見交換を行いました。
鈴木知事からは、「県内企業の今後の有望な海外展開先としてベトナムが最も期待が高い状況や、大気や水質、土壌の汚染など経済活動に伴う公害の問題を克服してきた三重の経験を新興国に普及している公益財団法人国際環境移転センター(ICETT)の取組などを通じてベトナムの今後に生かせるのではないか。」といった旨の提案を行いました。
これに対して、フック首相は、「(三重県の強みでもある)ものづくりの分野での投資への期待は非常に大きく、四日市市とハイフォン市で行われているような地方間の連携への後押しを進めていくとともに、経済活動しやすい環境整備などに力を入れていきたい。また、技能実習生の受入などの人材育成への期待している。伊勢志摩サミット時に訪れた伊勢神宮など豊富な観光資源のある三重県とともに日本とベトナムとの交流人口の増加へ向けた取組に対する協力を惜しまない。」といったことなどを語られました。
また、竹上市長は、「ホイアン市との観光連携協定を、次第にビジネス交流などにつなげていきたい。具体的には、ベトナム人観光客が今後、松阪牛を買いやすくなるような取組ができないか。」といった提案を行いました。
梅田大使からも松阪牛の知名度の高さや美味しさをフォローいただくとともに、「三重県の環境保全への取組はベトナムでも十分適用できるものなので、活用を検討いただきたい。」ということなどが述べられました。
(※)松阪市はホイアン市と観光交流協定を締結しており、伊勢志摩サミット時には、ベトナム政府の官房長官等、政府高官を招待するなど、親密な交流が続いています。
3 ベトナム日本商工会ハイフォン支部会員等、現地日系企業等との交流会
(1) 日時(時刻は現地時間。時差は日本時間に対してマイナス2時間)
平成28年11月14日(月曜日) 20時00分から22時00分まで
(2) 場所
アヴァニ・ハイフォン・ハーバービュー
(AVANI Hai Phong Harbour View, 12 Tran Phu Street, Ngo Quyen District,
Haiphong City, Vietnam)
(3) 参加者
(相手方)
ニプロファーマ・ベトナム 副社長 荒木 慎二
京セラ・ベトナム 社長 植田 将
野村ハイフォン工業団地 社長 桝野 隆ほか 現地日系企業側 計4名
(当方)
三重県知事 鈴木 英敬
松阪市長 竹上 真人
三重県中小企業団体中央会 会長 佐久間 裕之ほか 三重県側 計46名
(4) 概要
ベトナムの現状(政治、情勢、市場、法令等)に関する情報を豊富に持つベトナム日本商工会ハイフォン支部会員(ハイフォン市に進出している現地日系企業)やハイフォン市周辺の工業団地関係者との交流会に出席し、ベトナムビジネスに関する情報交換及び現地関係者とのネットワークの構築を図りました。
冒頭、鈴木知事から、「今回の訪問団には県内の様々な分野の企業に参加してもらっており、現地の生の声を聴かせていただくことにより、今後のビジネス展開や交流に繋がっていく機会にしたい。」との旨のあいさつを行いました。