連携型認知症疾患医療センターを新規指定します

　今後、高齢者人口のますますの増加が予想されており、それに伴い懸念されているのが認知症の増加です。認知症は誰でも発症する可能性があり、早期受診・早期診断・早期治療が非常に重要です。しかしながら、認知症の診断は初期ほど難しく、高度な検査機器と熟練した技術を要する検査が必要であり、専門の医療機関への受診が不可欠です。
　このため三重県では、県内の認知症疾患に対する保健医療水準の向上を図るとともに、より地域の実情に応じたきめ細やかな認知症の専門医療の提供をめざして、地域医療構想区域8区域のうち認知症疾患医療センターが未設置であった4区域（三泗、鈴亀、伊賀、伊勢志摩）について新たに公募による募集を行い、選定された4医療機関を平成29年10月1日付で「連携型認知症疾患医療センター」として指定します。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 記

　１　平成29年10月1日付けで指定する連携型認知症疾患医療センター
　（１）医療法人社団　三原クリニック（三泗）
　（２）ますずがわ神経内科クリニック（鈴亀）
　（３）一般財団法人信貴山病院分院　上野病院（伊賀）
　（４）医療法人　いせ山川クリニック（伊勢志摩）

　２「連携型認知症疾患医療センター」の主な事業内容
　　連携型認知症疾患医療センターでは、認知症の専門医療の提供、行動・心理症状および身体合併症への
　初期対応、専門医療相談等を行います。また、地域の医療・介護関係者等への研修や連絡会議を開催する
　ことなどにより、地域における医療と介護の連携の拠点としての機能を果たし、地域における連携体制を
　構築していきます。

　３　三重県内の認知症疾患医療センターについて
　　これまで三重県では、連携型認知症疾患医療センターと同様に認知症の専門医療の提供や急性期入院治
　療、専門医療相談等を行う「地域型認知症疾患医療センター」及びそれらの業務に加えて身体合併症に対
　する救急・急性期医療にも対応し、県全体の認知症医療等の連携の拠点となる「基幹型認知症疾患医療セ
　ンター」として次の5病院を指定しています。

　・地域型認知症疾患医療センター（二次医療圏域ごとに設置）
　　医療法人康誠会　東員病院（北勢）　　　　※平成21年4月1日指定
　　三重県立こころの医療センター（中勢伊賀）※平成21年4月1日指定
　　松阪厚生病院（南勢志摩）　　　　　　　　※平成21年4月1日指定
　　医療法人紀南会　熊野病院（東紀州）　　　※平成25年8月1日指定
　・基幹型認知症疾患医療センター（県内全域を担当）
　　三重大学医学部附属病院　　　　　　　　　※平成24年4月1日指定