シラウオ
シラウオ
シラウオには一生を淡水域で過ごす陸封型と、仔魚期に海または湖に下って成長し、再生産のために再び川に遡上する降海型があり、伊勢湾のシラウオは降海型となっています。
2~4月頃伊勢湾奥部で産卵され、孵化後70~85日で腹鰭や脂鰭が出現して稚魚となり、湾内沿岸の表層に分布しているようです。雌雄とも満1年で成熟し、再生産後死亡する寿命の短い魚です。
参考文献:
- 川那部浩哉・水野信彦
1989.シラウオ、日本の淡水魚、山と渓谷社:82. - 落合 明・田中 克
1986.シラウオ、新版魚類学(下)、恒星社厚生閣:475-476. - (社)日本水産資源保護協会
1981.シラウオ、水生生物生態資料:50-53. - (財)海洋生物環境研究所
1992.シラウオ、沿岸至近域における海生生物の生態知見、魚類・イカタコ編:228-241. - 森浩一郎・船越進
1981.長良川における産卵期のシラウオ、三重大水産研報第8号:97-106. - 岡田弥一郎・森浩一郎
1957.産卵期におけるシラウオ(Salangichthys microdom BLEEKER)の生態学的研究、魚類学雑誌第5巻 第3、4、5号:99-106.