かたくちいわし
かたくちいわし
伊勢湾に回遊してくるカタクチイワシは1年魚の夏季発生群と秋季発生群、及び0年魚(当歳魚)の春・夏・秋季発生群で、このうち、1年魚の両群が湾内で産卵します。1年魚の夏秋季発生群の多くは、前年伊勢湾及びその周辺海域で発生したもので、春季発生群は4月頃熊野灘~遠州灘沿岸から伊勢・三河湾に来遊し、9月頃まで滞留します。来遊初期には体長8~10㎝ですが、成長に伴って6月以降は10~12㎝になります。
秋季発生群は夏季発生群より約2ヶ月遅れて6月頃伊勢・三河湾に来遊し、12月頃まで滞留します。来遊初期には体長7~9㎝ですが、8月以降は10~11㎝になります。
参考文献:
- 船越茂雄
1988.日本産カタクチイワシの再生産機構、水産海洋研究会記念誌:98-117 - 船越茂雄
1990.遠州灘、伊勢・三河湾およびその周辺海域におけるカタクチイワシの再生産機構に関する研究、愛知水試:1-208