1 振興計画策定の趣旨
これまで、本県の茶業を将来にわたり持続的に発展させていくため、平成23年3月に策定(平成25年1月一部改定)した、「三重県茶業振興の指針」(以下「指針」という。)に基づき、さまざまな取組を推進してきました。
指針策定から10年が経過し、この間、国における「お茶の振興に関する法律」の制定やこの法律に基づく「茶業及びお茶の文化の振興に関する基本方針」の策定及び見直しをはじめ、茶業を取り巻く情勢は大きく変化し、新たな課題も明らかになってきたことから、指針を見直し、新たに伊勢茶振興計画を策定することとしました。
2 振興計画の計画期間
国により策定される「茶業及びお茶の文化の振興に関する基本方針」がおおむね10年で見直されていることなどを踏まえ、本計画についても、中長期的な視点に立って取組を進めるため、計画期間を令和4~13年度の10年間とします。
また、計画は、基本的にはおおむね5年ごとに見直しますが、茶業を取り巻く情勢の変化などを踏まえ、必要に応じて、適宜見直すこととします。
3 めざすべき姿
持続可能で元気な茶業の実現と県民が誇りに思える伊勢茶産地づくりに向け、次の姿の実現をめざします。
(1)意欲ある茶業経営体がそれぞれの実情に応じた経営戦略に基づき、安定した収益を確保するとともに、実
需者ニーズに的確に対応できる流通体制が整備され、海外も含めて販路が拡大している姿。
(2)県内において、飲用のための伊勢茶の商品が拡大するとともに、伊勢茶を活用した加工品や料理、サービ
スなどの提供を通じて、県民の伊勢茶への愛が深まり、伊勢茶の消費が拡大している姿。
4 基本的な取組方向
めざすべき姿の実現に向けた取組方向として、経営体の「所得向上」と伊勢茶の「消費拡大」の両輪で取組を進めます。
(1)経営体の育成と販路拡大に加え、消費拡大を通じて将来高まる県内需要の獲得により、経営体の「所得向
上」につなげます。
(2)まずは、県内での日本茶の「消費拡大」に取り組み、開拓した日本茶需要を伊勢茶の需要に転換していき
ます。
・伊勢茶振興計画
・伊勢茶振興計画概要