5 クラスター配置と広域分散
クラスター配置による分散型都市
分散配置
首都機能を一つのクラスターに集中立地させることは面積的にも十分可能ですが、自然環境との調和、ゆとりある生活確保の観点から、複数のクラスターに分散配置するべきだと考えます。
既存市街地との連携
既存の都市の居住・商業・レジャー等の諸機能を有効に活用することによって、新都市の住民と地域との交流、開発面積と費用の削減などを図ります。
都市群の段階的開発
移転される首都機能の性格に応じて、新しいクラスターを既存の都市間に配置していき、熟度に応じて、首都機能が移転する新都市全体の整備を進めていきます。
【1】鈴鹿山麓地域(海と森の新都)
海と山(里山)からなる鈴鹿山麓地域の自然条件と既存の都市の個性を生かし、複数のクラスターを「海のまち」「森のまち」として整備し、両者を連携させながら、新しい都市づくりができます。
【2】畿央地域
京都、滋賀、奈良、伊勢を結ぶいくつもの街道上に位置し、歴史的文化的風土となだらかな山が連なった美しい田園に抱かれた特性を生かした「自然文化回廊」とも言うべき、新しい都市づくりができます。
より広域的な分散配置
鈴鹿山麓地域と畿央地域は、現在も名阪国道、JR関西本線などで結ばれており、これらの交通網の充実や新しい交通網の整備により、両地域の特性を生かしながら、より広域的にクラスターを分散配置することも可能と考えます。
三重・畿央地域
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