4 文化と自然に恵まれた三重・畿央地域
関西の文化、中部の伝統技術
東日本文化圏と西日本文化圏が出会い、融合する地域であり、世界遺産を含む数多くの歴史的・文化的資源を持つ関西の文化と中部の伝統技術・先端技術を有する地域です。
★豊かな海、山の食文化に彩られ、東西文化の十字路(東の角餅と西の丸餅が入り交じっている等)
三重歴史街道構想
★古くから伊勢神宮を中心として街道が整備され、人と文化の交流が行われてきました。
日本の古代からの文化の形成
ヒマラヤから西日本に伸びる「照葉樹林帯」や「黒潮」などを通じて、古くからアジア・太平洋地域との交流の歴史があります。
この地域のもつ文化、自然を生かしながら多自然居住地域をつくっていく中で、新しい国土軸が形成されていきます。
★日本の心のふるさと「伊勢神宮」「熊野三山」など
★俳諧を確立した俳聖「松尾芭蕉」(伊賀生まれ)
多様な自然を有する三重
鈴鹿山麓地域は、伊勢平野の平坦でなだらかな里山が連なる丘陵地であり、日本の典型的な里の原風景があります。海から山に至る多彩で豊かな自然に恵まれている地域で、都市の近くにおいても自然と親しめる地域です。
畿央地域は、布引山地や笠置山系などの山地に囲まれた自然豊かな丘陵地で、伊勢湾や琵琶湖にも近距離の地域です。
★日本一大きな伊勢湾・風光明媚な伊勢志摩・雄大な熊野灘の「海」
★南北方向=縦(鈴鹿、布引等の山脈)と東西方向=横(原生林を有する大台ヶ原等の南部の紀伊山地等)の「山」
三重の自然公園図
- 2つの国立公園
- 2つの国定公園
- 5つの県立自然公園
- 県全体にしめる自然公園面積は約21万ha・県土の3分の1強
- 自然公園率全国第2位
豊富な水
鈴鹿山麓地域については、過去の渇水がほとんどない地域であるとともに、既に将来に対応した水源確保ができており、都市の新規水需要量を含めた需給バランスを見ても、水の確保は十分可能です。
畿央地域については、過去の渇水がほとんどない地域であり、淀川水系の中での水資源配分の調整や三重県北部地域からの導水により、水の確保は十分可能です。
地震等に対する安全性
三重・畿央地域は、東京と同時に地震被害の可能性が極めて少ないと考えます。
鈴鹿山麓地域については、マグニチュード7クラスの地震の記録はありません。鈴鹿東緑断層帯などの活断層がありますが、これを外して首都機能を移転することが可能であり、また、現時点では当該地域でのマグニチュード7程度の地震発生は切迫していないとの調査結果になっています。
畿央地域については、1854年7月の地震以降、マグニチュード7クラスの地震の記録はありません。この地震の震源断層が木津川断層帯と言われており、日本の一般的な活断層の活動間隔(千年単位)から考えると、大規模な地震の発生は切迫していないと考えられます。(平成10年度から調査を実施することとしています。)
いずれにしても、万が一、大きな影響を与える地震が発生した場合の被害想定調査を実施しており、防災対策をさらに充実していくこととしています。
土地取得の可能性
鈴鹿山麓地域には、一団性を有する土地(里山が中心)がクラスター状に全体で約14,000ha存在しています。
畿央地域のうち伊賀地域には、まとまりのある国公有林が約1,400haあり、一団性を有する土地がクラスター状に全体で約15,000ha存在しています。
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