三重県幼児教育センターでは、全ての保育者に必要な資質・能力をキャリアステージごとに整理した「保育者(幼稚園教諭、保育士、保育教諭)としての資質の向上に関する指標」を策定しています。
この度、本指標モデルを令和3年度「幼稚園・保育所(園)・認定こども園等研修講座」との関連を整理させた、令和3年度版指標モデルに改訂しました。
本指標を踏まえ保育者の資質・能力の向上が計画的・効果的に図られるよう、御活用ください。
1 指標の概要
保育者が教育・保育生活全体を俯瞰しつつ、自らの職責、経験等に応じて計画的・効果的に資質能力の向上に努めることができるよう、各ライフステージ(成長段階)で求められる資質能力を示したもの。
2 策定の経緯
本県では、三重県幼児教育推進会議(県幼児教育スーパーバイザー、県幼児教育アドバイザー、県教育委員会、県子ども・福祉部で構成)を設置して審議を行い、この指標を策定しました。
3 指標の対象範囲(学校種・職)
○対象となる学校種等
幼稚園(幼稚園型認定こども園を含む)、幼保連携型認定こども園、保育所(保育所型認定こども園含む)
○対象となる職
幼稚園教諭、保育士、保育教諭
4 指標の構成
(1)保育者のライフステージ(成長段階)
〈横軸には、教員のライフステージ(成長段階)を示しています〉
〇経験年数に応じて、「第1ステージ(基礎形成期)」、「第2ステージ(伸長・充実期)」、「第3ステージ(発展期)」、「第4ステージ(深化・円熟期(管理職)」の4つのライフステージ(成長段階)を設定しました。
(2)保育者の資質能力
〈縦軸には、保育者に求められる資質能力を示しています〉
〇保育者に求められる資質能力を「保育者に求められる素養」と「教育・保育を担うにあたり必要とされる専門性」の2つに大別して示しました。
〇社会変化や近年の教育を取り巻く状況の変化の視点を重視し、保育者が対応すべき多様な課題とその対応力の目標を「教職を担うにあたり必要とされる専門性」として13の項目を設定しました。
5 策定後の取組について
指標の策定後は、指標をふまえて保育者の資質能力の向上が計画的・効果的に図られるよう、指標を策定した趣旨と内容を市町教育委員会等や就学前施設等と共有し、連携しながら取組を進めます。