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平成25年07月16日

知事定例記者会見

知事定例会見録

平 成 25 年 7 月  11 日
於:プレゼンテーションルーム

発表項目等

知事・議長のブラジル・サンパウロ州訪問及び知事の米国訪問(発表)
「学校防災に係る交流・支援3事業」の実施(発表)
ふるさと通信「知ろう 語ろう 伊勢神宮」の配付(発表)

 質疑項目

・発表項目に関する質疑
・参議院議員選挙
・知事・議長のブラジル・サンパウロ州訪問及び知事の米国訪問(再質問)
・復興予算の基金の返還
・知事・議長のブラジル・サンパウロ州訪問及び知事の米国訪問(再質問)
・全国知事会議
・ふるさと通信「知ろう 語ろう 伊勢神宮」の配付
・海女サミット等を通じた石川県との連携
・参議院議員選挙(再質問)    

発表項目等

(知事)それでは3点、まずはサンパウロ州訪問団の派遣及びアメリカ訪問についてであります。ちょっと資料も2つあって、あと説明も長いですけども、よろしくお願いします。来月中旬に予定してますブラジル及びアメリカ訪問についてお知らせいたします。ブラジルへは8月16日に出発して21日まで滞在する予定です。アメリカへは22日に到着して25日に帰国の予定です。2013年は三重県とブラジル・サンパウロ州との姉妹提携締結40周年の記念すべき年であり、三重県人移住100周年記念と合わせて、現地で式典が開催されます。また、ブラジルはこれから2014年にワールドカップ、2016年にオリンピックの開催が予定されているほか、サンパウロ市が2020年の万博に立候補しているなど、「黄金の10年」を迎えるとされ、世界中から注目を集めています。このような時期に合わせ、行政、経済、民間からなる「オール三重」の訪問団を派遣し、三重県とサンパウロ州との姉妹提携の新たな発展を図るべく、サンパウロ州政府を訪問しトップレベルでの人脈形成を目指します。また、三重県の総合プロモーションを展開し、県内企業の産業連携、県産品の販路拡大、日系人を主な対象とした誘客促進に取り組みます。また、ブラジル訪問に引き続き、アメリカ・カリフォルニア州及びワシントン州を訪問し、三重県の魅力をPRするとともに、企業等へのトップセールスを行います。まず前半のブラジルへの訪問は、三重県議会の山本議長、三重大学の内田学長にも行政団として、また、三重県中小企業団体中央会の佐久間会長にも経済団として同行していただきます。行政団と経済団とを合わせますと、団員数は50名程度となる見込みです。なお、民間団については現在募集中ですので、ブラジルに関心をお持ちの県民の方は、ぜひご応募をお願いします。今回のブラジル・ミッションは、「三重県人会はじめ三重県ゆかりの人的ネットワークの深化」、「サンパウロ州との新たな関係の構築」、「経済交流を支える学学連携のステップアップ」、「三重県の総合的な売り込み」、「今後のブラジル経済の展望の確認」などを目的として実施します。具体的な内容としては、行政団、経済団、民間団の全員が参加する三重県人会記念式典・交流会、大統領に次ぐ影響力を持つと言われるサンパウロ州知事の訪問、三重大学が学部間協定を大学間協定に格上げしようとしているサンパウロ大学訪問、ブラジル最大の製造業界団体であるサンパウロ工業連盟の訪問などで、産官学民でのネットワークの構築を行ってまいります。今回のミッションの特徴として、人的ネットワーク強化と合わせて、三重県の総合的な売り込みを行うことがあげられます。日本から一部の大手製造業などの進出はあるものの、地理的な距離やブラジルコストと言われる関税、人件費等の高負担などから、中小企業の進出や県産品の輸出には高いハードルがあることが現状であります。このような状況を把握した上で、他県が今まだそれほどに着目していない今の段階から、三重のものづくりや観光・物産の魅力をPRし、現地との関係づくりをスタートしていくことで、日本の中で比較優位に立てるのではないかと考えています。そのための具体的な事業として、日程表の方を見てもらうといろいろ書いてありますけども、他県に先駆けてブラジルでの足場固めを行うビジネスセミナー・意見交換交流会、周囲に影響力のある各界の有力者を招へいして三重の観光や文化などの魅力を私が直接アピールする三重プロモーション、ブラジル人目線で観光PRを行う日系旅行会社等への観光トップセールス、さらには日本食レストランのスペースを借りて、三重の食文化を発信する三重デイなど、いろんな切り口から、三重の魅力をたっぷりと売り込んでまいります。さらに、今回のミッションの特徴として、これらの取組を様々な関係団体と広域的に連携して進めていくことが挙げられます。具体的には、本年5月に業務協力覚書を締結しましたジェトロ、先週の懇談会で意見交換を行いました中経連、グレーター・ナゴヤ圏の国際的な産業交流促進を目指すグレーター・ナゴヤ・イニシアティブ(GNI)協議会などと連携、協力しながら取り組み、より一層の成果を挙げたいと考えています。次、アメリカです。資料は別になってますけども、アメリカです。アメリカは、御承知のとおり多くの競争力のあるグローバル企業が集積する世界経済の中心とも言える国であり、特に最近ではシェールガス革命等により景気回復が加速し、注目を浴びています。こうした中、今回ブラジル訪問の機会を利用して、カリフォルニア州及びワシントン州を訪問し、関係者に三重県の魅力をPRするとともに、企業等へのトップセールスを実施します。企業訪問については、カリフォルニア州サンノゼやワシントン州シアトル等に拠点を構え、当該業界において世界的な影響力を有するグローバル企業を訪問し、経営幹部の方と業界動向等について意見交換を行うとともに、三重県の産業集積などについてPRすることで、企業とのネットワークの強化並びに関連産業も含めた将来的な企業誘致や、三重県とアメリカとの産業交流の促進を図ります。また、アメリカの中でも、イノベーションを原動力に成長した世界的企業を多く輩出し、航空宇宙、ICT、医療、クリーンエネルギーなどの関連産業が集積していることで知られるワシントン州で産業セミナーを開催し、現地産業界とのネットワークの構築を図るとともに、在シアトル総領事公邸において観光や物産も含めた三重プロモーションを開催し、現地の各界関係者に対して、三重の多様な魅力を積極的に発信していきます。また、現地学術機関との連携促進という観点から、産業人材の育成等を通じて現地のものづくり産業を支える「サウスシアトル・コミュニティカレッジ(SSCC)」と三重大学地域戦略センターとの間で、新たな連携関係の構築に向けた覚書を締結し、今後の国際産業人材育成のための人的交流の促進を図ります。今回、三重県から産学官の関係者が現地を訪問することで、新たに産業連携のネットワークを構築し、今後の企業間連携、学術交流連携等の促進を図るとともに、将来のさらなるアメリカとのビジネス交流の足掛かりとしたいと考えています。以上がブラジル・アメリカ訪問です。

2点目は、学校防災にかかる交流・支援3事業の実施についてであります。今日で東日本大震災からちょうど2年4カ月となりますけれども、そういう経過の中、震災の記憶の風化が危惧されていて、本県でも東海・東南海・南海地震などの大規模災害の発生に備え、児童生徒の防災意識の向上を図ることが喫緊の課題となっています。そのため、県教育委員会では、児童生徒や教職員が災害時に「自分の身は自分で守る」ことができるよう、防災教育を推進しています。この度、東日本大震災の被災地を含めた県外の生徒等との交流を通した防災教育の取組として、今から申し上げます3つの交流・支援事業を実施します。1つ目は、昨年8月に宮城県の中学生を招いて開催しました「子ども防災サミットinみえ」の交流を継続、発展させる学校防災交流事業です。今年は8月19日から22日まで、鈴鹿市、津市、鳥羽市、紀北町、尾鷲市の5市町9校から、中学生及び教職員34名が宮城県を訪問し、石巻市立門脇(かどのわき)中学校、東松島市立矢本(やもと)第一中学校、女川町立女川(おながわ)中学校と一緒に実施するフィールドワークや仮設住宅を訪問して、宮城県の中学生や被災者と交流を深め、現地を目で見て肌で感じる防災学習に取り組みます。2つ目は、震災廃棄物の広域処理の問題を契機に、三重県として久慈市を支援しているところですけども、その事業の一つとして久慈市学校防災交流支援事業を行います。県立久居高校、宇治山田高校、南伊勢高校の3校の高校生及び教職員24名が、8月5日から9日まで岩手県を訪れ、久慈市及び山田町の方々との交流を行います。参加する高校生が、防災意識を高め、被災地と三重県との交流の担い手となることを期待して、久慈市でのふるさと体験学習と山田町でのボランティア活動に参加します。3つ目は、全国の高校生たちが「元気な未来」をテーマに全国に発信するために開催されている「ハイスクールサミットin東北」へ、昨年度に続いて高校生を派遣する事業です。県立鳥羽高校の生徒2名が、8月23日から25日まで宮城県仙台市で開催されるサミットに参加します。震災からの復興や、今後の震災への備えを踏まえて「元気な未来」をメインテーマに、全国の高校生との交流会、ワークショップでの意見交換・勉強会、パネルディスカッションを行います。被災地の支援については以前からも少し申し上げてますけど「支援から交流へ」ということを重視して言っておりますので、それを具現化する一つの取組というか、3つですけども、取組ともなっています。

続いて3つ目、「ふるさと通信「知ろう 語ろう 伊勢神宮」」の配付についてです。昨年度から「みえの学力向上県民運動」を展開していますが、その中で郷土教育の充実も推進しているところです。本年、伊勢神宮が式年遷宮を迎えるにあたりまして、三重県観光キャンペーンを展開してますが、教育委員会でも、伝統や文化に関する教育の一環として、児童生徒向けの「ふるさと通信「知ろう 語ろう 伊勢神宮」」を作成し、県内の公立学校の児童生徒に配付します。配付対象は、県内の公立小学校5・6年生、中学校、高等学校、特別支援学校、これは小学部の5年生以上ですけども、これらの全児童生徒約13万人で、この7月、夏休み前に配付します。各学校において、この「ふるさと通信」を活用した指導が行われることを期待しています。本年は、県外からも多くの方々が三重の地を訪問されますので、子どもたちが友人や知人などの来県者にいつでもどこでも説明できるように、携帯できるポケットサイズとしました。子どもたちが、この「ふるさと通信」を活用して、伊勢神宮や式年遷宮などの三重の歴史や伝統・文化について理解を深め、おもてなしの心で来県者を迎え、誇りを持って三重のよさを語ってくれることを期待しています。

発表項目に関する質疑
○知事・議長のブラジル・サンパウロ州訪問及び知事の米国訪問(発表)

(質)アメリカとブラジルの訪問についてなんですけれども、知事は就任なさってから積極的に外訪を進めてらっしゃると思うのですけれども、いわゆる行政が外交に関わることの意義に関してどのように考えてらっしゃるか、少しコメントをお願いいたします。
(答)コミットを作る姿勢というのですかね、つまり例えば、今回、経済団の人たちも行っていただいて、ブラジルあるいは、あとブラジルとの経済取引を活性化しようと、一方であるいは日本食レストランに入れてくれというのも言いに行く、そういうのを行政のトップの人が一緒に行くことで、これは行政も一緒になってやっていくもんなんですと、コミットメントを示すことで、その本気度というのですかね、そういうのを分かっていただくというようなこと。それから、そもそも知名度が低い所に対して行政のトップが行くことで、草の根交流でも、もちろん知名度アップもできるんですけれども、より効率的に、よりハイレベルで知名度アップに貢献するというようなこととか、あとは、もう一つは時代、時代で難しいところもありますけれども、本来的には一過性じゃなくて継続的に行政がコミットすることで、やっていくんですよということも意義があると思いますけどね。その3つぐらいですかな。

(質)あとは行ってらっしゃらない所は、多分アフリカぐらいだと思うのですけど。
(答)中東とかね、ロシアとかね、アフリカとかは行ってないですね。

(質)行こうというようなお考えは?
(答)ないですね。今、概ね国際戦略の基本方針というの、もうすぐ固まりますけれども、これで大体、今まで交流があったところをどう進化させるかという取捨選択、それから新しく三重県の民間交流などもベースに踏まえたさらに発展させていく交流、そういうのの見極めが最終的に、大体この北米、南米行くことでできると思いますので、他はアフリカとか中東とかは考えてないです。

(質)シアトルというのは何か三重県と縁があったのですか。
(答)民間企業同士で、シアトルの、僕が少し例示したような業種で少しやり取りが、向こうの企業とあるのですけどね、そういうのをベースに、あとシアトルに集積している、今回このシアトル決めるに当たっていろいろ調査しましたけども、シアトルに集積している企業群のポテンシャルなども総合的に判断してシアトル行くことにしました。

その他の項目に関する質疑
○参議院議員選挙

(質)前回も話が出た参議院議員選挙のことに関してお伺いしたいのですけど、もう公示日から約1週間程度経って、今までの各党の論戦のことに関してどのように考えてらっしゃるか、少しコメントお願いいたします。
(答)僕は報道ベースでしか分かりませんので、どういう論戦が主に戦わされているのかというのは報道などのベースでしか分かりませんけども、経済のことを中心に議論が展開されていることは、いいことじゃないかと思いますし、僕があまり目に触れてないだけかもしれませんけれども、もう少し東日本大震災からの復興をどう進めていくかという議論、今、政権変わってしっかりやっているよ、ということなのかもしれませんけども、復興についてもう少し議論があってもいいのかなとはちょっと思います。それから、まだこれから最終的に判断することなんでしょうけど、今、瞬間風速的に原発どうするかということについて議論が出ているようですので、それについてはそれぞれの主張を明確にしっかり訴えていただく必要があるのかなと、そういうふうに思いますけどね。感想みたいな感じ。
(質)今回の選挙の特徴といえば、いわゆるネット選挙が解禁になったということで、各候補、県内に限らずいろんな候補がネットの活用に取り組んでますけども、いわゆるネット選挙が解禁された意義、十分に活かし切れているかどうかなど、少しコメントをまたお願いします。
(答)解禁されたのも寸前であったということや、やはりこういうのってノウハウの蓄積なんですよね、選挙って、なので、まだそういうノウハウが蓄積されてない手探り状態なので、あまり恩恵というか、ネット選挙解禁によって大きく世の中が動いたというようなところまではまだ至ってないのでしょうけれども。一方でまだみんなが使い切れてないからかもしれませんけれども、成り済ましとか、誹謗(ひぼう)中傷とかそういうものについての、それによってブログを何か削除するとかそういうようなのが、そういう混乱というのかな、心配された悪影響的なものについても、大きく出てないように僕は聞いているというか、そう思っているので、これから経験やノウハウが積み重ねられていくことによって意義が出てくるのじゃないですかね、と思いますね。僕は解禁されたこと自体は是、肯定的に捉えていますから、経験、ノウハウが積み重なっていくと、グレーのところ行く人も増えてきたり、あるいはグレーを踏み出すこと、ケースも出てきたりするとは思いますけどね。

(質)参議院議員選挙の最大の争点は何だと思いますか。
(答)結構、繰り返し言っていると思うのですけど、参議院議員選挙は基本的に任期毎に選挙をやっていくので、その時点における政権の評価というのが基本的に問われるのが参議院議員選挙だと思います。衆議院はそれぞれに解散する、その解散する理由がある、解散する大義がある。それは何なのか、それイコール争点だと基本的には思いますし、今までの解散がそうなってたかどうか、全部そうだとは言い切れませんが、基本的な性質として、僕は参議院議員選挙というのは定期的に行われるので、その時の政権に対する評価を問うものだと思います。

○知事・議長のブラジル・サンパウロ州訪問及び知事の米国訪問(再質問)
(質)ブラジル訪問に関連してなんですけれども、前の知事も、その前の知事も含めてブラジル訪問、行かれていると思うのですけども、そのときの成果なりを継続した上で今回があると思うのですけれども、これまでの成果なりをどのように評価をしてらっしゃるのですか。
(答)これまで、前回までは、どっちかというと教育面とかにおける、あるいは県人会とのネットワークというようなものを大切にする、友好関係の維持というようなものがこれまでの成果というか、取組目的であったと、その結果ブラジルの県人会というのは、他県の県人会と比べても、三重県人会ですね、有数の活動実績も誇っていますし、ブラジル三重県人会館というでっかい会館もあって、継続的に活動していただいてますし、人的交流というのかな、こっちからJICA(ジャイカ)プログラムでサンパウロの学校に教員を派遣したり、あるいは向こうの日系人の人たちが定期的に三重県に来ていただいたりとか、あと今回発展させますけども、三重大学が、学部間協定ですけど、人文学部とサンパウロ大学の哲学・文学・人間科学部の学部間協定があったと、そういう成果があったと思います。が、しかし、今回はやはり協定締結してから40年経っていて、40年前の三重県、40年前のブラジル、サンパウロというのは全然違うと思うのですね。そういう意味では、友好提携の協定の中身も少し詰めて一定のリニューアルを図ったりする必要があると思うし、ブラジル、この5年前と今とでもブラジルの発展度合いが全然違うと思うので、そういう意味で、今回はもう少し三重県や日本に親しみのあるブラジルにおけるマーケットを少し取って、それが三重県の経済的利益などに繋がるような、追加をできないかなという、そんな思い。向こう日系人だけで150万人ブラジルにはいます。だから三重県民が184万人と、150万人ですから、そういうマーケットとかね、そういうあたりですかね。

(質)ブラジルといえば、例えば日本においては出稼ぎ労働者というイメージ的なものが強いかなという気もするのですが、実際ブラジルの学校とかもありますし、そういった人の供給というだけじゃなくて、いわゆる観光供給とか、そういったものを具体的に進めるためには、何が必要だとお考えですか。
(答)それはブラジルから三重県に来てもらうようなことですね。そういう意味で今回は、日系ブラジル人の人たちに旅行商品とかを提供している観光旅行会社に特化して、そこにだけ行って、で里帰り旅行的に、あるいは自分の先祖とかがいた日本に来てもらおうと、だから薄く広くいろんな三重県の旅行をバーっとやるんじゃなくて、日系人の人たちに強い観光旅行会社に特化して、そういう人たちに日本への里帰りの旅行として三重県を選んでもらうというPRをするのと、あと今、ブラジル、日本食ももちろんブームなんですけど、さらにもう少し因数分解すると、健康とか美の部分なんですね。ブラジルって男性化粧品のマーケットが世界2番目なんですね。そういうすごい健康とか美とかにみんなこだわっているので、今回、例えば豆腐とか健康にいい調味料とか、そういうターゲットを絞ったPRをして、これが三重県にあるのですよというのをやることで、それを知ってもらって、先ほどのところで繋げて来てらうと、そんな形ですかね。あとは産業は三重県は強みがあってブラジルは今ぐっと延びている自動車とかですかね。ブラジルは自動車、上から4番目まではアメリカとヨーロッパの自動車会社なんですよ、トヨタとかホンダとかもっと下なんで、そういう意味でも日本の自動車関連産業の技術力、そういうのも知ってほしいと思いますけどね。

(質)いわゆるブラジルにとって日本を見た場合にどっちかというと観光県日本とかというよりも、出稼ぎの国日本みたいな、そんなイメージがある中で、例えば東海地方も技術の国と、技術に対しての、・桝Rの部品とかそういったものに関しては、現地でトヨタやホンダが知られたところだと思いますけど、そういった技術の、例えば向こうへの伝達というか、輸出というかそいうった部分というのは、今回の訪問の中にはターゲットとしては入っている部分はあるのですかね。
(答)ありますよ、その意味で今回、サンパウロの工業連盟に行きますので、そういう部分をPRしたいと思いますし、あとこれまでの接触の中で僕も東京の駐日ブラジル大使に会ってきたのですけども、そういう人たちとかと議論している中で、行政の人は特に環境と経済の両立というのかな、つまり、うちICETT(国際環境技術移転センター)があって89カ国、2,000人の人にこれまで研修生で来てもらった。で、いろんな大気汚染や水汚染や土壌汚染を克服してきた技術やルール、ノウハウそういうものがある、そういうことを実は説明したところ非常に関心が高いので、こっちへの訪問も含めていろいろ検討したいと言っています。そういう環境技術の移転みたいなところも視野に入れた議論はしたいと思います。

(質)ちょっと前までブラジルで、国内で暴動がかなり起こってて、ただ、今あまり報道されてないですけれども、これに対する県内の動きとか、今後、動向によっては今回の訪問が影響を受けるのかその辺のお考えはどうでしょうか。
(答)コンフェデレーションズカップを契機としての暴動みたいなやつについては、向こうの影響とか、規模とかだいぶ調査しました。いろんな機関に手伝ってもらって、今現在のところ大きな支障は出てたりというのは聞いてないので、行っても大丈夫だろうという判断ですので行く予定してます。今後、起こるか起こらないか分かりませんけど、起こってそれがあまり大規模であったり、あるいは、よく分かりませんけども感染症的なものとかがあった場合には、そういう行く行かないの判断するケースがあるかもしれませんけどね。基本的に今調査している限りでは大丈夫と聞いています。

(質)かなり調査した上での今回ブラジル訪問ということですか。
(答)はい。

○復興予算の基金の返還
(質)知事、復興予算の返還というのは、もうまとまったんでしたっけ。
(答)全体ですか。

(質)はい。
(答)まだ、精査中のやつがあるんじゃないかな。つまり、森林と、雇用と、もうひとつ何やったかな、4種類くらいあって3種類はこの範囲をこう返してくださいと言ってきているんですけど、1個自殺対策だったかな、が、まだ、どの範囲を返してくれって言うてきてないんで、なので、どの範囲を返してくれって言われないとどれだけ返していいか分からないんで全体はまだ精査中です。

(質)既に逆にいうと返還が、基金ごとですけれどもかっちり決まったものがあるのでしょうか。森林の分野とか。
(答)森林、雇用、それからもう1個忘れちゃったな、基本的に全ての基金において返すというのを前提とします。その方向で検討します。が、基金条例やってるやつとか、議会で減らすための補正予算をやらないといけないんで、一応議会でご審議をいただかないといけないんで「返します」と断言は僕の立場ではできないんですが、我々は、執行部としては返す方向で検討する、それで関係の条例とか補正予算を組んで議会に審議していただく、そんな考え方です。

(質)数字的なものの公表というのはどういうふうに。
(答)自殺のやつが分かったらどっかで言いましょうかね。それは、調整しますわ。財政課確認しといて。

○知事・議長のブラジル・サンパウロ州訪問及び知事の米国訪問(再質問)
(質)振り出しで申し訳ないんですけど、ブラジルなんですけど日台の「三重宣言」のような400万人でしたっけ、そういうふうな目標的なものってあるんでしょうか。特に経済面において、貿易高が今このくらいでこれについて、例えば20パーセントくらいかさ上げしたいとか。
(答)今回は、数値目標まではちょっと間に合わないかもしれないですけども、40年前に結んだ協定を何らかの形で時代に合わせてリニューアルをするというところまではいきたいし、いく予定でいます。そこの内容を今ブラジル側とサンパウロ側と調整してますので、多分「三重宣言」みたいな数値まではいかないと思いますね。

(質)あと、この2枚目の民間団のところで、愛伝舎ほかというのは、愛伝舎さんが民間を募っているのか、愛伝舎さん以外にも、そういう民間団体というのが存在するということですか。
(答)愛伝舎さんが募っているのではなく、うちが一番最後に付いているチラシとかいろんな各方面に話していて、団体としてというよりね、今ご登録いただいている人とかは、それぞれご親族がブラジルにいたり、あるいは締結の時に功労があった人とか、前回も行かれた方とか、そういう個人で参加してる方が結構多いですね。

(質)ということは、愛伝舎さん1団体じゃなくて個人的にそういう方もいらっしゃる?(答)そうです。

(質)全体で何人くらい?
(答)今は、15名くらいだと思います。民間団だけでは。経済団とか除いてね、そういう個人的に行かれる人は、今15名くらいだと思います。

(質)もう締め切っているの?
(答)まだ、募集中です。もう少しいていただけたら嬉しいなと思ってますけど。

(質)いつまで期限なの?
(答)期限いつまでなん?
(答:雇用経済部)7月16日までです。

○全国知事会議
(質)あと、8、9日の全国知事会ですけど、改めて今回の知事会の意義と評価をお聞かせいただけますか。
(答)まず、全国知事会全体としては、道州制について、推進派、反対派も、僕も今回の前段での委員会に2回参加しましたけども、ウェブでですね、かなり激しい議論がありました。が、今回基本法案への対応ということで、こういう論点が明らかにされないといけないよね、やっぱり今より良くなるものでないといけないよね、格差が拡大するようなものでは絶対あってはならないよね、財政調整絶対必要だよね、とか一定の基本法案に対する論点の提示というもののペーパーがまとめられたことは、意義があると思います。おそらく今までの委員会の関係でいけば、紛糾決裂みたいな可能性も大いにあったところですけれども、それを一つ、やはり次の臨時国会にも出てくるかもしれないという現実を突きつけられている中で、いつまでもノースタンスというわけにはいかないので、そういうのがまとまったということは意義があることだと思います。今までずっとまとめきれなかったので。三重県としては、少子化の関係ですけれども、少子化の基金、三重県がオリジナルで考えて、オリジナルでずっと提言し続けてきたことが、知事会の提言の1丁目1番地に入るというのは、今まであんまり無かったと思うので、そういう意味では意義があったかなと思いますし、実行に向けて知事会挙げてやらないといけないと思います。一方で、教育委員会のあり方とか、あとは税の関係ですかね、税源移譲とか税源交換とかそういう部分についてまだ引き続き議論の積み残しがあるのでそれを今後の課題かなと思いますけどね。

(質)この道州制についての一定の論点をまとめたものというのが、知事会がまとめたやつが、この参議院議員選挙にある程度影響する部分はありますか。
(答)今回の参議院議員選挙には影響しないと思います。その後の法案提出に当たって、あそこでも僕も意見しましたけども、参議院議員選挙後速やかに全国知事会長が地方6団体と一緒に国との協議をやるべく要請に行くということになっていますので、選挙後ですね。

(質)ということは、前回、前々回か、もっと前か、伊勢で全国知事会やった時の要は政権交代時の衆院選に向けて大阪の橋下さんとか宮崎の知事とかの要請等もあって点数化したじゃないですか。今回は、全くその点数化はしていないと?
(答)それは、別途、5月に政権公約評価委員会とかいうやつで、鳥取の平井知事が委員長なんですけど、まとめて何か10項目ぐらいの「こういうのを盛り込んでもらわないといけないですよ」という、分権のこととか、そういうまとめたやつを既に5月に知事会長と平井委員長が各政党の政策責任者に行って公約に盛り込まれたかどうかの評価、良い点、悪い点というの、点数化はしていないですけど書いた資料も今回出して皆で共有しました。そういう意味では、例えば自民党のやつも道州制、書いているけども、具体的な姿が明らかにされていないとかですね、そういう我々が言ったこととの関係で良い点、悪い点というのを書いたものをオーソライズしましたけどね。

(質)道州制推進、反対の論議を戦わされたというお話ですけど、知事は推進、反対、△のどちらでもない、条件付き、どちらですか。
(答)△ですね。なぜ△かと言うと、△でも何て言うかな、×に近い△なんですけど。今日本全体で、先ほど僕東日本の復興の話もしましたけども、道州制の話もええけども他にやることもっとあるやろというのがそもそも思うのと、都道府県制がいいか悪いか、いい点も悪い点もあると思うんですけども、その評価もしていない中で、道州制、なぜ道州制、今なんで道州制なんですかというのが分かりにくいということと、先ほども言いましたように本当に道州制が今よりも国民が幸せになるものなのか、あるいは格差が拡大しないものなのか、そういうのが全く分からないので、△というか条件も付けられないので×に近い△、そんな感じですね。

(質)翻ると、今言ったようななぜ今道州制かとか、あるいは都道府県制どうするかとか、あるいはそこに定めてある立法権、国会が唯一の立法機関だと言いつつも、実は道州制になった時にある程度立法権を持つと、その辺のことがクリアされれば、それを勘案して場合によっては賛成かもしれないということですか。
(答)可能性は相当低いと思いますけどね。今よりも、先ほども言った財政調整がちゃんとなされ、あるいは格差が拡大しない、今よりも良くなる、そういうようなこととかが確実に見えないとなかなか難しいですね。今、なぜ道州制なのかというのがよく分からないですしね。そんな感じかな。論理的可能性はゼロではないけれども、政治判断としてそうするかどうかはまた別ですし、それは見てみないと分からないという感じですけどね。

(質)今度1対1対談やられる広島の知事は、どっちかと言うと道州制推進?
(答)めっちゃ推進でしたね。

(質)今回、その1対1対談で、そのことも含めてお話はされるのですか。それとも、それは、もう、外している?
(答)道州制は、もう、外しています。それは、彼も委員会出てきてペーパー出してやりましたし、僕も委員会出てペーパー出してやっているので、一応、お互い、道州制は相容れないと分かっているので。でも、唯一、一致している点は、基本法案が出つつあるという、そういうの突きつけられているのに、全くみんなバラバラで静観しているだけでは、やっぱあかんよなと、そこは、推進であろうが、慎重であろうが、広島県知事とは一致しているということですね。今まで、ずっと自分もみんな言いたい放題言って放ったらかしでしたから。

(質)議論ができたということは、第一歩としてはいいということですか。
(答)はい、と思います。

○ふるさと通信「知ろう 語ろう 伊勢神宮」の配付 
(質)あと、発表ものの、この「ふるさと通信」ですけど、これ、シリーズ化していくのですか。それとも、これ一発で終わり?
(答)シリーズ化します。

(質)今回は、これ初めて?
(答)初めて。

(質)要は、過去の歴史には触れないのですね。つまり、要は、皇国史観が云々というところで、伊勢神宮ってのは避けられてきた部分があって、県の小学校等でも修学旅行ないし、あるいは、社会見学で伊勢神宮を参拝していないというのが一つネックだったというのが前ありましたやん。そこからいくと、踏み出されたことっていうのは、逆に言ったら評価される面もあるかもしれませんけど、そこの、三教組との絡みとかいろいろあるにしても、そこのところっていうのを、しっかり歴史認識して発信しないと、県外というか国内だけじゃなくて、海外等の誤解を招く部分もあるので、その辺はどうなんでしょうかね。
(答)全くおっしゃるとおりですけどね。例えば、これのもとになっているやつって、「三重の文化」ってやつがあるんですね、郷土教育やったやつ。あそこの伊勢神宮の記述を見ていただくと、125の末社があってっていうその別宮があって、遷宮とは建て替えるんです、としか書いてないんですね。そこから、今回、とはいえ、日本書紀のこととか、御鎮座の理由とか、そういうのも書いて、そこの歴史認識をどうかということまでは踏み込んでいませんけれども、今まで、そういうことさえも触れていなかったことに比べれば、0.2歩ぐらいは前進じゃないかと僕は思っていまして、僕は「三重の文化」すごいいろんなことが書いてあって好きな教材ではあるものの、伊勢神宮の記述だけは薄いと、これでは伊勢神宮の本当のことを伝えられないよねっていうのは、教育委員会にずっと言い続けてきていることなので、まあ、なので、0.2歩前進ぐらいで。

(質)もっと平たくあれ、御師とか触れてないので、後のやつ御師とかそういうの取り上げたりする可能性はある?
(答)そうですね。これから、また伊勢神宮でシリーズ化するか、また別の、だから熊野古道へいったりするかというのもありますけど。

○海女サミット等を通じた石川県との連携
(質)全国知事会の時に、石川県の谷本知事とお会いになって、海女文化のことで連携というかそういう話をされたらしいんですけど、これはどういうことですか。
(答)元々は、うちがユネスコ目指して県の文化財に指定するっていう動きをやっているのを、谷本知事がどこかで耳にされたらしく、ほんなら一緒に連携したいなということをおっしゃっていて、今回、全国知事会始まる前に僕のとこ寄ってこられて、まず一つは、うち3回まで海女サミットやりましたけど、4回目、初めて県外で、輪島で今回やるんですね、10月。なので、鈴木知事も、今まで、2回目かな、僕行ったんで、来てくれよという招待が一つと、もう一つは、今後、今、三重県がやっている文化財指定とかの動きも勉強させてほしいし、海女のPRを連携してやりませんかというそんな打診で、とりあえずいいですよと、具体的なことはこれから詰めましょうと、そういうことでしたけどね。

(質)そこを歪んだ目で見ると、韓国と組もうとされていた部分があったじゃないですか。この前ちょっと小野さんだったかな、小野欽市県議がちょっと指摘したように、実は、韓国と海女の文化は一緒だけど、領土の問題とか含めて、とても一緒に世界遺産登録のパートナーとしてっていうのは、なかなか考え方違うんでって話が出ていましたけど、そういうこと踏まえて、一応、韓国との軸足は避けて、国内のそういう海女文化をもっている所と連携して、世界遺産登録へ向けてという、そういうふうな切り替えなんですか。
(答)いや、違います。それは、韓国との関係を海女の交流で切るというのは全然ないですね。全くないです。今回、むしろ、僕らが三重県が先行してやっていることに、石川県も、今、某局でドラマもやっているし、いろいろ海女の発信が続いているので、石川県も続いていきたいということで、向こうから打診があったということですので、うちが三重県が、韓国との関係を切って、韓国との海女交流を切って、国内に向けたということではありません。

(質)ということは、仮に世界遺産登録する時に、韓国がそこへ乗っかってきたら、韓国も共にという、ある程度広域の海女文化というところに一つ結集する形で申請される可能性もあるということですね。
(答)それは、僕はゼロではないと思っていますけどね。それは、歴史認識の問題とか領土に関する事項で仮に火種があるとしても、それと海女の交流は別物なので、そこは、僕は切り離して考えていますけどね。

(質)某朝のドラマ云々で久慈市が舞台になっているじゃないですか。逆にいったら、久慈にも海女の文化があるわけで、そことの交流というのは何かあるんですか。
(答)今、岩手県知事とも少し話していますけど、今回、活かしてなんかしたいと思っていますけど、ちょっとドラマが終わるまでにできるかどうか分かりませんけども。

○参議院議員選挙(再質問)
(質)また、参院選ですけど、絶対的権力と絶対的情報をお持ちの知事のお立場ですけど、報道レベルの新聞云々とかいうのだけじゃなくて、実際、今の中に身を置かれていて、今回の参院選っていうのが、けっこう接戦なのか、あるいは、やっぱり現職というか民主党がこの三重県では強いなとか、その辺、感覚的にはどうなんですか。
(答)それは、どうですかね。三重県選挙区ということですか、それとも全国ですか。

(質)三重県選挙区です。
(答)三重県選挙区ですか。それは僕が言及する立場にないので。

(質)言及できないのですね。
(答)言及できないというか、言及しないというか、そういう情報を持ち合わせていないということですね。

                                                           以上
 

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