知事定例会見録
令和2年5月29日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
・第9回みえ県民意識調査の集計結果
・高等学校部活動にかかる大会・コンクール等の中止に伴う本県の対応状況
・北九州市における新型コロナウイルス感染拡大を受けた県民への呼びかけ
質疑項目
・発表項目等に関する質疑
・新型コロナウイルス感染症拡大に関する国の広報のあり方
発表項目
(知事)おはようございます。それでは、今日は発表2つと、少し呼びかけと言うか、一言申し上げさせていただきたいことが1つあります。
まずは、第9回みえ県民意識調査の集計結果についてです。このたび、第9回みえ県民意識調査の集計結果がまとまりましたので、発表します。お手元の資料「概要版」の1ページをご覧ください。三重県では、「みえ県民力ビジョン」において、「県民力でめざす『幸福実感日本一』の三重」を基本理念として掲げており、県民の皆さんの「幸福実感」を把握し、県政運営に活用するため、毎年「みえ県民意識調査」を実施しています。令和2年1月から3月にかけて県民の皆さん1万人を対象にアンケート調査を実施しましたところ、4,751人の方々から回答をいただきました。ご協力いただきました多くの県民の皆さんに、あらためてお礼を申し上げます。第9回みえ県民意識調査では、これまでの調査で継続してお聞きしている「幸福感」や「地域や社会の状況についての実感」などのほか「SDGs・Society 5.0について」や、「健康づくりに関すること」についてもお聞きしています。それでは集計結果の概要について2ページをご覧ください。「日ごろ感じている幸福感」を10点満点で質問したところ、図表2のとおり平均値は6.69点で、前回調査と同じ値になり、第1回調査と比べると0.13点高くなっています。3ページの図表4では「日ごろ感じている幸福感の平均値」を属性項目別に示しています。項目別の推移は別冊資料をご覧ください。数値の上下は若干あるものの、地域別では北勢が6.74、性別では女性が6.86、年代では30代が6.94、主な職業では学生が7.30、配偶関係では有配偶が6.89、世帯類型では三世代世帯が6.98、世帯収入別では800万円以上1,000万円未満が7.38とそれぞれ高く、全体の傾向としては大きな変化がありません。4ページでは「幸福感を判断する際に重視した事項」についてお聞きしたところ、図表5のとおり最も重視された事項が「健康状況」となり、前回調査と同様の結果となっています。5ページでは「幸福感を高める手立て」についてお聞きしたところ、前回調査より高くなったのは図表6のとおり「国や地方の政府からの支援」、「職場からの支援」、「友人や仲間との助け合い」、「社会の助け合い」で、一方、低くなったのが「家族との助け合い」、「自分自身の努力」でした。6ページからは「地域や社会の状況についての実感」について「みえ県民力ビジョン」に掲げる政策分野ごとの15の「幸福実感指標」に関してお聞きした調査結果となっています。8ページの図表7をご覧ください。「感じる」と「どちらかといえば感じる」を合計したいわゆる『実感している層』の割合は、高い順に「(11)三重県産の農林水産物を買いたい」、「(10)自分の住んでいる地域に愛着があり、今後も住み続けたい」、「(4)犯罪や事故が少なく、安全に暮らせている」となり、これまでの9回の調査を通じてこの上位3項目は変わりありません。前回調査と比べ14項目中7項目で割合が高くなり、増加幅が大きい順に「(6)性別や年齢、障がいの有無、国籍などにとらわれず、誰もが社会に参画できている」、「(13)国内外に三重県の魅力が発信され、交流が進んでいる」、「(1)災害の危機への備えが進んでいる」となっています。また、「実感していない層」の割合が高くなったのは4項目で、主なものは「(15)道路や公共交通機関等が整っている」となっています。なお、第1回調査から継続して聞いている11項目のうち、10項目において第1回より割合が高くなっています。これらの結果から、特に注力して取り組んだダイバーシティ、観光分野、防災分野に関する項目で実感が上昇し、取組の一定の成果が県民の皆さんに届いていると感じています。また、実感が下がっている項目については、課題解決に向けてあらためて注力をしていきます。9ページからは、令和2年4月からスタートしました「みえ県民力ビジョン・第三次行動計画」において新しく視点として取り入れた「SDGs」、「Society 5.0」の取組について、お聞きした調査結果です。「SDGsの認知度」については、図表8のとおり「よく知っている」が3.3%、「少し知っている」6.2%、「聞いたことがある」が12.9%、「知らない」が77.6%となっています。10ページをご覧ください。「Society 5.0の認知度」については、図表10のとおり「よく知っている」が1.1%、「少し知っている」が3.9%、「聞いたことがある」が11.0%、「知らない」が84.1%となっています。この結果をふまえ、SDGs等の普及啓発活動を通じて、県民の皆さんにも浸透していく取組を進めていきたいと考えています。11ページをご覧ください。健康づくりへの取組について質問しています。健康づくりへの取組状況については、図表12のとおり「取り組んでいる」が53.3%で第7回調査と比較すると10.9ポイント高くなっています。14ページをご覧ください。健康づくりへの取組に欠かせないものについて、図表15のとおり「時間的な余裕」が60.8%と最も高く、次いで「金銭的な余裕」、「身近な環境」の順となっています。15ページをご覧ください。「ご家族に関すること」については、これまでの調査により、結婚や子どもを持つことと県民の皆さんの幸福実感には密接な関連があることが分かっています。意識の変化などを把握することが重要ですので、継続的に「結婚に対する考え方」、「理想の子どもの数」などについて聞いています。「結婚に対する考え方」については、図表16のとおり未婚の方が「いずれ結婚するつもり」を選んだ割合が、前回調査よりも17.9ポイント上昇しました。16ページをご覧ください。「子どもを希望する割合」については、図表17のとおり「ほしい・ほしかった」の割合は77.2%と、前回の調査よりも2.3ポイント高くなりました。また、図表18のとおり「理想とする子どもの数」の平均人数は2.5人と、前回調査より0.1ポイント増加しました。特に、図表19のとおり未婚の方、有配偶で子どもがいない方、有配偶で子どもが1人または2人の方については、理想とする子どもの数がそれぞれ増加、有配偶で子ども3人以上の方は減少しています。18ページは、「理想と現実の子どもの数のギャップの理由」について、お聞きしたところ、図表20のとおり「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」、「仕事と子育てを両立できる職場環境ではないから」、「子どもを育てる環境が整っていないから」の割合が高くなっています。少子化対策として幅広い取組を進めていますが、県民の皆さんの希望が叶えられるよう、今後の対策を検討するうえで調査結果を活用していきたいと考えています。最後に、有効回答率が47.5%と全9回の調査で最も低くなりました。一方で、今回からインターネット回答を始めた結果、若者の回答数が約3倍に増加し、本調査の課題であった若者の回答率が上がったことはうれしいことではありますが、今までの取組に加え、SNSを活用した広報やアンケートの実施など回答率が向上する仕組みについて検討していきたいと考えています。この報告書は後日県庁などに配置するとともに、ホームページでご覧いただけます。長くなりましたが1つ目は以上です。
2つ目です。高等学校部活動にかかる大会・コンクール等の中止に伴う本県の対応状況についてです。新型コロナウイルス感染症の影響を受けまして、子どもたちの日頃の練習の成果を発表する場である大会やコンクール等が中止になったことから、これまで熱心に練習に取り組んできた子どもたちの想いを叶えるため、運動部・文化部でそれぞれ進めている対応について発表したいと思います。運動部について中止となった大会は、5月から8月に予定されていた県総合体育大会、インターハイや高校野球選手権大会などです。まず高等学校総合体育大会につきましては県大会の代替大会を開催します。開催種目や日程につきましては6月9日に公表します。競技によっては、秋に3年生が出場する大会や種目の特性もあり、具体の開催種目の内容について協議中であり、9日時点で実施が未定の競技種目については、決定次第随時発表を行います。生徒たちの安全を第一に考えながら、少しでも多くの競技で開催できるよう教育委員会から働きかけてほしい、私のほうからも申し上げています。大会にあたっては、感染症対策の運営指針を競技ごとに作成し、安全確保を徹底し、大会運営にのぞみます。県としましては、開催経費の一部を負担し、開催に向けた支援を行います。国の代替大会開催に係る支援制度も活用しながら、必要であれば補正予算の対応も行います。県高校野球大会についても6月9日に日程や運営方法などを公表予定です。県高校野球連盟が5月26日に代替大会の開催を決定しましたが、高校3年生の活躍の場が設定できたことは、本当に良かったと嬉しく感じています。感染症対策としては、日本高野連が作成したガイドラインを参考に、感染症対策を徹底します。大会開催にあたって、まださまざまな検討が進められているところでありますけれども、感染症防止対策を徹底したうえで、全国・東海大会出場を目指し熱心に取り組んできた多くの高校生たちのため、これまでの県総合体育大会等と同様に、その年の1位を決める大会にしてあげたいと思います。また、高校生にとって夢のある大会にするため、可能であれば県内だけでなく、近隣県との間で試合ができるような機会も設けられるよう働きかけていきます。さらに、優勝校・優勝選手に対して知事表彰の場を設けたいと考えています。文化部について、本県生徒が全国高等学校総合文化祭や近畿高等学校総合文化祭に参加するとともに、10月23日から25日にみえ高文祭を、部門を減らさず、例年通り開催します。できるだけ多くの生徒が発表できる方法を教育委員会と高文連が協議しています。これらの大会やイベントに参加できるよう、県立学校は6月1日の学校再開にあわせ、部活動も再開します。なお、部活動再開後の段階的な実施については、本日午後、教育長から記者発表を行います。この点は以上です。
最後1点だけ少し、県民の皆さん向けにということで申し上げさせていただきたいと思います。北九州市における感染拡大を受けてということであります。北九州市においては、28日に新たに21人の新型コロナウイルス感染症が確認されるなど、同市内での感染確認は直近1週間で計43人に上り、そのうち感染経路不明者の割合が半数近くを占めるなど、予断の許さない状況が続いています。三重県では、他県への移動について5月26日にお示しした『三重県指針』ver.2で、5月末までは県外への不要不急の移動、6月1日から6月18日までは緊急事態宣言解除直前の特定警戒都道県5つへの不要不急の移動をそれぞれお控えいただくようお願いをしています。6月19日からは県外移動自粛の依頼は行わないこととしていますが、全ての移動において「新しい生活様式」を徹底いただくこと等を大前提としております。県民の皆さんにおかれましては、感染拡大の状況に鑑み、感染者が発生している地域への移動はお控えいただきますようお願いします。また6月1日以降、他県への移動をご検討いただくにあたっては、当該県の直近の感染状況や移動に関する方針に十分にご留意いただくとともに、新規感染者の増加傾向が確認される場合は、今その移動の必要があるか、その移動は延期ができないか、一度立ち止まって考え、感染拡大防止の観点から控えていただくようお願いをいたします。私からは以上です。
発表項目等に関する質疑
〇第9回みえ県民意識調査の集計結果
(質)県民意識調査、これ全体のまず受け止めをちょっとまず教えていただきたいんですが。
(答)まずは有効回答率が前回より少し減りましたが、この1月から3月と言いますと学校の一斉休校があったり、コロナに対する不安などがたくさんある中で、多くの、半分近くの方にご協力をいただいたということは大変ありがたいというふうに思っています。またそういう社会不安が、ちょっとこの影響とかは詳細分析してみる必要がありますけれども、そういうコロナなどの影響で社会不安などが出てくる期間に募集した中で、一応幸福実感が前年と同じであったと、前年は令和になっていくっていう時でありましたので、そういうのと比較して変わらなかったっていうことも、今後ちょっと分析する必要がありますが、1つのポイントかなというふうには思っています。それから回答の関係の中では特に10代、20代からの回答が3倍になり、あと30代も40代も増えているんですけども、50代、60代の方の、あと70代もですか、の方がちょっと回答が減っていますので、今回インターネットの回答とかをやりましたけれども、いろんなその年代の方々に合わせた回答していただきやすい環境というのをしっかり作っていかなければならないというふうに思っています。それから、分野ごとのやつですけども、先ほどもちょっと口述で申し上げましたけれども、前回調査と比べて高くなっているのが6番と13番と1番ということですので、昨年度もそういうダイバーシティの分野とか、あるいは観光のこととか、防災のことに取り組んでまいりましたので、そこで実感している層が高まっているということは非常に良いことだというふうに思っています。一方で「実感していない」層が高くなった「道路や公共交通機関等が整っている」については、道路の整備は結構進んでいるという、むしろ公共交通機関に関することも多いんじゃないかなというふうに思っていまして、今回のコロナで公共交通機関が経営で大変打撃を受けていますので、そこで経営悪化してさらに公共交通機関の利便性が低くなるということでは、ここの部分がさらに下がっていってしまいますので、公共交通機関、地域公共交通機関の支援などについて、しっかり取り組んでいく必要があるというふうに考えています。あとは昨年度健康づくりについて大変取り組みましたので、私も3期目の重要な政策の1つが健康づくりでしたから、健康づくりに取り組んでいるという方が10ポイント以上上がったということは良かったと思いますし、ちょっと前回との反動があるものの、結婚、いずれ結婚するつもりっていう方が増えているというようなことも一定良かったんじゃないかと思いますが、一方でここにあるような課題がいろいろありますので、しっかりクロス分析などをして今後の政策に生かしていきたいと思います。
(質)あとSDGsとかSociety5.0がそもそもワードがちょっと知られてないという。
(答)これは他のいろんな調査と大体同じぐらいの「知らない」比率なので、これから本当に今回の三次行動計画の中で、重要視している視点ですからぜひ知っていただけるような取り組みを積極的に、ちょっと言い忘れていました、これはしっかり取り組んでいきたい、いかなければならないなとあらためて思ったところです。特にSociety5.0は特にちょっと難しいですけども、SDGsのほうは生活全般に関わってくることですし、こういうコロナなどがあって誰1人取り残さないということが大事な中での重要な考え方ですから、特にSDGsのほうはしっかり知っていただけるような取り組みをやっていきたいなというふうに思います。
〇高等学校部活動にかかる大会・コンクール等の中止に伴う本県の対応状況
(質)それと代替大会なんですが、これはそのどうなんでしょう、すべての競技ができるわけではなくて、どういうやり方で。
(答)全体の競技でできるというものではないですし、別途その高3生の大会とかもありますので、全部ではないですけれども県として支援をした上で、各競技分野に任せるんじゃなくて、県としてできる、実施できる分野については代替大会というような形でしっかりやっていくということです。それぞれの競技の大会スケジュールなどを考えながら、今整理をしてもらっています。
(質)これ日程としてはばらつくんですかね、それとも一括して何かこう。
(答)ばらつく可能性の方が高いと思いますけど。ばらつくのもどれくらいの範囲になるか分かりませんけども。とは言え、ばらつく範囲もそんな大きくばらつくということはないのかも、ちょっとそこは詳細確認してないので分かりませんけど。
(質)これどうなんですか、イメージとして夏までにとか、期間的なものってどうなんですか。
(答)期限はいつまでにっていうのも含めて今調整してるんじゃないですか。夏休みの縮小などもありますので、校長会とかともしっかり相談をして日程を決めていく必要があるというふうに思ってますのと、あと会場の確保の関係もありますので、その辺りで、まあ何と言うか、リジッドに決めすぎずに、やる、やれるということを大事にしていきたいと思います。
(質)近隣県とのやりとりみたいなもの何かおっしゃってましたけど、これはどういうイメージですか。
(答)まだちょっと全然、これから今、事務的には働きかけていますし、ちょっと古田知事とはちょっとしゃべったりしましたけれども、できるかどうか分かりませんけれども、例えば高校野球だと、昔、1974年まで三岐大会がありましてね、何と言うか、僕はそれぞれの競技の特性によりますけども、何か1回戦だけやって終わりというよりは、別に野球に限らずですよ、できればトーナメント形式みたいなやつとかでね、さっき言いましたような1位を決める方式が良いと思っているので、そういうふうに1位になったところで他の県と、代替大会やるところは少しお手合わせをするような機会を作ったりすると良いのかなというふうに思っていますので、まだ働きかけてOK言ってもらえるか分かりませんけど、そういう特に東海3県の地域なんかは、そういう焦点に入っているんじゃないんですか。愛知県の強豪校を倒したいって思ってる高校生たちもいるかもしれませんから。
〇北九州市における新型コロナウイルス感染拡大を受けた県民への呼びかけ
(質)それと移動の件なんですけども、これは具体的な地域を示してここには移動するなとかとまでは言わないけれどもということですか。
(答)まだ何か指定をしてここ、だからうちで言うと3月30日に8都道府県を指定して不要不急の外出を控えてくださいっていうのを緊急事態宣言に先んじて、要は緊急事態宣言がない中でやりましたけど、そういうのとはまだ違って、6月1日からこの県をまたぐ移動がOKなりますから、OKというか移動自粛を外していただきますので、ちょっとあらためてこういう他の県で感染拡大起こってるよっていうことを認識していただいて、そこで移動する際にちょっと一旦立立ち止まって、ほんまに今行かなあかんのか、特に今北九州は感染経路不明が半分ぐらいになってますから、そういうことをこう1回考えていただくっていうようなことを含めて、今日ちょっと呼びかけさせていただいてますということです。
(質)感染拡大の移動自粛の件ですけども、これはニュアンスとしてはこれまでのその不要不急のっていうようなことなのかそれよりもまた落ちた段階なのかどうでしょうか。
(答)これまで継続していた県をまたぐ不要不急の移動の自粛を、例えば北九州に限って継続するというものまでではありません。一方で今急拡大してますから、それをぜひ認識していただいて、三重県の感染も県外由来が大半でありますので、そこを十分見ていただくという注意喚起ということですので、移動自粛お願いするというものと比べれば、もう少し緩いっていう形になると思いますけども、注意喚起ということです。あと一方で今日とかに発表されるかもしれませんけども、福岡県さんでも県内の移動のこととかいろんな施設の休業とか、そういうことも考えておられるようですので、そういうこともしっかり見ていただく必要があるのかなあというそういう注意喚起ということですね。
〇高等学校部活動にかかる大会・コンクール等の中止に伴う本県の対応状況
(質)高校の大会のことなんですけども、これ高校総体ではこれまでの学校ごとに順位を付ける形式ではないっていうふうに書かれてるんですけども、先ほど知事ができれば1位を決める大会でっていう話をされました。これは野球以外のその高校総体の競技も、可能であれば1位を決める大会であってほしいというお考えなんですか。
(答)種目ごとの何て言うか特性があるので、それぞれに基本的にはそれぞれの高体連以下、各競技団体の考え方にお任せしますけども、せっかくやるんであれば何か試合やったねっていうだけじゃなくて、何か達成感、あるいは次への悔しさをまたバネにするとかそういう機会になるのがいいのかなと僕は個人的に思っているので、そういうことを中心に教育委員会から各競技団体等に働き掛けをしてもらうとそういうことですね。
(質)これわざわざ言葉で順位を付ける形式ではなくって書かれてますけども、可能であれば1位を決める大会にしたいという考えになるわけですか。
(答)だからここの1位を決める大会にしてあげたいっていうのは、全部に掛かってるの?高野連に掛かってるの?
(答:教育委員会事務局)いつもはですね、学校対抗というのがありまして、それぞれの種目ごとに何点何点ていうのがありまして、学校対抗で、それで表彰していたっていう形なんですが、今年度についてはそういう形ができませんもんですから、各種目でっていうそういうことです。
(答)学校対抗の学校で順位を付けるっていうんではなくてっていうことですね。
(質)基本は各競技で1位を決める大会をしたいという意向なんですよね。
(答)してあげたい。競技団体が嫌だって言うたらあれなんですけども、我々県教育委員会や我々としてはそうしてあげたいというふうに思います。
(質)高校野球についても1位を決める大会にしたいということなんですか。
(答)最後は高野連が決めることですけども、これは高野連の、高校野球については特に僕の思いが強いですけども、そうしてあげたい、あげてもらえるとありがたいなあということですね。
(質)1位を決める大会っていうことは、もうトーナメントの大会ということなんですよね。
(答)僕が認識してるのはそういうことです。高野連さんが最後どう判断されるかですけども、そういうふうにするのが、もちろん、何て言うか会場の確保とか、トーナメントやろうと思ったら会場の確保が結構大変なんで。会場の確保とあと日程の確保ですね。校長会の皆さんとの話がありますからそこですね。
(質)まだ確実には決まってないですけども、こういう大会ができるということで、高校3年生の子たちにはこういう大会であってほしいとか、そのあたりの知事の思いというのは。
(答)ほんとに特に高校3年生のメンバーは、自分たちが悪いわけでなく、こういうコロナっていうのが発生してしまって、自分たちのこれまでの努力を発揮する場が奪われたということで、ほんとに辛い思いをしてると思うし、中にはほんとに進路にも影響する子たちもいるというふうに思うんですよね。完全な形ではないものの、こういう今までの思いや努力を自分あるいは仲間と一緒に発揮する場を大いに活用して欲しいと思いますし、私たちはこういう財政支援のことを申し上げたとおり、何て言うか国やあとは野球だと朝日新聞さんが出していただくようなんですけども、そういうこの何かお金が掛かるのでとかそういうの心配せずに、何と言うか活躍の場を発揮してもらえたらいいなあとそういうふうな思いです。
(質)危機管理でお聞きしたいんですけど、例えば水泳競技の選手で陽性患者が出たとして、水泳競技は中止か何かそうでしょうけども、他への影響っていうのはどういう管理対応するんですかね。
(答)それは大会参加、大会中に出た場合?
(質)そうです。
(答)大会中に出た場合?
(質)大会中に陽性患者が生徒に出たとして、水泳やったら水泳でそこ中止になるでしょうけども、他の野球とかそんなんはそれぞれまたその場その場で考えていくことになるんですか。
(答)その発生したのがどういう日程なのか、どういう経路で発生したのか、そういうようなことをもって判断するということになると思いますけれども、基本的には感染防止対策を徹底してもらってやるわけですが、実際に発生後ということにおいてはその発生形態を見ながら判断するということになりますけれども。
(質)この高校総体の関係なんですけど、関係経費を一部負担するとあるんですけども、それはどのくらいの割合まで負担していくのかというそこはどうなんでしょうか。
(答)それは各競技団体どれぐらい経費がかかって会場がどこになって、どういう形式でやるかによって、経費が変わってきますから、基本的にはもともと当初予算でインターハイ、県高校総体の分で置いてたものを流用して活用すると思いますけども、もしこういう緊急事態なので、会場確保とかそういうのとかで足りない場合はしっかり我々支援していくと、このさっき言いましたように補正予算対応も視野にやるということですね。
(質)運営指針というのは各競技団体に作ってもらう?
(答)運営指針?
(質)感染症対策のための運営指針。
(答)競技ごとに作ってもらうということになりますね。それぞれ各親団体と言うのかな、中央団体とかで作っているようでありますので、それを活用してもらうということになりますね。
〇北九州市における新型コロナウイルス感染拡大を受けた県民への呼びかけ
(質)あと移動の関係なんですけども、現状19日になるともう地域は全部外れて移動は可能になるかと思うんですが、この今後例えば北九州のように感染者が相当増えてきた場合にはそういう一地域を指定しての移動自粛のようなものを求めることはあるんでしょうか。
(答)まあ可能性としてはゼロではないでしょうね。三重県のこれまでのやり方としては早期に注意喚起を発すると、早期にアラートを出すと。県民の皆さんに知っていただくという手法でやってまいりましたので、それぞれの感染状況を見なからにはなりますけれども、そういう可能性は必ずしもゼロではないというふうに思います。一方でやるからには一定の根拠を持ってしっかり申し上げないといけませんので、そういう部分を精査しながらっていう形になります。
〇高等学校部活動にかかる大会・コンクール等の中止に伴う本県の対応状況
(質)高文祭のほうなんですけど、これは日程としては10月23日から25日というのは、もう例年これは予定通りやった上で、その中身をどうやって、例えば感染防止対策するかというのをこれから協議して6月下旬に決定するという理解でいいですか。
(答)もう1つですね。部門を減らさない。
(質)部門を減らさない。
(答)21部門やるんですけど、部分を減らさない。だから今の例えば、高校総体だとできる種目とできない種目があると思います。高文祭はもともと準備してた21部門は全部やるということです。その上で例えば吹奏楽とか合唱とか、すげえ大人数とかでやると感染対策上難しいのであれば、アンサンブルとか少し少ない人数でっていうような形で、実施手法を少し変えるやつありますけども、部門は減らさない。そして当初日程どおりっていうことです。
〇第9回みえ県民意識調査の集計結果
(質)アンケートのほうですけども、まず出てないとはいえコロナの影響が出てる部分はどんなことと考えられます?
(答)どうですかね。これちょっと分析してみないと分かんないですね。
(質)結婚とか子どもとか。
(答)あとはだから分からないですけど、これ概要の5ページの、分かんないですけど、こういう国や地方の政府からの支援がっていうのがちょっと増えてるっていうのはもしかするとそういう傾向があるかもしれないなあと。やはり学校休んだりあるいは休業とかで売り上げが下がって収入減でっていうのが、あるかもしれないなと。これは職場からの支援とかも増えていますので、一方で自分自身の努力とかはちょっと減ってるっていうのがありますから、分析しないと分かりませんけど可能性はあるかなと思います。
(質)知事の目標として幸福度日本一の三重県目指すっていう目標があったとして、今年はこの達成度は何割ぐらいですか。
(答)何割、何割難しいな。全国で類似の調査をやってる中では単純比較できませんけれども、高いほうの数値ですので一定はできてると思いますけれども、ここの上がったり下がったりしている、上がっているものもあれば下がっているものもありますので、まだまだ道半ばっていうか課題は多いので、しっかりクロス分析をして政策に反映するということが大事だというふうに思っています。今回その若者の回答が割合として多くなってきたっていうのは、今後の三重県の未来を担う人たちへの政策をどう考えていくかっていうことに活用していければなと思います。
(質)発表以外特に僕のほうからはないんで発表以外あればお願いします。いいですか、ではとりあえず第二さんも含めてお願いできますか。
〇第9回みえ県民意識調査の集計結果
(質)このアンケート、意識調査そのものが幸福実感日本一っていうのは、知事が23年になられてから、24年からでしたっけ、23年ぐらいか何か計画的にはそんなこと言われたんですけど、このテーマ自身が経年劣化してて、実状にちょっと合ってきてないんじゃないかっていうのはないですか。
(答)どうですかね。三重県民力ビジョンが概ね10年というふうに申し上げさしてきていただいていて、そのビジョンは変えずに行動計画だけ変えようということで、議会も含めてご承認いただいた中でありますので、当面は少しこういう形で継続すると、少なくとも第三次行動計画の間はこういう形があるのかなと思いますけれども。一方であなたがおっしゃったように、時代の変化とかあるいは今回のコロナみたいなので人々の価値観が変わったりしているところもあったりすると思いますので、そこはその県民力ビジョン自体を第三次行動計画後どういうふうな形にしていくのかということによってくるのかなというふうに、なので大本の幹のところは変えずに、時代の変化に合わせてそれぞれの細目の質問のところを変えていくなどして実態把握に努めたいというふうに思います。
(質)質問がもともとポジティブじゃないですか。これはだから変わらないんですよね、毎回やってる質問。
(答)あまり、これ鳥取大学やったっけ。あの小野先生って。
(答:戦略企画部)そうです。
(答)こういう意識調査の専門家の意見を毎回聞きながら進めていますけれども、この質問仕方をあんまり変えると年度の推移とかが出にくくなると思いますんで、あんまり変えにくいですよね。
(質)でもこの質問とか調査関係で言ったら、学識者もそれぞれいろんな議論唱えてはる人がいて、それからいくと、例えばネガティブスタンスに立って、あなたは今幸せですか、不幸せですかとか聞いて、不幸せと答えたら何かっていうそこのところのネガティブから探っていくというやり方もあるじゃないですか。ずっとそれはないから、逆に何かそういうことを変えるっていうことはないんですね。
(答)この幸福実感調査自体が推移を見るっていうのを重要視しているので、そこを変えることにより何か前提が変わると、だから何か追加するっていうのはあると思うんですけどね。聞き方を。根本のところを変えるっていうのはちょっと少なくともこの第三次行動計画の間は難しいかなというふうに思います。
〇新型コロナウイルス感染症拡大に関する国の広報のあり方
(質)あとこの前全国知事会で2次補正の要望とかした時に、ウィズコロナの生活含めて、 今回それとか移動自粛の政府関係の広報がほとんどされてないと。統一的にっていう何か要望出てたじゃないですか。全国知事会とかで。あれについては今のところ表立って政府の動きはないんですか。
(答)今後何かやり方を変えるかっていうことについてはありませんが、この前全国を解除した5月24日だったかな、西村大臣の国会での議運での答弁でも、特措法とかもいろんな課題があるので、今後制度自体いろいろ変えていかなければならないっていうようなこともおっしゃっておられたと思いますので、そういう時にいろんな見直しとかしていただけるとありがたいと思います。
(質)キャンペーンは政府主体のキャンペーンみたいなのは、PRはやらない?
(答)観光のやつ?
(質)観光も含めてだけど、要は観光もそうだし、ウィズコロナの新しいライフスタイルとか、そういうことについてもある程度周知する部分が必要じゃないですか。その辺各自治体でやってもしょうがないんで、できたら政府でっていう話が出てたじゃないですか。
(答)そこはあんまりまだないですが、こういう形の広報をやりますみたいなのは。今考えてもらってるのかもしれませんけれども。観光のキャンペーンみたいなやつは今どういう制度設計するか考えて、全体がさっき言いました6月19日から解除されていくので、7月にそういうのが、観光キャンペーンが打てるように準備していきたいと国は言ってましたけど。まだ、だからって、具体的なことが出てるわけではないですね。
(質)国に先んじて県独自でそれ全部三重なんです的な県独自の観光キャンペーンみたいなのものは今のところ考えていない?
(答)この後で説明します。この後で。
(質)ああ三重モデル?
(答)はい。分かりました。
了